赤瓦の町を歩く
- 2018/11/27
- 20:06
鳥取県中部の町・倉吉市(くらよしし)
人口約50,000人、面積は約272㎢
室町時代に打吹城(うつぶきじょう)の城下町として
誕生した町は、江戸時代には池田氏が置いた陣屋を取り巻く
武家屋敷街が発達。
その名残を留める打吹玉川の町並みは
白漆喰と板壁が美しい土蔵、赤い石州瓦を頂く商家が保存され、
市街中心部の主要な観光地となっています。
また周辺地域には関金温泉(せきがねおんせん)、三朝温泉(みささおんせん)、
はわい温泉、東郷温泉といった温泉街、
三徳山(みとくさん)やお隣・岡山県の蒜山高原(ひるぜんこうげん)といった
自然環境も広がる立地となっています。
今回はそんな倉吉観光の目玉・打吹玉川の白壁土蔵群を
探訪!

倉吉駅から歩いて打吹玉川地区へ。
駅周辺と元来の市街地を分かつ天神川の
上流方向へ目を向けると、豊かな自然が広がります。
ん~、良い処だ!

徒歩1時間ほど(意外と遠かったので、駅前からはバスのご利用を
推奨します)、目指す白壁土蔵の町並みに到達!
メインとなる見所は、赤い石州瓦の葺かれた商家の並ぶ
本町通りと、白壁土蔵が川面に美しい姿を映す
玉川沿いの2ヶ所。
これらをまとめ、毎度お馴染みの重要伝統的建造物群保存地区に
指定されています。

かつては玉川が町を区分する境界線となり、北側(写真右側)が
職人町、南側(写真左側、本町通り方向)が商人町として
仕切られていました。
商家は間口を狭く、奥行きを広く造られており、裏口に設けた木戸は
冬は閉ざすことで北風を防ぎ、夏は開放して風通しを良くする、という
工夫が凝らされているそうな。

細い水路に沿って、下部を杉焼き板の縦板張り、上部を
白亜の漆喰(しっくい)で固めた土蔵が並びます。
各戸の入り口に接して石橋が架けられ、美観の形成に一役。
なかには土蔵を改装した店舗もあり、石橋を渡ってお買い物♪
なんてことも。

まず入ったのはこちら、赤瓦一号館
現在打吹玉川地区では、一部の商家や土蔵を改装した上で
「赤瓦〇号館」としてナンバリングがされており、
観光の目玉として売り出し中。
大正2(1913)年築のこの建物は、かつては醤油醸造所であったもの。
写真に映る表側の建物は醤油の原料蔵として、
奥の部分は仕込蔵として使われており、それぞれ床面の高さや
屋根の構造が分けられています。

建物の表側に当たる1階部分。屋内の柱を無くし西洋風の三角屋根が
荷重を支える空間は、お菓子や魚介類の加工食品、名産品等が
並んでいます。

店舗入り口付近の棚にデデン!と居座っているのは、
鳥取県の名産、二十世紀梨!
今が旬の銘柄・王秋(おうしゅう)がスタンバイ!

こちらが店舗の奥、2階部分。
1階部分とは対照的、柱と梁を組み合わせた格子状の構造に、
伝統的な日本家屋の趣が見えています。
なお2階部分は一段床面が高くなっているのですが、これは
床下に醤油を仕込む為の仕込桶が残されているため。

こちらには倉吉絣を始めとする工芸品の他・・・

ゲゲゲの〇太郎や・・・

名探偵コ〇ンのグッズが勢揃い!
実は鳥取県は漫画家の大家たる故・水木しげる氏(境港市育ち)や
青山剛昌氏(北栄町出身)を育んだ地!
そのためまんが王国とっとりをキャッチフレーズに、
観光地を中心とした県内各所でこれらの漫画作品と
タイアップした商品が販売されています。
漫画好きの方、これらの作品のファンの方、
記念にお買い上げ!というのはいかがでしょう?
ちなみに今回は訪問しておりませんが、境港市、北栄町(ほくえいちょう)ともに各作品や
作者に関連した観光施設が整えられており、作品の世界観に
触れることが出来るとか。

赤瓦一号館を後に、歩く。
玉川周辺にはこんな素敵なカフェ(赤瓦五号館「久楽」)や・・・

お寺(大蓮寺)門前の情緒ある通りも!

赤いのぼりと看板、整然と並ぶ灯篭が眩しい小さな通りは、
弁天参道、またの名を大蓮寺小路
この奥に並び立つ大蓮寺(だいれんじ)と
銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)の寺社から
名を取った通りは、その奥ゆかしい景観からパンフレットイチオシの
撮影ポイント!
この路地を潜って玉川沿いから本町通りへと抜けて行きます。

ここでちょっと寄り道。本町通りの中心から反対側へ進んだ
所に在る造り酒屋、高田酒造
酒造りは明治8(1875)からという老舗。それ以前は
木綿や醤油の販売を手掛けていたそうで、
天保14(1843)年築の主屋を中心に増築された建物が
残ります。
商家の造りをよく残す建物内では、主力となる銘酒・
此君(しくん)の販売の他、
週末限定で手打ちそばや高田酒造のお酒を楽しめる
ひわだ屋を併設しています。

こちらが此君 純米大吟醸
その夜のホテルにて、赤瓦一号館でつまみとして購入した昆布入りとろ煮まぐろと共に
頂きました!

