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横須賀旅14(終) ~横浜ナイトウォーク~

昨年11月訪問、関西への移住の途上を取り上げ、
1月近くに渡ってまとめて参った「横須賀旅編」も、
いよいよ(ようやく)今回が最終回

2泊3日を過ごした横須賀の街を離れ、
県都・横浜の湾岸地域で夜景を楽しんでから、
関西へと向かいます!
横浜ナイトウォーク 1
観音崎散策を終えた私。
夕暮れに包まれ行く東京湾を横目に横須賀市街へと戻り、
ホテル(ホテル横須賀)に預けていた荷物を回収。
横浜ナイトウォーク 2
港町の情緒漂う横須賀駅へとやって参りました!
横浜ナイトウォーク 3
これまたレトロな雰囲気の、横須賀駅ホーム。

上屋を支える柱の一部には古いレールが再利用
(中には横須賀線開業に合わせて製造された、1886年製のものも!)
され、路線と駅の歴史を伝えています。
横浜ナイトウォーク 4
そんな歴史ある駅から、置き換えが始まった(12月21日より)
近郊型電車・E217系に揺られて横浜駅へ。

さらにそこから横浜高速鉄道みなとみらい線に乗り換え・・・
横浜ナイトウォーク 5.5

横浜ナイトウォーク 5
スケルトンな椅子や改札付近を包むドーム型の屋根が
オシャレな、馬車道駅で下車。

今回は夜遅くに出発する高速バスでの移動となるため、
待ち時間を利用して、
夜の横浜散歩と参りましょう!
横浜ナイトウォーク 6
近未来的なオフィス街と歴史的建造物が交錯する
臨海地区・横浜みなとみらい21への、
玄関口の一つともなっている同駅。

コンコースの壁面にはかつてこの地域に在った建造物の一部が、
レンガ積みの壁に混じる形で保存・展示されています。
横浜ナイトウォーク 7
地上へ上がったところで、早速素敵な建物に遭遇!
横浜ナイトウォーク 8
ここは横浜第二合同庁舎

国の出先行政機関が入居する高層合同庁舎で、
赤レンガ造の低層部分と
地上23階、高さ96mの高層棟から構成されています。

このうちの低層部分は大正15(1926)年、
横浜生糸検査場として竣工。

神奈川県や横浜正金銀行
(よこはましょうきんぎんこう、現在の三菱UFJ銀行)の
技師を務め、「日本の鉄筋コンクリート造の先駆者」とも評される
建築家・遠藤於兎(えんどう おと)が設計を担当した
風格ある造りの建物は、
1990(平成2)年に横浜市認定歴史的建造物として認定。

昭和28(1953)年に「横浜農林総合庁舎」として改組された後、
1990年代半ばには官公署の集約化を図った、
「横浜第二合同庁舎」が竣工。

工事に当たり、既存の建物は執務室に必要な内部空間の確保や
構造体をそのまま保存・活用することが困難だったため、
記録・調査を実施し建物すべてを解体

高層棟から独立する形で、
創建時に近い姿で外観復元されています。
横浜ナイトウォーク 8.5
風格ある佇まいの、低層棟玄関部分。
その頂部には・・・
横浜ナイトウォーク 8.75
「生糸検査場」らしく蚕の成虫と蚕の生育に欠かせない桑の葉、
さらに菊の紋をあしらった紋章が掲げられ、
建物外観に官庁舎に相応しい威厳と風格を
与えています。
横浜ナイトウォーク 9
「横浜第二合同庁舎」のような歴史的建造物が残る一方、
「みなとみらい」の名に違わぬ近未来的で発展的な
景観が展開されているのも、この地区の特徴。

新港地区へと向かう万国橋(ばんこくばし)の上からは、
国内の高層ビルとしては2番目
高層建築としては5番目の高さ(296.33m)を誇る
「みなとみらい」のシンボル・横浜ランドマークタワー
複合商業施設・クイーンズスクエア横浜
(画像中央からやや右よりに掛けて)、
日本最大級の乗車定員(480名)を誇る観覧車・
コスモクロック21など、
「みなとみらい」を代表するスポットがズラリ!
(「ランドマークタワー」の左下には、
重要文化財にも指定されている帆船・日本丸の姿も!)
横浜ナイトウォーク 10
大型ショッピングセンター・横浜ワールドポーターズ
横浜ナイトウォーク 11
コスモクロック21と、帆船の帆を思わせる形状が特徴的な、
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル(右)
横浜ナイトウォーク 11.5
「天使の輪っか」のようなサークルウォークを渡り・・・
横浜ナイトウォーク 12
新港地区を代表するスポット・横浜赤レンガ倉庫に到着!

嘉永6(1853)年の黒船来航
翌7(1854)年の日米和親条約、
安政5(1858)年の日米修好通商条約を経て、
諸外国へと門戸を開く(開かされる)こととなった日本

この条約で開港場として定められたのが、
当時100 戸500人が暮らすに過ぎなかった
小さな漁村・横浜。

明治に入ると政府指導の下本格的な開港場として港湾の
建設や整備が行われることとなり、
国家事業として横浜を外国船の受け入れが可能な
本格的な国際港として整えるべく、
1896(明治29)年に大さん橋の前身となる鉄さん橋
完成させました。

それに続く第二期工事として着手されたのが、
東洋初の接岸式埠頭(ふとう)・新港埠頭

その一環として建設されたのが、現在の赤レンガ倉庫
海外から運び込まれた、輸入手続きが済んでいない物資を
一時的に保管するための施設・保税倉庫として、
横浜税関新港埠頭倉庫の名で
赤レンガ造の二棟の倉庫が建設されました。

