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歴史(とき)と桜(おもい)の交わる場所

身の丈に合った仕事、働きやすい環境に、
ひとまず安堵の念を抱いております、「西のノリ」です。
さて、前回の続き。
昼食を摂ってから再び色付く吉野の里を巡ります。
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参道脇、鳥居の奥へと参道が伸びているのは、
吉水神社
かつて吉水院という修験道の僧坊であったものを、
明治時代、神仏分離令の折、
この地に後醍醐天皇の皇居が
置かれていた縁から、後醍醐帝を祭神として社としたものです。
また現在では南朝方の忠臣として武勇の誉れ高い楠木正成
後醍醐帝を吉野に迎え、貴人を一山を以て守り抜いた僧侶・
吉水院宗信(そうしん)法院を合祀しています。
とみに著名なのは日本住宅史上最古とされる書院
歴史上の偉人とも関わりがあります。
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参道沿いにひとだかりが出来ていました。
搔き分けつつ前に出てみると・・・
ご覧ください、この景色!
向こう側に見えているのは、先ほど参拝した金峯山寺
まるでの海に浮かんでいるよう。
抜けるような空の青とのコントラストが
印象的です。
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吉水神社、拝殿と書院
目玉は奥の書院ですが、どちらにも行列が出来ています。
途中で引き返す人の姿も。
吉水神社書院は、鎌倉時代の建築。
一部は改築されていますが、現在の日本家屋に通じる書院造、
その初期の形態をよく残しています。
その文化的価値は高く、ユネスコの世界遺産にも
登録されています。
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いざ内部へ!暗くてわかりづらいですが、入ってまず目に入るのは、
義経・静御前潜居の間
歴史の教科書でお馴染み、平安時代の武将・源義経
その夫人・静御前が義経の兄・
源頼朝の追っ手から逃れ、
ここ吉野のこの部屋に潜んだ、とされています。
この後義経は奥州(東北地方)へと逃れるべく険しい山並みを
越えていくのですが、そこは女人禁制。
涙ながらに二人は別れ、そして再開することは有りませんでした。
この空間を包む侘しさとひそやかさからは、
二人の息を詰めたような暮らしぶりと、別離のもの哀しさが
伝わってくるようです。
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義経・静御前潜居の間とは対照的な、
華美にしてどっしりとした造りが印象的なこの部屋。
こここそ、足利尊氏・直義(ただよし)兄弟により京を追われ、
この地で再起を試みた南朝の始祖・後醍醐天皇
御座した玉座の間
四囲を取り囲む屏風絵、玉座の頭上に掛けられた簾(すだれ)、
座敷の中でも一段高く上げられた上段の間と、そこに置かれた玉座が、
さながら都の御所を思わせます。
ここで日々を過ごしながら、後醍醐帝は京への帰還を
夢見ていたのでしょう。

書院の奥は宝物館となっており、源義経や後醍醐天皇の遺品、
各界の著名人の作品や書が並べられています。
その中でも一際目を引くのが・・・
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太閤・豊臣秀吉寄贈の屏風絵!
天下人として迎えた晩年、秀吉はここ吉野で盛大に花見を催しています。
ここ吉水神社(当時は吉水院)はその際、自らが起居する本陣
定められました。
この屏風絵の他にも、多くの寄贈品が残されています。
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吉水神社庭園。
なんと、豊臣秀吉本人による設計!
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地元吉野の酒造・北岡本店作の銘酒・八咫烏
お兄さんがハイテンションで升に酒を注いでくれます。
その威勢と酒の味につられ、思わず気分が上がります(笑)
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山の稜線を辿り、谷の反対側へ。
朝に見た桜並木を違う角度で眺められます。
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これから向かう如意輪寺
創建はおよそ1100年前、日蔵道賢上人の手による。
この地に南朝が起こった際には、勅願寺となり、深い帰依を受けました。
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如意輪寺本堂。本尊は如意輪観世音菩薩。
境内の賑わいとは対照的な、ひっそりとした佇まい。
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如意輪寺境内。
正面に楠木正成の嫡子・正行(まさつら)公手植えの木、
その前には後醍醐天皇が座したといわれる石があります。
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後醍醐天皇御霊殿
自ら彫られたという木像が安置されています。
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宝物殿付近からの眺め。
まるで桃源郷に迷い込んでしまったかのよう。
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後醍醐天皇陵(塔尾陵)
天皇親政の復活を夢見て、末期の時まで京の地を再び踏むことを望んだ
帝も、今は静かに眠ります。
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如意輪寺からは、歩いて吉野駅を目指します。
頭上いっぱいに桜並木が広がります。
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吉野温泉元湯
吉野駅~如意輪寺を結ぶ道の途中にあります。
吉野山のメインストリートからは遠いですが、のんびり過ごすには程よい立地。
こんなところに泊まってみたいなぁ・・・
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近鉄吉野駅に戻ってみるとこんなものが。
南大阪線・吉野線を走る観光特急・
青の交響曲(シンフォニー)です!
昨年10月のデビュー以来満席状態の続く、
新たな「プレミアムトレイン」です。
どうやらこの日は団体運用に使用された模様。
中を覗いてみると、横3列、緑色基調のゆったりとした幅広座席、
レトロデザインのバーカウンターラウンジ
備えられ、その名に恥じぬ高級感。
乗りた~い!
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シンボルマークも、重厚感があります。

歴史との芽吹く町・吉野。
この足で巡ってみて改めて、古今東西の人々がこの地に
惹きつけられる気持ちが、なんだかわかった気がします。
ただ、次はもっと人の少ない季節に、観光列車で
のんびりと訪れてみたいですね(笑)

さて、次回は赴任先・長野県へと向かいます。
まずはその道中、列車旅の模様をお伝えします。
それでは!
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夜の通天閣
















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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。