韋駄天列車で行く北陸路
- 2018/04/21
- 16:35
「赴任旅」2日目、この日は西の商都・大阪から
石川県小松市入りを目指します。

関西屈指のマンモス駅・大阪駅
本州西部の鉄道網を担うJR西日本、その中枢と言うべき
巨大ターミナルは、周辺の再開発と歩調を合わせた大規模な改良工事の末、
平成23(2011)年5月に大阪ステーションシティとして新生。
梅田の中心に、大屋根を頂く駅舎とサウス・ノースの2つのビルディングから成る、
一大複合施設が誕生しました。
今回の「鉄旅」は、壮大なる大屋根の下からのスタート!

特急専用の11番ホームに、これから乗車する特急サンダーバードが
入線して来ました。
この列車の原形となったのは、北陸特急のエースとして国鉄時代から君臨していた
特急雷鳥
JR西日本にとって初の特急車として
「サンダーバード」の愛称を付けられた車両は、まず臨時の「雷鳥」として、
その後は速達タイプのスーパー雷鳥の一部として
運用され、平成9(1997)年からは列車名を「サンダーバード」に変更。
名実ともに北陸路のエースとなりました。
平成13(2001)年と21(2009)年には次世代車両・683系が
投入され、国鉄車・485系、および特急雷鳥を淘汰。
関西~北陸の特急列車は、全てJR時代のものとなりました。
平成27(2015)年の北陸新幹線金沢開業によって
運転区間を大阪~金沢・和倉温泉間に短縮したものの、
新幹線アクセス列車としての役割もこなしつつ、存在感を放っています。
ちなみに良く誤解されているのですが、「サンダーバード」の由来は
雷鳥ではありません
「サンダーバード」という名前は、アメリカ先住民族の伝説に登場する鳥から
採られたそう。
(命名に際し、意識はしたのでしょうが)

今回利用するのは、683系4000番台
北陸向けJR特急車両の第2世代・683系のうち、
国鉄型485系の置き換えとサンダーバード
増発を目的として、平成20(2010)年末に登場、翌年夏から営業運転に投入されました。
分割・併合可能な6両+3両に組成されていた0番台に対し、4000番台は
9両固定編成となり、グリーン車の先頭部は流線形から高運転台構造に
改められています。
内装がより快適に、かつ洗練されたものとなっているのもポイント。

サンダーバード用車両は、北陸新幹線金沢開業に
合わせたリニューアル工事を実施中。
従来のカラーリングをベースに窓周りにブラック、
その下に太い青帯を配し、
一部車両の乗降デッキ付近には、列車名にちなんだ
シンボルマークが描かれています。
内装も変更されており、新旧車両の「乗り比べ」をするのも
面白いかも。


before
さて、折角乗るからには車内もじっくりと観察したいところだったのですが・・・
満員状態の為、断念
新幹線開業前後から金沢の賑わいは大層なものとなっており、
関西⇔北陸を結ぶこの列車も大変な好況。
隣席でPCを広げるビジネスマンに遠慮し、通路にも出られぬ有り様・・・

という訳で、右手車窓のみご案内。
大阪から京都を過ぎて山科付近までの東海道本線(京都線・琵琶湖線)区間は
複々線(片方向への線路が2本ずつ)となっており、普通・快速列車と
特急・新快速・貨物列車といった高速運転する列車が分けられています。
本来ならばサンダーバードも最高速度
130kmの性能をフルに発揮する筈なのですが・・・
京阪神地区でこの日の朝に発生した濃霧+車両故障のダブルパンチで、
ダイヤは大混乱
先行列車に蓋をされたこの列車も割を食い、
京都発車地点で30分遅れに。

東海道線から分かれて関西・北陸をバイパスする湖西線(こせいせん)に入ると、
ようやくスピードアップ。
滋賀県に入ってしばらく進むと、車窓には琵琶湖(びわこ)が見えて参りました。
面積約670㎢、水深は最大で約103m、
言わずと知れた日本最大の湖

まるで海のような湖面からは、
これまた海の如く島が顔を出しています。
高島市今津町付近で見えるのは、竹生島(ちくぶじま)
古来より「神の棲む島」として信仰の対象となり、良く保全された森林の中に
古社や寺院が点在する様から、琵琶湖国定公園特別保護地区や
国の史跡・名勝に指定されています。
沿岸地域の今津や長浜市からは、フェリーでのアクセスが可能。

琵琶湖沿岸を離れた列車は、
山間部へと入って行きます。
ここからいくつかのトンネルを抜けると、福井県。
北陸地方へ突入です!

しばらくは谷やトンネルを越える光景が続いていましたが、
福井市付近からは平地に出ます。

石川県が近づくと、雪を頂く白山連峰(はくさんれんぽう)の姿も。

正午過ぎ、およそ25分遅れで小松駅に到着!
予定より伸びてしまいましたが、ここから街歩きがスタート!
小松市入りを果たし、「街歩きモード」となった次回は、城址を
利用した公園を目指し、城下町の名残りを歩きます。
果たして無事辿り着けるのか!?

