fc2ブログ

記事一覧

特急サロベツ1~リゾート列車、原野を駆ける~

皆さまお待たせしました!私ac802tfk、先月27日に利尻島を離れまして、
旭川を経由して網走へ、そして摩周へ寄り道しつつ阿寒湖
釧路を巡って苫小牧(とまこまい)港からはフェリーに揺られて茨城県・大洗に上陸、
東京・上野で一休みして那須塩原へ!という経路にて、
9泊10日に及ぶ行程を終えました!

これからしばらくは、可能な限り時間と通信環境を活用しつつ、
「道東旅行」の模様を皆様にお伝えしたく存じます。
(画像数と予想される記事数が、とんでもないことに・・・)

10.28 Monday
利尻船出
前日(27日)昼頃に稚内へのハートランドフェリーに乗り込み、
ついに半年を過ごした利尻島にお別れ!
職場でともに働いた仲間たち、生活環境を与えて下さった方々、
親しく接してくださった島の皆さん、ありがとうございました!
利尻船出2
船の上から眺める利尻富士も、これで最後。
次に見えるのは、何時のことか・・・
別れの時にも関わらず、島のシンボルは雲隠れ。優しくないなぁ・・・
ノースレインボーEXP
一夜明けまして、稚内駅
「日本最北端の駅」、そしてその前に鎮座する「日本最北端の線路」とも、
お別れ。

今回ここ稚内から乗車いたしますは、特急サロベツ
半年前に乗車した特急宗谷(そうや)と同じ平成12(2000)年、
宗谷本線旭川~名寄(なよろ)間の高速化事業に合わせ、
同線を走っていた急行列車を格上げする形で「特急」の冠を頂戴することとなりました。

その際当時最新鋭のキハ261系基本番台を用いた2往復は
スーパー宗谷」として運用を区別、一方「サロベツ」には
国鉄型特急車両・キハ183系が充当され、2つの列車で札幌~稚内間を3往復しました。

その後JR北海道管内で相次いだ事故や不祥事のあおりを受け、
最高130km/hで道都・札幌と稚内を結んでいた宗谷本線の特急列車群は、
安全性確保のため120kmへとスピードダウン
虎の子の「車体傾斜装置」も封印され、所要時間の増加と客離れを招く結果となりました。

次なる転機が訪れたのは平成29(2017)年。
老朽化が進むキハ183系を置き換え、保有数に限りがあるキハ261系
運用をやり繰りするべく、「スーパー宗谷」1往復と「サロベツ」の運転区間を
旭川~稚内間へと短縮
サロベツ宗谷本線内の区間列車として再出発を図ることとなりました。

停車駅:南稚内・豊富(とよとみ)・幌延(ほろのべ)・天塩中川(てしおなかがわ)・
音威子府(おといねっぷ)・美深(びふか)・名寄(なよろ)・士別(しべつ)・和寒(わっさむ)・
旭川
(札幌~稚内間の宗谷も、宗谷本線内は同一パターン)
ノースレインボーEXP 2
6時20分頃、稚内始発のサロベツ2号となる列車が南稚内方面から回送されて来ました。
やって来たのはキハ261系・・・じゃない
ノースレインボーEXP 3
現れたのはJR北海道が所有する観光列車、ノースレインボーエクスプレスこと
キハ183系5200番台。こう見えても国鉄型特急車・キハ183系仲間

JR北海道が最初に投入したリゾート車・アルファコンチネンタルエクスプレス
置き換え用として平成4(1992)年に登場、同年中に2両が組み込まれ5両編成となりました。
平成6(1994)年の函館本線室蘭本線の高速化を見越して
キハ183系グループとしては初めてとなる130km/h運転を実現した他、
青函トンネルを抜けて本州まで(機関車牽引の下)乗り入れた実績もある、
なかなかなネタ列車

通常は札幌~富良野間の「フラノエクスプレス」を始めとした季節ごとの臨時列車に
充当されていますが、走行性能の高さから定期列車の代走
入ることもあり、今回はそのケースに当たった模様。
理由は恐らくキハ261系が故障したため。
(「観光用」にしては結構走っている、などと思ってはいけない)
ノースレインボーEXP 18
先頭部は、スタイリッシュな流線形。
側面には車両愛称にちなんだロゴマークが入れられています。
ノースレインボーEXP 4
「ノースレインボーエクスプレス」でも特徴的な車両が、編成中間・3号車に連結される
キサハ182-5201

2階建て(ダブルデッカー)構造となっており、上階は客室となっていますが、
下階には観光列車らしくラウンジを設定。
誰でも利用できるフリースペースとなっており、乗車時間・走行距離の長い
北の列車旅にはピッタリ!