打吹公園通りと本町通りの交差点、インパクト大の店名に
吸い寄せられて入ったのは、
あまりにも良いタピオカ飲料販売 ペトリス
本場・台湾仕込みのタピオカ飲料が楽しめるお店。
+¥100でタピオカ増量可。

ここで目を引いたのは、お店の窓際やテーブルに
所狭しと並べられたフィギュアの数々。
ジャンルは特に問わずに搔き集められています(笑)

やや薄着で出て来てしまったので、ホットチョコレートタピオカを注文。
マシュマロの乗ったチョコレートドリンクの下からは・・

濃厚チョコレートソースと、
弾力たっぷりのタピオカが登場!
カップの中をかき混ぜ、ふわふわマシュマロも絡めれば、よりおいしく
頂けます♪

本町通りをぶらぶら。
白壁土蔵が映えた玉川沿いと異なり、赤瓦を戴く商家の主屋が並び、
また違った趣。

こちらの桑田醤油醸造所(赤瓦六号館)では、
本業の醤油の他に醤油を用いたデザートを販売!
こちらの醤油ゼリーを頂いたのですが、「醤油」というワードから
連想する塩辛さは無く、中に入れられた小豆と相まって
食べやすく、ほんのりとした甘さに仕上がっておりました。
ちなみにこの建物、明治40(1907)年に皇太子であった
大正天皇による行啓が行われた際、日露戦争の英雄・
東郷平八郎(とうごう へいはちろう)海軍大将の
寝所となったそうな。(知らなかった・・・)


軒下に腕木、屋根に赤い石州瓦を頂く建物が続きます。
屋根瓦の赤茶色は、耐寒性を高めるべく
釉薬(陶磁器の表面をガラス質にコーティングし、
液体や気体が染み込むのを防ぐ薬品)が塗られているため。
ようやく始まりました、町歩き!
しかし、町並みを楽しみながら歩いた・・・つもりなのですが、
倉吉駅前から目的地まで思いのほか時間を食った所為か、
やや流し気味なのが悔やまれる・・・(泣)
気を取り直しまして、次回は新たな創作の可能性を模索する
試みと、倉吉の伝統工芸、新旧の物づくりに触れて
参ります。
それでは!

あまりにも良かったです(笑)
人口約50,000人、面積は約272㎢
室町時代に打吹城(うつぶきじょう)の城下町として
誕生した町は、江戸時代には池田氏が置いた陣屋を取り巻く
武家屋敷街が発達。
その名残を留める打吹玉川の町並みは
白漆喰と板壁が美しい土蔵、赤い石州瓦を頂く商家が保存され、
市街中心部の主要な観光地となっています。
また周辺地域には関金温泉(せきがねおんせん)、三朝温泉(みささおんせん)、
はわい温泉、東郷温泉といった温泉街、
三徳山(みとくさん)やお隣・岡山県の蒜山高原(ひるぜんこうげん)といった
自然環境も広がる立地となっています。
今回はそんな倉吉観光の目玉・打吹玉川の白壁土蔵群を
探訪!

倉吉駅から歩いて打吹玉川地区へ。
駅周辺と元来の市街地を分かつ天神川の
上流方向へ目を向けると、豊かな自然が広がります。
ん~、良い処だ!

徒歩1時間ほど(意外と遠かったので、駅前からはバスのご利用を
推奨します)、目指す白壁土蔵の町並みに到達!
メインとなる見所は、赤い石州瓦の葺かれた商家の並ぶ
本町通りと、白壁土蔵が川面に美しい姿を映す
玉川沿いの2ヶ所。
これらをまとめ、毎度お馴染みの重要伝統的建造物群保存地区に
指定されています。

かつては玉川が町を区分する境界線となり、北側(写真右側)が
職人町、南側(写真左側、本町通り方向)が商人町として
仕切られていました。
商家は間口を狭く、奥行きを広く造られており、裏口に設けた木戸は
冬は閉ざすことで北風を防ぎ、夏は開放して風通しを良くする、という
工夫が凝らされているそうな。

細い水路に沿って、下部を杉焼き板の縦板張り、上部を
白亜の漆喰(しっくい)で固めた土蔵が並びます。
各戸の入り口に接して石橋が架けられ、美観の形成に一役。
なかには土蔵を改装した店舗もあり、石橋を渡ってお買い物♪
なんてことも。

まず入ったのはこちら、赤瓦一号館
現在打吹玉川地区では、一部の商家や土蔵を改装した上で
「赤瓦〇号館」としてナンバリングがされており、
観光の目玉として売り出し中。
大正2(1913)年築のこの建物は、かつては醤油醸造所であったもの。
写真に映る表側の建物は醤油の原料蔵として、
奥の部分は仕込蔵として使われており、それぞれ床面の高さや
屋根の構造が分けられています。

建物の表側に当たる1階部分。屋内の柱を無くし西洋風の三角屋根が
荷重を支える空間は、お菓子や魚介類の加工食品、名産品等が
並んでいます。

店舗入り口付近の棚にデデン!と居座っているのは、
鳥取県の名産、二十世紀梨!
今が旬の銘柄・王秋(おうしゅう)がスタンバイ!

