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湿原展望遊歩道~木道踏みしめ、景色を噛みしめ。~

忙しき「師走」も、結びの時が近付いて参りました。
本日12月24日はこの世にイエス・キリストが降り立ったことを祝う
西洋の祭事・クリスマスイブ

日本ではすっかり「クリスマスツリーを飾り、家族や仲間、
友人・恋人同士でおいしいものを食べ、プレゼントを贈り合う日」として
斜め上の発展を遂げているイベントですが、
年に1度の今日、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私ですか?・・・もちろん仕事です(泣)

そんな「お祭り気分」とは無縁な状況でも書き綴って参ります、
道東紀行。(いつ終わるんだ、というツッコミは無しで 笑)
「釧路編」第4回となる今回は、釧路市郊外の展示・展望施設、
「釧路市湿原展望台」を飛び出し、
高台の林の中を一周する、湿原展望遊歩道へ。

展望スポットあり、アップダウンありの散策路の様子を、
じっくりとお届けします。
湿原展望遊歩道 1
「お散歩」に出掛ける前に、まずはお昼ごはん。
「釧路市湿原展望台」の1階部分、やちぼうずをモチーフとした
「列柱」部分にて営業中の、
釧路市湿原展望台レストハウス 憩っと(いこっと)

釧路市出身の建築家・毛綱毅曠(もづな こうき)氏の感性が
ほとばしる「湿原展望台」でも、落ち着いた造りとなっているのがgood!
釧路市側には大きな窓が取り付けられ、店内に採光性と眺望をもたらしています。
名物はタンチョウの姿をイメージした丹頂ソフト
ご当地料理の「くしろ野菜カレー」と「エスカロップ」が人気メニュー。

営業時間・・・5月~10月 10:00~16:30(ラストオーダー16:00)
         11月~4月 10:00~16:00(ラストオーダー15:30)
定休日・・・5月~10月は無休、それ以外は水曜日および年末年始
湿原展望遊歩道 1.5
そんな「憩っと」でオーダーしたのが、こちら!
「日本最東端の街」・根室市の名物料理・エスカロップ

「漁師が早く食べられて、ある程度ボリュームのある料理を」ということで、
昭和38(1963)年頃に根室市内のレストランで提供されたのが始まり。
その後考案者であるレストラン・「モンブラン」は倒産の憂き目に
遭ってしまいますが、その流れを汲んだ二つのレストランがきっかけとなって
根室市内に広く普及。
現在では押しも押されぬ根室市の代表的グルメとなっています。
湿原展望遊歩道 1.8
その正体は、炒めたバターライスの上に濃厚デミグラスソースが掛かった
トンカツが乗せられ、そこにサラダが添えられるという複合料理
なんだか長崎名物トルコライスを思い出す出で立ち。
肉厚ジューシーな豚肉をサクっと仕上げたトンカツが、美味。

独特な呼び名の由来ですが、イタリア料理の「エスカロッピーニ」から
取られているとのこと。
略称はエスカ
(どこかで聞き覚えがあると思ったら、中京最大の駅の地下街と同じ 笑)

お腹が膨れたところで、早速遊歩道へ参りましょう!
湿原展望遊歩道 2
「釧路市湿原展望台」のすぐ横、「いざない広場」という広場が、
湿原展望遊歩道への入り口。
ここから「はばたき広場」、「丹頂広場」、「ひだまり広場」、
「こもれび広場」の4つの広場と、遊歩道内一の絶景スポット・「サテライト展望台」を
繋いだ木道およそ2.5kmを、1時間ほどでひと回り。
(反対側の「ふれあい広場」からの逆回りも可)

途中アップダウンや斜面を登り下りする階段があるものの、
誰でも気軽に、軽装での散策が楽しめるように作られています。
「いざない広場」から「サテライト展望台」までの約1kmは、
バリアフリーにも対応。
展望台から釧路湿原を眺めて引き返す、という人も多い模様。

