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越前旅28 復原町並・町家群~

戦国大名・朝倉氏の栄華と衰亡を表す史跡・
一乗谷朝倉氏遺跡

その町並みを一部再現した復原町並
朝倉氏に仕えた家臣たちが居住した
武家屋敷群に続いて向かうのは・・・
復原町並 2-1
土塀の続く通りの奥、
武士たちを相手に商いを行う商人たちが
店舗を構えていた、町家群
復原町並 2-2
この区画の特徴は、
土壁街路から隔てられ閉鎖的な造り」
となっている武家屋敷群とは対照的な、
開放的な造り。

街路との「境界」である土壁や門を取っ払い、
路地から直接アクセス出来る街区の構成は、
商売人たちのウェルカムな姿勢
表しているようです。
復原町並 2-3
前回紹介した「復原武家屋敷(中級武家屋敷)」同様、
平たく整えた石材の上に柱を載せた
礎石(そせき)建物という工法で
構築されている、一乗谷の町家。

格子状の下地窓
下から跳ね上げ、棒で支持する突き上げ戸といった
構成部材も共通しています。
復原町並 2-20
二つの路地が交わるおいしい場所(トコロ)
商いを行っているのは、
家族団らん食事タイムに欠かせないアイテムである
陶器(とうき)を取り扱う、
焼き物商

町家内は「復原武家屋敷」の納屋(なや)で見られたような
板敷き部分と土間、二つのスペースに
区分されており、ここでは
「ミセ」となる表の部分に商品を並べ、
奥の部屋は店を営む家族が起居した
寝所となっています。

「ミセ」部分の背後には灯火具や
商品を保管する棚、
商品の持ち運びに用いる風呂敷(ふろしき)包みの他、
主人が従軍する場合に備えて
腹巻鎧(はらまきよろい)や刀といった武具
備えられていました。

寝所からお店の様子を窺っているのは、
「死神」の異名を持つ少年探偵・・・ではなく、
この家の子供。

のんびり火鉢に当たっている旦那さんは、
お店の経営戦働きが仕事・・・
といったところでしょうか?
復原町並 2-5
夫人の周囲に所狭しと並べられた、
焼き物(商品)。

傍らには価格や取引を算出するためのそろばん
帳簿(ちょうぼ)を記録するための筆記具
用意されています。
(解説板ではひもに通した百文銭
置かれているハズなのですが、
何故か見当たらず。・・・盗まれた、とか?)
復原町並 2-6
「ミセ」と「寝所」から下がった土間には、
水を汲み上げる井戸の他、
炊事のためのや水を貯める水がめ
藁(わら)に包んでまとめられた商品などが
置かれています。
復原町並 2-7
お次は色とりどりののれんが翻る、
四軒続きの町家へ。
復原町並 2-8
大きな壺が並ぶこちらのお店は、
衣類の染色を請け負った、
紺屋(こうや/こんや)という業種。
復原町並 2-9
壺にたっぷり注ぎ込まれているのは、
植物から抽出された、染料(せんりょう)

この染料に衣類を漬け込むことで
衣類を様々な色に染め上げる
藍染め(あいぞめ)が、
当時の人々にとってのお洒落であったそう。

一乗谷の住人たちも、
こうした紺屋を訪ねては、
「自分色」のファッションに興じていたのでしょうか。
復原町並 2-10
紺屋のお隣は、米俵が積まれたお米屋さん。

まだ貨幣の流通と用途が限定的であった時代、
お米は食料であるとともに
支配者層の富と権力の象徴でも
ありました。

ために貨幣の代用であり、税収の柱もある米を扱う
商家の役割は非常に大きなものであり、
江戸時代に飢饉冷害などで
不作が発生した際には、

高騰した物価に反発した市民による
打ちこわしの対象として
狙われることもありました。
復原町並 2-11
一番奥の町家に展示されているのは、
当時使われていた大工道具
(の、おそらくレプリカ)

一番上の槍鉋(やりがんな)は、
木材の表面を削って仕上げるのに使われた道具。
槍のように尖った先端部分に、
その両側に刃が取り付けられているのが特徴です。

古代~中世に掛けて建築現場で
多用されましたが、
表面を均一的に仕上げることの出来る
台鉋(だいかんな)が伝来したことにより、
廃れて行ったのだそう。

その下の(おの)は木材を加工するための
大工道具としてだけでなく、
暖炉にくべるための木材を割る(いわゆる薪割り)
生活道具としても欠かせなかった
重要なアイテム。

