fc2ブログ

記事一覧

富山の「美(び)」「味(み)」を楽しむ

富山県の県都・富山市
人口約42万人、面積は1,241.77㎢。
富山県中部から南東部に掛けて広い市域を誇り、
北には豊富な魚介類が栄える富山湾
東には3,000m級の山々が聳え、肥沃な平野や富山湾
美麗な景観を織り成す立山連峰が控え、
西は平野や丘陵地帯を隔てて高岡市等と接し、南は森林や
農村地帯のが手を広げつつ、飛騨地方へと続きます。
富山、と言えば著名なのは「くすり」。江戸時代に交通網の整備や
北前船(詳細は後日の記事にて)によって諸国に広まった
越中売薬は多くの支持と名声を獲得し、
現在にても富山を「くすりの町」たらしめています。
またガラス工芸の他、近年では環境・バイオ・IT関連産業の
育成に努める等、工業都市としての顔も持っています。
IMG_7302.png
そんな「ものづくりの町」富山の一端に触れるべく訪れたのは、
富山駅から約1.5km、市街中心部の繁華街・西町地区の交差点に佇立する
複合施設・TOYAMAキラリ
「中心市街地のにぎわい創出」を主目的とし、計画から19年、
着工から2年を経て平成27(2015)年にオープン。
内外に渡るデザインを担当したのは、「和」をテーマに
多数の建築を手掛け、2020年東京オリンピックに於いては
新国立競技場の設計を担当する
建築家・隈研吾(くま けんご)氏。
外壁は立山連峰の山ひだをイメージし、御影石・ガラス・アルミを使用。
それらを複雑に組み合わせる事で、道行く人の目を惹く造形美を
生み出しています。
内部は1階に富山第一銀行本店が入居。その他富山市立図書館本館や
富山市ガラス美術館、カフェやミュージアムショップが同居する、
市民・および観光客にとっての憩いの場
IMG_7304.png
館内へ入ると、広々としたロビーがお出迎え。
今回はこの施設を構成する富山市ガラス美術館を訪問。
「ガラスの街・富山」を象徴する施設では、ガラスの産業化とそれに伴う
人材育成の成果として、現代グラスアート作品を展示。
優れた美術鑑賞と造形美術の創造・発信の場としています。
まずは写真右奥の受付を通って、2階へ。
IMG_7306.png
エスカレーターを上がって、ビックリ!
2階から上部へは不均等な構造の吹き抜けとなっており、
目新しくも、開放的。
そんな斬新な構造の中にも「和」をテーマとする隈 研吾氏のエッセンスは
十二分に生かされ、天井から差し込む光、富山県産の杉材、
ガラスや鏡を用いた明るさと温かみに溢れた空間となっています。
IMG_7308.png

IMG_7309.png
「ガラスの世界」は、2階から始まっています。
展示室横、グラス・アート・パサージュと名付けられた
スペースには、色とりどり、形もさまざまなグラスアートがズラリ!
秤をパーツの一部とし、その上にガラス作品を載せた創造的な一品も!

IMG_7316.png
この日はちょうど特別展の開催前、というタイミング。
その為一つ飛ばしで4階の常設展示室へ。
そちらではガラス美術館所蔵作品が常設展示されているのですが、
残念ながら展示室内は撮影禁止
そこでこの場では4階、常設展示室横のグラス・アート・パサージュに
並べられた作品をご紹介!
IMG_7317.png
こちらは佐々木伸佳(ささき のぶよし)氏の作品・Leaf
ほのかにがかった色調と、葉脈が張り巡らされた
葉っぱのような造形が印象的。
IMG_7318.png
渦巻く貝殻のような造りの作品は、富樫葉子(とがし ようこ)氏作、
sound of blooming-spiral
咲き誇る渦の音、と言ったところでしょうか。
如何にもなタイトルと造形も相まって、どこからか波の音が聴こえて
来そうです。
IMG_7321.png

IMG_7323.png
このグラス・アート・パサージュだけでも、目を惹く
作品がいっぱい!
IMG_7324.png
続いてご紹介するのは、5階ギャラリーにて開催されていた
企画展、TOYAMA WITHOUT ART?

