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湖北旅10(終) ~北国街道・木之本宿 その4~

今月初めより書き進めて来た「湖北旅」編も、
今回で最終回

次回では「木之本みやげ」をまとめた番外編
投稿する予定でありますが、
ひとまず湖北散策は今回が書き納めとなります。
黒田地区 17
前回記事にて大名家・「黒田氏発祥の地」・黒田地区と、
重要文化財・千手観音菩薩像が祀られた
黒田観音寺を巡った私。

優美にして荘厳な仏像を拝んだ後は、
きびすを返して・・・
木之本宿 4-1

木之本宿 4-2
再び木之本宿へ!
まずは黒田地区散策で空いたお腹を満たすと致しましょう!
木之本宿 4-3
やって来たのは宿場町南方に店を構える、
本格手打ちしげそば 夢創庵(むそうあん)

「頑固な職人」風のご主人がお一人で切り盛りする、
本格手打ちそばのお店。
入り口横のガラス張りの小部屋は、
そばの仕込みに使われる場所。

タイミングが合えば、そばを打つ場面を
目にすることが出来ることでしょう。

営業情報

営業時間:AM11:30~PM2:00
       PM5:00~PM8:00
定休日:月曜日・木曜日・第2日曜日
     (不定休あり)
予約・お問い合わせ:0749-50-5151

木之本宿 4-22
ネットから拝借

町家を改装したと思しき店内は、
外観同様の和の装い。

丈夫な梁や柱はそのままに、木材を活かした
テーブルやカウンターが追加されています。
木之本宿 4-4
店の奥にはグループ向けのスペースとして、
町家の面影を感じさせる座敷も残されています!
木之本宿 4-5
しっかり形を留めた床の間には、
掛け軸や調度品も。
木之本宿 4-6
座敷からは、小さいながらも風情溢れた
中庭を望むことも出来ます♪
木之本宿 4-7
では、肝心のお料理に参りましょう!
今回注文したのは、鴨なんばそば

春の雨降るひんやりとした天気にピッタリの、
温かいお蕎麦。
具材はサッパリとした鴨肉とネギという、
シンプルなもの。
木之本宿 4-8
鴨肉を浮かべた濃厚出汁から現れたのは、
店主さんこだわりの手打ち麺!

濃い味の出汁ともマッチした細麺は、
歯切れよく、スルスル喉を通ります!
木之本宿 4-9
追加のそばつゆと、お蕎麦のお供・そば湯!

濃い味の出汁の後にあっさり風味のそば湯を口に運び、
「ほっ」と一息♪
木之本宿 4-11
お腹を満たした後は、「サラダパン」で有名な
「つるやパン」の二軒隣、
立派な構えと庭先の立木が印象的な・・・
木之本宿 4-12
冨田酒造へ!

室町時代後期の天文2(1533)年、
北近江に台頭した浅井氏によって住み処を追われた
佐々木源氏の傍流・京極氏の一族がここ木之本に移り住み、
酒蔵を開いたのが始まり。
(名門だ!)

以来この地で酒造りを続ける傍ら、
江戸時代には庄屋(冨田八郎 家)として、
明治以降も実業家として地域の発展に尽力して来た、
由緒ある造り酒造。

その歴史は古く、酒蔵としては一年先(1532)年に創業した
同じく木之本の造り酒屋・山路酒造に続いて
日本で5番目(もしくは6番目)に古く、
総元締めとなる蔵元も、今代で十五代を数えます!

