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塩原八幡宮 ~塩原きっての「パワースポット」を歩く~

くもり、時々晴れ
相も変わらず気まぐれ空模様が続くうちにカレンダーはめくられ、
間もなく7月を迎えようとしています。
流れる日常と時々の刺激で出来た私の令和2年も、折り返しを過ぎました。
皆さまはこの「コロナ禍」の中でも変わりなくお過ごしでしょうか?

さて、忙しい日々の中で少しずつ書き進めております、「栃木編」。
前回までは「隠れ武者の岩屋」・源三窟と、併設された「宝の山」・
武具資料館を巡ってきた訳ですが、今回は場所を変えまして
「源三窟」から10分ほどの徒歩移動。
塩原八幡宮 1
高台から塩原の山々や町並みを見下ろす「逆杉大橋(さかさすぎおおはし)」の
近くに鎮座する・・・
塩原八幡宮 2
塩原八幡宮へ!

創建は平安時代初期の大同2(807)年。
康平元(1058)年には前九年の役※1へと向かう源頼義(みなもとの よりよし)
義家(よしいえ 前回記事でも取り上げた平安後期の武将で、頼義の嫡男)親子が
戦勝祈願の為に参拝し、社殿を再興。
治承4(1180)年には源頼政(みなもとの よりまさ)※と
その一門が、鎧兜を奉納。

また文治3(1187)年には「源三窟物語」の主人公・源有綱(みなもとの ありつな)が
参拝したと伝わるなど、
源氏を始めとする武門に連なる人々からの厚い崇敬を受けます。

中世にはこの辺りを統治していた宇都宮氏・小山氏などの領主の
祈願所となり、江戸時代になると歴代宇都宮藩主の保護の下
社殿を再興。
温泉地を守る惣鎮守として塩原の町や
訪れる人々を見守り続けています。

主祭神は「八幡神」の異名を持ち、古代の帝・応神天皇と同一視される
誉田別神(ほんだわけのかみ)
素戔嗚命(すさのおのみこと)、大山祇命(おおやまづみのみこと)が
合祀されている他、この地と縁の有る源有綱公が
側神として祀られ、村内安全・五穀豊穣の神として崇敬されています。
(「お稲荷様」みたいな扱い 笑)

※1 前九年の役(ぜんくねんのえき)・・・治承6(1051)年から康平5(1062)年にかけて
起こった、奥六群(おくろくぐん、陸奥国の最遠部に置かれた6つの「群」の通称)を治める
豪族・安倍氏一族と、朝廷軍との間に起こった戦い。
陸奥守(むつのかみ、陸奥国統治を担当する役職)に任じられた源頼義は、
子の義家を伴って乱の鎮定に当たり、
清原氏などの応援を得て安倍氏を破った。

※2 源頼政(みなもとの よりまさ)・・・源氏一門に名を連ねる武人で、
有綱公の父。
武名高く、源氏と平氏の対立に朝廷内の権力争いが絡んだ
「平治の乱(へいじのらん)」で平氏方に付き、平氏政権下で
従三位にまで出世、「源三位(げんさんみ)」と称される。
しかし増長する平氏一門への不満から、後白河法皇の第三子・
以仁王(もちひとおう)を旗頭として挙兵。
戦いの末に敗れ、宇治・平等院にて自刃した。享年77。
塩原八幡宮 3
杉並木が広がる境内。
参拝客を待つ社殿へは、赤い欄干と和様の造りが印象的な
わかみずばしを渡って進みます。
塩原八幡宮 4
橋の下に広がるのは、神社境内より湧き出す湧水が溜まる、
湧水池
塩原の大地に蓄えられ、塩原八幡宮境内から溢れ出た清水が、
境内の緑や「若水神社」を戴く小島・「亀の島」と合わさり、
美しい情景を生み出しています♪
塩原八幡宮 5

塩原八幡宮 6
澄んだ水面を泳ぎ渡るのは、色とりどりのコイたち。
塩原八幡宮 7
1200年あまりに亘って塩原の地を護り続ける社殿
現在の建物は平成5(1993)年に改築されたもので、
那須塩原市の有形文化財に指定されています。
この地とのご縁に感謝し、拝礼。
塩原八幡宮 8
塩原きってのパワースポットでもある、塩原八幡宮。
そのシンボル的存在として君臨するのが、社殿の面前に風格たっぷりに
構えるご神木・逆杉(さかさすぎ)

神社創建以前にまでさかのぼる樹齢およそ1500年
夫婦杉で、社殿から見て西側に立つ雄杉
幹周りおよそ11.5m、並び立つ雌杉
同8m、樹高およそ40m。

梢に近い高所に太い枝があたかも根っこのように発達していることから、
「逆杉」の名で呼ばれています。
国の天然記念物にも指定されている、まさに「霊木」。
塩原八幡宮 9
身近で見上げてみると、境内でも一際目立つ高さ、太さ、
年季を感じさせる佇まいとも相まって、ものすごい風格。
自然の営みと重ねた歳月が醸し出す、圧倒的存在感!
塩原八幡宮 10
湧水池の畔には、若水を汲むことの出来る
若水拝受所が設けられています。
塩原八幡宮 11
こんこんと湧き出す清水。
塩原の山々に蓄えられた、美しく、栄養たっぷりの水が
途切れることなく流れ出しています。
左手の樋からは、容器に水を頂くことも可能。
若水は神社境内から湧き出す「天からの授かりもの」です!
拝受する際には自然への感謝、ご神体への感謝を忘れぬよう、
本殿にお参りしてから受け取りましょう!)
塩原八幡宮 12
参拝を終えた後は、のんびりお散歩気分で寮へと戻ります。
参詣前にも通った「逆杉大橋」からは・・・
塩原八幡宮 13
塩原の町や取り巻く山々を望む、良い眺め♪
塩原八幡宮 14
高台から、太古の昔には「塩原湖」の湖底であった盆地部分へと下りて来ました。

写真左手を流れるのは、塩原市街を貫く箒川(ほうきがわ)
日光市・塩谷町境に聳える高原山(1,794m)を源とし、
幾筋かの河川と合流しながら塩原を抜け、山塊を削る塩原渓谷を形成。
関谷(せきや)から那須野へ出て大田原市を経由した後那珂川(なかがわ)へと
合流する、全長56kmの川。

ここ塩原では川沿いを中心に温泉街が広がっている他、
すこし下ったところは奇岩や渓流、大小さまざまな吊り橋・橋梁の架かる
塩原渓谷の景観が展開されており、
湯治客やハイカーたちが楽しめる様、散策路が設けられています。
塩原八幡宮 15

塩原八幡宮 16
散策路を歩けば、そこかしこに秋の彩り
塩原八幡宮 17
清らかな流れが、塩原、そして那須野の大地を洗います。

豊かな自然、美しい水に恵まれ、温泉湧き出す塩原の地。
様々な角度から「癒し」を提供する風土と資源があったが故に、
いにしえより人々はこの地に魅了されて来たのかも知れません。

次回は塩原地域と皇室との関りを今に伝える、「天皇の間記念公園」へ!
大正天皇を始め多くの皇族の方々を迎え入れた施設の、
奥ゆかしき造作をお届けします。
それでは!
塩原八幡宮 18

塩原八幡宮 19

塩原八幡宮 20
塩原滞在中にお世話になった神社(古町温泉神社)も、しっとり秋色

参考:那須塩原市 公式ホームページ
    コトバンク
    Wikipedia

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。