私「西のノリ」は去る7月2日と3日に連休を頂き、長野県千曲市の
温泉地・
戸倉上山田温泉(とぐらかみやまだおんせん)へと
行って参りました。
しばらくはその旅程を取り上げて行こうと存じますが、今回は
温泉街への最寄り駅、かつ玄関口である戸倉駅までの鉄路を
レポート致します。

旅の起点はやはり
松本駅から。
駅前広場に点在する木々に茂る
緑も、随分深まって来ました。
夏本番はもうすぐ?

篠ノ井線の長野行き普通列車に乗り込み、北上。
松本駅発車後は
千曲川や安曇野、
北アルプスを眺め、
明科駅(あかしなえき)から先は高原の風景へと変遷。
トンネルや勾配をクリアしつつ、列車は徐々に高度を上げて行きます。

さて、
篠ノ井線と言えば、やはりこの場所は外せません!
昨年(8月記事参照)じっくり散策した・・・

日本三大車窓・
姨捨!
標高約500mあまり、遮るものの無い視界からは眼下に千曲市や長野市が、
その周囲には戸隠の山々、遠く飯山市や斑尾高原までも収めることが出来ます。
まさに日本の
鉄道シーンを代表する絶景!なおここを通る普通列車は急勾配をクリアするため前進と後退を繰り返しつつ
斜面を下る
スイッチバックを行うのですが
(特急
しなのはスルー)、スイッチバック線を進んでいる時が
一番車内から景色を楽しめます。

善光寺平の外縁部、斜面に沿って設けられた線路を下って行きます。

出発から1時間あまり、乗換駅の
篠ノ井駅に到着!
かつては篠ノ井線と
信越本線(しんえつほんせん)の合流点として、
北陸新幹線が開業・延伸した今では第3セクター・
しなの鉄道との分岐点として、
交通の要衝に位置しています。特急
しなのも停車。

しばしの待ち時間の後、長野方面から
しなの鉄道の列車が入線。
これに乗り、戸倉へと向かいます。

篠ノ井から10分少々で
戸倉駅に到着!
ここから戸倉上山田温泉までは1.5kmほど。
少し距離はありますが、この駅が温泉街へのアクセス駅。駅前からは
本数こそ限られているものの温泉街経由のバスが運行され、
常時タクシーが客待ちをしています。

ここ
戸倉駅は、
しなの鉄道の車両基地も併設。
留置線では出番を待つ車両たちが休み、駅構内の2番ホームでは
当駅始発の列車がスタンバイ中。
現在
しなの鉄道では国鉄→
JR→そして3セクへと
引き継がれた寒冷地向けの旧型車両・
115系が運用され、
多彩な塗装と共に活躍していますが、先日
JR東日本新潟地区で運用される
車両をベースとした
新型車両への置き換えが決定。
長野県内に於ける
旧型電車最後の楽園も、まもなく終焉を迎えます。

駅前には降り立った湯治客を意識してか、こんな看板も。
近頃遠出する度に、温泉へと通っている気が致します。
地元の料理、お酒、列車、景色、街並み。その中に目的が
一つ加わりつつ有る。
これもまた、旅の楽しみ方でしょうか。
次回は立派な茅葺屋根と豪華な内装が素敵な
食事処、そしてそれを取り巻く資料館をご紹介します。
それでは!

空を漂う雲からも、濃密な夏の気配。