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ひたち小旅行6 ~ひたちなか海浜鉄道 その1~

ついに居住地を離れ、滋賀への旅路に出ることとなった、私。
ひとまず神奈川県横須賀市に立ち寄り、
そこで次の職場での入寮の時を待つこととなりました。

もちろんただ居るだけでは面白くないので、
「おサイフの持つ範囲で」観光も行っています。
この辺りは「ひたち小旅行」、さらに「鉄道博物館」編が
終わった後で、改めてお届け出来ればと思います。
(記事のストック数が、大変なことに・・・!)

さて、ちょっとの疲れと幾ばくかの焦燥に追われつつ
綴って参ります、「ひたち小旅行」。
今回は再びひたちなか海浜鉄道に揺られまして、
ローカル感漂う単行(1両編成)気動車の様子や
沿線の風景、デザイン性とオリジナリティに富んだ駅名標などを
お届けしたいと思います!
ひたちなか海浜鉄道 1
「ひたち小旅行」、2日目の朝を迎えました。
この日はひたちなか市の中心駅・勝田駅(写真右手)からのスタート!
ひたちなか海浜鉄道 5
今日もやって来ました、ひたちなか海浜鉄道用・
勝田駅1番ホーム。

1面1線のみ、小ぢんまりとした情景を見ていると、
都心と繋がり、最高130km/hの高速運転を行う
常磐特急常磐快速線の電車が行き交う駅だとは、
ちょっと信じがたい(笑)
ひたちなか海浜鉄道 6
そんなローカル然としたひたちなか海浜鉄道ですが、
しっかりとしたオリジナリティを持っています。
それがこの駅名標

同鉄道では、鉄道沿線を中心に芸術と地域の協働を図る
現代アートプロジェクト・みなとメディアミュージアム

とのコラボレーション企画として、駅名標のデザインを依頼。

駅ごとにそれぞれの地域や沿線の特色、
駅名にちなんだデザインが施された駅名標が設置されています。
平成27(2015)年には、公益財団法人 日本デザイン振興会主催の
グッドデザイン賞を受賞。

キハ205を始めとする個性的な車両群、
のどかな沿線風景、沿線の観光地などど並ぶ、
ひたちなか海浜鉄道名物となっています。
ひたちなか海浜鉄道 7
しばらく待っていると、那珂湊・阿字ヶ浦方面から
エンジン音を響かせながら、
1両のディーゼルカーがやって来ました!
ひたちなか海浜鉄道 8
今回乗車するのは、キハ11形
JR化初期の昭和63(1988)年、
日本国有鉄道(国鉄)から継承された旧型気動車の置き換えと、
ワンマン運転区間の拡大を目的として、
JR東海の非電化ローカル線を中心に投入された
気動車(ディーゼルカー)

このキハ11-6は平成5(1993)年の製造で、
元は城北線を運営する東海交通事業の所属車両で、
JR車と区別するため「200番台」と区分。

JR車とは耐寒仕様の一部撤去(寒冷地を走行しないため)、
ドア部ステップの廃止(ホームとの段差が無いため)、
塗色の変更(JR車はオレンジの配色ですが、
城北線仕様車はオレンジ一色)という
仕様の違いが存在するそう。

平成27(2015)年にJR車とともに
ひたちなか海浜鉄道へと譲渡され、
必要最低限の改造と塗色変更を経て、
他の譲渡車・自社導入車とともに湊線の運用に就いています。
ひたちなか海浜鉄道 9
車体側面には、国鉄時代からの流れを感じさせる
サボ(行先標)を掲示。
その下、車両番号の部分には、東海交通事業時代の
番号を無理やり消した痕が残っています(笑)
ひたちなか海浜鉄道 10
キハ11形車内。
横2+2列の「クロスシート」と、縦配置の「ロングシート」を併用した
セミクロスという座席配置となっていますが、
地方ローカル線向けという性格から、クロスシートが多め。