こちらが店舗の奥、2階部分。
1階部分とは対照的、柱と梁を組み合わせた格子状の構造に、
伝統的な日本家屋の趣が見えています。
なお2階部分は一段床面が高くなっているのですが、これは
床下に醤油を仕込む為の仕込桶が残されているため。

こちらには倉吉絣を始めとする工芸品の他・・・

ゲゲゲの〇太郎や・・・

名探偵コ〇ンのグッズが勢揃い!
実は鳥取県は漫画家の大家たる故・水木しげる氏(境港市育ち)や
青山剛昌氏(北栄町出身)を育んだ地!
そのためまんが王国とっとりをキャッチフレーズに、
観光地を中心とした県内各所でこれらの漫画作品と
タイアップした商品が販売されています。
漫画好きの方、これらの作品のファンの方、
記念にお買い上げ!というのはいかがでしょう?
ちなみに今回は訪問しておりませんが、境港市、北栄町(ほくえいちょう)ともに各作品や
作者に関連した観光施設が整えられており、作品の世界観に
触れることが出来るとか。

赤瓦一号館を後に、歩く。
玉川周辺にはこんな素敵なカフェ(赤瓦五号館「久楽」)や・・・

お寺(大蓮寺)門前の情緒ある通りも!

赤いのぼりと看板、整然と並ぶ灯篭が眩しい小さな通りは、
弁天参道、またの名を大蓮寺小路
この奥に並び立つ大蓮寺(だいれんじ)と
銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)の寺社から
名を取った通りは、その奥ゆかしい景観からパンフレットイチオシの
撮影ポイント!
この路地を潜って玉川沿いから本町通りへと抜けて行きます。

ここでちょっと寄り道。本町通りの中心から反対側へ進んだ
所に在る造り酒屋、高田酒造
酒造りは明治8(1875)からという老舗。それ以前は
木綿や醤油の販売を手掛けていたそうで、
天保14(1843)年築の主屋を中心に増築された建物が
残ります。
商家の造りをよく残す建物内では、主力となる銘酒・
此君(しくん)の販売の他、
週末限定で手打ちそばや高田酒造のお酒を楽しめる
ひわだ屋を併設しています。

こちらが此君 純米大吟醸
その夜のホテルにて、赤瓦一号館でつまみとして購入した昆布入りとろ煮まぐろと共に
頂きました!

打吹公園通りと本町通りの交差点、インパクト大の店名に
吸い寄せられて入ったのは、
あまりにも良いタピオカ飲料販売 ペトリス
本場・台湾仕込みのタピオカ飲料が楽しめるお店。
+¥100でタピオカ増量可。

ここで目を引いたのは、お店の窓際やテーブルに
所狭しと並べられたフィギュアの数々。
ジャンルは特に問わずに搔き集められています(笑)

やや薄着で出て来てしまったので、ホットチョコレートタピオカを注文。
マシュマロの乗ったチョコレートドリンクの下からは・・

濃厚チョコレートソースと、
弾力たっぷりのタピオカが登場!
カップの中をかき混ぜ、ふわふわマシュマロも絡めれば、よりおいしく
頂けます♪

本町通りをぶらぶら。
白壁土蔵が映えた玉川沿いと異なり、赤瓦を戴く商家の主屋が並び、
また違った趣。

こちらの桑田醤油醸造所(赤瓦六号館)では、
本業の醤油の他に醤油を用いたデザートを販売!
こちらの醤油ゼリーを頂いたのですが、「醤油」というワードから
連想する塩辛さは無く、中に入れられた小豆と相まって
食べやすく、ほんのりとした甘さに仕上がっておりました。
ちなみにこの建物、明治40(1907)年に皇太子であった
大正天皇による行啓が行われた際、日露戦争の英雄・
東郷平八郎(とうごう へいはちろう)海軍大将の
寝所となったそうな。(知らなかった・・・)


軒下に腕木、屋根に赤い石州瓦を頂く建物が続きます。
屋根瓦の赤茶色は、耐寒性を高めるべく
釉薬(陶磁器の表面をガラス質にコーティングし、
液体や気体が染み込むのを防ぐ薬品)が塗られているため。
ようやく始まりました、町歩き!
しかし、町並みを楽しみながら歩いた・・・つもりなのですが、
倉吉駅前から目的地まで思いのほか時間を食った所為か、
やや流し気味なのが悔やまれる・・・(泣)
気を取り直しまして、次回は新たな創作の可能性を模索する
試みと、倉吉の伝統工芸、新旧の物づくりに触れて
参ります。
それでは!

あまりにも良かったです(笑)