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一夜限りの「宴」に酔う

の中で始まりました、門司港散策。
前回は国際港として栄えた頃の名残を見た訳ですが、
今回はレトロ地区中心部に在る国際交流のシンボル、
そしてその夜に開催された、一夜限りのイベントを
見て行きます。

「旧大連航路上屋」から「大連通り」、門司港名所の一つである
跳ね橋・「ブルーウィングもじ」を抜け、やって来たのは・・・
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大連友好記念館
門司港が属する北九州市と中国・大連市が戦前より航路に
よって結ばれ、密接な関係に有ったのは前回述べた通りですが、
この建物は両都市の友好都市締結15周年を記念し、
平成6(1994)年に建てられたもの。

建設から比較的年数が浅いながらも見事に周囲の景観に溶け込んでいる
造作ですが、モデルとなったのは大連市に残る歴史的建造物

1902年に当時遼東半島を支配していたロシアによって東清鉄道汽船
事務所として建設され、
日露戦争を経た日本の統治下では「大連倶楽部」、「日本橋図書館」として
入植日本人にとっての憩いの場となり、戦後は集合住宅となっていました。
1996年に大連芸術展覧館となり、
現在は美術館のような使われ方をされているようです。

一方複製されたこちらの建物は大連友好記念図書館として
2階部分を中国・東アジアの文献を収蔵した図書館、3階を資料展示室として
公開していましたが、平成30(2018)年3月末をもって閉館
同10月より観光施設として内部を改めた上で開放しています。
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みがかった外壁。
建物の再現に当たっては大連市近郊で採取された5千個
御影石(みかげいし)、大連の工場で焼成された約4万5千個
レンガを用い、石材では複製元の「大連芸術展覧館」外壁に
刻まれたノミの彫り痕まで、レンガは大小2種類のレンガを
交互に積み上げるイギリス積みという積み方を精巧に表現しています。

建物そのものはハーフティンバー様式という、
ティンバー(木材)を露出させてそのままデザインの一部とする建築技法。
梁や柱の隙間を細木やレンガで埋め、漆喰にて仕上げを行っています。

早速お邪魔しま~す!
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玄関部分では、19世紀にヨーロッパで流行したアールヌーボー様式
取り入れた、お洒落なタイル装飾がお出迎え。
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入口右手は、多角形の不思議な空間。
床に施された中華風の装飾、小ぶりながら特徴的な照明器具が目を引きます。
この部分を除く1階の大半は、レストラン・中国料理 大連あかしあ
となっています。
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こちらの階段を上がって、2階へ。
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2階の多くを占めるのは、休憩スペースである門司港レトロ交流スペース
図書館として使われていた頃は、ここにたくさんの書架や書籍が並んでいたことでしょう。
リニューアルされた今は、そこかしこに洋風意匠が見られる空間で門司港の観光案内を観たり、
思い思いの時間を過ごせます。
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こちらの小部屋は大連市紹介コーナー
友好都市・大連の「今と昔」の風景、観光名所等をパネルによって
紹介しています。
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より洋風建築の趣を留める室内には、こんな物も。
本場の「大連芸術展覧館」も、こんな感じなのでしょうか?

3階へも上がってみたかったのですが、現在地元団体の活動の場・
地域コミュニケーションスペースとして
利用されている様子。
まちづくり活動以外一般開放されてはいないのか、
この日は上へ続く階段は閉鎖されていました。

ここでティータイムも過ぎ、ホテルへ向かうべく外へ出た瞬間・・・
猛烈な雨風が襲来
持って来た折り畳み笠は裏返り、服に靴、カバンは
一瞬でびしょ濡れに・・・
速攻引き返し、1時間ほど雨宿りしました(笑)

さて、ホテル(今回はノーマルなビジネスホテルに滞在)でしばしの時を過ごし、夜。
雨も弱まった頃に、再出撃!
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ライトアップされた建物や・・・
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煌めく路地を進んで向かったのは・・・
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昼間に続きまして、門司港駅
で、どうしてここへ舞い戻って来たかと言いますと・・・
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こちら!門司港駅グランドオープン記念、一夜限りで門司港駅舎外壁に映し出される
プロジェクションマッピング!
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この日(3月10日)は19:00~21:00に掛け、30分ごと(最終回のみ20:50~)、
10分ほどの上映時間で光と音の世界を展開!
音楽に合わせて昔の門司港や門司港駅の写真、
SLの力強さを表現した映像が外壁に投影され・・・
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咲き誇る花々から
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昔日の記憶・・・
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そして鉄路によって繋がる九州の姿へと繋がって・・・
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最後は盛大な花火(の演出)でフィナーレ!
「特別な交通拠点」の新たな門出を祝う、華やかな演出に酔いしれました♪
(この後もう一回観ました 笑)
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折角のお祭り!という訳で、駅前広場の出店に寄り道。
こちらは「ブルーウイングもじ」の近くに店を置き
レストランと醸造所を兼備する、
ビアレストラン 門司港地ビール工房にて
醸された一杯。

(品名は忘れてしまったものの)ビール特有の苦みを抑え、
爽やかな香りと軽やかな口当たり、麦の甘みが感じられる
とても呑みやすい一杯に仕上がっていました♪
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我慢出来ずにおつまみも購入(笑)
門司駅前に本店を置き、小倉南区守恒(もりつね)、対岸の下関市にも展開する
からあげ専門店、

鶏料理 から揚専門 お福骨なしもも肉
柔らかくジューシーな鶏ももをカラッと焼き上げ、そこへ甘く濃厚な
特製タレが絡みつく一品!
あっさりビールとの相性も抜群である。ん~満足!

で、この満足感の為か、出て来たお目当ての一つである夕食は、
スーパーの弁当となりました(笑)

かつての国際港を象徴するレトロな趣、そして歴史溢れる名駅舎の新たなる門出を
祝した一日。
次回は引き続き門司港散策。
あの「大学者」ゆかりの洋館を訪ねます。
それでは!

コメント

こんばんは。

大連友好記念館…。
均整のとれた美しい建物ですね。
「ロシアによって……建設され」た、とあるので、ロシア建築と言っていいのでしょうか。
門司はかつての八幡製鉄所に近いので、やはり「歴史」を感じる町ですね。
私自身は、北九州市へ行ったことがないのが残念です。
20歳の前半、2度、下関駅に下車したことはあります。
九州は、中国、韓国と近く、さまざまな歴史を経て今日に至っています。
人々にも様々な思いが交錯しているのでしょうね。

No title

yamashiro94さん
コメントありがとうございます。
巧みに組み上げられた構成、レンガと石材の
織り成す色彩美は、レトロ地区でも特に
際立つものが有りました。
元の建物を造ったのは帝政ロシアですが、
建築様式はドイツ風だそうな。

港町・門司港や城下町・小倉、最近だと
世界遺産認定を受けた八幡製鉄所なども
人気が高まりつつある様です。
古来から様々な「クニ」の点在していた北部九州は、どことなく大陸の香りも漂う独自の文化が
在るように思います。

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。