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カムイルミナ~美しき「神話」の世界へ~

阿寒湖の自然と湖の神秘・マリモを遊覧船で巡り、
コタン(集落)にて北海道の先住民・アイヌの文化に触れた一日。
その締めを飾るのは、アイヌに伝わる伝説と現代技術の融合した物語。
映像と光、音で彩られた「カムイ(神)」の世界に、夜の阿寒湖畔から飛び込みます!

穏やかな静寂に包まれた、夜の阿寒。
温泉宿でゆったりとした時間を送る人、食事や土産物探しに出掛ける人、
「夜遊び」に繰り出す人と色々な過ごし方があるかと思いますが、
今回二晩滞在する阿寒湖、ちょっと変わった体験をしてみたい!
ということで足を運んだのが・・・
カムイルミナ 1
阿寒湖畔にて今年7月~11月まで開催されていた、カムイルミナ

カナダ・モントリオールを拠点に、マドンナのライブシルク・ドゥ・ソレイユ
アメリカンフットボールの頂点を競うスーパーボウルといった
ビッグイベントの演出を手掛けて来た
デジタルアート集団・モーメントファクトリーが、
世界各地で展開して来た「ルミナナイトウォーク」。
その新たな舞台として選ばれたのが、豊かな自然とアイヌの神話が交差する、
阿寒湖の地。

光と音、映像を駆使して紡がれるのは、アイヌの叙事詩・ユーカラとして
語り継がれる、「大飢饉から人々を救った、カケスの神話」。
コタンの住人より語られた物語を、モーメントファクトリーがデジタルアートへと昇華。
湖畔の遊歩道をそのまま利用した1周1.2kmのコースで、
幻想的なカムイ(神)の世界が展開されます。
(今年度の営業は、11月17日を以て終了。来年・2020年は
5月~11月まで開催予定)
カムイルミナ 2
遊歩道の入口付近、湖水を背にして、「カムイルミナ」の入場口と
チケット販売場が設けられています。

実はこの場所、昼間に乗った遊覧船の桟橋
阿寒湖遊覧の起点・終点である「まりもの里桟橋」を、
そのまま「カムイ世界への入り口」として活用しています。

この「カムイルミナ」、お値段は(今年度の場合)大人(中学生以上)3,800円、
小人(小学生)1,900円なのですが、宿泊施設や土産物店などで
割引券も販売されています。
カムイルミナ 3
「カムイルミナ」で重要な役割を果たすのが、こちらのリズムスティック
一見すると木の棒を模した杖のようにも見えますが、実に多機能
その役割は
・不整地である遊歩道を、夜闇の中でも安全に歩くための杖
・上下に照明が仕込まれ、暗闇を照らす明りとなる
・場面に合わせて様々な色に発光したり、音声や音楽が流れる
・演出上のキーアイテム
と、様々な機能を搭載。
物語が展開されると、この「リズムスティック」がなどに発光。
刻まれるリズムに合わせて地面に底を当てることで、
場面が進むという仕組みになっています。

※この先「カムイルミナ」の各場面をご紹介する画像群となりますが、
私の愛機(コンデジ)は動きに弱く、見づらい写真が多々ございます。
何卒ご容赦ください。
カムイルミナ 4
ゲートでチケットのチェックと「リズムスティック」やコースの説明を受け、
いざ出発!

温泉街から少し進んだところで、最初のエリアが見えて来ました。
カムイルミナ 5
8つあるエリアのうちの一つ目は、守り神

(ストーリー)
アイヌの世界には、動物たちの魂を神の国へと送る、
とても大切な作法や儀礼が存在します。
しかし人間たちはそれらの儀礼作法をないがしろにし、動物たちへの敬意に欠いた
行動を取るようになりました。

これに怒ったカムイたちは、人間界へ食料となるシカや魚を送ることをやめ、
人間たちは苦境に立たされます。

そんな状況を救おうとしたのが、村の守り神・シマフクロウ。
人間にもう一度チャンスを与えたいと願ったシマフクロウは、
美しい声の持ち主・カケスとともに、カムイの世界へメッセージを届けることとなります。

しかし問題が一つ。
カケスは上手くリズムを取ることができず、歌声に自信を持てずにいました。
みんな(参加者たち)のサポートがなければ、カケスは上手くリズムを保てません。

阿寒湖の森に動物たちが戻って来てくれることを願い、
カムイの世界への神秘の冒険が今、始まります。
(以上、公式ホームページより)

前方にはコタンの守り神・シマフクロウが登場。
カムイの世界への使者を探すシマフクロウですが、
なかなか相応しい者(鳥)が現れません。
そこへ聴こえて来た、美しい歌声。
その主を探すべく、参加者たちは森の奥へと向かいます。
カムイルミナ 7
第2章・使者

大いにブレていますが、右側を飛んでいるのが
「神の使い」志望の「歌の小鳥(おにい)さん」、カケスくん。
森一番の美声と物怖じしない勇気の持ち主ですが、
リズムが上手く取れないのが悩みの種。
そんなカケスくんに可能性を感じたシマフクロウさんは、
参加者たちにカケスくんのサポートを依頼。
カムイルミナ 8
ここに「リズムスティック」を携えての、「カムイの世界」を目指す旅路が始まりました。
カムイルミナ 9
3つ目のエリアは、逃げゆく鹿
深い森の中を駆け抜けるシカたち。
アイヌはそれを捕らえようと矢を放ちますが、その矢が届くことはなく、
シカたちは次々にカムイの世界へと帰って行きます。