非電化路線用小型気動車としては、ごく標準的な内装です。
ひたちなか海浜鉄道 11
私が座るのは、もちろん景色が楽しめるクロスシート!
これまた昭和の香りを感じさせる対面配置に、
赤系の配色が目を惹きます。

クッションは、バブル期という時代背景もあってか、
製造年代の近い車両に共通する「フカフカ仕様」。
今の「硬め」な座席と比べると、座り心地は上々♪です!
ひたちなか海浜鉄道 12
キハ11形運転台(運転の支障にならない後部側を撮影)。
これまた地方ローカル線区用気動車共通の、
標準的な2ハンドル(マスコン+ブレーキ)式。

運転台正面に配置されたアナログ式の速度計が、
時代を感じさせる。
ひたちなか海浜鉄道 13
留置中のE653系1000番台(花咲くひたち海浜公園号充当車)や
常磐特急E657系に見送られながら、
勝田駅を出発!
ここで改めまして、乗車しましたる
ひたちなか海浜鉄道について、ご紹介。

ひたちなか海浜鉄道は、
ひたちなか市の勝田駅阿字ヶ浦駅とを結ぶ、
第3セクター鉄道会社。

ひたちなか市と茨城交通が出資し、
茨城交通から鉄道部門を分け、湊線を引き継ぐ形で
運行がスタートしました。
14.3kmの運行区間に10ヶ所の駅が設けられ、
それらをおよそ30分ほどで結びます。

沿線には国営ひたち海浜公園那珂湊おさかな市場
那珂湊といった観光スポットや町が点在する他、
隣町・大洗町のアクアワールド大洗水族館へも
近く、それら観光地を巡る観光客の足として、
また地元の人々にとって欠かせない生活路線としての
顔も併せ持っています。

現在同鉄道で運用されているのは、5形式計8両。
最古参はもちろん国鉄型気動車・キハ205
以前の記事でも述べたように、イベント時のみ、
増結用として登場するレア車両。

この他JR東海東海交通事業(キハ11)、
兵庫県の三木鉄道(ミキ300形、2008年廃止)
からの譲渡車の他、
自社発注の車両(キハ3710形37100形)も混在し、
短距離・小規模な鉄道会社としては多彩なバリエーション
展開されています。
ひたちなか海浜鉄道 14
発車後1分(!)ほどで、最初の停車駅・工機前駅
(こうきまええき)に停車。

工機前駅は昭和37(1962)年に開業した、
湊線2番目に新しい駅。
ホームは1面1線で、列車の行き違いは出来ません。

当初は駅の目の前に在る日立工機の専用駅としての開業で、
停車する列車は朝夕の通勤・帰宅時間帯に1本ずつ
それ以外は通過という扱いでした。
その後従業員以外の利用も可能となり、現在は全列車が停車。
日立工機の日立グループ離脱・改名(工機ホールディングスへ)に伴い、
昨年10月1日より現駅名へと改めています。

駅名標のデザインはインパクトドライバーとセーバーソーという
工具が描かれている他、
工機ホールディングスのイメージカラーが
配色されているのも、ポイント!
ひたちなか海浜鉄道 15
工機前駅発車後、車窓右手には広~い施設が
広がって来ます。
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なにやら物々しい警備が施された出入り口まで
存在しています。
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謎の施設を通り過ぎ、3つ目の駅・金上駅
(かねあげえき)に停車。
島式1面2線、ひたちなか海浜鉄道誕生後に、
列車交換設備が整えられました。

