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越前旅23 ~足羽山公園・三段広場

足羽山 4-1
「足羽山ATARASHIYA(あたらしや)」での
ランチタイムを終え、再び歩き出した私。
しばらく「あじさいの道通り」を進んで行くと、
左手に広~い階段が見えて来ました!

ここからこの坂を登り、
この日の最終目的地を目指します!
足羽山 4-2
登り道の途中で現れる隆起。

一見ただの階段の踊り場のようにも見えますが、
実はコレ、五世紀頃に造られた古墳

名前・・・は説明板がスレてしまっているため
判然とせず(笑 「茶臼山」の別名は辛うじて読めた)。

江戸時代の初期、文化2(1805)年に
一度発見され、男女の遺体
副葬品が確認されたものの、
後難・・・すなわち埋葬者の祟りを恐れて
埋め戻されてしまいます。

調査後墳丘上には地蔵堂が建立され、
江戸時代~昭和初期にかけて
丁重に供養されていましたが、
戦時中の福井空襲によって焼失

戦後に改めて発掘調査が行われ、
遺体を納めていた石棺の状態や
共に入れられていた遺物等から
おおよその築造時期が判明したのだそう。

この他にも足羽山内には
同時期に築造された大小さまざまな古墳
点在しているそうで、
それらを総称して足羽山古墳群とも
呼ばれています。

(今は見ての通り階段の土台とされ、
思いっ切り踏まれてしまっていますが、
(霊的な意味で)大丈夫なのでしょうか・・・ 汗)
足羽山 4-3
そんな私の心配をよそに、アジサイは咲き誇る。

・・・ああ、キレイだ。
足羽山 4-4
そんなこんなで、階段(や古墳)を踏み越え、
目指す三段広場へとやって来ました。
足羽山 4-5
ここ三段広場は、足羽山北東部における
主要スポットのひとつ。

頂部に「継体天皇像」を戴き、
三段に造成された小丘上に築かれた
三段広場を中心に、

「歴史スポット」ともなっている池・
天魔(てんま)ヶ池の他、
石碑や説明板で福井や足羽山の歴史を知ることの出来る
歴史の広場

ジオラマや標本などの展示、
クイズなどから福井の自然を知ることの出来る
福井自然史博物館など、
歴史的・文化的施設が充実。

また子供たちが遊べるアスレチック遊具
イベントにも利用可能な多目的芝生広場
散策の合間に重宝する休憩所など、
多様な楽しみ方の出来る環境づくりがなされています。
足羽山 4-6
「三段広場」を中心として多様な草花が
植えられているのも、ここの特徴。

6月半ばの訪問日でも・・・
足羽山 4-7
手裏剣状の総苞片(そうほうへん。
花の付け根に生成される葉の一種。
ハナミズキ同様、真ん中に突き出ているのが
゛花弁″となります)が特徴的な、
ヤマボウシ
足羽山 4-8
あたり一面を濃ピンクに染め上げる
サツキなどが、
訪れる人の目を楽しませてくれます♪
足羽山 4-9
先にも述べた通り、
「歴史の舞台」ともなっている足羽山

「三段広場」直下で水を湛える
天魔ヶ池のほとりは・・・
足羽山 4-10
天正11(1583)年の北ノ庄城の戦いの際、
羽柴秀吉(豊臣秀吉)が本陣を置いた
伝わる場所。

地の利を得られ、
籠城軍の動きを監視しやすい高所に陣取るのは、
城攻めの基本

秀吉も城を見下ろすこの場所から、
勝家公の最期と城が焼け落ちる様を
目にしたのでしょうか・・・
足羽山 4-11
こちらは「おくのほそ道」の途上で福井に立ち寄った、
「俳聖」・松尾芭蕉(まつお ばしょう)の句碑。

「名月や 北国日和(ほっこくびより)
定めなき」とあります。
足羽山 4-12
芭蕉句碑の周りには、色鮮やかなアジサイたち。
足羽山 4-13
広場中央に鎮座し、サツキで彩られた「三段広場」。

こんもりと隆起した小丘のように見えますが、
実はコレ、四世紀頃に築造された古墳

山頂古墳と呼ばれており、
直径60m、高さ10mほど。
明治時代の公園整備の際に大きく削り取られてしまい
本来の形を留めていないものの、
円墳としては県内最大級
規模を誇ります。

古墳内部からは図形の刻まれた石棺
三角縁神獣鏡(縁の断面が三角形となっており、
神像や獣形などを半肉彫りで表現した鏡)が二面出土。

近年の発掘調査では埴輪
置かれていたことが判明しており、
その重要性が高く評価されているそう。
(山中に点在する古墳群と比べると
造りや規模が突出していることから、
このあたりに勢力を成していた
豪族の墳墓として造られたのかも知れません)
足羽山 4-14
「三段広場」への登り道。
名前の通り一段目、二段目、
階段を登り切った先の三段目と分かれており、
古墳らしい構造が見て取れます。
足羽山 4-15
階段を登り切った先、サツキの向こうから、
なにやらコチラを見つめる人物を発見。

まるで「関帝(三国志トップクラスの強さを誇る武神・関羽)」のような
立派な髭を蓄え、
(怪しい)優しい微笑を湛えたこの人物こそ・・・
足羽山 4-16
皇統26代天皇として数々の逸話を持ち、
足羽神社の祭神として崇め敬われている
古代の偉人・継体天皇(けいたいてんのう)の像。

