怒涛の5連勤を終え、やや筋肉痛気味な身体を憩めている、
ac802ftkです。
今回は関西を離れまして、京都府北部・舞鶴市から北海道・小樽市を結ぶ
新日本海フェリーに乗船!
ほぼ丸1日かけての超ロング・ボヤージにて北の大地を目指します!
船旅は時間は掛かっても、安く、そしてのんびり出来ますからね。
LCC?
知らん
大阪城を巡り、天王寺でお買いに物興じた(荷物も増えた)夜。
関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)へのシャトルバス、全国各地へと向かう
都市間高速バス等が発着する複合商業施設・
大阪シティエアターミナル(通称
OCAT オーキャット)が
船旅への出発点。
ここから2時間ほど舞鶴行きのシャトルバスに揺られ、
JR福知山線沿線から
京都府北部の丹後地方へ抜け、舞鶴市内へ。
市内各所に寄りながら、北海道行きの船が発着する
舞鶴港フェリーターミナルに到着!

ここから乗船するのは、フェリー
はまなす平成16(2004)年就航、造船は九州・長崎の三菱重工長崎造船所が担当。
全長224.82m、全幅26m、排水量16,810t。
約17,000馬力(!)を発生する大出力エンジンを2基搭載し、
最大32ノット、航海速力30.5ノットの航行能力を発揮します。
旅客定員820名、搭載可能な車両数はトレーラー158台、乗用車85台。
同スペックの僚船・
あかしあと共に、
遠く離れた二つの港を結んでいます。
運行は毎日(運休日あり)、舞鶴港を23:50に発し、小樽港に
翌日20:45に到着する
北行きと、
小樽港23:30発、翌21:15に舞鶴港へ入港する
南行きが
日本海を渡っています。

船内へ踏み込んでみると、カラフルに飾り付けが為された
エントランスがお出迎え!
明るく開放的な空間に、船旅への期待が高まります♪
エントランス周辺には食料品や雑貨、関西・北海道や沿海地域の
特産品を販売する
ショップ、家族連れでも安心の
チルドレンルーム、
ゲームコーナーや
自動販売機コーナーが設けられ、
快適な船旅をサポートしています。喫煙所もあります。

エントランスの直上は、最上階・6階まで吹き抜けとなった
ロビーここから船内各所の客室や施設にアクセス出来ます。

5階、船の外周に面し、船外を流れる景色を眺めながら寛げる
プロムナード通路に沿って椅子とテーブルが並べられ、同行者でのおしゃべりや
読書を楽しむも良し、のんびり外を眺めるも良し。
乗客それぞれの時間を過ごせます。

5階最後部は、屋外へと出られる
オープンデッキここから船の両側や後方へと流れる景色、「はまなす」が残す航跡(ウェーキ)を
堪能出来ます。
快適に過ごせるかは天候と気候次第ですが、強烈に吹き付ける海風は、
張り出すように囲い込む構造物がある程度ブロックしてくれます。

23時47分、私を載せた「はまなす」は、舞鶴港をやや
フライング気味に出航。
いよいよ所要21時間、1061kmに及ぶ船旅がスタート!

外洋を目指す船の外を、舞鶴港や街の明かりが流れ行く。
さらば、関西!

今回私が利用するのは、一番安い
ツーリストA上下段に分かれ、カーテン付きのベッドと荷物置き場の置かれた、
簡易的なパーソナル・スペース。
料金は時期によって変動が有りますが、私が乗船した期間A(4月1日~4月25日)は
9,970円と、
一万円割れこれで北海道までジャンプ出来るなら、割合おトクに思える。
(参考:新門司港~泉大津港の「阪九フェリー」では、同程度の設備で通常料金7,500円)
刻限は既に深夜。寝支度を整え、翌日の船内散歩を楽しみに眠りに就く。

一夜が明けました。今回は「夜明け→すぐに到着」という流れでは無いので、
たっぷり眠ってのんびり起床。
一晩
日本海を走り続けた「はまなす」は、新潟県・
佐渡島(矢印部分)沖を航行中。

朝のプロムナード。大きく取られた窓から、明るい光が差し込みます。

オープンデッキから。
船尾からは、辿って来た道筋を示す様に航跡(ウェーキ)が伸びる。

船の姿もまばらな外海ですが、ちょうど貨物船と並走。
足の速い「はまなす」が追い抜き、波の向こうへ遠ざかって行きました。

「佐渡島沖」と書きましたが、陸地は遥か先。
水平線の向こうでは、
海の青と
空の青が混ざり合うばかり。
常時陸地の見える瀬戸内航路とは、全く異なる趣。

お楽しみの、
船内風呂!5階の通路脇に設けられた大浴場。
利用可能時間は舞鶴発では、乗船時~翌1:00、8:00~18:00。
小樽発が乗船時~翌0:30、8:00~18:00。
浴室内は洗い場と二つの大きな浴槽、そして
サウナまで用意されています!
「阪九フェリー」のような露天風呂こそ無いものの、流れる大海原を見ながらの
湯浴み、これもまた楽しき。
のんびり過ごすうちに、お昼時を過ぎました。

食事はオープンデッキ付近にて営業の
カフェ・ギャラクシーで。

フリースペースを兼ねた場所の一角にカウンター式の店舗が在り、
各種ドリンクや麺類、ビーフカレー、チキンナゲットやフライドポテト、
ジャンボフランクといったサイドメニュー、その他軽食類が用意されています。
営業時間は8:00~11:00と、14:00~15:00。

私が注文したのはチキンナゲット(とアイスコーヒー)、そしてメインは・・・
ライスバーガー!「カフェ・ギャラクシー」では二つの味が用意されており、
焼肉風味と
十勝牛丼風味からチョイス可能。
こちらは
十勝牛丼味で、ふっくら焚き上げられたご飯に挟まれ、
牛丼風に味付けされた豚肉と玉ねぎが、たっぷり!
濃厚でジューシーな北海道の味を、一足先に堪能しました!

14時30分地点で、「はまなす」は既に北海道沖へ到達。
水平線の向こうに、
渡島半島の山並みが見えています。
とうとう北海道への海路へ漕ぎ出した私。
目的地が近付くに連れ、躍る心も盛り上がる♪
次回は船旅後編。
徐々に近づく陸地の風景、「北の味」を提供するレストラン、長旅の中での娯楽をご紹介♪
そしてついに、夢の大地へ!
それでは!

チルドレンルームは、水族館のよう。
参照:新日本海フェリー公式サイト
阪九フェリー公式サイト
小樽港フェリーターミナル内 「はまなす」解説板