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オタトマリ沼~輝く湖沼のほとりから~

皆さま、お久しぶりでございます。
先月末の記事にて「礼文島上陸予定」を告知させて頂いておりましたが、
出発前日に10月から利尻島→礼文島間のフェリー本数が削減され、
日帰りの場合3時間程度しか滞在できない
(日程の都合で宿泊滞在も断念)ことが判明。

誠に残念ながら礼文島に関してはいつかの機会を期する、
という事となりました。

己のツキの無さを嘆くとともに、礼文島の記事を楽しみに
お待ちいただいていた皆様には、大変申し訳なく思います。
しっかり調べるんだった・・・!

いつの間にか季節は進み、10月も下旬。
観光シーズンが過ぎて落ち着きを取り戻したここ利尻島では
次第に空気に冷たさが混じり、秋の深まりとともに冬が近付きつつあることを感じます。

間もなく半年間の島暮らしもお終いという先日20日(日)、
お休みを使い利尻を発つ前の最後のお出掛けをして参りました。
今回は島南東部に位置する景勝地の様子をお届けいたします。
沼オタトマリ

オタトマリ沼2

オタトマリ沼3

オタトマリ沼4

オタトマリ沼5
毎度のごとく「利尻の玄関」・鴛泊港から宗谷バスに揺られること30分あまり。
利尻富士町の主要な集落の一つ、鬼脇地区から少し進んだ先の
「オタトマリ沼入口」バス停下車スグのところに在る・・・
オタトマリ沼6
オタトマリ沼園地が今回の目的地。

国より自然環境の保護・保全を目的として定められた国立公園。
宗谷地域には海上に浮かぶように聳え立つ秀峰・利尻山を中心とした利尻島
季節によって様々な草花が咲き誇る「花の浮島」・礼文島
海辺の景観が楽しめる抜海(ばっかい)、稚咲内(わかさかない)海岸、
広大な領域と「日本最大の高層湿原」という特徴を持つサロベツ原野から成る
利尻礼文サロベツ国立公園が設定されており、
ここオタトマリ沼園地もその一角を成しています。

太古の昔、噴火活動で穿たれた火口跡に水が入り込むことで形成された
湖沼・オタトマリ沼を中心として散策路や商店、駐車場が整備され、
背後に借景の如く佇む利尻山、四季折々に移り変わる植生や
景観が訪れる人々の目を楽しませています。

アクセスは鴛泊港フェリーターミナルから車で25分、バスで35分ほど。
営業期間は5月~10月。冬期は閉鎖となります。

オタトマリ沼7
園内入口付近、駐車場横にはこの近くに在る「沼浦展望台」からの眺めを
パッケージとして採用している「北海道土産の王様」・白い恋人を始め、
各種土産物を取り扱う土産物店や
オタトマリ沼8
島内で獲れた海産物を提供する飲食店、利尻では貴重な(?)握り寿司を提供する
お寿司屋さん等が集まるレストハウスが、観光客を待っています。

ここのお寿司を楽しみに行ったのですが、観光シーズンも終了したこの時期、
既に今期の営業を終えた後でした。残念。

ただ観光客向けに利尻産ホタテを用いたホタテ焼きや、
熊笹ソフトなるデザートを提供するわかさんの店
粘り強く営業を続けていますので、そちらを目当てに訪ねてみるのも一興。

そして今回のメインとなるのが、「利尻富士町レストハウス」の目の前に広がる・・・
オタトマリ沼9
オタトマリ沼
オタトマリ沼10
周囲約1km、付近に広がる「沼浦湿原」の一角を成す、利尻島最大の湖沼
この沼だけならば「へえ~」となる程度(失礼ながら)かと思うのですが、
その特色と言えるのが・・・
オタトマリ沼11
背後に島のシンボル・利尻山利尻富士)が見えること!
(到着時は絶賛雲隠れ中でしたが 笑)
この秀峰を借景とする立地と情景の妙が相まって、
姫沼に並ぶ島内観光スポットの一つたらしめているのです。