入り口横のヒグマ出没注意の看板が、
緊張感を掻き立てる。
(北海道では「晩秋」と言えるこの時期、もう居ないであろうことは分かってはいますが)
湿原展望遊歩道 3
散策路へと踏み出すと、木々の間を縫うように
整備された木道が続きます。
湿原展望遊歩道 4
両側には、冬枯れた木々。
まだ鮮やかな釧路市内とは、対照的な光景。
湿原展望遊歩道 5
僅かに残る木の葉が、頼りなく揺れる。
湿原展望遊歩道 6
道中4ヶ所、メインルート外1ヶ所の計5カ所に、休憩所と展望スポット、
学習設備を兼ねた広場が設けられています。
写真は「いざない広場」から時計回りに進んで最初に行き当たる、
はばたき広場
湿原展望遊歩道 7
それぞれの広場には釧路湿原の成り立ちや役割、
そこに生きる動植物を解説したパネルが設置されています。
「自然さんぽ」を楽しみながらさらに深く釧路湿原
知ることが出来る、一挙両得の試み。
湿原展望遊歩道 8
歩き始めて20分ほど。遊歩道最大の目玉スポットにやって来ました!
それがこの・・・
湿原展望遊歩道 9
サテライト展望台
海抜80メートル、釧路湿原を見下ろす台地上に張り出すように
造られた、展望施設。その台上からは・・・
湿原展望遊歩道 10
釧路湿原がドーン!
季節は晩秋。「湿原」という言葉から想起する、青々とした平原の眺めからは
遠ざかっているものの、日本最大の湿原を一望の下に置く爽快感は、
遮蔽物の少ない北海道ならでは。見事な展望に、しばし時を忘れる。
湿原展望遊歩道 11
遠すぎて良く分かりませんが、写真中央少し下に釧路川
山の手前、筋のように伸びる防風林のあたりが釧網本線
湿原展望遊歩道 12
岩保木水門の、特徴的な二つの塔も見えています!

ここから解説パート。
太平洋岸から遥か遠くまで続く大平原と、それを取り巻くように広がる台地。
このような地形が出来上がるには、多大な歳月と変遷がありました。

今から1万年ほど前、氷河期ヴュルム氷河期)の終結とともに地球の気温が上昇。
それと足並みを合わせるように海面も徐々に高くなり、
それまでの陸地に海水が流れ込む海進(かいしん)がスタート。
「海進」最盛期のおよそ6,000年前には、現在の釧路湿原一帯は、
便宜上「古釧路湾」と呼ばれるとなっていました!

その後気温が低下し、海面が下がっていく海退(かいたい)が始まり、
湾の入口部分に砂丘が発達。また湾に注ぎ込む河川から土砂などが
流入し、陸地へと姿を変えて行きました。

海退」が進む過程で湾内の西側が隆起、同時に東側が沈下する
地盤変化が発生。
沈下した東側に塘路湖(とうろこ)など、古釧路湾の名残りとなる
釧路湿原三湖を生み出しながら、
現在見られる大湿原が形成されました。

人間の尺度を悠々飛び越える、数千年もの時間。
その遠大なる時間の中で進められた時計の針の先端に、
われわれが目にする景色がある。
途方もない歳月の果てに人智を越えた芸術を生み出す、大自然。
その力と偉大さに、ただただ感服するばかり。
湿原展望遊歩道 13
「サテライト展望台」を後にして、遊歩道を進む。
向かう先には、長~い階段。下りはよいよい、登りはキツい(汗)
湿原展望遊歩道 14
「ひだまり広場」を抜けた先に、草地を渡る吊り橋が見えて来ます。
湿原展望遊歩道 15
長さと高さはあまり無いものの、やっぱり「吊り橋」。
右に左に、グラグラ揺れる。
渡った後も、身体が揺れる。
湿原展望遊歩道 16
「下って」来たということは、元の場所へ戻るには斜面を上らなければなりません。
気持ちよく歩いた散策路の締めは、
上る前からため息が出そうな階段地獄
一気に上り切るか、途中の「こもれび広場」や休憩用のベンチで休むかは、
皆さんの自由
湿原展望遊歩道 17
「こもれび」の前に、私の元気がこぼれ落ちてしまいそう。
湿原展望遊歩道 18
試練を乗り越え、起点であった「釧路市湿原展望台」へと
戻って参りました。

「森のお散歩」と湿原一望の大パノラマが楽しめる、「湿原展望遊歩道」。
その目玉となる「サテライト展望台」からの眺めは、湿原観察に関しては
広範囲を見渡せる「釧路市湿原展望台」をも上回る、とても素晴らしいものでした!
大迫力の景観を目にするならば、軽~くお散歩気分で
「サテライト展望台」へ足を延ばすか、ぐるっと一回りしてみるのはいかがでしょう?

次回は「湿原展望台」の近傍、古の人々の生活を今に伝える、
北斗遺跡(ほくといせき)へ!
(見た目は)タイムスリップ感覚を味わえる復元住居群を回り、
夜は釧路名物をいただきに夜の街へ!
お楽しみに♪
湿原展望遊歩道 19
延々続く階段地獄。空飛ぶトンボも一休み。

参考:釧路・阿寒湖観光公式サイト SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan
    Kushiro Navi

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。