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ペシ岬~険路の先は至福の眺め~

近頃は連勤後の体力と相談しながら、出掛けたり休んだりを決めている、
そんな休日の過ごし方をしております。
さて、去る22日(水)、休みを頂いた私。
お昼過ぎまでごろごろしてから軽く散策。
その行先に選んだのは・・・
ペシ岬2
鴛泊港のすぐ傍、船着き場を見下ろすように聳え立つ、ペシ岬
標高約92m、太古の火山活動で噴出した溶岩で形成された岩山で、
中腹に港や海上交通の安全を守る「鴛泊灯台」が設けられていることから、
灯台山の異名でも呼ばれています。

名前の「ペシ」はアイヌ語でそのまんま「崖」の意。
かつては左手(画面外)にもう一つ小さな岩山があったそうですが、
稚内港建設の折に建築資材として爆破され、現存していません。
ペシ岬3
鴛泊商店街へと続く「利尻ファンタスティックロード」を外れて
漁港方面へと少し下りて行った先に、ペシ岬へと続く散策路(登山道?)の
入口があります。

このペシ岬、最初の写真でも見ての通り風を遮る物は無く、
強風や悪天候時には大変危険である他、5月~10月(降雪まで)を除く期間は
立ち入りが許されておりません。
頂上までは急斜面を登ることになる為、くれぐれもお怪我等なさいませんよう。
ペシ岬4
入口から緩やかな坂道を登っていくと、広場のような場所に出ました。
ペシ岬6
ここはロータリー憩いの広場
平成15(2003)年、「利尻ロータリークラブ」創立20周年を記念して造成された広場。
見晴らしに優れたこの場所は、その昔ニシン漁を営む人々が沖合の様子を探る場所として、
さらに遡れば先住民たちの見張り台(チャシ)として使われていたそうな。
ペシ岬7
人々の営みの痕が刻まれた場所からは、海に突き出た岬の頂部や
それを守る断崖絶壁の様子・・・
ペシ岬8
紺碧の日本海を眺めることが出来ます。
ペシ岬17
鴛泊港側からは、港越しに利尻山の雄姿も!
ペシ岬5
眺望に目が行きがちな「ロータリー憩いの広場」ですが、
近くに国境地帯を抱える地域ならではな遺構も。
それがこの会津藩士の墓

西洋列強の脅威が高まりつつあった江戸時代末の文化5(1808)年、
江戸幕府より会津藩にロシアと対する蝦夷地(北海道)を防備するようにとの命が下り、
それを受けた会津藩から選任された1,600名の藩士たちが、
松前・宗谷・利尻・樺太(サハリン)の各地に派遣されました。

うち利尻島には252名の藩士たちが駐屯。
結果的にロシアとの戦闘は起こらなかったものの、
病死やリヤコタン(現在の利尻町沓形種富町)で発生した
観勢丸漂着事故(かんぜいまるひょうちゃくじこ)により、
8名の藩士が故郷から遠く離れた利尻の地で命を落としました。

ここペシ岬では左から丹羽織之丞僕茂右衛門(にわおりのじょうしもべ もえもん)、
渡部左右秀俊
樋口源太僕孫吉(ひぐちげんたしもべ まごよし)、
3名の墓碑が建てられ、国防に身命をなげうちながら故国への帰還叶わなかった者たちの
菩提を弔っています。

墓石は文化7(1810)年、当時の藩主・松平容衆(まつだいら かたひろ)の命により
新潟で石を刻み、藩士たちが赴いた各地へと運ばれたもの。

さて、ここで「満足、満足!」と引き返してもいいのですが、
折角来たからにはテッペンを目指したい!

という訳で、先へと進んで参ります。
始めは「ロータリー憩いの広場」までと同様の緩やかな道だったのですが、
巨岩の直下からは一気に勾配が増し・・・
ペシ岬16
ご覧の急斜面!
上へ進むにつれて強まる風の中、手すりに掴まり、鎖を手繰り寄せながらの
行軍が続く。
ここまで来ればもはやちょっとした登山である。

やがて岩場の先に空の青がちらつき始め・・・
ペシ岬9
岬の頂上、ペシ岬展望台に到着!

