湖北旅2 ~北国街道・木之本宿 その2~
- 2021/06/04
- 10:24
北国街道・木之本宿散策。
「山路酒造」訪問を終え、街道へと戻ります。
続いて向かうのは・・・

「山路酒造」の2軒隣に店を構える、料亭 すし慶
大正(1912)年創業。
創業者の「慶三」さんが大阪にて修行を積み、
伝統の味である「鯖の棒寿司」を、
リヤカーに積んで売り歩いたことが始まり。
この行商は好評を以て迎えられ、
ひいきのお客より「すしやの慶さん」と親しみを込めて
呼ばれたことから、屋号を「すし慶」と定めることとなりました。
昭和51(1976)年には郡役所として
使われていた敷地を引き継ぎ、
店舗を開業。
「慶さん」から受け継いだ味を、
大切に守り続けています。
営業情報
営業時間
11:00~20:00 (ラストオーダー 19:00)
定休日
水曜日 (但し水曜日が「祝日」の場合は営業)
お問い合わせ
TEL:0749-82-2115
FAX:0749-82-5151
このお店にはある「お宝」を見に訪れたのですが、
折角来たからにはお食事も・・・と思いきや、
そこは老舗の「料亭」。
お高い
初代より受け継いだ「伝統の味」・
鯖の棒寿司や
湖北の旬の食材を生かした定食、
石焼ビビンバ風に仕上げられたうなぎまぶし等、
メニュー表からも丁寧な味付けと盛り付け、
上質な味わいが見えて来るようですが、
最低2,000円台~という価格と
これまた敷居の高そ~なお座敷が並ぶ光景に、
パスを選択。(お店の方、申し訳ありません 汗)

美しい日本庭園を横目に、
店舗の奥へ向かいます。
そこで待っていたのが・・・

これまた立派な土蔵
明治14(1881)年、伊香郡(いかぐん。木之本集落が属していた郡。
現在は全域が長浜市に属している)郡民有志により
発足した江北銀行所有の蔵として建設され、
明治29(1896)年には伊香郡郡役所に転用。
大正15(1926)年に郡役所が閉じられた後は
「長浜市農会」→「木之本税務署」→「江北銀行(2度目)」
→「江北図書館」と遍歴を重ね、
昭和51年に敷地とともに「すし慶」の所有に。
現在は秘蔵のコレクションが展示された
ギャラリーとして、
保存・公開されています。
そんな「すし慶」自慢の「土蔵ギャラリー」の
目玉となっているのが・・・

賤ケ岳合戦図
土蔵の一面いっぱいに広がる、
「天下分け目の大戦」を描いた迫力の絵図。
作者・製作年については解説が見当たらなかったため
不詳ながら

余呉湖を取り囲むように構築された
両軍の砦や陣地

前哨戦となった大岩山砦の攻防で、
壮絶な闘死を遂げた守将・中川清秀(なかがわ きよひで)

加藤清正(かとう きよまさ)、福島正則(ふくしま まさのり)、
加藤嘉明(かとう よしあきら/よしあき)ら
賤ケ岳の七本槍の活躍


逃げまどい、討ち取られる柴田方の将兵たちが
克明に描かれており、
戦いの激しさと、戦場に立つ者たちの息吹が伝わって来るよう。
(描かれている砦の建築様式からすると、
江戸時代の作と思われます。)
まあ敢えて突っ込ませて頂けるならば、
合戦当時石垣に二重櫓、
総漆喰塗りの土塀とか、
多用されていない&未開発の技術だし、
野戦用の砦でここまでしっかりした物を築く
時間も物資も無いだろ!
・・・まあ、数百年前と思しき製作者に言っても
詮無いことですが(笑)
「賤ケ岳合戦図」に目が行きがちな土蔵内ですが、
他に目を転じれば・・・

細やかな装飾や仕上げが光る調度品や

食器類など、こちらも「お宝」揃い。

2階にはふかふかの絨毯が敷かれ、
座り心地100点!の椅子や楽器、
絵画などが置かれており、
なんだかサロンのような雰囲気。
ああ・・・ここに住みたい(笑)

ギャラリー鑑賞を終え、再び北国街道へ。
(「すし慶」の皆さん、ありがとうございました!
今度は食べに来ます!)

