創造と伝統に触れる
- 2018/11/28
- 13:19
倉吉散策パートⅡ!
今回は新たな表現や情報発信の手段となり得る
かわいらしい「アイテム」と、倉吉の人の営みが紡ぎ来た
伝統工芸、そして昭和初期のレトロな雰囲気を残す
お店でのランチをお届けします!

ぶらぶら昼ご飯の在り処を探しつつ歩いていたところで
足を止めたのは、鳥の杜(とりのもり)
本町通りに面していながら、どこか「隠れ家」的雰囲気を放つ
カフェ。で、何故ここの前で立ち止まったかと言うと・・・

店頭に飾られた、くまのぬいぐるみ!
シンプルな造りと魅力を放つこの子の名は、くみぐま
背後の説明書きにもありますが、手・足・耳等12個のパーツを用いて
組み立てるぬいぐるみ。その特色はパーツごとに違う柄や素材の
組み合わせが可能なことで、世界にオンリーワンな
製作者オリジナルの一体を生み出すことが出来ます!

今回はこの「くみぐま」と「鳥の杜」のコラボ企画、くみぐまin倉吉として
東京にて生まれた「くみぐま」たちが店内にて展示されていました。
(開催期日は今月17日・18日の二日間)
現在個別のパーツを組み合わせる事で「オリジナルの一体」が創れる、という
特性を生かし、地域の企業やクリエイターの技術や魅力を
世界に発信しようという取り組みが進行中。
看板に記述の有るように、平成29(2017)年には東京都の
TOKYOイチオシ応援事業(都内の中小企業者が行う
地域資源を活用した新製品・新サービスの開発・改良に掛かる経費の
一部を助成するとともに、地域応援アドバイザーによる支援を行う
という試み)に採択され、展示会やワークショップを各所で展開して来たとか。
今回は「くみぐま」の記念すべき西日本初上陸として、
ここ倉吉のカフェにて展示会とワークショップが開かれたとのこと。
(興味を持たれた方は、「くみぐま」公式サイトもご参照あれ)

本町通りに面した洒落た雰囲気の店内には・・・

くみぐまがいっぱい!


二台のカートの上に、パーツや色彩、素材もバラバラな
オリジナルくみぐまがズラリ!
台上に並ぶのは東京から持ち込まれた企業やクリエイター作の
16体+鳥取県の特産品・因州和紙製の一体。
そのどれもがアイデアと工夫に満ちています!
ちなみに展示用に提供されているカート、普段は地元産の野菜を
カートに載せて売り歩くくらよしカーゴマルシェという
試みに使われているそうで、何気にそちらともコラボ。
展示作品に目を奪われがちですが、店舗奥では「くみぐま」の製作体験も
可能となっておりました。

折角のカフェなので、コーヒーを一杯。

お昼ご飯を求めて辿り着いたのは、本町通りと小道のぶつかる
交差点上、和洋折衷の造りが目を惹く白壁倶楽部(赤瓦十三号館)
擬洋風建築でまとめられた建物は、明治41(1908)年の築。
かつて国立第三銀行(現存せず)の倉吉支店として
用いられていたもの。
その成り立ちと歴史から鳥取県第一号として平成8(1996)年に
国の登録有形文化財に指定されました。
「さ~て、入るかな~」と意気揚々近付いてみると・・・満席
ああ・・・そう言えば団体客がいっぱい居たな・・・
この後、他のお店を見て「おっ!」と思って近づく→満席でがっかり
という下りを2,3度ほど繰り返す。

え~ここで気分を変えまして、立ち寄りましたるは倉吉ふるさと工芸館
倉吉の工芸品・倉吉絣(くらよしがすり)の展示販売を
行う他、機織りの見学も可能な「倉吉のものづくり」に触れられる施設。

こちらが倉吉絣の品の数々。
深海の如き澄んだ藍色は共通ながら衣服から手ぬぐい、巾着袋、
ブックカバー等、種類豊富。
「伝統工芸」とは言いつつ、応用性と実用性の高さが窺えます。