設計者は大蔵省臨時建築部(議院(国会議事堂)建設を目的として
創設された組織)を率いて官庁舎等を手掛けていた建築家・
妻木頼黄(つまき よりたか)

以前当ブログにてご紹介した旧門司税関の建設にも
関わった人物。
横浜ナイトウォーク 12.5
1号館と2号館、2つの建物が並び立っている赤レンガ倉庫
先に落成したのはこちらの2号館で、
明治40(1907)年着工、明治44年(1911)年に竣工。

2号館建設に当たってはおよそ318万個もの
国産レンガが使用され、
当時の製造技術の進歩と大規模な作事の様子を
窺わせます。

完成した倉庫は日本初の荷物用エレベーターや
消火水栓スプリンクラー)、
防火扉などを備え、国際港・横浜の施設に相応しい、
日本が世界に誇る最新鋭の倉庫となりました。

建築技法には耐震のために定聯鉄構法(ていれんてつこうほう)という、
これまた当時最新となる
レンガの中に鉄材を埋め込む手法が採用されました。

この耐震構造が、10年ほど後の関東大震災の時に
役立つこととなるのですが、
それはまた後ほど。
横浜ナイトウォーク 13
仄かな明かりに照らされ、輝く2号館
彼方に聳える現代ビル群との調和も、
横浜らしさ溢れる光景。
横浜ナイトウォーク 14
目の前の岸壁からは、
航路上を横切り本牧埠頭(ほんもくふとう)と大黒埠頭(だいこくふとう)を結ぶ
交通の要所・横浜ベイブリッジ
海上保安庁の巡視船
横浜ナイトウォーク 15
後方にはみなとみらいのネオン煌めく街並みを望む。
横浜ナイトウォーク 16
ビル街を背後に、堂々たる佇まいを見せる2棟の建物。
海側から見て右が2号館、左が1号館となります。
横浜ナイトウォーク 17
2号館の向かいに建つ1号館は、
明治41(1908)年に着工し、
2号館から2年遅れた大正2(1913)年に竣工。

これにより2棟の保税倉庫が落成し、
横浜港はよりその機能が拡充されることとなりました。


横浜ナイトウォーク 18
同じ造りの建物が向かい合って建っている、
赤レンガ倉庫

その中でもこちらの1号館2号館の半分ほどの
大きさとなっていますが、
実は落成時は規模も含めて全く同じ造りでした。

大正12(1923)年9月1日、
首都圏を中心に多大な被害を及ぼした関東大震災

近代日本史上に残る未曽有の大災害で
赤レンガ倉庫2号館こそ無事だったものの、
1号館は中央部分が崩落する等半壊状態となり、
大きな被害を受けました。

この震災では赤レンガ倉庫の損傷の他、
多数の赤レンガ造の建造物が倒壊
建築の主流が鉄筋コンクリートへと移行する契機となりました。

その後赤レンガ倉庫1号館縮小
2号館からのクレーン撤去といった改修を施した上で
港湾施設としての供用を再開。

昭和20(1945)年~同31(1956)年まで
進駐して来た接収される等の紆余曲折を経ながら、
貨物取扱量の減少に伴い廃止される平成元(1989)年まで、
80年近くに渡り港湾施設としての
役目を全うしました。

廃止後は修繕もなされず野ざらしとなり、
多数の落書きや外壁の傷みもそのままに
放置された状況となっていましたが、
平成4(1992)年に横浜市が国から赤レンガ倉庫
土地と建物を取得し、「保存・活用検討委員会」を設置。

同6(1994)年より屋根の改修や窓やひさしの復元、落書きの除去、
鉄骨のよる構造補強などの各種補修工事が進められ、
「港の賑わいと文化を創造する空間」
をコンセプトとして、
平成14(2002)年4月12日、
赤レンガ倉庫は文化・商業施設として甦りました。

その後は「港町・横浜」の歴史と発展を象徴するシンボルとして、
平成19(2007)年に近代化産業遺産認定を受け、
平成22(2010)年には
「ユネスコ文化遺産保全のための
アジア太平洋遺産賞」優秀賞
を受賞。

2号館1号館創建100周年
リニューアル15周年といった
節目を迎えながら、
進化を続ける「みなとみらい」地区の賑わい作りに
貢献し続けています。
横浜ナイトウォーク 19
2号館とランドマークタワー。
歴史的建造物と現代の高層建築が混ざり合う、
横浜らしい光景。
横浜ナイトウォーク 20

横浜ナイトウォーク 21
その後は元来た道を戻り・・・
横浜ナイトウォーク 22
大都市・横浜の玄関口、横浜駅へリターン!
横浜ナイトウォーク 23
駅前から東北急行バス近鉄バスが共同運行する高速バス・
フライングライナー号
(東京ディズニーランド・東京駅八重洲口‐京都駅・あべの橋駅間)で
関西を目指します。

さらば関東!

2019年末から1年に及んだ関東生活。
挑戦と失敗、資金難(汗)やコロナ禍などに苦しめられた
1年となってしまいましたが、
今思えばそんな日々の中からも糧と為し得るもの、
今回の「横須賀旅」など思い出となるものもあったのかな・・・と、
振り返れば思えるような気も致します。
安土城 2-4
次回からはこちらも「昨年ネタ」となってしまいますが、
戦雲広がる戦国時代に覇を唱えた傑物・
織田信長公最後の居城となった「幻の城」・
安土城(あづちじょう)の姿に迫ります!
お楽しみに!

参考:横須賀観光情報 ここはヨコスカ
    超高層ビル写真紹介サイト OSAKAビル景
    国土交通省公式ホームページ 官庁営繕
横浜赤レンガ倉庫 公式ホームページ
    Wikipedia 

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。