「すし慶」を出てスグのところに建っている、
二軒続きの町家。
右手の建物は上阪 五郎右衛門家という、
木之本で庄屋を務めていた家柄の家屋。(非公開)
江戸末期・弘化4(1847)年の築で、
二階を低くした役人家屋の
造りとなっているのが特徴。
格式ある家柄だけあって多数の古文書が
残されており、
往時は駕籠が常置されていたそう。

宿場町の真ん中付近、
北国街道と「地蔵坂」の交点にやって来ました!
ここには木之本観光の目玉、
「日本三大地蔵」にも挙げられている名刹・
木之本地蔵院が堂々鎮座。
早速参拝!と行きたいところですが・・・
ちょっと寄り道。

北国街道と地蔵坂の交点、
木之本地蔵院の真ん前という
「超おいしい所」に店を構える、
菓子乃蔵 角屋(かしのくら かどや)
昭和5(1930)年創業のお菓子屋さんで、
地元産食材など選りすぐりの素材を使い、
木之本名物・でっち羊かんを始め、
ういろうやどら焼き、冨田酒造の銘酒・「七本槍」の
酒粕を用いた「粕てら」などの和菓子、
地元産「伊吹牛乳」を使った「蔵ぷりん」、
木之本宿内の老舗醤油店・「大幸醤油(ダイコウしょうゆ)」と
コラボレーションした「大幸醤油ぷりん」、
季節ごとの旬の食材を活かしたロールケーキなどの
洋菓子が揃う、
立地と豊富なバリエーションが魅力のお店♪
営業情報
営業時間
8:00〜18:00
定休日
不定休
お問い合わせ・ご注文
TEL 0749-82-2031
FAX 0749-82-2177
この「角屋」、店頭でお買い物を楽しむのも良いのですが、
立ち寄って頂きたいのが・・・

2階にあります、喫茶コーナー!
元々お座敷だったところを平成26(2014)年の
店舗改装時に、
開放型の喫茶スペースに゛改造″したのだそう。
室内は洋風のカウンターや椅子、テーブルが
置かれていますが、奥に見える「床の間」や

細やかな造りの「欄間」など、
座敷の面影が残された和洋折衷の
空間となっており・・・

窓からは「木之本地蔵院」を眺めることが出来る、
「隠れビュースポット」となっています♪

純洋風に改造された「お手洗い」も、とってもオシャレ♪

そんな「喫茶コーナー」で頂くのはコチラ、
蔵ロールケーキ!(一切れ210円)
お供はアイスカフェオレ(605円)。

地元産の卵でふんわり焼き上げた生地に
北海道産生クリームがマッチした一品は、
口に入れると「ふわふわ」、
噛めば「シャリシャリ」。
甘さ控えめな生クリームの味わいもgood!な
「大人のスイーツ」に仕上がっておりました♪

ここからは、「お持ち帰り品」をご紹介。
店頭購入し、宿に持ち帰って頂いたのは、
ヘルシー焼きドーナツ二品(各162円)。
ドーナツでありながら揚げずに油を省略した、
カロリー控えめなヘルシースイーツ♪

こちらのチョコ味は、
(ミ〇タードーナツのような)日常的に食べられるソレとは異なる、
しっとり、フワフワした食感。
(先ほどの「蔵ロールケーキ」にも通じるものがありますね)
チョコの風味にココアパウダーがプラスされた
柔らかな味わい。
表面にまぶされた砂糖の甘さが、良いアクセント♪

一方こちらのレモン味は、
しっとりとした食感は「チョコ味」同様ながら、
開けた瞬間からレモンの爽やかな香り漂い、
特有の酸味が立ちながらも、
一緒に混ぜ込まれたハチミツが
「尖った」味にならないようにバランスを整えている、
上質な仕上がりとなっています♪

歴史的コレクションと上質スイーツを味わった後は、
木之本観光の「メインスポット」・
木之本地蔵院へ向かいます!
参考:料亭すし慶
菓子乃蔵 角屋 公式ホームページ
各所解説パネル
「山路酒造」訪問を終え、街道へと戻ります。
続いて向かうのは・・・

