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桃岩展望台~大地、海、島を眺めて~

先日関東地方を中心に大きな被害をもたらした台風15号
それに続いて今度は台風17号が日本列島に接近しつつあります。
「地球温暖化」の影響からか自然災害が及ぼす被害が拡大しつつある昨今、
進路に近い地域の方々、くれぐれもご用心を(汗 北海道滞在中の私も、気を付けねば)
礼文散策路17
さて、現在晴天下での「礼文散策」をまとめている訳ですが、
前回は高所の展望スポットへと向かう途上の「自然散歩」を満喫。
森を抜け、谷を潜り、この丘を登れば、目的地まであと少し!
桃岩展望台
そして到着しました、桃岩展望台!
島の真ん中を南北に伸びる丘陵地帯の一角、その頂上付近の平坦地に設けられた展望台。
開けた場所には木材を割ったままの状態で用いたイスが並び、
散策途上の一休みにピッタリ!

また樹木の無い視界の開けた高所からは、礼文屈指ではないかと思える
遮る物ない眺望が楽しめます!
桃岩展望台3
こちらが展望台の命名元となっている、桃岩
幅200~300m、高さ190m、
この角度からは分かりづらいのですが、別の場所からは
「桃のように」見える不思議な巨岩。
桃岩展望台4
桃岩が生まれたのは今からおよそ2,300万年~500万年前、
地質学上で新第三紀中新世と呼ばれる時代。
浅く柔らかな海底に積もった堆積物にデイサイトという火山岩が
入り込み、それが固結することで巨大な溶岩ドームが形成されました。

その後周囲の海底が隆起して「桃岩の素」とともに地表に露出。
そこから周囲の地層が侵食によって削り取られることで、現在の形が整いました。
桃岩展望台5
この桃岩を特徴付けているのが、岩石の内外に見られる二種類の節理

節理とは地盤や岩石に見られる割れ目のうち、ずれを伴わないもの。
(これとは逆に地盤にずれが生じたものを「断層」と呼ぶ)
活発な火山活動によって発生したマグマが地表付近で固結する際、
収縮することによって発生する現象ですが、桃岩では表面に皮殻状(「タマネギの皮」とも評される)の
球状節理(きゅうじょうせつり、黄色で囲った部分)、
侵食で表面が削られたことで露出した内側に、宮崎県・高千穂峡でも見られた
柱状節理(ちゅうじょうせつり、五角形、もしくは六角形の割れ目、赤色部分)の二つの「節理」が
共存しています。
この地質学的特徴は大変珍しいのか、世界的に知られているそう。
スゴイぞ、礼文の大自然!

また桃岩の地にはアイヌ民族にまつわる逸話も残されており、
それによれば「江戸時代、礼文島に於いて土着の香深アイヌと
留萌地方(るもいちほう、北海道北西部)の天塩アイヌ(てしお―)、
もしくは磯谷アイヌ(いそや―)の間に争いが起こり、
桃岩付近で戦いとなった。
激戦の末香深アイヌより天塩アイヌへ休戦の申し入れがあった。
これを天塩アイヌは受け入れ、両者は講和の印として祝宴を催行。
双方の間に和議が相成った(この他香深アイヌの勝利、あるいは敗北など、諸説あり)。
この際香深アイヌが桃岩頂上に祭壇を築き、数々の宝物を神に供えたところ、
「彩霊」が降り立って宝物を受け取り、天空遥かに舞い上がって行った」というもの。

この話はアイヌの伝説、桃岩物語として語り残されているそうな。
桃岩展望台6
桃岩周辺では、海面が隆起して出来上がった岩塊とその時に
削られた地表が、U字谷(氷河によって削り取られた地形)の如き
景観を生み出しています。
大スケールの、どこか日本離れした風景。

桃岩展望台からの眺めは、見どころいっぱい!
桃岩展望台7
振り返ると、ここまで踏み越えて来た谷や丘。
桃岩展望台8
遠く海辺には香深の町。
桃岩展望台13
どこまでも青く、果て無く広がるかのような日本海!
そして・・・
桃岩展望台9
海の向こう、宗谷の屋根の如く立ち上がる利尻富士
桃岩展望台10
あいにく頂上は立ち込める雲に隠されてしまっていますが、
古くは海上を行き交うアイヌ民族を導き、今は旅人やクライマーたちを惹き付ける
その威容が良く分かります。
桃岩展望台11
普段間近に、そして仰ぎ見ているその姿。
こうして高所より望むのも、また良きかな。
桃岩展望台12
透き通るような青さに、目を奪われます。

当初の予定ではここから「キンバイの谷」、半島状に突き出た「知床(しれとこ)」を通って
島の南端へと至る「桃岩コース」を踏破したかったのですが、
何分日帰りでの上陸であり、帰りのフェリーも意識せねばならなかったため、
ここで探索終了
香深地区へと引き返すこととなりました。
う~ん、次はもっと色々回りたい!

次回は香深地区へ戻りまして、お昼ご飯!
礼文を代表する名物グルメを、心行くまで味わいます。
それでは!

コメント

こんばんは。

私は利尻島には2泊したので、バスで桃岩展望台登山口まで行き、ここから展望台、知床口を経由して、北のカナリアパークまで歩きました。
若い頃は、ac802tfkさんと同じように、麓から桃岩展望台まで歩きました(2度)。
当時、バスはなかったかも知れません。
やはり展望台から見た利尻富士は絶景ですね。
もう一度この絶景を堪能したい。

こんばんは

yamashiro94さん
コメントありがとうございます。
2泊あれば、ゆっくり島を巡ることが出来た
でしょうね。
「桃岩コース」、踏破されたのですね。
良いですなぁ・・・
元々バスは無かったのですか!驚きです。
海に浮かぶような利尻富士の威容。
船からも何度も拝んでいますが、とても
魅力的な光景です。

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。