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「待ち時間」を楽しむ

旅を愛し、旅を楽しむ人の味方でありたい
と思う、「西のノリ」です。
富山旅3日目。富山から3セクを乗り継ぎ、県境を越えて新潟県の
糸魚川へと至りました。
しかし帰路はまだ半ば。約半年ぶりとなる大糸線
鉄路に踏み出す前に、50分の待ち時間
立ちはだかります。
そんな長時間の乗り継ぎ時間に無聊の慰めとして
訪れたのが・・・
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糸魚川ジオステーション ジオパル
在来線改札口を出て右手、アルプス口の一階に在る
フリースペースで、糸魚川市の情報発信基地
館内は3つのスペースに分けられており、
日本初、「世界ユネスコジオパーク」に指定された
糸魚川市の豊かな環境や自然を、映像や疑似体験ゾーンで
予習出来る他、観光案内所も併設する
ジオパーク観光インフォメーションセンター
かつて大糸線で活躍していた国鉄時代の気動車・
キハ52形を待合所として保存・開放する他、
各種鉄道関係の展示が行われているキハ52待合室
糸魚川周辺の鉄道風景を再現した大型ジオラマと子供たちも遊べる
鉄道玩具・プラレールが展開される
ジオラマ鉄道模型ステーションから成り立っています。
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まずはジオパーク観光インフォメーションセンター
エントランスから入館。
入ってスグ、真正面にはこんなものが。
ジオパークの一風景を成す断崖絶壁と青々と茂る
激流渦巻く河川が迫りくる様なこのパネル、
人の目には立体的に映る、いわゆるトリックアート
来訪者を迎えてくれるこの仕掛けは、記念撮影スポット。
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ここでの私の目当てはこちら、「キハ52待合室」内に保存されている
キハ52形156号機
国鉄時代、昭和33(1958)年から昭和41(1966)年に掛けて製造され、
日本各地で運用された気動車の一つ。
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この156号機は製造末期の昭和41(1966)年製で、北陸各地の
非電化路線を転々とした後、平成4(1992)年に
大糸線糸魚川‐南小谷(みなみおたり)間に
活躍の場を移し、平成22(2010)年まで運用されました。
同線を走っていた同形機2両とともに、キハ52形、そしてその基本となった
キハ20系列最後の車両

引退後はJR西日本金沢総合車両所で保管されていましたが、
平成27(2015)年の北陸新幹線金沢開業とそれに伴う
糸魚川駅舎のリニューアルに合わせて
「ジオパル」内に運び込まれ、駅利用者の待合室として
開放されています。
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外から見ると、こんな感じ。
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車内は運用末期、大糸線時代のままの状態が保たれています。
乗降口付近こそワンマン対応設備が目立ちますが・・・
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客室部分に目を向ければ、昭和の香り漂うレトロ空間!
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座席は一部を除いて対面式。
座面に付いたしわや所々色褪せた生地から、
車両に刻まれた歴史や利用客の温もりが伝わって来る
心地が致します。
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JR時代には冷房化改造が施された156号機ですが、
天井には年季を感じさせる扇風機が残されています。
平成生まれのこの身にとっては「冷房付き」が当たり前ですが、
その「当たり前」の無い頃、時季によって酷寒や猛暑に
さらされたであろう利用者や乗務員の苦労は、いかばかりか。

ここ「キハ52待合室」の楽しみは、保存車両だけではありません!
日本海側に於ける旅客・貨物輸送の大動脈であった北陸本線
その要地としての歴史を持つ駅だけに、鉄道関連の
豊富な展示がお出迎え!
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ガラスケースに大切に収められているのは、
かつて実際に使用されていた行き先表示札
乗務員が使用した乗務員用品
新幹線から在来線の幹線、ローカル線まで網羅したレール等々、
「お宝」と言える品々が並びます!
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こちらはイベント列車の運転や特急列車の運転開始、路線開業〇周年記念等の
節目に発行される記念切符の数々。
今と異なる景色や引退した車両が並び、鉄道に止まらず
文化的にも貴重な展示。
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部品やおもちゃに囲まれて鎮座しているのは、「デゴイチ」の愛称で
親しまれた蒸気機関車・D51形の形式と製造番号を示す
銘版
この銘版の「持ち主」であるD51‐750号機
戦時中の昭和17(1942)年製。
兵庫県の姫路や三重県の亀山、奈良県の奈良に籍を置き、昭和47(1972)年に廃車。
車両は解体され、現存していません。

館内にはかつてこの地を走っていた在来線特急・はくたかを写した
写真の数々も展示中。
かつて在来線最速(最高速度160km)を誇り、
新幹線開業までこの地を駆け抜けた名列車への、
人々の思い入れを感じさせてくれます。
なお「ジオパル」のもう一つのエリア、「ジオラマ鉄道ステーション」は
時間の都合上見られず
再訪の機会があれば、「観光インフォメーションセンター」と一緒に
廻りたい!

さて、富山旅から間もなく1ヶ月
またしてもまとめるのに時間を要してしまいましたが、
次回を以て富山編は最終回
これまたおよそ半年ぶり、景勝路線・大糸線にて
松本を目指します。
時季が変わっての景色の変化は、如何様か。
それでは!
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SL時代の遺構として、かつて糸魚川駅構内に残存していた赤レンガ車庫
新幹線ホーム建設により惜しまれつつも解体された鉄道遺産ですが、
モニュメントとしてアルプス口に3連アーチが特徴の
外壁が保存されています。

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。