「山路酒造」の2軒隣に店を構える、料亭 すし慶
大正(1912)年創業。
創業者の「慶三」さんが大阪にて修行を積み、
伝統の味である「鯖の棒寿司」を、
リヤカーに積んで売り歩いたことが始まり。
この行商は好評を以て迎えられ、
ひいきのお客より「すしやの慶さん」と親しみを込めて
呼ばれたことから、屋号を「すし慶」と定めることとなりました。
昭和51(1976)年には郡役所として
使われていた敷地を引き継ぎ、
店舗を開業。
「慶さん」から受け継いだ味を、
大切に守り続けています。
営業情報
営業時間
11:00~20:00 (ラストオーダー 19:00)
定休日
水曜日 (但し水曜日が「祝日」の場合は営業)
お問い合わせ
TEL:0749-82-2115
FAX:0749-82-5151
このお店にはある「お宝」を見に訪れたのですが、
折角来たからにはお食事も・・・と思いきや、
そこは老舗の「料亭」。
お高い
初代より受け継いだ「伝統の味」・
鯖の棒寿司や
湖北の旬の食材を生かした定食、
石焼ビビンバ風に仕上げられたうなぎまぶし等、
メニュー表からも丁寧な味付けと盛り付け、
上質な味わいが見えて来るようですが、
最低2,000円台~という価格と
これまた敷居の高そ~なお座敷が並ぶ光景に、
パスを選択。(お店の方、申し訳ありません 汗)

美しい日本庭園を横目に、
店舗の奥へ向かいます。
そこで待っていたのが・・・

これまた立派な土蔵
明治14(1881)年、伊香郡(いかぐん。木之本集落が属していた郡。
現在は全域が長浜市に属している)郡民有志により
発足した江北銀行所有の蔵として建設され、
明治29(1896)年には伊香郡郡役所に転用。
大正15(1926)年に郡役所が閉じられた後は
「長浜市農会」→「木之本税務署」→「江北銀行(2度目)」
→「江北図書館」と遍歴を重ね、
昭和51年に敷地とともに「すし慶」の所有に。
現在は秘蔵のコレクションが展示された
ギャラリーとして、
保存・公開されています。
そんな「すし慶」自慢の「土蔵ギャラリー」の
目玉となっているのが・・・

賤ケ岳合戦図
土蔵の一面いっぱいに広がる、
「天下分け目の大戦」を描いた迫力の絵図。
作者・製作年については解説が見当たらなかったため
不詳ながら

余呉湖を取り囲むように構築された
両軍の砦や陣地

前哨戦となった大岩山砦の攻防で、
壮絶な闘死を遂げた守将・中川清秀(なかがわ きよひで)

加藤清正(かとう きよまさ)、福島正則(ふくしま まさのり)、
加藤嘉明(かとう よしあきら/よしあき)ら
賤ケ岳の七本槍の活躍


逃げまどい、討ち取られる柴田方の将兵たちが
克明に描かれており、
戦いの激しさと、戦場に立つ者たちの息吹が伝わって来るよう。
(描かれている砦の建築様式からすると、
江戸時代の作と思われます。)
まあ敢えて突っ込ませて頂けるならば、
合戦当時石垣に二重櫓、
総漆喰塗りの土塀とか、
多用されていない&未開発の技術だし、
野戦用の砦でここまでしっかりした物を築く
時間も物資も無いだろ!
・・・まあ、数百年前と思しき製作者に言っても
詮無いことですが(笑)
「賤ケ岳合戦図」に目が行きがちな土蔵内ですが、
他に目を転じれば・・・

細やかな装飾や仕上げが光る調度品や

食器類など、こちらも「お宝」揃い。

2階にはふかふかの絨毯が敷かれ、
座り心地100点!の椅子や楽器、
絵画などが置かれており、
なんだかサロンのような雰囲気。
ああ・・・ここに住みたい(笑)

ギャラリー鑑賞を終え、再び北国街道へ。
(「すし慶」の皆さん、ありがとうございました!
今度は食べに来ます!)

