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横須賀旅3 ~三笠艦橋と前甲板~

戦艦三笠 2-18
三笠上甲板を一通り見て回った私。
今度はここから続く階段の森を上って、
東郷長官が戦闘指揮を執った「伝説の場所」・
最上艦橋を目指します。

注)記念艦三笠明治時代の軍艦であり、
「バリアフリー」という概念は導入されておりません。
艦橋部分へ上がる際には足下に気を配り、
お怪我などなさいませんようご注意ください
戦艦三笠 3-19
階段の森」を上る途中に在るのが、
艦長を始めとする士官たちが航海や戦闘の指揮を執った、
操舵室

艦の進路を見通す部屋には
1.艦の針路を指し示す羅針儀(らしんぎ)
2.舵取り機械と接続され、操艦を行うための操舵輪(そうだりん)
3.機関室へ速力を伝える速力指示器
4.艦内各部へ指令を伝達するための伝声管(でんせいかん)
といった操艦に必要な機器が揃えられています。

このうち羅針儀操舵輪は、
日露戦争当時使用されていた実物
だそうな。
日本海海戦当日、ここから伊地知艦長を始めとする
士官たちが指令を発して三笠を操っていたと考えると、
非常に胸熱
戦艦三笠 2-20
操舵室の裏側には、艦の航海責任者たる航海長
予定の航路を引いて艦の位置を算出した重要な部屋、
海図室も残されています。

ここには航海に必要な水路図誌、海図(チャート)、信号旗、
六分儀、測程儀、晴雨計などの機器・道具が
置かれていました。

写真左上、古びた棚の上に並んでいるのは、
僚艦との交信に使われた信号旗でしょうか?
戦艦三笠 2-21
艦橋横に置かれたこちらの機器は、
僚艦への発信や夜間の索敵・探照に用いられた
60cm信号探照灯

戦場を照らす光源として開発・発展したこれらの照明器具は、
当初は炭素棒を光源に、後電照式となり、
2度の大戦や高度な電子化を経た現在でも
艦船の必需品であり続けています。
戦艦三笠 2-22
艦橋付近から望む、横須賀新港
沖合に浮かぶのは、
要塞跡が残る「東京湾最大の島」・猿島

人の居住しない無人島でありながら、
バーベキュー海釣り磯遊び
歴史散策等多様な楽しみ方が可能な
一大レジャースポットであり、
記念艦三笠そばに在る三笠ターミナルから
小型クルーズ船でわずか10分ほどで上陸可能な、
都会の隣の無人島
(横須賀再訪の機会があれば、行ってみたい!)
戦艦三笠 2-23
艦橋から眺める、30cm主砲塔前甲板

一見何気なく現在地に置かれているようにも思える三笠ですが、
向けられた方角にはちゃんとした意味があるそう。

艦首の延長線上には現役時の主である
天皇の住まい・皇居を拝み、
さらには日露戦争時の敵国であり、
今に至るまで北辺の脅威であり続けるを睨んだ方位に
定められているとか。
太平洋戦争終結後、進駐して来たソビエト連邦軍から
解体要求が出た、などという話も)

日露戦争戦勝の象徴的存在である艦は、
現役を退いた今でも皇統を敬い、日本の海を護り続けています。
戦艦三笠 2-24
そしていよいよ、(構造物を除く)艦内最高所である、
最上艦橋に到着!

115年前の日本海海戦のまさにその時、
東郷平八郎司令長官を始めとする連合艦隊首脳たちが
海戦の指揮を執った、まさにその場所!
戦艦三笠 2-25
最上艦橋床面に取り付けられたプレート。
そこに示されているのは、
主要人物たちの立っていた位置

前回記事に掲載した絵図の通り(逆の構図ではありますが)、
1.東郷平八郎 連合艦隊司令長官
2.加藤友三郎 連合艦隊参謀長
3.伊地知彦次郎 三笠艦長
4.秋山真之 連合艦隊作戦参謀
の順で配置されています。

折角なので・・・
戦艦三笠 2-26
東郷長官の目線に立ってみました!

ここから伝説の名将がロシア艦隊を睨み、
弾雨をものともせず指揮を執っていたと思うと・・・
実に感無量
戦艦三笠 3-26.5
日本海海戦戦艦三笠を語る上で忘れてはならないのが、
艦橋後方、前部マストに掲揚されたZ旗

アルファベットの末尾を意味するこの信号旗は、
皇国の興廃この一戦にあり
各員一層、奮励努力せよ
との
東郷長官の意を三笠乗員、ならびに艦隊各艦へと伝え、
戦闘員たちの士気高揚と海戦の勝利へと
繋がることとなりました。

今日では難事を打開するための慣用句として、
また「大成功を期する旗印」としても用いられるこの故事は、
伝説的勝利と並ぶ歴史的な事跡として
語り継がれています。
戦艦三笠 2-27
大興奮の「艦橋巡り」を終え、
艦橋前方に広がる前甲板へ。
戦艦三笠 2-28
鎖が巻かれた大きな機械は、
海中に投じられた主錨を巻き上げるための
巻き上げ機
戦艦三笠 2-29
振り返れば、艦橋を始めとする構造物と、
ドドンと構えた30cm主砲塔が!

先ほどまで立っていた最上艦橋も見えます。
戦艦三笠 2-30
三笠の「最強兵器」・30cm主砲は、
さすがの存在感!
戦艦三笠 4-1
同じ造りの右舷・・・は飛ばしまして、
次回は一段下りた中甲板へと向かいます!

参考:記念艦三笠 公式ホームページ
    解説パネル
    TRYANGLE WEB
    Wikipedia

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。