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大津巡り3 ~湖上の堂宇・浮御堂~

琵琶湖の水運によって栄えた町・
滋賀県大津市は堅田地区を巡る、「お散歩」。
3回目となる今回は、
「湖賊の町」でももっとも著名な「あの文化財」を訪れます!

堅田 2-24
「湖賊」の人々の心の拠り所、
「堅田の総鎮守」たる伊豆神社への参拝を終えた、
私と友人。

続いて向かったのは・・・
浮御堂 1
琵琶湖畔に堂宇を構える、満月寺

前回取り上げた「一休さん修行の寺」・
祥瑞寺と同じ臨済宗大徳寺派に属する禅宗寺院で、
山号は海門山

平安時代の長徳年間(995年頃)、
比叡山横川恵心院(えしんいん)に住し、
当時の社会に宗教的・文学的に多大な影響を及ぼした
仏教書・往生要集(おうじょうようしゅう)を著した名僧・
源信(げんしん)和尚(恵心僧都)が、
琵琶湖の湖上に仏堂を建立して
自ら一千体の阿弥陀仏(千体仏)を刻み、
湖上交通の安全と衆生(民衆)の救済を発願したのが始まり。

その後南北朝~室町期に掛けては堅田の町ともども
度々戦火に見舞われ、
満月寺も焼失の憂き目を見ることとなりましたが、
徳川家の下安定した治世が訪れると
大徳寺の住持らによって再興され、
遠く平安からの情景と仏法思想を今に伝えています。

拝観情報
拝観料・・・300円
拝観時間・・・8:00~17:00
お問い合わせ・・・宗教法人 満月寺 浮御堂
           TEL 077-572-0455
           FAX 077-574-1199
アクセス
・自動車・・・湖西道路真野ICから10分、または名神栗東ICから40分
        駐車場は普通車25台収容
・公共交通機関・・・JR堅田駅から江若交通バス堅田町内循環線・
            堅田出町バス停下車、徒歩7分(土・日曜日は浮御堂までのバス有)

浮御堂 2
満月寺の「玄関」となる山門(樓門)は、
国の登録有形文化財

中華風の竜宮造(りゅうぐうづくり)という形式で造られており、
和様とは異なる、どこかエキゾチックな雰囲気を漂わせています。
上階部分の扁額には、山号である「海門」の二字。

※竜宮造・・・下部を漆喰塗り、中央をアーチ型通路とした楼門の一形式。
         日光に在る江戸幕府三代将軍・徳川家光(とくがわ いえみつ)の
         廟所である、輪王寺大猷院皇嘉門(りんのうじだいゆういん こうかもん)や、
         長崎市・崇福寺(そうふくじ)楼門などが代表例。

で、この満月寺最大のみどころとなるのが・・・
浮御堂 3
浮御堂!(うきみどう)

琵琶湖上に突き出る形で建てられた堂宇で、
近江八景の一つ、堅田の落雁(らくがん)としても
知られる、堅田随一の人気スポット!

現在の建物は昭和12(1937)年に再建されたもの
(意外と新しい!)で、
四囲に巡らされた回廊からは
湖上や対岸の眺めはもちろん、
近江国を代表する山々、すなわち伊吹山
近江富士(三上山)比良連峰
比叡山等を望む、風景絶佳の趣を
楽しむことが出来ます♪
浮御堂 4
「浮御堂」に渡る唯一のルートとなる、石橋
松の木を潜り、湖上を渡っての拝観は、
なんだか「特別体験」をしている気分♪
浮御堂 5

浮御堂 6
あいにくの天気となった訪問日でしたが、
石橋を渡る際に雲間から日差しが登場!

「浮御堂」参詣に合わせた天の計らいでしょうか?
しばし幻想的な光景を楽しむことが出来ました♪
浮御堂 7
石橋を渡り切り、「浮御堂」前に到着!
お待ちかね、湖上に浮かぶお堂からの眺めは・・
浮御堂 8

浮御堂 9
こんな感じ!
浮御堂 10
対岸・守山市の眺めや
浮御堂 11
最狭部に架かる琵琶湖大橋(全長1,350m)・・・
浮御堂 12
近江富士」こと三上山(みかみやま、標高432m)まで望む、
イイ眺め!

