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沓形岬公園~花と唄、絶景の岬より~

皆さま長らくお待たせいたしました。
沓形散策パート3、沓形港外縁の海に突き出た沓形岬
それをグルっと周る形で造られた「沓形岬公園」を巡り、
海辺や港の風景をお届けします。
沓形岬公園
「利尻ふれあい温泉」を出て、海辺を歩く。
入り江に面して漁船や小屋が佇む、漁村の風景。
そんな景色の中を少し歩いて・・・
沓形岬公園2
沓形岬公園に到着!
沓形港外縁部、港を外海の波から守るように突き出した沓形岬
地理的重要性と山海双方を望む眺望を持つ岬をまるっと公園としており、
季節によってハマナスエゾカンゾウ
クロユリチシマフウロといった花々が咲き乱れる花の楽園
沓形岬公園4
敷地内にはキャンプ場も設けられています。
周囲には公衆トイレ、水場、調理場、コインランドリーが設置され、
利尻島でのテント生活をサポート!
沓形岬公園3
ゴツゴツした岩場の上、ツートンカラーを煌めかせながら佇立するのは、
沓形岬灯台落成は昭和27(1952)年。

時季によってフェリーも発着する沓形港、並びに礼文島との間に横たわる
礼文水道周辺の海上交通を守る役目を帯びた施設で、
塔の高さ12m、岩場も含めた地面からの高さは24m。
13海里(約24km)先まで届く灯火で、暗夜の海を照らします。
沓形岬公園5
キャンプ場の近く、に囲まれた遊歩道の先に佇むのは、
ミニビジターセンター

仏堂を思わせる八角形の建物内では、利尻島形成の歴史や地質、観光スポット、
公園内で見られる季節ごとの花々が紹介され、
壁面には最新の観光情報がやり取りされています。
また室内や建物外周に巡らされたデッキからは、海と山、双方の眺めが楽しめます。
(特徴的な造りも、景色を楽しめるようにという工夫でしょうか)
沓形岬公園23
「ミニビジターセンター」のデッキからは、キャンプ場越しに利尻山の姿が
拝めます♪
沓形岬公園6
7月上旬に当たるこの日(7日)、公園内で目にすることが出来たのは、
濃ピンクの色彩が鮮やかなハマナス

バラ科バラ属、つまりバラの仲間に当たる植物で、大きな花弁に太い枝、
バラ同様のトゲが付いています。
公園内では6月中旬~8月上旬に掛けて咲き誇るそうですが、
ややしおれがちなのがちょっと残念。
(鉄道好きな私としては、北海道新幹線開業まで走っていた夜行快速・はまなすを思い出す)
沓形岬公園11
公園内、およびその周辺で大勢力を形成していたのは、セリ科ハナウド属の多年草、
大ハナウド。漢字で書くと大独活花。

近畿以北の高地や山間部、北海道の海岸に生息する植物で、
太い枝と節毛の付いた茎、複数に分岐した上部が特徴。
放射状に、あるいは盛り上がるように白い花を咲かせる様子は、
主役であるハマナスを圧倒する勢い。
沓形岬公園8
大ハナウドの群生を抜けた先、自然の岩場をそのまま利用して設けられた展望台
その上からは・・・
沓形岬公園12
内陸には集落越しに望む利尻山
沓形岬公園9
海側には礼文水道と間近に見える礼文島の全景が!
沓形岬公園10
展望台や沓形岬灯台直下をはじめ、公園内で多数見掛ける岩石群。
利尻島形成にも深く関わる火山活動の遺物であり、
沓形地区周辺で多く見られるこれらの岩石は、、約7万年~3万7000年前に掛けて噴出した
玄武岩基調の溶岩で沓形溶岩流とも呼ばれています。

表面に細かい穴が多数開いているのが特徴で、同様の岩石が遠く離れた、
ハワイ島でも確認されているそう。
表面に海洋生物が付着したような痕が見られることから、ひょっとしたら遠い昔に
海底に在ったのかも知れません。
地球の活動って、不思議。
沓形岬公園13
岬の先端部分にやって来ました。
沓形岬公園15
礼文島を背景に佇むのは、現沓形地区新湊出身の作詞家・時雨音羽(しぐれ おとわ)の
代表作から歌詞の一部を抜き出した詩碑・出船の港

音羽氏が生み出した詩に、戸倉上山田温泉(昨年7月)や三朝温泉(同12月)の回でも触れた
作曲家・中山晋平(なかやま しんぺい)が曲を付けた「出船の港」は、
大正~昭和に掛けて活躍したオペラ歌手・藤原義江(ふじわら よしえ)の
節を効かせた力強い歌声とも相まって、氏を語る上で欠かせない曲となりました。

