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街と心を繋ぐ橋

前回は「旧JR九州本社ビル」と「旧大阪商船」を廻り
海上交通の仕組みとアートの世界に触れた訳ですが、
今回は予定を変更しまして、船溜まりと港の出入りを分ける、
門司港の名物スポットを取り上げます。

レトロ地区の中央付近に広がり、人の流れを東西に分かつ船溜まり
その両岸を繋ぎ、同時に門司港を代表する情景の一つとなっているのが・・・
IMG_0887.png
ブルーウイングもじ
平成5(1993)年、「旧大連航路上屋」や後に建てられた
「関門海峡ミュージアム(海峡ドラマシップ)」等を含む、「西海岸地区」と呼ばれる
沿岸地域の再開発事業の一環として架橋されました。

全長108.1m、全幅4.5m、桁下の高さ5.1m(干潮時)。

跳開式可動橋(ちょうかいしきかどうきょう)という
上方に跳ね上がる形式の架け橋で、
歩行者専用のものとしては日本最大級

その特徴は、言うまでもなく橋桁が「可動式」であること。
1日6回(10時、11時と13時~16時)、00分ちょうどから橋桁が開き、
20分までに閉じて歩行可能状態へと戻ります。
で、船溜まり付近を通りがかったのが、
折よく橋が開く間際という時間帯。
という訳で、見やすい位置から観察。

数分前から案内放送とともに橋の上はゲートで封鎖され、
通行止めとされました。そして・・・
IMG_0888.png
向かって右側、「子橋」と呼ばれる部分が動き始めました!
「子橋」が開き切ると、続いて「親橋」部分も少しずつ跳ね上がり・・・
IMG_0895.png
ゲートオープン!
この状態で角度60度、親橋の高さ約24m、
子橋は約14m(水面からだと+5m)となります。
IMG_0894.png
ご覧の通り門司港周遊の遊覧船も、余裕で船溜まりへの
出入りが可能となります。
この間はもちろん「ブルーウイングもじ」の通行は不可能であるため、
対岸の観光スポットへ行く場合は船溜まりからの迂回となります。

さてこの「ブルーウイングもじ」、どのような仕組みで
動いているかと言いますと・・・
・親橋の仕組み
1.親橋側に付けられた主塔(ワイヤーが架けられた構造物)の
滑車に付いたワイヤーロープを、電動モーターによって巻き取り。
2.動滑車の原理(例:ロープに滑車を架け、その左右に負荷を分散させる
ことで、半分の力で物体を持ち上げる)により
主塔が陸側へと引っ張られ、主塔と一体となっている桁が
テコの原理により上がる
・子橋の仕組み
1.橋台に設置された油圧装置が、橋桁端の下部に設けられた
突起を押す。
2.テコの原理により、子橋の桁が上がる

拙い画力ながらイメージ図として表すと・・・
親橋
無題
子橋
子橋
こんな感じでしょうか?
IMG_0897.png
橋の上から。間近で見るとなかなかの迫力です。

こうして10分ほど開いた状態が続いた後、
IMG_0898.png
開くときと逆で親橋→子橋の順で閉じて行き・・・
IMG_0900.png
再び通行可能な状態となりました。
IMG_0901.png
橋の上からは船溜まりや周辺施設・・・
IMG_0902.png
関門海峡や通過する船舶、関門橋を見ることが出来ます。
IMG_0908.png
実はここを人気スポットたらしめている要因が、もう一つ。
それはこの橋が恋人の聖地に認定されていること。
曰く「橋が閉じて最初に渡ったカップルは一生結ばれる」とか。

それなら「一番乗り合戦」が起きても不思議ではない気がしますが
そんな物騒なことは無く、皆平和にお行儀よく渡っておりました。
(ご存じないのか、気にしないのか)

門司港レトロと言えば!という感じで撮影対象として、
また観光名所の一つとして上げられるブルーウイングもじ
風物詩とも言い得る光景の裏には、化学原理をうまく
利用した、設計者のアイデアがありました。

門司港レトロの東西を繋ぐシンボルとして、そしてまた
この地を訪れた人々の「架け橋」として・・・
これからも在り続けてほしいものです。
次回は「ブルーウイングもじ」を渡った先、
国際港ならではの施設を取り上げます。
それでは!
IMG_0905.png
架け橋と関門橋、そして遊覧船。

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。