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神の住む島 3 ~竹生島詣 その2~

改めまして、岡山県某所の新居よりお届けしております、
「神の住む島」編。

第3回の今回は、二つの文化財を抜けた先に鎮座する、
竹生島一社一寺」の一つ・
都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)に
参拝いたします!
竹生島 12
極彩色が目に鮮やかな「宝厳寺唐門」と「観音堂」を巡り、
続いて差し掛かるのは・・・
竹生島 2-1
重要文化財 宝厳寺渡廊(わたりろう)

「唐門」や「観音堂」とほぼ同時期の慶長8(1603)年に築造された、
宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿を繋ぐ
長さ30メートルの渡り廊下で、
幅一間(1.82メートル)の廊下部分を、桁行八間(約14.5メートル)の
低屋根と同二間(約3.6メートル)の高屋根が覆う構造となっています。

先に通った二つの建物はいずれも桃山文化を象徴する
豪奢な造りが特徴でしたが、
この「渡廊」はそれらの建物とは対照的に彫刻や天井板を廃し、
両側に連子窓(レンジ・・・れんじまど。
「連子格子」と呼ばれる細長い格子を嵌め込んだ窓の形式)を並べた
シンプルな造り。

とはいえこの「渡廊」もその由緒は確かなものであり、
豊臣秀吉の御座船・日本丸の部材を用いて建てられたという
伝承から、
舟廊下の別名が付けられています。

この「舟廊下」を抜けた先、隣り合う形で建てられているのが・・・
竹生島 2-2
国宝 都久夫須麻神社本殿

竹生島内に鎮座する二社一寺の一つ・
都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)の中枢となる建物。

竹生島が信仰の地となったのは
奈良時代の神亀元(724)年に行基(ぎょうき)上人が
この地に弁財天を奉斎したのが始まりであり、
ここから宝厳寺が整備されて行ったのですが、

島内には宝厳寺の堂宇とは別に「竹生島明神」、
もしくは「竹生島弁財天」と呼ばれる神社が建てられ、
宝厳寺の御本尊でもある弁財天を安置。

宝厳寺の住持が別当(本来の役職とは別の職務)として
社地の管理に当たるなど、神仏習合(仏と神道の神を同一とする思想)を象徴する
社となっていました。

明治時代になり、明治政府の下で神道と仏教を別とする
神仏分離令が公布されると、
宝厳寺から分社される形で都久夫須麻神社が分立。

「弁財天」の神名である市杵島比売命
(いちきしまひめのみこと。「宗像三女神」の次女)、
滋賀県第二の高峰・金糞岳(かなくそだけ)の守り神であり
琵琶湖の湖水を守る産土神(うぶすながみ。土地神)でもある、
浅井比売命(あざいひめのみこと)、

琵琶湖の豊かな自然と湖水の恵みを象徴する神・
竹生島龍神(ちくぶじまりゅうじん)、
財と福徳の神である宇賀福神(うがふくじん)の四柱の神を祭神として
奉斎しています。
竹生島 2-3
現在に残る本殿は、宝厳寺唐門や観音堂とともに
慶長7(1602)年に豊臣秀頼より寄進されたもので、

桁行五間(9.1メートル)、梁間四間(約7.3メートル)、
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を持つ入母屋造(いりもやづくり)の建物で、
前後に軒唐破風(のきからはふ。「破風」は中央部を高くして両側に
緩やかな勾配を付けた飾り屋根)が付けられています。

どこか神社と言うよりはお城の御殿のような雰囲気ですが、
それもそのハズ。

元は豊臣秀吉が「隠居城」として建てた
京都・伏見城の御殿をここへ移築した建物だそうで、
柱や床、長押(なげし)といった建材には
黒漆に花鳥風月の蒔絵を施し、

両開き式の桟唐戸(さんからと)や壁などには
唐門同様彩色された菊・牡丹等の彫刻を配置。

さらに堂内の襖や格天井には桃山後期に活躍した
゛狩野派″の絵師・狩野光信(かのう みつのぶ)作と伝わる
草花図や花々の著色画が描かれており、
大層煌びやかな装いとなっているそうな。
(堂内は非公開、堂外彫刻類等も撮影禁止となっています。残念)
竹生島 2-4
この都久夫須麻神社で「目玉」と言えるのが、
本殿向かい、「竜神拝所」にて体験可能な、
かわらけ投げ

「竜神拝所」にて購入した「かわらけ」と呼ばれる土器に
願い事を記し、琵琶湖に突き出た鳥居・
宮崎鳥居目掛けて投擲(とうてき)。

見事かわらけが鳥居を潜ることが出来れば、
願い事が叶うとされており、
「絵になる」風景とも相まって、
参拝者や観光客から人気のスポットとなっています。
竹生島 2-5
こちらが二枚一組・400円で入手したかわらけ

「厄除」と彫り込まれた、素焼きの土器。
その一枚目に名前を、二枚目に願い事を書き、
名前を書いた方から
宮崎鳥居に向けて投げ放つ、というルール。
(神職の方曰く「一応どちらから投げても大丈夫」、とのこと)

私も手順に従って投げてみたところ、
一枚目は失敗したものの、
入念なイメトレと修正を繰り返した二枚目のかわらけが、
ギリギリながらも鳥居を通過!