標高93m、遮るものの無い高所からは
ペシ岬10
眼下に鴛泊港、その向こうに利尻山
ペシ岬14
反対側には鴛泊の町並み
ペシ岬12
遠く稚内方面に・・・
ペシ岬13
お隣・礼文島まで望める素晴らしき眺め!
ペシ岬11
展望台から少し下がったところには、鴛泊港に出入りする船や
島の沖合を進む船を守り導く白亜の灯台、鴛泊灯台
北の荒海を睨むように建っています。
ペシ岬15
二つのが混ざり合う。
この海の先は異国の地・サハリン。
鴛泊商店街
眺めを堪能してからヨタヨタと先ほどの険路を下り、
「利尻ファンタスティックロード」沿いに広がる鴛泊地区のメインストリート・
鴛泊商店街へとやって来ました。
通りは海を背にして続いており、少し裏手へ入れば
鴛泊商店街2
こんな景色や・・・
鴛泊商店街3
こんな景色と出会えます。
鴛泊商店街4
そんな商店街で立ち寄ったのは、買い物客の心強い味方・セイコーマート(コンビニ)の
向かいで営業中の喫茶店・グランスポット

地元の人たちや私のような住み込みで働く人が立ち寄り、近所の猫ちゃんズまで集結する
アットホームなお店。
以前は鴛泊港フェリーターミナル内で営業していたそうですが、ターミナルの
新築に伴い現在地に移転して来たとのこと。
(逆光の写真で申し訳ない)

自慢のカレーやラーメンを中心としたランチメニューは売り切れ次第終了
その他各種デザートやドリンクがラインナップされています。
営業時間・・・11:00~18:00
定休日・・・基本的に無休
鴛泊商店街6
ここで私がよく頂いているのが、カツカレー
お値段1,300円ナリ(離島故輸送量等込みでの値段かと思われます。悪しからず)
日によっては早々に売り切れていることも有るのですが、
14時台という時間帯が奏功してか、無事に有り付けました♪
鴛泊商店街5
ご飯の上にはトロリと濃厚で、ちょっとピリ辛なカレールー!
そこに柔らかく煮込まれた野菜とボリュームのあるカツがどっさり載せられています。
ん~、たまらん!

鴛泊港からスグという抜群のアクセスを持ち、天辺からは宗谷地域を一望する
絶景が楽しめるペシ岬
利尻島来訪の機会あらば、皆さんも足を運んでみてはいかがでしょう?
(ただし頂上までは前述の通りの悪路となります。足元にはくれぐれもご注意を!)

次回は・・・未定です。
(また鴛泊の町でも歩こうかな)
それでは!

参照:利尻島観光ポータルサイト りしぷら
    利尻島郷土資料館解説シート 「利尻の近世史2 会津藩の北方警護」
    索楽

コメント

おはようございます。

鴛泊港のすぐ近くの宿で泊まったことがあります。
ペシ岬の展望台へは、登りかけましたが、あまりにも急勾配なので、途中で断念しました。
記事を読ませてもらい、とても参考になりました。
展望台へは登りませんでしたが、もう登った気分です。
それにしても、あたりは絶景ですね。
利尻山も美しい。

No title

おはようございます!

やはり海は良いですね(*´ω`)

画像を見るだけで旅行に行きたくなるくらいの魅力があります(笑)

海、山、空の一体感みたいなものを感じます(^ω^)

カツカレーいいですね、カツがのっているだけでボリュームあるのに具もたくさん入って食べ応えありそうです~

こんばんは

yamashiro94さん
コメントありがとうございます。
ペシ岬展望台への登り坂は、確かに急ですよね。
体力に自信のある私も、傾斜と強風でいささか
難渋致しました。
しかし労苦に見合うだけの景色が拝めて
大満足でございました。

こうして代わりに景色をお届け出来て、
嬉しく思います。

No title

deikai20さん
こんばんは。コメントありがとうございます!

やはり豊富な自然に囲まれた利尻の海景色、
特に晴天の日の眺めは素晴らしい!の一言に
尽きます(^-^)
旅行はいいですよね~
私ももっと色んな場所を巡りたいのですが、
休みや仕事との兼ね合いが・・・
力及ぶ限り目で見てカメラで収めた景色を
お届けします!

カツカレーはボリューム良し、味良しの逸品で、
オススメですよ♪
値段は「島料金」ですが(笑)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。