仕込み水に敷地内の井戸から汲み上げた
奥伊吹山系の伏流水を、
酒米に滋賀県産の米を使いながら、
完全無農薬米による身体と
土地に優しい酒造り、
長浜農業高校生を含めた5つの農家とタッグを組んだ
取り組み・篤農家(とくのうか)など、
伝統の保持と挑戦の姿勢を取り続ける優良酒蔵。

営業情報

営業時間
9:00~18:00
定休日
不定休
お問い合わせ
電話 0749-82-2013
ファックス 0749-82-5507

※酒蔵の見学は不可。
敷地内に駐車場が無いため、
自家用車での訪問時は、
近隣の観光駐車場をご利用のこと。
木之本宿 4-13
母屋は江戸時代中期、延享元(1744)年の築で、
屋根の両端を切妻とした桟瓦葺(さんかわらぶき。
「桟木」と呼ばれる角材に瓦を引っ掛けることで
固定する方式)の二階建て。

江戸時代の町家の形式を色濃く残す造りから、
文化庁より登録有形文化財指定を受けています。
木之本宿 4-14
建物の歴史を感じさせるのが、出入り扉の窓ガラス。

反射した道向かいの風景が歪んで見えるのは、
1950年代以前の窓ガラスの特徴。
(あるいは日本導入初期、明治頃のものかも知れません!)

この扉を潜れば・・・
木之本宿 4-15
冨田酒造ご自慢の銘酒が、ズラリ!
木之本宿 4-16
お酒の銘柄は、七本鎗(しちほんやり)
「鎗」の字には、木偏ではなく金偏が使われています。

銘柄の由来は、賤ケ岳の七本槍

大正初期には長浜の紙文具商人・
河路豊吉(かわじ とよきち)に招かれた芸術の大家・
北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん。
当時は「福田大観」を号していた)が湖北に逗留。

その際冨田酒造12代当主・八郎とも交流を持っており、
店内には魯山人本人作の、
「七本鎗」(銘柄に用いられている、「鎗」の字の由来)
「酒猶兵(さけゆうへい。酒はなお兵の如し。
兵は一日たりとも備えざるべからず、の意。)」の扁額が
遺されているそう。(見落とした~!>-<)

そんな「美の巨匠」も愛した酒蔵で・・・
木之本宿 4-24
純米吟醸酒・「吟吹雪(ぎんふぶき)」と
木之本宿 4-23
それぞれ味の異なる2本の小瓶のセット
(名前忘れた~!><)を購入!
(レビューは、次回記事にて!)
木之本宿 4-17
帰りの電車の時間が迫る中、
再び「地蔵坂」へ!

散策の最後に立ち寄ったのは・・・
木之本宿 4-19
横道に入った先に在る、
轡の森(くつわのもり)と呼ばれる木立。

昔、木之本地蔵院にて大法要が営まれた折、
行列を率いて参列した木之本西方・
伊香具神社(いかぐじんじゃ)の神官が、
現在の木ノ本駅近くの小川
轡(くつわ。馬の口にはめる馬具)を洗い、
法要の間この場所に馬を繋いだそう。

以来小川を轡川(くつがわ。現在は大部分が暗渠となっている)、
馬を休めた森を轡の森と称したそう。

以前は名前の通り木々生い茂る鬱蒼とした森だった
そうなのですが、
現在では「イヌザクラ」の巨木を中心に、
数本の木々が残るのみとなっています。
木之本宿 4-20
轡の森のシンボルとなっているイヌザクラの木は、
樹高約16m、幹の周囲約5m、
樹齢およそ430年を数える古木。

伝承では美濃・大垣城から湖北まで取って返した
(美濃大返し)羽柴秀吉が、
愛馬が疲労で斃れたのを憐れんでこの地に埋葬したところ、
目印として挿していた愛用の鞭から発芽して
現在の大木になった、と言われています。
(樹齢もその時期と一致しており、信ぴょう性アリ!)

この逸話は明治に作曲された鉄道唱歌にも
歌われており、歌中には
「豊太閤(秀吉)が名をとめし、轡の森は木之本の、
地蔵(地蔵院)とともに人ぞ知る、汽車の進みよ待て暫し」という
一節が詠み込まれています。
木之本宿 4-18
地蔵坂に店を構える菓子舗・
菓匠 禄兵衛(かしょう ろくべえ)でお土産を買い込み・・・
木之本宿 4-21
木之本駅から新快速に乗車!
居住地・竜王町へ戻ります。

参考:トクエホーム
    冨田酒造 公式ホームページ
    食べログ
    各所解説板
    Wikipedia

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。