旅路まで、
あと7日心躍る刻を指折り数え心待ちにしている、「西のノリ」です。
お休みを利用し、県境の向こう、岐阜県平湯温泉へとやって来た私。
前回は温泉街の近傍に在る自然スポット・
平湯大滝を
巡りましたが、今回は温泉街方向へ。
飛騨グルメが楽しめるお店と、目玉となる
温泉にじっくり浸かります!

まずは平湯温泉スキー場に接し、落ち着きある佇まいが素敵な
御食事処 あんき屋へ。

飛騨地方の古民家を
移築・改装した店内は、とっても広々!
複雑に組み合わされた柱や梁の下で、ゆっくりと食事を
楽しむことが出来ます。
飛騨地方が誇るブランド牛・
飛騨牛の他、
各種定食やカレー、麺類、一品物まで、幅広いメニューが
ラインナップされています。
酒どころ・飛騨地方各地の酒造で造られた
地酒を
味わうのも、また一興。

という訳で、料理が来るのを待つ間にまずは一杯。
高山市内、「古い町並み」にお店を構える造り酒屋・
舩坂酒造の銘酒・
深山菊(みやまぎく)の
大吟醸酒。
常温にて提供される一杯は、香り芳醇にしてまろやかな口当たり。
大きな窓から差し込む陽射しにも当てられ、
ふわふわ、ほかほかな心地に。

さあ、やって参りました、
飛騨牛!飛騨地方の郷土料理・
朴葉焼き(ほおばやき)の定食を
頂きます!

こちらがメインとなる飛騨牛の朴葉焼き。
火に晒される網の上には、
朴の木(ほおのき)の葉が
くべられ、その上に脂の乗った飛騨牛の
ロース肉、
野菜、それらの具材に味と風味を加える甘辛な
味噌が
載せられています。
焼き上がりに時間を要するため出来上がるまで少々待つことには
なりますが、これらの食材が織り成すハーモニーは
満足頂けるる事請け合い!

小鉢や味噌汁をつまみながら待つ内に、
焼き上がり~!程よく脂が染み出し、野菜のエキスや味噌が絡み合った肉は、
ジューシーでありながら食べやすい!
なんだか
ずっと食べていたくなる(無理ですが)


あんき屋を後に、色付く山並みを眺めながら温泉街を目指します。

温泉浴へと向かったのは、バスターミナル横、温泉街の
入口付近に広がる温泉施設
ひらゆの森温泉浴と森林浴をテーマとする複合施設で、
軸となる天然温泉の大浴場の他にも、広々とした休憩所や
各種グッズ・お菓子・お酒等を扱うお土産処、
ファストフードやデザートを扱う喫茶ラウンジ、
「飛騨牛」を始めとする本格料理が味わえる食事処、
和室・洋室と民芸調のお部屋から成る宿泊施設、
飛騨観光をサポートするカウンター・「旅の達人」といった
充実の設備が湯治客を待っています。
建物の前には広大な駐車場が有るのですが、いつも
車両でいっぱい!ここの人気のほどが窺えます。

敷地への入り口には、
足湯有り。
先ほどの画像に映っていた看板、「森の灯台」の
足下からお湯が流れ出ており、入浴前の一息、
あるいは散策の合間の休憩にピッタリ!

建物入口、庇の内側には、飛騨地方の建築物に用いられる
伝統技法・
雲(装飾を施した腕肘木。6月記事参照)が
設けられています。
建物自体も飛騨地方の他所から移築された
合掌造りの建物であり、
古風な造りの中にどこか安らぎを覚えます。

玄関内では、「和」を感じさせる人形や・・・

飛騨の伝統工芸・
さるぼぼ(平湯印)がお出迎え!

館内へ入ってスグのスペースは、ロビーとお土産処。
その奥には軽食やティータイムにピッタリの喫茶ラウンジも
控えています。
お風呂上りの一休みによし、お酒やお菓子、小物といった
土産物をここで見繕うのもよし。

ロビーの一角には、飛騨観光のお供となるパンフレットや
割引チケットが並ぶ観光案内所・
旅の達人も設置。
温泉ついでに情報収集?

男湯入り口。
ここ「ひらゆの森」の自慢は、男性7つ、女性9つにも及ぶ
温度や造りの異なる
露天風呂そこへ注がれるのは、
源泉掛け流し(ただし源泉の
温度が高いため、適宜調節済み)の天然温泉。
それぞれ趣の異なる湯船に浸かり、浴場内や
借景となる山々を染める
紅葉を眺める、贅沢なひととき。
一度に
30人は浸かれる、大きな内湯も魅力的。
湯の花浮かぶその泉質は、カルシウム・ナトリウム・マグネシウム・
炭酸水素塩・塩化物泉。
濁り方も湯船によって異なるお湯は、従業員の方が適宜巡回し、
大切に守られています。

湯上りは
紅葉煌めく廊下を通り抜け・・・

合掌造りの休憩所・
湯上り処へ。
火照った身体に染み渡る各種ドリンクやアイスクリームを販売する
自動販売機の他、マッサージ機も設置され、快適な
滞在をサポート。
柔らかな畳に寝転がるだけで、心地よい眠りへと
誘われそう。

手入れの行き届いた庭を眺めながら、寛ぐ。
ああ、至福のひととき。

「アルプス街道 平湯」に戻り、温泉卵をかっ食らう。
さて、
上高地へ戻りましょう。
平湯大滝での自然浴に始まり、飛騨グルメ、温泉と
存分に堪能した一日。
実は
上高地にほど近い立地から、平湯温泉は時折
訪れる場所でもあるのですが、改めてじっくり周ってみるのも
面白いもの。
馴染みの土地を再発見する、良い休日となりました。
次回はいよいよ
山陰旅へ!
旅程をアップするのは地元への帰着後、今月24日頃からとなる
予定。
しばし間を空ける事となりますが、またここでお会いしましょう。
それでは!

お風呂上りは、やっぱりコーヒー牛乳!