ここでオタトマリ沼を含む沼浦湿原(ぬまうらしつげん)の成り立ちについて
解説させて頂きます。
今から7000年前、この付近でマグマによる水蒸気爆発が発生、
それによって火口跡(マール)が形成されました。
そこへ縄文期の海面上昇によって水が流入、その後海面後退で沼が出来上がりました。
これが現在のオタトマリ沼と近隣の三日月沼の原型です。

植生が可能な環境が整うとともに周囲には植物が入って来ましたが、
気温の低さ等の理由でバクテリアの働きが活性化せず、分解されずに積み重なった
枯れ葉や草といった植物が堆積し、泥炭層※が形成されることで湿原となりました。

※泥炭層(でいたんそう)・・・植物遺体を大量に含む粘土、砂から成る遺物包含層
オタトマリ沼12
昨年利尻・礼文地域への天皇・皇后(現上皇・上皇后)両陛下の行幸啓が執り行われたことは、
沓形散策の記事でも触れた通り。
沼のほとりには、ここを両陛下がご訪問なさったことを記念した碑が建てられています。
オタトマリ沼13
ここからは、沼の周囲を巡る散策路へと入って参ります。
沼浦湿原を詳説したこちらの解説板が目印。
オタトマリ沼14
散策路は、こんな感じ。
両側を埋める草木を縫う様に、人一人分ほどの幅を持つ未舗装路が続きます。
オタトマリ沼15
澄んだ水面を風が揺らす。
オタトマリ沼17

オタトマリ沼16
沼を囲むように生えるアカエゾマツの葉には、ふるい落とされた落ち葉。
オタトマリ沼18

オタトマリ沼19

オタトマリ沼20
時折出会う、の彩り。
オタトマリ沼21
手の届きそうな距離に、ゆらめく水面。
オタトマリ沼22
日差しを浴びて、輝く。
オタトマリ沼23
視界が開けた場所からは、利尻富士が顔を覗かせてくれました♪

30分ほどで沼の周囲を一回り。
冬支度を始めた草花の装いと、自然の息吹きを感じるお散歩を楽しむことが出来ました♪

爆発的な火山活動と、長い時間を掛けて繰り返された自然の営みが
作り出した「偶然」の産物。
人の手では成し得ない、バランスの上に成り立つ景観。
やはり自然は偉大である。

さて、来る10月27日(日)、ついに私ac802tfkは利尻を離れ、
旅のひとときへと身を投じて参ります!
向かうは豊かな自然と極上グルメが待ち受ける、道東地方!

一週間ほど掛け、「流氷の街」・網走(あばしり)、愛らしいマリモとアイヌ文化に出会える阿寒湖
夕日と湿原が待ち受ける釧路を巡り、船で関東上陸ののち
栃木県・那須塩原へと至る行路を企図しております。

次回は新たな拠点より、「日本最北端」・稚内から南下する鉄路を
お届けすることとなるかと思います。お楽しみに。
それでは!
オタトマリ沼24

オタトマリ沼25
風が治まった夕刻。鏡の様に凪いだ水面に、逆さ利尻富士
映し出されました!

参照:環境省ホームページ
    利尻島観光ポータルサイト りしぷら
    オタトマリ沼園地内 解説板

コメント

こんばんは。

オタトマリ沼は一度訪れたことがあります。
紅葉のころのオタトマリ沼は一段と美しいですね。
こんどは道東地方の旅ですか。
私は去年の夏、訪れました。
次回以降の記事も楽しみにしています。

No title

こんにちは、お久しぶりです(笑)

私も社会福祉士の実習を終え、一息ついたところですw

少しずつ復帰していきますのでよろしくお願いいたします<m(__)m>

紅葉がきれいですね、秋の空気を感じます(^ω^)

空気も澄んでいそうでお散歩やウォーキングが楽しめそうな感じですね(#^^#)

こんにちは

やや散り気味でしたが、利尻富士とともに
美しい色合いを見せてくれました。

yamashiro94さんは、根室地方を回られていましたね。
これから道東3地点(網走、阿寒、根室)+αの
情景と空気をお届けいたします!

No title

こちらこそ、お久しぶりです!
長らくお忙しくされていたようで・・・お疲れ様で
ございます。

澄んだ空気はもちろん、沼の畔を吹き抜ける風や
木々のざわめきも、大いに癒してくれました(^-^)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。