富山市内に学舎を構える全国初、公立の
ガラス造形教育機関である富山ガラス造形研究所に属する
学生や講師の手掛けた、瑞々しくも華やかなアート作品を楽しむことが出来ます。
(既に開催期間は終了しております。悪しからず)
IMG_7325.png
まず目を引いたのはこちら。某有名テレビゲームに登場する甲羅・・・を
想起させますが、これもれっきとしたアート作品。
タイトルはI am a turtle
環境によって形を変える亀の甲羅に、自分が亀ならば、
ガラスに触れられる環境でどのような進化を遂げられるか・・・という
作者の思いが込められています。
IMG_7328.png
私お気に入りの作品がこちらの皐月Ⅱ
2011年までの13年に渡って音楽活動を行っていた
ビジュアル系ロックバンド、kagrra(カグラ)の曲の
一節から着想を得た意欲作は、深い青色が鮮やかな
形の異なるガラスが対を成す様が印象的。
角度によって色合いや見え方が変化し、見ていて飽きることがありません。
IMG_7335.png
鈍く光を照り返す星形の作品は、Schläfli symbol
タイトルは19世紀スイスの数学者によって定義された、ジオメトリ、正規多面体と
モザイク細工を記法するシュレーフリ記号に依る。
(数学は大の苦手なので、定義は理解できず)
その名の通り無数の多面体が組み合わされた複雑な造りは、
何だか星散りばめた宇宙を覗いているかのよう。
IMG_7337.png
こちらの作品、ウランの街の境界にては、
幾何学状に成型されたガラス彫刻に別のガラスを流し掛ける
という複雑な作業工程によって成り立っており、
二つの素材と質感を組み合わせることで、概念的かつ合理的な思考と
直感的で自由な思考、という相反する思考の融合と調和を図る
という作者の意図を反映しています。
IMG_7343.png
お次は最上階・6階の展示室へ。
上から見下ろしてみると、吹き抜けの構造が良く分かります。
IMG_7344.png
6階展示室はグラス・アート・ガーデンと名付けられたスペースに、
現代ガラス美術の巨匠、デイル・チフーリ氏の作品が
展示されています。
トヤマ・フロート・ボートという作品名のこのアートは、
照明を落とした展示室内に浮いているかのような小舟と、船上や
周囲に散らばる色とりどりの大きなガラスの玉が印象的。
IMG_7346.png
展示スペース同士を繋ぐ通路にも、こんな演出が!
IMG_7347.png
天井を見上げてみると、それぞれ色の異なるグラスアートが
配されています。
一つ一つに花のような造形が施され、色彩・視覚ともにとっても華やか!
IMG_7350.png
最奥で観覧者を待ち受けているのは、トヤマ・ミルフィオリ

「ミルフィオリ」、とはイタリア語で「千の花」という意を持つそうで、
その名の通り花園の中に居るかのような光景が広がります。
ガラスで出来ているとは思えない精巧さで、花のパーツが
表現されています。
あまりの美しさに、うっとり♪
IMG_7352.png
芸術鑑賞の後は、一休み。
2階へ戻ってFUMUROYA CAFEに入店。
お隣の県都・金沢発祥の和と華を思わせる喫茶店では、
加賀麩を用いたデザートやランチを提供。
西町のアーケード街を眺めつつ、雅な休息を楽しめます。
IMG_7353.png
注文したのはこちら、季節限定メニュー・和栗のあんみつ
皿の底に敷き詰められたプルプル食感の寒天、その上には
主役たるあま~い栗の実が載せられています。
周囲を固める色彩豊かな麩たちは、まるでガラス細工のよう。
IMG_7357.png
駅前へ戻る前に、2階ミュージアムショップでお買い物。
他の施設同様に空間そのものがデザインされた店内には、
グラスやアクセサリー、小物等、精緻にして華美なガラス細工が
いっぱい!
お土産に良し、贈り物に良しな品物の数々に、一時間ほどグルグル。
結局自分用とプレゼント用に計3点、約9千円ほどお買い上げ(笑)
IMG_7364.png
ホテルにチェックインし、夕方から・・・
IMG_7365.png
夜になりました。
IMG_7366.png
晩ごはんを食べに赴いたのは、富山駅前の商業施設・CiC(シック)の
地下1階で営業中の、麺家いろは CiC店
日本最大規模のラーメンの祭典・東京ラーメンショー
5度の日本一を獲得した名店。
本店は県内射水市(いみずし)に所在していますが、ここは
本拠地・富山県を中心として国内外に展開する支店の一つ。
看板商品である富山ブラックラーメンの他、
富山の恵みを存分に活かした豊富なメニューが強み。
IMG_7369.png
こちらが富山黒醤油ラーメン、いわゆる富山ブラックラーメン
名前通りの真っ黒な見た目ですが、その秘密はスープに用いられている魚醤(ぎょしょう)
濃厚ながら旨味を注ぎ足し、塩分控えめに仕上がっている醤油に、
食肉系スープと富山湾の宝・白えびやカツオを用いた魚介系スープをプラス。
さらにスープと麺にはミネラル豊富な富山湾の海洋深層水
使用。
これもまた濃厚にしてコクがありながら、過剰な塩分を感じさせない
味の秘訣か。
「富山の味」の極致、頂きました!

長距離の移動をこなしつつ、富山の「ものづくり」と「芸術」、そして
「食」を堪能した一日。
豊かな国の豊かな文化が、ここに有ります!
次回は富山市郊外、江戸時代に北前船の拠点として栄えた
港町・岩瀬浜へ。
かつての栄華を偲ばせる町並みと家屋、そして
海辺の風景を歩きます。それでは!

コメント

No title

こんばんは~

今回は芸術的な作品が多いですね(/・ω・)/

お家のインテリアに飾れそうな物から鑑賞用な物と様々ですね(#^.^#)

お土産も旅行の醍醐味ですからね、こういう時は散財しましょう(笑)

スープが紛れもなくブラックラーメンという感じ、少し食べるのに躊躇しますが、きちんと考えられた上でこの色なんでしょうね(゜゜)

チャーシューが美味しそう!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。