fc2ブログ

記事一覧

祭礼の華、ここに有り

祭り
太古の昔より日本列島に根差し、連綿と受け継がれて来た
儀礼。
一宗教の祭礼、と言ってしまえばそれまでですが、
このフレーズを聞くとどこか心が浮ついた気分になるのは、
この身に宿る「日本人」という血肉によるものでしょうか。
今回は松本市は四柱神社(よはしらじんじゃ)の例大祭・
神道祭(しんとうまつり)の情景を彩る、
祭り舞台の数々をご紹介致します。
IMG_7702.png
屋台の賑わいに浸り、四柱神社を出た私を待ち受けていたのは、
ずらりと並べられた祭り舞台の数々。
この日10月2日は朝から夕方にかけて、市内各所で
保存されている祭り舞台18台が一堂に会す、舞台奉曳展示
真っ最中。
煌びやかにして文化的・美術的にも価値の高い舞台を
一度に目にすることの出来る、貴重な機会!
そのいずれもが松本市重要有形文化財
指定されています。
IMG_7704.png
ご覧の通り、台車から高欄、屋根裏に至るまで、
装飾がびっしり!神社の歴史同様、祭礼道具としての歴史は
比較的浅いものですが、贅を凝らした造りに城下町・松本の
粋と技を垣間見る心地がいたします。(写真は本町二丁目舞台)
IMG_7708.png
見上げる大きさの祭り舞台。
IMG_7709.png
さり気ないところにも、ふんだんに金を用いた金具が
設けられています。表面の彫刻にもご注目!(いずれも伊勢町三丁目舞台)
IMG_7715.png
屋台の前後、持送りと呼ばれる部位にも
細やかな彫刻が施されています。こちらの舞台では
後部の左右に仙人像を設置(伊勢町二丁目舞台)
IMG_7717.png
彫刻の題材は、伝説上の人物や動物、物語、日常生活の風景等さまざま。
こちらでは「七福神」を取り上げ、それぞれの特徴や姿形を
見事に彫り分けています。
IMG_7719.png
天井裏にでは無く黒漆を用い、
朱塗りの櫓を垂れ幕で覆った変わり種も。(共に伊勢町一丁目舞台)
IMG_7726.png
こちらの舞台では、神職の姿をしたからくり人形がスタンバイ。
首を前後に、手に持った御幣(ごへい)を左右に振ることが出来るそうな。
IMG_7721.png
前面の彫刻は、子供の年中行事を描いた可愛らしいもの(中町三丁目舞台)
IMG_7730.png
松本城へと続く大名町通りにも、多くの祭り舞台がスタンバイ。
ここからは、私お気に入りの舞台数台をご紹介!
IMG_7733.png
まずは中町二丁目舞台
製造は明治45(1912)年。舞台の各所に昔話や古典の説話に
題を取った彫刻が散りばめられています。
上部には弓矢を携え凛々しい武者姿の皇統の祖・
神武天皇(じんむてんのう)の人形が据えられています。
IMG_7735.png
四囲を固める「持送り」は、人々に馴染み深い「浦島太郎」「舌切り雀」
「桃太郎」「花咲か爺」といった昔話。
こちらは鬼を組み敷く桃太郎と、家来の動物たち。
IMG_7747.png
均整の取れた姿を見せてくれるのは、飯田町二丁目舞台
建造は明治5(1872)年。床面が舞台前方を広く取っている他、
前後で大きさの異なる車輪を用いているのも特徴的。
この構造は松本ではこの舞台のみだそうで、
かつては牛に牽かせていたとも伝わります。
IMG_7744.png
黒との漆で塗られた車輪は後方は大きく、
前方は小さく造られています。前後で広さの変わる床面に合わせた構成。
IMG_7745.png
舞台上に載るお面を付けた人形は、雅楽の演目・蘭陵王(らんりょうおう)に
題を取ったもの。
IMG_7749.png
色彩鮮やかな本町五丁目舞台
明治の初め、或いは江戸時代末の作。
屋根を持たない舞台と、大径の車輪が目を引きます。
IMG_7750.png
台上には、筆を手に書を認めんとする万葉歌人・
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の人形が。
IMG_7753.png
最後にご紹介するのは、本町三丁目舞台
昭和13(1938)年製。
一際目を引く舞台全面の彫像は、(げき、
中国の想像上の水鳥)の首。
祭り舞台全体を一羽の水鳥に見立てています。
IMG_7754.png
今にも羽ばたいて行きそうな鷁首の雄姿。
細部の彫り込みや多彩な色調にもご注目!
IMG_7755.png
いずれの舞台とも異なる装飾の数々も、本町三丁目舞台の特色。
IMG_7760.png
屋根裏にも、独特な技巧が凝らされています。

思いがけず、「祭り」に触れた一日。
偶然か、あるいは必然か。
次に訪れる事あれば、一泊でもしてゆっくり堪能して
みたいものです。
次回の予定は・・・未定です(笑)
なにかネタが有りましたら、またお会い致しましょう。
それでは!
IMG_7751.png
方々から清らかな泉湧き出す水の町・松本。
松本城にほど近い大名町通りからも、絶えることなく
天然ものの水が溢れています(もちろん飲めます!)

コメント

No title

こんばんは!

祭りといっても日本全国いろんな祭りがあるので、調べていくと奥が深いでしょうね~

上から下まで豪華な作りになってますね(゜゜)

写真でこれだけの迫力ということは実物はもっと凄いんでしょうね(*´ω`*)

個人的に3枚目のげき(漢字が出ませんでした(笑))の作りこみはリアルで小さい子供が見たら驚きそうです(笑)

目立たないところにもデザインや工夫を凝らすというのは日本人の繊細さが表れていると思いました(´ω`*)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。