危ないながらも、私の願い事(内容は秘密♪)が叶うことが
確定しました!(やった~!)

なお「失敗して二枚とも使い切ってしまったらどうしよう?」という場合でも、
ご安心ください
追加料金(一回400円)こそ掛かってしまいますが、成功するまで
何度でも挑戦出来ます
(同じタイミングで挑戦なさっていたご家族の方は、
何度も挑んでおられました 笑)
竹生島 2-6
「かわらけ投げ」成功の後は、

心願成就の祈願と神事成功のお礼を込めて、
竜神様にごあいさつ。
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境内の摂末社にもお参り。

本殿右手前の宮に祀られているのは、
水(海)の神である「江島大神(えのしまおおかみ)」と
「厳島大神(いつくしまおおかみ)」。

名前こそ異なりますが、どちらもお祀りしているのは
市杵島比売命
つまりは弁天さま
竹生島 2-8
こちらの宮には、最高神・天照大神(アマテラスオオカミ)の子で、
天孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の父に当たる神・
天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)と、

出雲の創造神で「大国主」や「大国さま」など様々な異名を持つ、
大己貴命(オオナムチノミコト)が鎮座。
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境内社で「異色」と言えるのが、こちらの白巳社(しろへびしゃ)
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祠の内に祀られているのは、弁財天の神使である蛇神様・
白巳大神(シロヘビオオカミ)
中央の石に巻き付いているのが、御神体。

祠の壁面に「金寶(宝)富貴」と記された木札が掲げられていますが、
これは招福・招財の神である弁財天を表す枕詞

竹生島 2-11
御神体を守護する「狛蛇」。
ちゃんと口を開き、玉を咥えた阿形(あぎょう)と・・・
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口を結んだ吽形(うんぎょう)に分かれています。
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なにやら御利益のありそうな玉石と、親子蛙。
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「白巳社」の隣には、招福と招財の神であり「竹生島信仰」の源・
「招福弁財天」を祀った、弁財天社
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祠の中には、琵琶を奏でる色鮮やかな弁財天像が鎮座。

竹生島の「弁天さま」は日本全国津々浦々に祀られている
弁天社の中でも、
・安芸国(広島県西部)厳島神社(いつくしまじんじゃ)
・大和国(奈良県)天河神社(てんかわじんじゃ)
・相模国(神奈川県)江島神社(えのしまじんじゃ)
・陸前国(宮城県・岩手県の南部)黄金山神社(こがねやまじんじゃ)
と並んで日本五大(もしくは三大)弁財天
挙げられており、特に御利益アリとされています。
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祠の横で販売されているのは、福小判

一ケ300円ナリ。
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その正体は、黄金色の小判の形をした、御守り

これを買って、お財布の中に入れておけば、
持ち主に大きな財福が訪れる!・・・かも知れません(笑)
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境内社の参拝も大方済ませ、「祈りの石段」方向へ。

この付近の参道は唐門→観音堂→舟廊下→
本殿から都久夫須麻神社境内へ→斜面下から祈りの石段前に戻る
というルートが取られており
(勘違いして逆回りしてしまいそうになったのは、秘密♪)、
戻りでは「舟廊下」と「観音堂」を下から見上げる形となります。
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下から見てみると、斜面に掛かる建物を複雑な木組みが支えるという、
舞台造りの構造が良く分かります♪(奥は観音堂)
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この道の途中に在るのが、
黒龍堂(こくりゅうどう)と呼ばれる小さな祠。

ここに祀られている黒龍は、
仏教界に億万居るとされている龍たちの中で、
それらを束ねる長のような存在・八大竜王の一柱で、
地上にを降らせる水神さまであるとともに、
釈迦を護り、その教えを尊ぶ眷属としての使命を帯びています。

(釈迦誕生時には、歓びから清めの雨・清浄水を降らせたとか。)

竜神さまは古来より日本各地で信仰され、
仏教とも密接に結び付いた存在でもあることから、
その御利益も
・商売繁盛
・富貴栄達
・出世
・勝運
・除災招福
・恋愛成就
・五穀豊穣
などとさまざまながら、多くの人たちがお参りしていることから、
その福徳は確かな様子。
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お堂の隣に立つ大木は、
琵琶湖から御神体の黒龍が昇って来ると伝えられている、
ありがた~い御神木

その姿は、天へと昇らんとする竜神さまのようにも思えて来ます。
竹生島 2-22
都久夫須麻神社参拝は、ここまで。
社地の境界を示す朱塗りの鳥居を潜り、
「祈りの石段」に戻ります。

参考:ニッポン旅マガジン
    滋賀県観光情報 滋賀・びわ湖のすべてがわかる
    神仏ネット
    Wikipedia

「神の住む島」編
第1回~琵琶湖横断・快足クルーズ!~

第2回~竹生島詣 その1~

都久夫須麻神社

拝観料(宝厳寺と共通)
大人(中学生以上) 500円
小人(小学生) 300円
※団体割引アリ

アクセス
琵琶湖汽船 
長浜港から 約30分
今津港から 約25分
オーミマリン
彦根港から 約45分

お問い合わせ
都久夫須麻神社
長浜市早崎町1665
TEL
0749-72-2073
FAX
0749-72-2073

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。