県内に於ける源泉の数(4,385カ所)、総湧出量(約281kl)ともに
堂々の
日本一を誇る、
おんせん県・大分その中でも二枚看板として君臨するのが、
由布市の
由布院温泉(ゆふいんおんせん、
源泉数804カ所、湧出量約44、000リットル)と別府市の
別府温泉(べっぷおんせん、源泉2,848カ所、湧出量約83,000リットル)
この二つの温泉地は源泉数・総湧出量ともに
全国1・2位(別府が1位、由布院が2位)となっており、
それぞれ異なる風情と成り立ちもあって、国内外から多数の
観光客が訪れる、重要な
観光資源ともなっています。
今回はそんな「おんせん県・大分」を象徴する温泉地を有する
別府市へお出掛け!
市街地を一望する絶景ポイントと、県外にまでその名を馳せる
公衆浴場を訪ね、
温泉のデパートとも言い得る
街・別府の魅力に迫ります!
大分駅から電車に揺られること10分少々、
別府湾や
国東半島(くにさきはんとう)を
右手に見ながら進み・・・

温泉都市の玄関口・
別府駅に到着!
大分県を代表する観光地の入り口として、県内では最初に高架化が行われた
(昭和41年、1966年)ターミナル駅には、
日豊本線(にっぽうほんせん)の
特急・普通列車が停車する他、
ゆふいんの森を始めとする
久大本線(きゅうだいほんせん)の特急列車や、
あそぼーい!等の
豊肥本線(ほうひほんせん)の
特急列車が発着。
駅前からは県内・市内への路線バスや近隣各県への高速バス、
市内の観光地を巡る観光バスも出入りする、
一大交通拠点国内・国外問わず多くの人が行き交うこの場所から、
今回の散策をスタートします!
「温泉都市」のアピールは、列車を降りた時から始まり・・・

改札口に掲げられたのれんや・・・

駅前のモニュメントが湯浴みにやって来た人々を
出迎えてくれます。

こちらのモニュメント、市内各所から豊富に湧き出る温泉をイメージして
作成され、地元産
別府石製の土台に設えられた湯だまりからは、
本物の温泉がこんこんと湧いています。
こちらは
手湯として開放されており、
誰でも気軽に
ナトリウム―塩化物・硫酸塩泉の感触を
楽しめます。
試しに手を浸してみると、手先だけでなく、体の隅々まで温泉成分が行き渡り、
じんわりと暖まってくるよう。
到着早々、温泉の威力が襲い来る~♪
さて、このまま湯治場まで直行するのも手ですが、それだけで
終わらせるのも
もったいない!という訳で、駅前から由布院行き路線バスに乗り込み、
市街地を抜けて山道を登ることおよそ20分。
やって来たのは・・・

別府市の西方、市街地を見下ろすように佇む
鶴見岳(つるみだけ)
標高1,375m、一見するとそうとは見えませんが、
貞観9(867)年に
大噴火を起こした記録を持ち、
現在に至るまで山体の一部分から噴煙を上げ続ける
活火山ただし表面上の活動は今のところ「脅威」と呼べるレベルには
達していないようで、
山頂や周辺のポイントから絶景を拝める景勝地として、
また九州にしては珍しく
雪景色をも含めた
四季折々の景観が楽しめる観光スポットとして、
ロープウェイや登山道、山頂付近には遊歩道が設けられ、
多くの人が訪れています。
別府駅ホームからも見えます。
で、
上高地での活動記録からお気付きかと思いますが、
この私、登山を
嗜む訳ではありませんではどうやって山上まで上がるのかと言いますと・・・

こちらの
別府ロープウェイを使います!
開業は昭和37(1962)年。長さ1,816mの索道を4基の支柱で支え、
高低差は792・5m。
毎秒4.1mというスピードで、麓の
別府高原駅から
上の
鶴見山上駅までの区間を所要時間およそ10分で結びます。
運用されるゴンドラは
西日本最大級、
101名の
乗車定員を誇る
つるみ号と
ゆふ号鶴見岳の解説や車内からの景色を案内してくれるアテンダントさん乗務の下、
眺望とスリルを楽しみながら登れます。

こんな感じで登ります。

では早速登ってみましょう!
バスで降り立った標高500m地点、
別府高原駅にて
ロープウェイの乗車券を購入。料金は片道1,000円、往復1,600円ナリ。
ここから
鶴見山上駅まで夏季は9:00~17:00、
冬季は16:30まで
20分間隔での運行。
多客期には15分間隔に変更される他、臨時便が設定されることも有るそう。
(
別府ロープウェイ公式サイトより)
各発着場には土産物を販売する
売店が併設されており、
出発を待つ間にラインナップを眺めるもよし、買い物をするもよし。
高いところ好きの私、出発前からテンションUP状態!
発車メロディとともにゆっくりと動き出した
つるみ号は、
次第に高度を上げて行きます。

まず視界に飛び込んで来たのは、
別府高原駅周辺の景色。
微かに揺れるゴンドラはなんだか浮遊感を覚えますが、それよりも
次第に遠く、広くなって行く眺望が素晴らしい!

景色は低所から高所へ。やがて
九重連山(くじゅうれんざん)や
城島高原(きじまこうげん、元プロ野球選手じゃないよ)、
志高湖(しだかこ)といった
大地と人の織り成す景観が見えて来ます。

その反対、海側には、別府市街地や
別府湾。
さらにその先には
国東半島(くにさきはんとう)までも見えています。
到着間際まで、目の離せない眺めの連続!

標高1,300m地点、
鶴見岳山上駅に到着!
既にロープウェイ車内から見えていたのですが・・・
しっかり積もってますこの日(1月29日)の積雪量、5~10cm。

付近に設置された
ジャンボ温度計この地点、この時間(12時ころ)の外気温を知る指標が示してくれたその温度・・・
0℃いくら標高1,000mを超す山の上とは言え、
温暖な九州の、同じ県の場所とは思えない。

んで、ロープウェイ駅を出てスグのところで、早速評判通りの絶景がお出迎え!
純白の雪、霞む大気の向こうに見えているのは・・・

先ほどロープウェイの車内から見たそれよりも広い、
大パノラマ!九重連山は残念ながら霞んでしまっているものの、
遥かに見下ろす眺めには、感動さえ覚えてしまいます。
お風呂に浸かる前に、軽~く運動!てな気持ちで
登って来ました、
鶴見岳!
しかしながら山頂までの道のりには大敵・積雪!
スニーカー着用の私、乗り越えられるか!?
次回は
鶴見岳パート2。
1,375mを目指す行路と、遊歩道沿いに点在する「福」巡りを
レポート致します。
それでは!