大工道具としては主に木材の確保や運搬に
従事した杣人(そまびと。木こり)たちによって
製材道具として使われ、
樹木の伐採、木材の割断(かつだん)に
用いられました。

一番下の(ちょうな/チョンナ)は、
木材の形を整える際に使用された道具。

これを斧のように振り上げ、足下目掛けて
振り下ろすことで、
木材を斫る(はつる。壁や土間などの構造物を壊したり、
形を整えるために表面を削ったりすること)
ために使われました。

これらの道具を扱うには言うまでもなく
熟達と経験が必須であり、
釿の場合だと足を削ってしまう危険が
あったとか。

町が栄えた朝倉氏統治時代には、
これらの道具を扱う音色が
谷中に響き渡っていたことでしょう・・・
復原町並 2-12
屋内に外気と外光を届ける「突き上げ戸」を、
アップで。
復原町並 2-13
商家群の裏側は、こんな感じ。

裏庭のようなスペースには
井戸雪隠(せっちん。トイレ)が整備され、
生活や商いに必要なインフラが整えられていたのが
分かります。
復原町並 2-14
「復原町並」を見終えてから、一休み。

南側(上流側)ゲートを出た先に在る
土産物店・「あさくら売店」にて購入した
銘菓・越前五千両と、
一乗谷ジンジャーエールをいただく。
復原町並 2-15
一品目の越前五千両は、
越前福井藩の゛お膝元″・福井市にて
お菓子作りを営むお菓子司 あまとや
送り出す、米粉のケーキ

商品名は幕末の文久3(1863)年、
当時29歳の坂本龍馬(さかもと りょうま)が
勝海舟(かつ かいしゅう)の命で
神戸に設立される神戸海軍塾(海軍操練所の前身)のための
金策に福井を訪れ、

前藩主・松平春嶽(まつだいら しゅんがく)より
5,000両(現在の貨幣価値で11億円相当)を
借り入れたという逸話に
基づいています。
復原町並 2-16
金色の包み紙を開けると、
中から金粉がまぶされた上品な装いの
カップケーキが登場!

米粉で作られた生地はパラパラ、ほろほろの
柔らか食感で、
インゲン豆植物油脂を用いることで
身体に優しいあっさりとした
味わいを実現しています。

生地に混ぜられたブランデーで大人の味を、
の実でほのかな甘みを
引き出しているのも、good!
復原町並 2-17
お次の一乗谷ジンジャーエールは、
味の要となるショウガに
一乗谷産ショウガを用いた、
地域密着型炭酸飲料

平成27(2015)年の北陸新幹線金沢延伸によって
期待される観光需要の伸びに応え、
「この地ならではの商品を」という
試みの下で生み出された商品で、

開発に当たってはショウガの特産化を目指す
JA福井市女性部、通称「ジンジャーガールズ」との
共同開発という手法が採り入れられています。

240ミリリットル入りで、
お値段税込み250円。
復原町並 2-18
中身を均一化するため、
一度ひっくり返してから頂きます。

フタを開けると、中からふんわりショウガの香り。
口を付ければピリッとしたショウガの辛味とともに
炭酸のシュワルツェネッガーシュワシュワ感が
一気に身体を突き抜け、
初夏の陽気にピッタリな爽快感が味わえる。

暑い時期にこそ味わいたい一品!
復原町並 2-19
「一乗谷散策」も、もう少し!

参考:日本銀行高知支店 公式ホームページ
    北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ
    コトバンク
    Wikipedia

前回記事
第27回 ~復原町並・武家屋敷~

営業時間
9:00~17:00

休業日
無休(年末年始は休業)

お問い合わせ
0776-41-2330(朝倉氏遺跡保存協会)

アクセス

北陸自動車道福井ICより 約10分

公共交通機関
JR一乗谷駅より 徒歩約30分
JR福井駅より
(西口発)京福バス62系統 一乗谷東郷線
(東口発)朝倉特急バス 
復原町並バス停 下車スグ

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。