曲中に頻繁に登場する「どんと、どんと」という文句はこの曲の代名詞ともなり、
音羽氏と「出船の港」を顕彰する碑が建っている沓形岬には、どんと岬
通称が付いていたりする。
沓形岬公園24
こちらが時雨音羽氏の姿。
写真から見ると温和な紳士、といった感じ。
明治31(1898)年、先述のようにここ沓形で生を受けた音羽氏は
修学と沓形村(現沓形地区)役場勤務の後、19歳で上京

大正13(1924)年、雑誌「キング」の依頼で「出船の港」、それと並び評される
「鉾をおさめて」を発表。
その後の楽曲化の成功を受けて本格的に歌の作詩活動へと足を踏み入れ、
多くの楽曲の誕生に携わりました。
昭和55(1980)年、81歳で没。
沓形岬公園14
彼の顔写真が載せられた解説板。
左側に曲の説明、右側には「出船の港」の詩が掲示されています。
右下のボタンを押すと藤原義江の歌声と伴奏が流れ出す仕様となっており、
昭和初期、ノスタルジック全開な音楽の世界が展開。

海景色の向こうに礼文島を見ながら聴き入れば、波を蹴立てて突き進む
漁船の雄姿が見えるよう。
沓形岬公園16
岬をぐるっと巡った後は、沓形港の岸壁へ。
こちらの建物は沓形港フェリーターミナル
6月上旬から9月末までの夏期、お隣・利尻富士町の鴛泊港と共に、
「海の玄関口」として礼文島・香深港との間にハートランドフェリー運航の下で航路が開かれます。
船舶をイメージした、曲線を描く中央部分の造りが印象的。
沓形岬公園17
フェリーターミナルの隣から内陸側を見てみると、港や沓形の町の向こうに
なだらかな稜線を広げながら立ち上がる利尻山!

微かに揺れる水面に映るその姿は、島内の名所・姫沼で目にした
逆さ利尻富士を思い起こす光景。
沓形岬公園22
フェリーターミナルの背後、防波堤に取り付けられたスロープを登った先には、
5月初め~10月末まで利用可能な展望施設が設けられています。
そこからは・・・
沓形岬公園19

沓形岬公園21

沓形岬公園20

沓形岬公園18
、港、礼文島までも視界に収め得る絶景の連続!

景色を楽しみ、利尻島形成の歴史にまで思いを馳せることの出来る
贅沢スポット・沓形岬公園。
皆さんも利尻島来訪と沓形散策の機があらば、こちらへも足を伸ばしてみては
いかがでしょうか?

次回は未定ですが、鴛泊地区郊外の名所・夕日ヶ丘展望台で「夕日鑑賞」とでも
洒落込みましょうか。
それでは!
沓形岬公園7
ハマナス利尻山

参照:利尻島観光ポータルサイト りしぷら
    Lighthouse-JAPAN.com
    地質で語る百名山
    Wikipedia

コメント

こんばんは。

沓形岬公園の記事、待っていました。
沓掛岬を丹念に散策しておられるので、読みごたえがあります。
なんといってもこの日は天気がいいですね。
礼文島も利尻山も、くっきりと見えています。
利尻島へ上陸した人は、きっとここへも来たくなるでしょう。
ハマナスの花は一度に咲かないので、どうしても枯れている花があります。
ハマナスの花の全景を撮るのは難しいですね。
今回も、タメになる記事、ありがとうございました。

No title

こんばんは、お久しぶりです!

植物には疎いのでよく分かりませんが、見たことがないお花だと思うのでなんだか新鮮な感じです(笑)

岬の先端部にはよくこういう石碑が設置してありますね(*´ω`*)生憎この方は存じ上げませんが…

海、花、山と自然に溢れていますね~

こんばんは

yamashiro94さん
コメントありがとうございます。
連勤明けではありましたが、雲一つない晴天に
押されて足を伸ばした甲斐が有りました!
ここもまた、文句無しのイチオシスポット入りで
ございます。

ハマナスの咲き方には特徴があるのですね。
勉強になりました。
これからも当ブログをご覧いただければ幸いです。

No title

deikai20さん
こんばんは!こちらこそお久しぶりでございます。
ハマナスは日本では寒冷地を中心とした
海岸沿いに植生しているそうですよ。
(ウィキ先生によれば)

確かに良く石碑や記念碑等が建っていますね。
目の前が海の行き止まりのような光景に
何か刺激されるものがあるのでしょうか。

この島では息を吸う様に自然に触れられますよ(笑)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。