前回に続いてゆるりと歩いて参ります、鴛泊。
今回は「利尻山神社」のそばに広がる公園と、その一角にて営業中の
温泉施設を取り上げます。

鴛泊の「村社」への参詣を済ませた私が足を向けたのは、境内からも見えていた
こちらの・・・
修景池「利尻山神社」を出てスグのところ、長~~~い直線道路沿いに広がる公園の一角に
設けられた、池を中心とした庭園。

池を満たすのは、利尻の大地から湧き出した清らかな水。
それが初夏の
緑や吹き過ぎる風、季節の花々と合わさって、
美しい情景を生み出す。


水辺には
彩
浮き島には水車小屋も建てられ、一つの趣を加えています。
(なお水車は稼働はしていない様子。あるいは飾り?)

豊かな山から流れ出た水が、せらせらと音を立てて池へと流れ込みます。

池のほとりに置かれたベンチに腰掛け、景色を眺める。
ほどよい温度の風が心地良い♪

ふと水面に目を遣れば


忙しく動き回るアメンボたちや・・・

優雅に身をくねらせる鯉の姿。
なおこの後、橋の下に入った鯉が出てくることは無かった(笑)
暑いのだろうか?
修景池を後にして、次の場所へ向かう。
周辺はキャンプ場や散策路、美術館や
利尻島固有の高山植物を栽培・展示している
高山植物園の在る、
ふれあいランドとなっています。
先ほどの
修景池もその一部。、
敷地内を横切る自転車道は、以前取り上げた
姫沼周辺、そして
利尻山麓へと
至ります。

広大な敷地には陸上トラックやサッカーコート、
利尻山(この日は雲隠れ中)を望む
野球場も設置されています。

そんな「ふれあいランド」の奥に在るのが、
利尻富士温泉平成8(1996)年に利尻山麓にて発掘された
天然温泉大自然の中で身体を癒せる湯治施設として島の基幹産業である漁業関係者や
地元の人々、島を訪れた観光客等が足を運ぶ他、
近隣にはここからお湯を頂戴する宿泊施設も。
営業時間:平常時・・・正午~21時
6~8月・・・11時~21時30分
休館日:11月~翌年4月の毎週月曜日
気になる泉質は
ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性温泉)
源泉温度は約41℃。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩の他、慢性消化器病、
慢性皮膚病等、幅広い効能を持ちます。
一方禁忌症として急性疾患(特に発熱の場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、
重度の心臓病等は要注意。

大浴場入口。
例のごとく浴場内の撮影は控えさせていただきますが、室内に天然温泉の大きな
内湯と
その隣に泡を吹き出すジャグジー、発汗を促すサウナ、洗い場。
外には温めの
露天風呂という構成。
目玉となる天然温泉は微かに硫化水素の匂い(いわゆる硫黄臭)を発し、
茶色掛かったお湯。
しばらく浸かっていると身体の芯から温まり、なんだか肌がツルツル、すべすべに!
健康だけでなく、
美容にも良さそうな感触が。
露天風呂へ出てみると、浴槽を庭園が囲い、そのさらに外側には利尻島を彩る木々。
耳を澄ませば木々を揺らす風の音、虫の唄声や鳥たちのさえずり。
自然の奏でる音楽を聴きながら、温泉の温もりに癒される。
ああ、なんという至福の時間(とき)。

温泉から上がった後は、館内に設けられた
休憩談話室へ。
思う存分畳の上でゴロゴロできる「和室タイプ」と、長椅子やマッサージ機内蔵の椅子、
景色を望むデッキチェア等が置かれた「洋室タイプ」に分かれています。
私のお気に入りはこちらの「洋室タイプ」。中でも珠玉と言い得るのが奥に見えているデッキチェア。
そこからは寝そべりながら・・・
こんな景色が見えます!利尻の大地が育んだ木々の隙間から望む、
日本海!
高台よりの景観に触れ、デッキチェアの緩やかな傾斜に身を任せつつ
暖かな日差しに当たるうちに、いつしか眠りの世界へ・・・

およそ2時間半ほどの滞在時間が過ぎました。
長~い直線道路を戻り、商店街を経由して寮へと戻ります。
穏やかな晴天のもと巡った鴛泊集落。
大自然に包まれて人々の暮らしが息づく小さな町には、
「温か」な癒しが待っています♪
次回は利尻島の「空の玄関口」・利尻空港へ!
道央と島を結ぶ小型機の行き交う情景と、島のシンボルを一度に楽しめるという
離島ならではの小空港へ、行ってきます、!
それでは!
参照:利尻富士町 ホームページ