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快晴と霊峰に抱かれて

石川県小松市
能登半島を抱き南北に伸びる石川県。そのの南西部に
位置する街は、人口約10万8千人、面積は
約371㎢
地理的には東に白山連峰が控え、その麓に
丘陵地、平野、河川、そして前面に日本海を有しています。
また、地勢的に西日本と東日本を繋ぐ位置に在るため、
鉄道や空の玄関口・小松空港を抱える交通の町であり、
九谷焼等の伝統工芸品や、大手建設機械メーカー・コマツ等に
代表されるものづくりの町とも言えるでしょう。
今回はそんな小松市を探訪します!
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ホテルに大きな荷物を預け、まずは腹ごしらえ。
小松駅高架下の、小松うどん道場 つるっとに入店。
約300年前の江戸時代、「奥の細道」で著名な松尾芭蕉
称賛したと言われる小松うどん
そのPRを目的として平成22(2010)年にオープンしたアンテナショップ。
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さほど待つこと無く、注文した弁慶肉うどん
やって来ました。
「全国ご当地うどんサミット」でグランプリ・準グランプリの受賞歴を持つ
人気の一品は、国産牛や数種の野菜、弁慶をモデルとした小松市のイメージキャラクター・
カブッキーのイラスト付きかまぼこ等、
具だくさん。
あっさり系の出汁に沈むのは、麺のコシよりも口に入れた時の
つるっとしたのどごしを重視した細麺。
コンセプト通り、喉に掛かることなく「つるつると」スムーズに
食べられます。

エネルギー補給を済ませたところで、庭園や茶室、美術館や博物館といった文化施設を
擁する憩いの場・芦城公園(ろじょうこうえん)を目指します。
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線路沿いを少し進んだところで、ちょっと寄り道。
ここは土居原ボンネット広場
平成25(2013)年にオープンし、引退した鉄道車両の
保存・展示を行っています。
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こちらが保存車両のクハ489-501
国鉄型特急車・489系の先頭車。
製造は昭和46(1971)年7月で、当時首都圏‐信越・北陸を結ぶ上でネックとなっていた,
信越本線(しんえつほんせん)横川-軽井沢間の碓氷峠(うすいとうげ)越えに於ける
輸送力の増強と、その為の電気機関車との協調運転
(異なる動力・形態の車両同士が協調して走行する運転方式)可能な
形式として、485系をベースとして開発・投入されました。
当初は関西‐中国・九州間、関西‐北陸間の特急列車に使用され、
山陽・九州方面からの撤退後は上越・北陸・信越の各地で活躍、
平成22(2010)年3月を以て定期運転を終了、
同24(2012)年に廃車となりました。

現在はボンネット型特急電車保存会という団体の下で維持・管理が
行われており、装いやヘッドマークを変え、各年代のボンネット型車両や
特急列車を再現した撮影会や補修、車内公開が行われています。
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正面から。私の訪問時、ヘッドマークは大阪~青森を
日本海側ルートで結んでいた特急白鳥
ヘッドマークが掲げられていました。
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運転台の下には、しっかりと「JNR(日本国有鉄道)」のマークが
再現されています。
なおこの時は製造当時の姿を復元すべく補修作業が進められており、
塗装が剥がされ、地金が露になった側面は大分残念なことに・・・

鉄道ファン大注目のスポットを覗き、再度歩きます。
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途中で通りがかるのは、細工町(さいくちょう)
加賀前田家三代藩主・前田利常(まえだ としつね)が
ここ小松で隠居生活を送っていた頃、小松城内に勤めていた
細工職人たちが住んでいたことから町名が付けられました。
城下町としての風情を残す通りには・・・
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小松市より「町家認定」を受けた建物や・・・
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寺院が軒を連ねています(西照寺)。
ここを抜けて梯川を渡ったところで、気が付いた。
目的地を行き過ぎました・・・
目指す芦城公園(ろじょうこうえん)は既に後方。
戻るのも面倒くさいので、真っすぐ進みます。
で、川沿いを歩いていると、ビュースポットを発見!
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梯川に架かる橋の上。
そこからはご覧の通り、白山連峰が一望できます!
ただ1点、北陸新幹線(金沢~敦賀間、2023年開業予定)の工事現場が視界を
分断してしまっているのが、残念
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こちらが白山の主峰。御前峰(ごぜんみね、標高2702m)、
大汝峰(標高2684m)、剣ヶ峰(けんがみね、標高2677m)、
別山(べつざん、2399m)の4つの峰によって形成されています。
 