皇統15代・応神天皇(おうじんてんのう)の
に当たる(本当だろうか?)皇子・
男大迹王(おおとのみこ)として、
近江(滋賀県)の豪族・彦主人王(ひこうしおう)と
越前の豪族の娘・振姫(ふりひめ)の間に
生まれた継体天皇。

幼い頃に父・彦主人王が亡くなる
母・振姫の故郷である越前・高向
(たかむく。現在の坂井市丸岡町南部)へと移住。

長じて地域を治める゛王″となると、
当時は貧しかった越前国土の開発に着手。

現在福井平野を形成している三大河川
九頭竜・足羽・日野川開削
(・・・というのは誇張表現でしょうから、
河川改修などを行ったのが実際のところでしょうか)し、

三国(現在の坂井市三国町)に水門(みなと)を
開くことで、福井平野を開発。
豊かな平野を拓くとともに
舟運の整備にも成功します。

その他道路の開通や集落の形成、
稲作や養蚕、製紙、さらに笏谷石の採掘など
産業の育成にも注力し、

次期天皇として越前を去るまで、
越前国土を開いた偉大な統治者として
人々の敬愛を集めることとなりました。
足羽山 4-17
継体天皇像は明治17(1884)年、
内山基四郎ら石工たちが
継体帝の偉業を顕彰するために建立。

石材には全て笏谷石
(奇しくも゛越前開闢(かいびゃく)伝説″に関わる石材である)が
使用され、像高は4mに達します。

昭和23(1948)年の福井地震では
この像も倒壊の憂き目を見てしまいましたが、
その後再建され、
現在に至るまで三段広場のシンボルとして
福井市民に親しまれています。
足羽山 4-18
「継体天皇像」の台座付近からは、
木立越しに福井市街地がチラ見え。

「開闢伝説」に関わる足羽川の流れも
望むことが出来ます!

気になる゛視線の先″ですが、
これまた継体帝によって開かれた
県北部の港町・三国港(みくにこう)を
向いているのだとか。

像を建てた人々の、継体帝に対する尊敬と
敬愛の想いを感じます。
足羽山 4-19
この日の散策は、ここまで!
「三段広場」を後にして石段を下り
足羽山 4-20
足羽神社の前を通り抜け
足羽山 4-21
山の東麓へと繋がる百坂から、
雑踏の中へと戻ります。
足羽山 4-22
この日の晩ごはんは、
福井駅近くのお蕎麦屋さん、福そばへ!

創業は昭和24(1949)年。
現在の三代目(J・・・)店主は東京の大学を卒業後、
お寿司屋さん、トンカツ屋さん、ファミレスなど
いろんな料理店(蕎麦屋ではない)で働き、

さらに引っ越しや空港での航空機の洗浄など
料理と関係のない業種まで経験した、
異色の経歴の持ち主。

そのため昔ながらの「越前そば」の味を守るだけでなく、
「伝統」に捉われない独自性の高いメニューや、
年二回開かれる寄席(よせ。店主の趣味だそう)など
独特なサービスも魅力なのだとか。

落ち着いたお店の佇まいにマッチした
立派な看板は、
あの伊勢(三重県北中部)名物・
赤福の看板と同じ製作者によって、
金沢の金箔を用いて作られた
特注品だそう。
足羽山 4-23
そんな「伝統と進取」のお店で頂くのはコチラ、
おろしそば&焼鯖寿司セット
お値段1,000円。

おろしそば焼鯖寿司という「越前名物」二点を
いっぺんに頂けるという、お得なセットメニュー!
足羽山 4-24
メインとなるおろしそば
敦賀で頂いたすずやの歯ごたえある麺とは異なる、
柔らかな食感。

ふくよかな香り漂うソレを大根おろしの浮かぶ
めんつゆに潜らせれば、
風味まろやか、それでいて
ピリッとした辛味も追加され、
変化のある「麺食」が楽しめます♪
足羽山 4-25
もう一つの福井名物・焼鯖寿司(やきさばずし)

福井県北部の港町・坂井市三国町(みくにちょう)にて
焼き肉店経営や海産物・ジビエの販売を行う
越前三國湊屋(えちぜんみくにみなとや)の、
「三国町の名物を作りたい」という思いから、
平成12(2000)年に誕生(意外と新しい・・・)。

古くは「鯖街道」を通じて朝廷に献上されていた
「越前グルメの代表格」であるサバを
じっくり焼き上げた一品は、
肉厚でありながら、脂っこさを感じさせない仕上がり。

上品な味わいと程よい焼き加減が、
なんだかクセになりそう。
「越前の味」、頂きました♪

参考:足羽山へこう 足羽山と周辺エリアのポータルサイト
    みんなの趣味の園芸 NHK出版
    福井市商店街連合会
    越前三國湊屋
    コトバンク

前回記事
越前旅22 ~「新しい老舗」・足羽山ATARASHIYA~

継体天皇像

アクセス

北陸自動車道福井ICから 約15分
JR福井駅から タクシーで約8分

公共交通機関
JR福井駅から 徒歩約30分
京福バス清水グリーンライン 
左内公園口バス停
下車 徒歩約11分
運動公園線、西田中・宿堂線 
毛屋町バス停
下車 徒歩約15分

福井鉄道福武線 足羽山公園口駅下車
徒歩約16分

福そば

営業時間
11:00~21:00L.O

定休日
毎週水曜日

ご予約・お問い合わせ
福井市中央1-22-1
TEL
0776-22-4640

アクセス
JR福井駅西口から 徒歩約5分

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。