店舗入り口から右手を見れば、完全手作業の機織り機!
高度に機械化された現代の「モノづくり」に於いては失われてしまった光景。

興味津々で眺めていたところ、お店の方が機織りの実演を
して下さいました!
機織り機に架けられた生地に文様を生み出す糸を通し、
足元のペダルのような部品を踏むことで機械を駆動させ、
織り進める。
一定のリズムで鳴り響く「ガシャン」という音、少しずつ進む生地、
一瞬の淀みも見当たらない製作者の手さばき。
まさに「古き良き日本」の縮図。
ここで倉吉絣の説明をさせて頂きますと、成立は今から
およそ二百年前、稲嶋大助という人が花鳥、山水、吉祥といった文様を
絵絣に織り込んだのが始まり。
最盛期となった明治時代には年間三万反を生産、
行商人により全国へ広められた倉吉絣は、その品質を
高く評価されることとなりました。
ところが大正時代に入ると機械による量産絣が普及し、倉吉絣は
衰退へと向かうこととなりました。
しかしこの文化遺産が消えることを惜しんだ倉吉在住の人々により
倉吉絣保存会が結成され、
この伝統工芸品の研究・保存、後継者の育成を図ることとなりました。
(ここまで「ふるさと工芸館」の説明書きより)
その取り組みの一端が、ここ「倉吉ふるさと工芸館」に結実しています。
という訳でそんな町の人の頑張りに貢献するべく、
ブックカバーを購入。小物ですいません(汗)

改めてお昼ご飯を探して彷徨う私の目に入ったのは、ぎゃらりぃ和(なごみ)
先ほどの「白壁倶楽部」よりさらに進んだ純洋風の建物は、
昭和6(1931)年に建てられた旧日本産業貯蓄銀行 倉吉支店
として使われていた銀行の跡。鉄筋コンクリート二階建て、
倉吉初の本格的洋風建築。

入り口の庇や扉、そこにはめ込まれた窓枠に至るまで
西洋の香り漂う造り!

そんな海の向こうの香りは、屋内にも。
格子状の飾りが美しい天井と壁は白塗り、
下部には建設当時の壁面が残され、側壁にはかつての
出入口を塞いだ跡が見受けられます。
店舗表側は服飾品や小物を販売するギャラリー、奥は
軽食やデザート、ドリンクを楽しめるカフェとなっています。

ようやくありつきました、カレーライス!
サラダとらっきょうが付いて¥850なり。
じっくり煮込まれとろみの付いたカレールーは、やや辛め。(※個人の感想です)
しかしながら具材の旨味がしっかりと染み込み、
味わいに深みとコクを与えています。
空腹の砂漠の中にオアシスを見つけた私、同じ県出身(!)の
お店の方とも仲良くなり、町歩きは充実の締め括り!
次回は打吹玉川地区の近傍、鳥取県の名産・
二十世紀梨を始めとする「梨ワールド」が待ち構える
展示施設へ!
見て、食べられるスポットを堪能します。
それでは!

マンホールも、倉吉印!
今回は新たな表現や情報発信の手段となり得る
かわいらしい「アイテム」と、倉吉の人の営みが紡ぎ来た
伝統工芸、そして昭和初期のレトロな雰囲気を残す
お店でのランチをお届けします!

ぶらぶら昼ご飯の在り処を探しつつ歩いていたところで
足を止めたのは、鳥の杜(とりのもり)
本町通りに面していながら、どこか「隠れ家」的雰囲気を放つ
カフェ。で、何故ここの前で立ち止まったかと言うと・・・

店頭に飾られた、くまのぬいぐるみ!
シンプルな造りと魅力を放つこの子の名は、くみぐま
背後の説明書きにもありますが、手・足・耳等12個のパーツを用いて
組み立てるぬいぐるみ。その特色はパーツごとに違う柄や素材の
組み合わせが可能なことで、世界にオンリーワンな
製作者オリジナルの一体を生み出すことが出来ます!

今回はこの「くみぐま」と「鳥の杜」のコラボ企画、くみぐまin倉吉として
東京にて生まれた「くみぐま」たちが店内にて展示されていました。
(開催期日は今月17日・18日の二日間)
現在個別のパーツを組み合わせる事で「オリジナルの一体」が創れる、という
特性を生かし、地域の企業やクリエイターの技術や魅力を
世界に発信しようという取り組みが進行中。
看板に記述の有るように、平成29(2017)年には東京都の
TOKYOイチオシ応援事業(都内の中小企業者が行う
地域資源を活用した新製品・新サービスの開発・改良に掛かる経費の
一部を助成するとともに、地域応援アドバイザーによる支援を行う
という試み)に採択され、展示会やワークショップを各所で展開して来たとか。
今回は「くみぐま」の記念すべき西日本初上陸として、
ここ倉吉のカフェにて展示会とワークショップが開かれたとのこと。
(興味を持たれた方は、「くみぐま」公式サイトもご参照あれ)

本町通りに面した洒落た雰囲気の店内には・・・

くみぐまがいっぱい!