白く冠雪した山々の姿は古くから信仰の対象となり、
大地を潤す水を与える「山の神」、航海の指標としての「海の神」として
崇められた他、山の神に感謝と祈りを捧げる「遥拝(ようはい)、
山中に於ける修行を通して悟りを得んとする「修験道(しゅげんどう)」等、
信仰の手法も様々なれど、
2千年を超える人々の崇敬と祈念を集め、今日も輝いています。

美しい景色を望める小松ですが、その上空は慌ただしいもの。
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小松空港へとアプローチする旅客機や・・・
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小松に基地を置く航空自衛隊の主力戦闘機・F‐15等が、
次々に頭上を飛び去って行きます。
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そんな空路のほぼ真下、梯川の中州に鎮座する、
小松天満宮
明暦3(1657)年、前田利常によって創建されました。
祭神はもちろん学問の神様・菅原道真(すがわらの みちざね)
前田家は道真公を祖先神と称しており、その縁で
京都・北野天満宮からご祭神の勧請が叶いました。
境内は北野天満宮の4分の1の縮尺で建てられています。
小松城と前田家の主城たる金沢城を結ぶ直線上に位置する
この社は、丁度小松城の鬼門(北東。鬼神が支配するとされる)と
金沢城の裏鬼門(南東。鬼門と対を成す存在)の方角に当たり、
怨霊や災厄から加賀藩を守る役割を帯びていました。、
つまり加賀百万石の鎮守の社と言うべき、
重要な場所。
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参道沿いに建つこちらの石碑は、松尾芭蕉の句碑
実は芭蕉は2度に渡り小松の地に踏み入っており、ここ小松神社の
別当を務めていた能順(のうじゅん、
連歌師として著名であった)を始め、小松在住の文化人と交流を
持ったそう。
石碑には「明々と 日は難面(つれなく)も あきの風」とあります。
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このどことなくドヤ顔をしているようにも見える牛の像は、
願かけ撫牛(がんかけなでうし)
牛と言えば、無実の罪で九州へ配流となり、無念のうちに亡くなった道真公の
亡骸を載せた
牛車が進まなくなった場所に墓所が、後にその地に太宰府天満宮が創建される等、
菅公の神使(おつかい)として
大切にされている動物ですが、
邪念を取り去り、願いを込めて撫でると叶えられる
云われる牛の像には、深~いエピソードが。

「慶応元(1865)年、篤く天神を信仰する北前船船主が小松天満宮に
海上安全・商売繁盛を祈願すべく牛の石像を造らせた。
小松へ運ぼうという当日、人々が船に載せようとしたところ、
牛の像はピクリとも動かない。
止む無く予定を順延して人々が家へと帰ったところ、
急に海が荒れて大シケとなった。
翌朝石像の前に集った人々はこれぞ天神の御神徳と
感涙にむせびつつ牛を撫で、無事奉納の運びとなった」、というもの。
皆さんも願いを胸に牛の像を撫でれば、良いことがある、かも?
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国指定重要文化財・神門を潜って、
社殿へ向かいます。
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威風堂々たる「天満宮」の額。傍の装飾は梅の花の形。
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小松神社社殿
色鮮やかな屋根が眩しい建物は、神門と共に重要文化財指定を受けています。
良き文が書けますよ~に。

結局道を間違えるといううっかりにより当初の目的地には
辿り着けなかったものの、結果としてそれなりに楽しい
散策が出来ました!
転んでばかりでは終われません!
次回は金沢城をも凌ぐ大城郭が残す僅かな痕跡と
城下町の一部、風情豊かなお菓子処を訪ねます。
それでは!
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白山連峰サンダーバード

コメント

No title

こんばんは(^^)

北陸も行ったことがないのですが、勝手なイメージで昔ながらの町並みが多い地域だと思ってます(笑)

うどんも具沢山で美味しそうですね、個人的にカブッキーのかまぼこがポイント高いです(*´ω`*)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。