フクロウの呼び掛けも空しく、人の食料となるシカたちは、
森から姿を消してしまいました。
カムイルミナ 10
澄んだ湖水を思わせる、美しいの光。
その間を伝って昇って行くのは、人の食料となる魚たち。
彼らもまた、人間界に背を向けてカムイの世界へと帰って行きます。
カムイルミナ 11
足下には、緑色に輝くマリモたち(をイメージした灯火)
第4章はマリモのメッセージ
人とカケスを援けようとするマリモの発光パターン、
リズムスティックから伝わる音楽に合わせて、足下にスティックを打ち付けましょう!
カムイルミナ 12
行く手には、幻想的な青の世界
カムイルミナ 13
5つめのエリアは、カムイの世界
徐々に「カムイの世界」が近付き、周囲はより幻想的な雰囲気をまとって行きます。
その中に口を開けているのは、人間界とカムイの世界を繋ぐ神窓
ここを抜け、カケスくんはカムイの世界を目指します。
カムイルミナ 14
「神窓」を抜け、いよいよカムイの世界へ。
しかしそこに漂うのは歓迎の色ではなく、不穏な
カムイルミナ 15
第6のエリアは、警告
暗闇の向こうに怪しく光るのは、人間界へ食料を降ろす二柱のカムイ

動物に敬意を示さず、「送り」という祈りの儀式を怠った人間たちに
怒ったカムイは、人間界へ動物を送るのをやめてしまいます。
カムイルミナ 16
光の中に浮かび上がる煙は、自然のもの
(その正体は、後の記事にて)
遊歩道周辺の環境をそのまま利用した、「カムイルミナ」ならではな演出。
カムイルミナ 17
第7章、リズムにのせて
待っていたのは、無数の小さな光たち。
カムイルミナ 18
ここで再びフクロウが登場。
その横には「リズムスティック」が現れ、参加者たちにリズムを刻むように促します。
遠くからはカケスの声。動物たちの帰還は、もうすぐ。
カムイルミナ 19
先ほどの光は、リズムに合わせてカケスを思わせる
次いでマリモをイメージしたに変化して行きます。
カムイルミナ 20
「光の通路」を通って、最後のエリアへ!
カムイルミナ 21
最終章・フクロウの元へ

カケスの歌声やマリモたちの助け、
参加者たちの刻み続けたリズムが功を奏し、ついに動物たちが人間界へと
帰って来ました!
未曽有の危機を脱し、案内役(?)のシマフクロウも、ひと安心。
カムイルミナ 22
そこへすっかり逞しくなったカケスさんが戻って参りました!
旅立つ前の頼りなさから一変、落ち着いた口調で話すカケス
これ以降忍耐強く責任感のある者の象徴として、人々からも神々からも
親しまれるようになった、というのが物語の顛末。
カムイルミナ 23
映像の最後に姿を見せたのは、明治時代に食料となるエゾシカの減少や
人間による駆除などによって絶滅した、「森のハンター」・
エゾオオカミの姿。
「自然の尊重と動物への敬意」をテーマとする物語。
その締め括りに相応しい、メッセージ性に溢れた演出。

アイヌの人々に伝わる神話を土台として、最先端技術を駆使して描き出された
「カムイの世界」。
実際に目にする「カムイルミナ」は、写真よりもっと濃密で、もっと美しい世界が
展開されています。
これを機にご興味を持たれた方、今年の開催はもう終わってしまいましたが、
来年5月にはここ阿寒湖に、再び「ルミナワールド」が帰って来ます!

幻想的で啓示的な物語に触れに、皆さん阿寒湖
足を運びましょう!

次回は湖を見渡す立地に建つ温泉宿、「ホテル阿寒湖壮」をご紹介!
レイクビューが嬉しい客室、露天と展望二つの浴場、
朝のメニュー等々をお見せ致します。
それでは!
カムイルミナ 24
「カムイルミナ」の後、デザートとして頂いたのは、阿寒湖温泉街にて
購入した、阿寒シンプイ
「阿寒大自然の生まれる処」を意味する食べ物の箱を開けると・・・
カムイルミナ 25
なんとマリモが!
もちろん本物などではなく、その正体はマリモに似せて作られた寒天
これまた阿寒湖の湖底をイメージしたリンゴゼリーの中に、
本物そっくりに鎮座しています。

参考:カムイルミナ 公式ホームページ
             パンフレット
    テクノロジー×エンターテインメントメディア SENSORS

コメント

おはようございます。

旭川博物館は、市街地にあるため、洗練された?展示になっています。
ここ阿寒湖畔のコタンは「北海道でも最大規模」であるのは、ac802tfkさんの記事を見ていて、そう思いました。
さまざまな角度からアイヌ文化や生活様式が伝わり、是非一度は訪れたい場所だと思いました。
貴重な記事、ありがとうございました。

No title

こんばんは、ご無沙汰しております(笑)

どの写真も幻想的でかっこいいですね!
特に狼や梟はすごくリアルに感じます(^J^)

ゼリーの寒天、マリモそっくりですね(゜_゜)

こんばんは

yamashiro94さん
コメントありがとうございます。

集落の姿や料理、展示・・・
アイヌ文化は見れば見るほど、知れば知るほど
興味が湧いてくる、不思議な魅力がありました。
「アイヌコタン」とそこで生きる暮らしもまた、
阿寒湖地域を語る上で欠かせない要素ですね。

No title

deikai20さん
こんばんは!コメントありがとうございます。

「カムイルミナ」は、美しく臨場感あふれる映像と
演出が秀逸で、物語とメッセージ性が込められた
素晴らしいイベントでした(^-^)

「阿寒シンプイ」は、最初に見た時は「!?」と
なってしまいました(笑)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。