二台のカートの上に、パーツや色彩、素材もバラバラな
オリジナルくみぐまがズラリ!
台上に並ぶのは東京から持ち込まれた企業やクリエイター作の
16体+鳥取県の特産品・因州和紙製の一体。
そのどれもがアイデアと工夫に満ちています!
ちなみに展示用に提供されているカート、普段は地元産の野菜を
カートに載せて売り歩くくらよしカーゴマルシェという
試みに使われているそうで、何気にそちらともコラボ。
展示作品に目を奪われがちですが、店舗奥では「くみぐま」の製作体験も
可能となっておりました。

折角のカフェなので、コーヒーを一杯。

お昼ご飯を求めて辿り着いたのは、本町通りと小道のぶつかる
交差点上、和洋折衷の造りが目を惹く白壁倶楽部(赤瓦十三号館)
擬洋風建築でまとめられた建物は、明治41(1908)年の築。
かつて国立第三銀行(現存せず)の倉吉支店として
用いられていたもの。
その成り立ちと歴史から鳥取県第一号として平成8(1996)年に
国の登録有形文化財に指定されました。
「さ~て、入るかな~」と意気揚々近付いてみると・・・満席
ああ・・・そう言えば団体客がいっぱい居たな・・・
この後、他のお店を見て「おっ!」と思って近づく→満席でがっかり
という下りを2,3度ほど繰り返す。

え~ここで気分を変えまして、立ち寄りましたるは倉吉ふるさと工芸館
倉吉の工芸品・倉吉絣(くらよしがすり)の展示販売を
行う他、機織りの見学も可能な「倉吉のものづくり」に触れられる施設。

こちらが倉吉絣の品の数々。
深海の如き澄んだ藍色は共通ながら衣服から手ぬぐい、巾着袋、
ブックカバー等、種類豊富。
「伝統工芸」とは言いつつ、応用性と実用性の高さが窺えます。

店舗入り口から右手を見れば、完全手作業の機織り機!
高度に機械化された現代の「モノづくり」に於いては失われてしまった光景。

興味津々で眺めていたところ、お店の方が機織りの実演を
して下さいました!
機織り機に架けられた生地に文様を生み出す糸を通し、
足元のペダルのような部品を踏むことで機械を駆動させ、
織り進める。
一定のリズムで鳴り響く「ガシャン」という音、少しずつ進む生地、
一瞬の淀みも見当たらない製作者の手さばき。
まさに「古き良き日本」の縮図。
ここで倉吉絣の説明をさせて頂きますと、成立は今から
およそ二百年前、稲嶋大助という人が花鳥、山水、吉祥といった文様を
絵絣に織り込んだのが始まり。
最盛期となった明治時代には年間三万反を生産、
行商人により全国へ広められた倉吉絣は、その品質を
高く評価されることとなりました。
ところが大正時代に入ると機械による量産絣が普及し、倉吉絣は
衰退へと向かうこととなりました。
しかしこの文化遺産が消えることを惜しんだ倉吉在住の人々により
倉吉絣保存会が結成され、
この伝統工芸品の研究・保存、後継者の育成を図ることとなりました。
(ここまで「ふるさと工芸館」の説明書きより)
その取り組みの一端が、ここ「倉吉ふるさと工芸館」に結実しています。
という訳でそんな町の人の頑張りに貢献するべく、
ブックカバーを購入。小物ですいません(汗)

改めてお昼ご飯を探して彷徨う私の目に入ったのは、ぎゃらりぃ和(なごみ)
先ほどの「白壁倶楽部」よりさらに進んだ純洋風の建物は、
昭和6(1931)年に建てられた旧日本産業貯蓄銀行 倉吉支店
として使われていた銀行の跡。鉄筋コンクリート二階建て、
倉吉初の本格的洋風建築。

入り口の庇や扉、そこにはめ込まれた窓枠に至るまで
西洋の香り漂う造り!

そんな海の向こうの香りは、屋内にも。
格子状の飾りが美しい天井と壁は白塗り、
下部には建設当時の壁面が残され、側壁にはかつての
出入口を塞いだ跡が見受けられます。
店舗表側は服飾品や小物を販売するギャラリー、奥は
軽食やデザート、ドリンクを楽しめるカフェとなっています。

ようやくありつきました、カレーライス!
サラダとらっきょうが付いて¥850なり。
じっくり煮込まれとろみの付いたカレールーは、やや辛め。(※個人の感想です)
しかしながら具材の旨味がしっかりと染み込み、
味わいに深みとコクを与えています。
空腹の砂漠の中にオアシスを見つけた私、同じ県出身(!)の
お店の方とも仲良くなり、町歩きは充実の締め括り!
次回は打吹玉川地区の近傍、鳥取県の名産・
二十世紀梨を始めとする「梨ワールド」が待ち構える
展示施設へ!
見て、食べられるスポットを堪能します。
それでは!

マンホールも、倉吉印!