また軽油とディーゼルエンジンで走る気動車でありながら、
エンジンを搭載していない車両でもあり、
編成全体の出力は他4両に強力なエンジンを2基ずつ搭載することで
確保しています。
ノースレインボーEXP 5
では、車内に参りましょう!
基本的な構成は「国鉄型」の流れを汲んだものとなっていますが、
白を基調とした明るい色使い、模様が施された吸音性の高いゴム床、
天上の円形照明等の凝った内装からは、民営化から歳月の浅いJR北海道
並々ならぬ情熱と期待をこの車両に注いでいたことが分かります。
ノースレインボーEXP 6
デッキから客室へ抜ける途中には、大型の荷物にも対応した
荷物置き場が存在。
まだ爆発的なインバウンド需要の無かった時代に大型・大量の荷物に対応した
設備を設けたのは、やはり観光利用を想定してのものでしょう。
ノースレインボーEXP 7
じゃじゃーん!
こちらが「ノースレインボーエクスプレス」の客室内。
客室の位置は通常の鉄道車両よりかさ上げされたハイデッカー構造。
中央部を高く取り、そこへ緩やかに繋がる天井の造りからは、
「国鉄車」の系譜は全く感じられません。

おシャレな間接照明や天井部分に設けられた天窓が、
明るくも高級感漂う雰囲気作りに貢献!
ノースレインボーEXP 8
座席。
「ノースレインボーエクスプレス」は全車普通車のモノクラス
しかしながらその室内には、グリーン車並みの快適性を誇る重厚なシートが並びます。
前へ突き出たヘッドレスト、高いクッション性がもたらす居住性の高さは、
上級クラスにも劣りません!

上下に大きく寸法が取られ、わずかに曲線を描く側面窓にも注目!
ノースレインボーEXP 9
コート掛けが設けられた座席背面。
「ノースレインボーエクスプレス」の座席では背面テーブルが設置されていないため、
テーブルは肘掛け内蔵のインアームテーブル

また天窓部分に荷物棚を設定できないため、桟の直下には小型の荷物置きが
用意されています。(さすがにキャリーバックは乗りません)
ノースレインボーEXP 11
側面窓とともに、車内に採光性と眺望をもたらす天窓
昼間はここから明るい光が差し込む他、天気が良ければ青空を見上げることも出来、
ひと味違う列車旅が楽しめます♪
ノースレインボーEXP10
6時36分、稚内駅発。
「日本最北端の駅」とも、これでお別れ。

稚内港を左に見た列車は南稚内駅に停車。
やがて稚内市街を抜け、丘陵地帯へと至ります。
ノースレインボーEXP12
その丘陵地帯を抜けた先が、宗谷本線一の絶景ポイント!
朝日のに染まり始めた海岸線、その向こうの大海原には
利尻富士の偉容が出現!

半年間親しみ続けた名峰。
こうして改めて眺めてみると、その存在感、雄大さが分かります。
最後に一目見られて、よかった!
ノースレインボーEXP 13

ノースレインボーEXP 14
広大なサロベツ原野を行く。
ノースレインボーEXP 16
利尻島からは、はるか遠く。
しかし原野や海を挟んでもなお、その姿が確認出来ます。
ノースレインボーEXP 1.11
豊富駅(とよとみえき)にて、稚内行き普通列車と行き違い。
こうして一般車と並んでみると、「ノースレインボーエクスプレス」の
高い着座位置がよく分かります。
ノースレインボーEXP17
北海道らしい、広々とした牧場。
ごろりと転がる、牧草ロール。

ついに踏み出した、利尻からの旅路。
これから計9泊10日、「北の果て」・稚内から道東へ、そして遠く関東へと至る
長旅の始まりです!

次回は特急サロベツ・後編。
旭川へと至る鉄路の情景と「ノースレインボーエクスプレス」のサロンのようなラウンジ、
数年前のリニューアルによって温もりと自然溢れる「寛ぎの場」へと生まれ変わった
旭川駅舎の姿をお届けします。
それでは!

参照:イカロス出版 JR特急列車年鑑2019
    Wikipedia

コメント

おはようございます。

北海道、それも利尻島での生活……。
なんと貴重な体験であったことでしょう。
それに美しい利尻山を毎日眺めることができた……。
最後に車窓から利尻山を見られて良かったですね。
利尻山も、お別れをしているようで……。

こんばんは

コメントありがとうございます。

すっかり慣れてしまったとは言え、日本でも端に
近い離島で暮らすことが出来た。
確かに私にとって一つの「財産」となったことは
間違いありません。

美しい利尻富士の姿は、毎日飽きずに眺めて
いられるものでした。
旅立ちの日に再び遠望することが出来、
幸せでございます。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。