駅名標は軍用車両(戦車)がモチーフとなっているのですが、
実はここ金上駅
陸上自衛隊勝田駐屯地最寄り駅
先ほどの施設は自衛隊の駐屯地だった、という訳ですね。

桜のイメージ桜色が採用されているのは、
勝田駐屯地桜の名所であるからだとか。

またこの金上駅、「金を上げる」という
縁起の良い響きから、
勝田駅にて勝田~金上間の乗車で「勝って上げる」という
願いを込めた、
縁起きっぷが販売されています。
(知らなかった・・・!)
ひたちなか海浜鉄道 18
金上駅を出て勝田市街地を抜けて行くと、
沿線にはのどかな風景。
キハ11が奏でるディーゼルサウンド、
心地よい振動、ローカル線の風情に富んだ車窓風景・・・
ああ、至福の時間。
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4駅目は、中根駅
1面1線の無人駅で、周囲には民家もまばらな
田園地帯のど真ん中
そんな立地から、首都圏から一番近い秘境駅
とも評されているそう。

駅名標のモチーフとなったのは、古墳と刀剣。
中根駅周辺は古代から稲作で栄えてきた
歴史ある地域で、
駅から徒歩25分(近・・・くは無いな)の距離に
紅色の壁画が見事な「国指定史跡」・虎塚古墳が存在する他、

その近隣に奈良・正倉院に収蔵されたものとほぼ同型の
刀が出土した十五郎穴古墳
在ることなどから、それらの古墳や出土品をイメージした
デザインが施されています。
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車窓に見える、小高い丘陵。
あれももしかすると、古墳の一基かも知れません。
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伸びる鉄路を、ゆらゆら、ガタゴト、列車が進む。
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小さな鉄橋が架かる、中丸川を横断。
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中丸川を越えた先が、5駅目の高田の鉄橋駅
(駅名標を撮りそこなったため、パンフレットに掲載された
イラストを撮影しております)

平成26(2014)年に湊線10番目の駅として開業した、
ひたちなか海浜鉄道もっとも新しい駅。

上を通る国道の陸橋をそのまま屋根としたユニークな造りの、
1面1線の無人駅。
駅名の由来はすぐそばに架かる「中丸川橋梁」を、
地元の人たちが地名から来る高田の鉄橋という
愛称で呼んでいたことから。

駅名標はその「高田の鉄橋」からヒントを得て、
「高田」と「鉄橋」を橋梁の両岸に見立て、
その間に列車を通すことで、
駅名を連想させるものとなっています。
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田園風景を抜けると、今度は那珂湊の町へ。
那珂湊駅が近づいてくると、左手に保存車両たちが見えて来ます。

タラコ色の塗色と前照灯・尾灯が一体となった
灯器具が特徴的なこの車両は、キハ203

キハ205と同じ元国鉄・キハ20形の一両で、
お隣・大洗町を走る鹿島臨海鉄道を経て
平成3(1991)年に茨城鉄道へと移籍してきました。

平成18(2006)年に引退後、平成21(2009)年に現在の塗色へと
塗り直しが行われ、那珂湊駅構内にて保存・展示されています。
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キハ203の向こうにちらりと見えているのは、
ケハ601

昭和35(1960)年、新潟鐵工所(現・新潟トランシス)で
試験的に製造された、日本初のステンレス製気動車

製造後、海に近く車体の腐食具合を見極めるのに適した
湊線へと配置されました。
が、試作車的存在故か使い勝手が悪く、
次第に運用から離脱。
平成4(1992)年に廃車となりました。

現在では車体のみとなったものの
キハ203とともに整備を受け、
湊線鉄道資料館やギャラリーとして、毎週日曜日を中心に
公開されています。
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6駅目、昨日下車した那珂湊駅が見えて来ました。
以前の記事でも触れた通り、
駅名標のモチーフはケハ601と「駅ネコ」を務めていた
黒ネコおさむくん

・・・と、ここで私、向かいのホームに「あるもの」を発見!
とっさに列車を降りてしまいました!
果たして「あるもの」とは・・・!?
次回にご期待ください!

参考:ひたちなか海浜鉄道 公式ホームページ
                 みなとまちなか漫遊MAP
wikipedia

Twitter:https://twitter.com/Nori86651955
インスタグラム:https://t.co/vjjvOaZqEn?amp=1

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詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。