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歴史深き湯治場で

古よりの名刹・那谷寺(なたでら)参拝を済ませた後は、
俗世の楽しみに浸ります。
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やって来たのは那谷寺からバスで10分少々、
日本有数の歴史を持つ温泉地・粟津温泉(あわづおんせん)
開湯は今から1300年前の養老2(718)年、那谷寺を開創した高僧・
泰澄(たいちょう)によります。
泰澄大師が白山にて修行に打ち込んでいたある日、
白山大権現の霊夢に逢い、「粟津なる村に霊泉湧出す。
汝ここに行きてこれを掘り、末代衆生(しゅじょう、民衆のこと)の疾患を救うべし」との
お告げを受けました。
これに従い地面を掘ったところ温泉が湧出し、以来今日に至るまで、
多くの人に愛される温泉場として愛され続けています。
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折角来たからには、ひとっ風呂浴びて行かねばなるまい!
という訳でやって来たのは、粟津温泉 総湯
公衆浴場として地元の方も通うお風呂屋さんは、
平成20(2008)年にリニューアル。
小ぢんまりとしながらも快適な当時施設として、訪れる人々を
迎え入れています。
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総湯の玄関内には、霊場・白山、那谷寺、そして
ここ粟津温泉の開祖・泰澄大師(たいちょうだいし)の像が。
若き頃より修行に励んだ彼は、21歳の若さで朝廷より鎮護国家法師
(ちんごこっかほうし、仏教の力で国を治める政策の中心人物)に任じられ、
36歳の頃に白山へと登頂を果たし、千日にも及ぶ修行を積みました。
後年には各地で白山信仰の布教や公共事業、病気の治療や産業の開拓に従事し、
白山山麓の大谷寺にて86年の生涯を終えました。
全国的にはそれほど名が知られているとは言えませんが、
古より地域に根付く白山信仰の祖として、その事績を残しています。
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受付で料金を支払い、中へ。
太い梁が目立つ天井の下は休憩所。入って右手が男女別の
浴場となっています。

泉質はナトリウム‐硫化塩・塩化物泉
血管拡張作用に優れ、血行を促進させることから、
血液循環に端を発する万病である神経痛・高血圧症・
筋肉痛・疾病等に効能を発揮します。
また肌触りの良いお湯は肌にも優しく、
美容効果も高いとか。
地元の方曰く、保温効果にも優れている為、雪舞う北陸の冬では
万軍に値する心強さでありましょう。
無色透明のお湯にじっくりと浸かると、身体の奥深くまで
ポカポカ。
千年以上の長きに渡って人々を癒し続けた薬泉の
効能を、実感!
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総湯を出た後は、温泉街をちょこっと散策。
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ここ粟津温泉街には、開湯と共に歴史を刻み続けて来た
超・老舗宿があります。
それがこちら、法師
その始まりはまさに温泉地が開けるのと時を同じくする
1300年前、粟津の村人と協力して
温泉を掘り当て、病人が治癒するのを確かめた泰澄大師は
弟子の雅亮法師に一軒の当時宿を
建てさせました。それが現在の「法師」とされています。

その歴史は世界も認めるところで、一時は「世界で最も歴史の有る
旅館」としてギネス世界記録にも登録された
(現在は山梨県西山温泉の慶雲館が該当)他、ミシュランガイドに掲載され、
各界の著名人も訪れるという格式あるお宿。
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そんな法師の目の前に佇む古木は、黄門杉(こうもんすぎ)
樹齢約400年、斜めに背を伸ばす杉の木は、これまた登場となる
加賀藩3代目藩主・前田利常公が、那谷寺参詣の途上で
手ずから植えた、と伝えられています。
名称の由来は、利常公の官名から(中納言=黄門)。
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こちらは創業約700年、旅亭懐石 のとや
地物の食材にこだわった料理が自慢の、高級旅館。
こういった老舗宿が存在するのも、温泉街の歴史故か。
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バスの時間まで一休み。
立ち寄ったのは総湯の向かいで営業中の喫茶店チャオ
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店内の様子。そこかしこにジャズアーティストのポスターが
貼り付けられ、壁には古時計の数々。
なんだか独特な雰囲気です。
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恥ずかしながらジャズへの造詣が無いと言っていい私が
気を惹かれたのは、古時計達。
黄金色に輝くこちらの時計は、何と明治時代製!
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壁掛け時計は大正時代製!
オーナーさんのメンテナンスのお蔭か、先人の技術の賜物か、
現役で稼働中の物も有ります!
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視線を移せば、これまた年季の入っていそうな
コーヒーミル(コーヒー豆を挽く機械)とレコードプレーヤーが!
骨董品に囲まれながらまったり飲む一杯、というのも乙な物。
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小松駅行きのバスがやって来ました。
本日の探索は、ここまで!
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この日も白山連峰に掛かる夕陽を眺め、
街が明かりに沈むころに食事へ出発!
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夕食会場(笑)はこちら、カレーの市民 アルバ本店
昭和46(1971)年、小松市内にて創業。
創業者は欧州各地で西洋料理の修行を積み、
帰国後に同じく料理人の兄と共に現在へと繋がる味を
作り上げ、独立してこの店を立ち上げました。
金沢市内のお店には、星稜高校の球児であった元メジャーリーガー・
松井秀喜氏も通ったと言います。
ちなみに「アルバ」とは、スペイン語で「夜明け」や「日の出」を表わす言葉。
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注文したのはお店のおススメメニュー、満塁ホームランカレー
一皿に豚カツ・ハンバーグ・コロッケ・ウィンナーという人気トッピングが同居した
上、ライスも大盛りと言う、欲張りな一品。
といっても大ボリュームが予想でき、万一にでも食べきれ無くては
お店の人に申し訳が立たないので、一回り小さい
レディースサイズを注文(レディーではありませんが)。

独特な色味のカレールーは、シチューをベースに作り上げた
欧風スタイル
玉ねぎを多用し、野菜や牛肉を6時間以上煮込むことによって
深く、濃厚な味わいを生み出しています。
皿の一角に載るキャベツも特徴。

まだまだ見たい場所はたんと有りますが、2泊3日の小松探訪はここまで。
次回は列車に飛び乗り、新潟県を経由して長野県松本市まで至る
行路をレポート(2度に分けるかも知れません)!
風光明媚な山岳・高原の風景、そしてちょっと贅沢な移動手段を
満喫します!
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「チャオ」の店内に置かれていた、イチロー選手全盛期の
第1期マリナーズ時代の物と思しき首振り人形!

コメント

No title

こんにちは!

温泉も良いですね~

私も昨日、途中で温泉に行こうと思ったのですが、道を謝り、結局スーパー銭湯に行ってきました(笑)


明治、大正製の時計が稼働とは素晴らしいですね(゜_゜)

日本の技術力のすばらしさを感じます(*^-^*)

カレーもレディースサイズでもボリューミーで美味しそうですね(*^▽^*)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。