「すし慶」を出てスグのところに建っている、
二軒続きの町家。
右手の建物は上阪 五郎右衛門家という、
木之本で庄屋を務めていた家柄の家屋。(非公開)
江戸末期・弘化4(1847)年の築で、
二階を低くした役人家屋の
造りとなっているのが特徴。
格式ある家柄だけあって多数の古文書が
残されており、
往時は駕籠が常置されていたそう。

宿場町の真ん中付近、
北国街道と「地蔵坂」の交点にやって来ました!
ここには木之本観光の目玉、
「日本三大地蔵」にも挙げられている名刹・
木之本地蔵院が堂々鎮座。
早速参拝!と行きたいところですが・・・
ちょっと寄り道。

北国街道と地蔵坂の交点、
木之本地蔵院の真ん前という
「超おいしい所」に店を構える、
菓子乃蔵 角屋(かしのくら かどや)
昭和5(1930)年創業のお菓子屋さんで、
地元産食材など選りすぐりの素材を使い、
木之本名物・でっち羊かんを始め、
ういろうやどら焼き、冨田酒造の銘酒・「七本槍」の
酒粕を用いた「粕てら」などの和菓子、
地元産「伊吹牛乳」を使った「蔵ぷりん」、
木之本宿内の老舗醤油店・「大幸醤油(ダイコウしょうゆ)」と
コラボレーションした「大幸醤油ぷりん」、
季節ごとの旬の食材を活かしたロールケーキなどの
洋菓子が揃う、
立地と豊富なバリエーションが魅力のお店♪
営業情報
営業時間
8:00〜18:00
定休日
不定休
お問い合わせ・ご注文
TEL 0749-82-2031
FAX 0749-82-2177
この「角屋」、店頭でお買い物を楽しむのも良いのですが、
立ち寄って頂きたいのが・・・

2階にあります、喫茶コーナー!
元々お座敷だったところを平成26(2014)年の
店舗改装時に、
開放型の喫茶スペースに゛改造″したのだそう。
室内は洋風のカウンターや椅子、テーブルが
置かれていますが、奥に見える「床の間」や

細やかな造りの「欄間」など、
座敷の面影が残された和洋折衷の
空間となっており・・・

窓からは「木之本地蔵院」を眺めることが出来る、
「隠れビュースポット」となっています♪

純洋風に改造された「お手洗い」も、とってもオシャレ♪

そんな「喫茶コーナー」で頂くのはコチラ、
蔵ロールケーキ!(一切れ210円)
お供はアイスカフェオレ(605円)。

地元産の卵でふんわり焼き上げた生地に
北海道産生クリームがマッチした一品は、
口に入れると「ふわふわ」、
噛めば「シャリシャリ」。
甘さ控えめな生クリームの味わいもgood!な
「大人のスイーツ」に仕上がっておりました♪

ここからは、「お持ち帰り品」をご紹介。
店頭購入し、宿に持ち帰って頂いたのは、
ヘルシー焼きドーナツ二品(各162円)。
ドーナツでありながら揚げずに油を省略した、
カロリー控えめなヘルシースイーツ♪

こちらのチョコ味は、
(ミ〇タードーナツのような)日常的に食べられるソレとは異なる、
しっとり、フワフワした食感。
(先ほどの「蔵ロールケーキ」にも通じるものがありますね)
チョコの風味にココアパウダーがプラスされた
柔らかな味わい。
表面にまぶされた砂糖の甘さが、良いアクセント♪

一方こちらのレモン味は、
しっとりとした食感は「チョコ味」同様ながら、
開けた瞬間からレモンの爽やかな香り漂い、
特有の酸味が立ちながらも、
一緒に混ぜ込まれたハチミツが
「尖った」味にならないようにバランスを整えている、
上質な仕上がりとなっています♪

歴史的コレクションと上質スイーツを味わった後は、
木之本観光の「メインスポット」・
木之本地蔵院へ向かいます!
参考:料亭すし慶
菓子乃蔵 角屋 公式ホームページ
各所解説パネル