晴天下ならより遠方までクリアな視界で
眺められたかと思うと、
天気に恵まれなかったのが惜しい!
浮御堂 13
浮御堂内には、一体でも多く仏像を作ることに功徳
(くどく。善行を積むことで効能福徳が得られるとする仏教思想)が
あるとする、
開創当時の思想を表した無数の仏像・
千体仏が安置されています。
(内部は撮影禁止)
浮御堂 14
他では味わえないであろう、
湖上からの眺めが堪能出来て、満足♪
(編集中に気が付いたのですが、琵琶湖大橋の上に
うっすらとが架かっています!
お分かりいただけますでしょうか?)
浮御堂 15
再び石橋を渡り、岸へと戻って参りました!
(さながら「天界」から地上へ戻って来るが如し)
浮御堂 18
ついつい「浮御堂」に目が行きがちな満月寺ですが、
こちらの観音堂(登録有形文化財)も
一見の価値あり!

華やかな造りとロケーションの浮御堂と比べると
目立たないようにも思えますが(失礼)、
平安時代中期作の聖観音座像
(しょうかんのんざぞう。重要文化財)を始め、
薬師如来像や十一面観音像といった諸仏が安置され、
静かな佇まいの中にもどこか引き締まった空気が
感じられます。

また境内には昭和9(1934)年まで湖上に浮かんでいた
先代浮御堂の古材を用いて建てられた茶室・
玉鈎亭(ぎょくこうてい。登録有形文化財)が
残されており、
月日を重ねた木材の趣を感じる造りとなっています。
(ノーマークだったため、写真はなし 汗)
浮御堂 19

浮御堂 21
満月寺(浮御堂)参詣を終え、再び本堅田の町並みの中へ。
浮御堂 20
こちらの町屋風の建物は、
堅田の歴史と町並みを築いた自治組織・「堅田湖賊」こと
堅田衆を始め、
堅田の地に足跡を残した先人たちにまつわる資料を
収集・保存・展示している文化施設・
湖賊の郷資料館

館内では「湖賊」によって創り上げられて来た
堅田の歴史や、
三島由紀夫(みしま ゆきお)、城山三郎(しろやま さぶろう)、
吉川英治(よしかわ えいじ)ら堅田をテーマとした
作家や作品の紹介、
その他二度に亘って堅田を訪れた「俳聖」・
松尾芭蕉(まつお ばしょう)の足跡とゆかりの人物たち、
明治~昭和に掛けて一世を風靡した名調子・
「淡海節」で知られる堅田出身の喜劇役者、
志賀廼家淡海(しがのや たんかい)等、
堅田の歴史と著名人との関りを窺わせる展示が
なされているそう。

大いに興を引かれるところでしたが、
時間の都合により今回はパス
浮御堂 23
「堅田さんぽ」の最後に立ち寄ったのは、
浪乃音酒造

二百年以上にわたって堅田で酒造りを続ける老舗の酒蔵で、
現在は十代目蔵元として釜屋を務める長男、
杜氏を務める次男、
麹を担当する三男の兄弟三人で力を合わせて、
銘酒・「浪乃音」を送り出しているそう。

折角来たからには是非「地元の味」を!・・・と思ったのですが、
土曜日のこの日(と日曜日)は休業日だったようで、
お酒の購入は出来ず・・・無念!
浮御堂 24
ともあれ歴史ある町並みと文化財、
風景絶佳の「浮御堂」を存分に楽しめた、「堅田さんぽ」。
浮御堂 25
堅田駅から湖西線の列車に揺られ、
この日の宿が待つ大津市街地を目指します!

参考:海門山満月寺 浮御堂 パンフレット
    滋賀県観光情報 滋賀・びわ湖のすべて
    湖賊の郷資料館
    浪乃音酒造
    湖信会 公式ホームページ

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。