現在絶賛開催中のFIFAワールドカップ・ロシア大会。
連日繰り広げられる熱戦を、
可能な限り楽しんでいる、
「西のノリ」です。
今回は朝の「飛騨ともえホテル」から、スタート致します。

楽しき散策から一夜明け、2日目。
早くも
上高地へと戻る日でもあります。
そんな朝の目覚めは、飛騨ともえホテルの朝食会場(夕食付きプランを選んだ場合の
会場でもあります)、
食事処 囲炉裏にて。
その名の通り古民家さながらの囲炉裏が再現された、濃厚なる
和の空間
天井から吊るされた自在鉤に取り付けられているのは、一般的な魚では無く
打ち出の小槌の形をした
横木(自在鉤を固定するための部品)
旅人の幸運を願ってのものでしょうか。何だか縁起が良さそう。
囲炉裏の縁に置かれたお膳の前に腰掛けると、とても落ち着いた気持ちに。
これも我々日本人の血に刻まれた、遺伝子故でしょうか?

飛騨の郷土料理と言えばやっぱりコレ、
朴葉味噌定食!朴葉(ほおば)の上に味噌を乗せ、ネギ等の薬味、山菜やキノコとともに焼き上げる
郷土料理現在ではアレンジも進み、朴葉味噌を提供するお店では
飛騨牛や海鮮ものを具材としたメニューも存在しています。
メインの朴葉焼きが焼きあがるまでの間は、周囲を固める小鉢や皿の
料理、ご飯やおつゆを楽しみましょう!

こちらが
朴葉味噌この上で食材を焼くことで生まれる香りと風味がまろやかな
味噌と合わさり、より一層具材の旨味を引き立てます。

江戸初期の絵師・
狩野探幽(かのう たんゆう)筆の
紫式部像(おそらくレプリカでしょうが)が、
飛騨の味を堪能する私たちを見守ってくれます(笑)
10時前に「飛騨ともえホテル」をチェックアウト。
町の外へ向け、
田園風景の中を歩きます。


この日は好天。山々を見渡す大地に吹き抜ける風が、心地良い!
飛騨古川駅から徒歩10分あまり。
やって来たのは
氣多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)
「上北村」と称されるこの辺りの鎮守の社で、創健年代は
不明祭神は出雲大社でお馴染み、
大己貴神(おおなむちのかみ、
=大国主神)。
社伝に曰く、出雲より伝って来た文化と信仰が、北陸より南下して飛騨の地へと
至ったのではないか、との事。
古くより飛騨でも格別の扱いを受けて来た社は領主たちの崇敬篤く、
金森可重(ありしげ)が古川に入封した折にはここを増島城の
鬼門鎮護の神として遇し、
社殿の改築や他社の合祀を行いました。
毎年4月19~21日に掛けて行われる氣多若宮社の祭礼は
古川祭として著名で、絢爛豪華な祭り屋台や
男衆の熱気、そして祭りの開始を告げる
起し太鼓の
光景は、
桜とともに古川町の
春を彩る風物詩となっています。

この風景でピンと来る方はいらっしゃるでしょうか?
実はここ、映画
君の〇は。でヒロインとその居所を捜す
主人公が立ち寄った神社の
モデル大まかな造りは似通っていますが、劇中の映像と比べてみると、
鳥居の色や階段の傾斜が異なります。
(ついでに撮影する角度を間違えました)
文化施設の方曰く、鳥居は高山市に所在する神社を元にしたとか。
どうやら様々な場所を風景描写の土台とした様子。

次第に登り行く参道からは、先ほど目にした
田園風景や、
三ヶ寺を始めとする古川の町並みが見渡せます。なかなか良い眺め!

中途から周囲に杉の大木が立ち並ぶ中を歩いて・・・
拝殿に到着!
石段の向こう、濃い
緑に包まれた社殿の周囲には
厳かな空気が漂い、ここが飛騨でも名うての由緒正しいお社であることを
再認識。
何だか足先から名前通りの「気」が満ちて来るような心地。

参拝の後にやって来たのは
飛騨古川駅からスグ、
高山本線を越える
跨線橋駅構内を見渡せるこの場所もまた、映画のワンシーンと同じ構図。
窓に面して撮影者用の
お立ち台まで用意されています。
(私が訪れた際には先客がおり、残念ながら正面は取れず)
ただし劇中でも描写される
特急ひだは営業列車では
1番線のみの停車。
先頭車の形状も午前中を除いて劇中とは異なり、2番線は10時頃に到着する
普通列車のみでの使用となっています。
ただ
それっぽいショットは撮れるので、
列車を待つ根気と熱意のある方は、是非ご挑戦あれ!
結果として何だか映画の
聖地巡りをしているような状態ですが、
あくまで偶然です。多分。
さて、またしても投稿期間が伸びつつある飛騨紀行も、次回が最後。
「古川祭」の様子を伝える文化施設と、おいしいお昼ごはんを
お届けします。それでは!