ここ小松市は、歌舞伎の演目・勧進帳(かんじんちょう)の舞台・
安宅の関(あたかのせき。今回は寄りません)の所在地。
それを意識してか、バス停の壁に描かれた「こまつ」のマークも
歌舞伎の隈取(くまどり)の様なデザイン。
石川県小松市入りを目指します。

関西屈指のマンモス駅・大阪駅
本州西部の鉄道網を担うJR西日本、その中枢と言うべき
巨大ターミナルは、周辺の再開発と歩調を合わせた大規模な改良工事の末、
平成23(2011)年5月に大阪ステーションシティとして新生。
梅田の中心に、大屋根を頂く駅舎とサウス・ノースの2つのビルディングから成る、
一大複合施設が誕生しました。
今回の「鉄旅」は、壮大なる大屋根の下からのスタート!

特急専用の11番ホームに、これから乗車する特急サンダーバードが
入線して来ました。
この列車の原形となったのは、北陸特急のエースとして国鉄時代から君臨していた
特急雷鳥
JR西日本にとって初の特急車として
「サンダーバード」の愛称を付けられた車両は、まず臨時の「雷鳥」として、
その後は速達タイプのスーパー雷鳥の一部として
運用され、平成9(1997)年からは列車名を「サンダーバード」に変更。
名実ともに北陸路のエースとなりました。
平成13(2001)年と21(2009)年には次世代車両・683系が
投入され、国鉄車・485系、および特急雷鳥を淘汰。
関西~北陸の特急列車は、全てJR時代のものとなりました。
平成27(2015)年の北陸新幹線金沢開業によって
運転区間を大阪~金沢・和倉温泉間に短縮したものの、
新幹線アクセス列車としての役割もこなしつつ、存在感を放っています。
ちなみに良く誤解されているのですが、「サンダーバード」の由来は
雷鳥ではありません
「サンダーバード」という名前は、アメリカ先住民族の伝説に登場する鳥から
採られたそう。
(命名に際し、意識はしたのでしょうが)

今回利用するのは、683系4000番台
北陸向けJR特急車両の第2世代・683系のうち、
国鉄型485系の置き換えとサンダーバード
増発を目的として、平成20(2010)年末に登場、翌年夏から営業運転に投入されました。
分割・併合可能な6両+3両に組成されていた0番台に対し、4000番台は
9両固定編成となり、グリーン車の先頭部は流線形から高運転台構造に
改められています。
内装がより快適に、かつ洗練されたものとなっているのもポイント。

サンダーバード用車両は、北陸新幹線金沢開業に
合わせたリニューアル工事を実施中。
従来のカラーリングをベースに窓周りにブラック、
その下に太い青帯を配し、
一部車両の乗降デッキ付近には、列車名にちなんだ
シンボルマークが描かれています。
内装も変更されており、新旧車両の「乗り比べ」をするのも
面白いかも。


before
さて、折角乗るからには車内もじっくりと観察したいところだったのですが・・・
満員状態の為、断念
新幹線開業前後から金沢の賑わいは大層なものとなっており、
関西⇔北陸を結ぶこの列車も大変な好況。
隣席でPCを広げるビジネスマンに遠慮し、通路にも出られぬ有り様・・・

という訳で、右手車窓のみご案内。
大阪から京都を過ぎて山科付近までの東海道本線(京都線・琵琶湖線)区間は
複々線(片方向への線路が2本ずつ)となっており、普通・快速列車と
特急・新快速・貨物列車といった高速運転する列車が分けられています。
本来ならばサンダーバードも最高速度
130kmの性能をフルに発揮する筈なのですが・・・
京阪神地区でこの日の朝に発生した濃霧+車両故障のダブルパンチで、
ダイヤは大混乱
先行列車に蓋をされたこの列車も割を食い、
京都発車地点で30分遅れに。

東海道線から分かれて関西・北陸をバイパスする湖西線(こせいせん)に入ると、
ようやくスピードアップ。
滋賀県に入ってしばらく進むと、車窓には琵琶湖(びわこ)が見えて参りました。
面積約670㎢、水深は最大で約103m、
言わずと知れた日本最大の湖

まるで海のような湖面からは、
これまた海の如く島が顔を出しています。
高島市今津町付近で見えるのは、竹生島(ちくぶじま)
古来より「神の棲む島」として信仰の対象となり、良く保全された森林の中に
古社や寺院が点在する様から、琵琶湖国定公園特別保護地区や
国の史跡・名勝に指定されています。
沿岸地域の今津や長浜市からは、フェリーでのアクセスが可能。

琵琶湖沿岸を離れた列車は、
山間部へと入って行きます。
ここからいくつかのトンネルを抜けると、福井県。
北陸地方へ突入です!

しばらくは谷やトンネルを越える光景が続いていましたが、
福井市付近からは平地に出ます。

石川県が近づくと、雪を頂く白山連峰(はくさんれんぽう)の姿も。

正午過ぎ、およそ25分遅れで小松駅に到着!
予定より伸びてしまいましたが、ここから街歩きがスタート!
小松市入りを果たし、「街歩きモード」となった次回は、城址を
利用した公園を目指し、城下町の名残りを歩きます。
果たして無事辿り着けるのか!?

ここ小松市は、歌舞伎の演目・勧進帳(かんじんちょう)の舞台・
安宅の関(あたかのせき。今回は寄りません)の所在地。
それを意識してか、バス停の壁に描かれた「こまつ」のマークも
歌舞伎の隈取(くまどり)の様なデザイン。