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越前旅31 ~「地域の足」・えちぜん鉄道de行く~

6.12 Saturday

越前入り7日目
ここまで長々と書き連ねて参った旅路も、
とうとう終盤戦
えちぜん鉄道 1
3日を過ごした「ホテルフジタ福井」の
高層階からの眺めを目に焼き付け、
福井駅へ!
えちぜん鉄道 2
ただしこの日利用するのは「天下の」JRではなく
福井県北部に路線網を張り巡らせている
第三セクター・えちぜん鉄道!

えちぜん鉄道は、
2000年代初頭に立て続けに列車衝突事故を起こして
運行停止となった鉄道会社・
京福電気鉄道から鉄道運行を引き継ぐ受け皿として、
福井市・勝山市など沿線自治体の出資の下設立された、
第三セクター鉄道

JRの駅に隣接した場所に構えられたターミナル・
福井駅を起点として
県東北部の勝山市域へと向かう
勝山永平寺線(27.8km)と、

北部のあわら市や港町・三国(みくに)とを結ぶ
三国芦原線(25.2km)の
2路線を運営。

また同じく第三セクターで、
嶺北地域南部の鯖江市(さばえし)や越前市へ向かう
福井鉄道とは、
両社の路線が接する田原町駅(たわらまちえき)を経由しての
相互直通運転が行われています。
(一般的な「鉄道線」のみを運行するえちぜん鉄道が、
「軌道線(路面電車)」用のL形ki-bo(キーボ)
運用しているのも、そのため)

県都・福井から「恐竜の町」・勝山市
越前を代表する大寺院・永平寺(えいへいじ)、
県内有数の温泉地・芦原温泉(あわらおんせん)や
古の港町・三国港(みくにみなと)へ直行可能な
観光路線として、

また沿線各都市・各地域を繋ぐ
住民に欠かせない地域の足として、
大事に守られる路線となっています。
えちぜん鉄道 3
現在の゛えち鉄″駅舎は平成30(2018)年の開業。
元々は地上に鉄道設備を集約した地上駅でしたが、
平成8(1996)年以降JRと共同で着手された
鉄道高架化事業によって仮駅舎へ移行。

平成27(2015)年以降完成した
北陸新幹線高架間借りする形で
仮営業が行われた後、
正式に移転開業を果たしました。

駅舎内の壁や柱には
福井県産の杉材が用いられ、
開放的な造りがもたらす採光性とともに
温もりある空間づくりが試みられています。
(深呼吸すると、心地よい木の香り
身体中に染みわたる♪)

駅は一階部分が待合・発券スペース、
二階がホームの二階建てとなっており、
改札内側には休憩・授乳スペースを完備。

発券は自動券売機の他、
係員さんと向かい合っての
窓口販売も設定されています。
(利用者の購買年齢層を把握するためだとか。
今や地方にまで進出している
自動改札機が無いのも、特徴的)
えちぜん鉄道 4
で、三セクとはいえ主要駅となればやっぱり居ます、
恐竜博士!
えちぜん鉄道 5
壁際には、恐竜広場にロボットとして゛再生″されていた
フクイサウルスの骨格が、
杉材を用いて再現されています。
えちぜん鉄道 6
駅舎の一隅に置かれていた、
まちかど幸福ピアノ

腕の覚えのある人(もしくは無くても)ならば
誰でも弾けるようですが、
残念ながら演奏する人は現れず
(私?・・・まっっっっったく弾けません!笑)
えちぜん鉄道 7
改札を通り、ホームへ。
ホーム階もガラス壁とホーム部分を除いて
杉材がふんだんに使われ、
独特の雰囲気を醸し出しています。

ホーム上部より吊り下げられた駅名標まで
木材で作られていたのは、驚き!

広く取られた構内は車両の留置線も兼ねており、
発車を待つ列車の奥には
出番を待つ車両が留められています。
えちぜん鉄道 8
こちらが私が乗車する車両、
MC6101形電車

愛知県の第三セクター・愛知環状鉄道向け
100系電車として
昭和63(1988)年に製造された車両で、
製造に当たっては車体と台車を新製し、
電装品は国鉄101系電車から流用
(つまり電装品は製造から半世紀以上
使われ続けている、
大ベテランということに・・・!)

落成以後同社の主力車両として
愛知県東部~北部を結ぶ「地域の足」、
工業地帯への通勤客を運ぶ「通勤路線の顔」として
活躍していましたが、

平成14(2002)年から
JR東海313系電車をベースとした
2000系が順次投入されると、
同17(2005)年を以て引退

それに先立つ平成15(2003)年には、
京福電気鉄道から受け継いだ
旧型電車の置き換えを模索していた
えちぜん鉄道への譲渡が行われ、

・輸送需要に合わせ、運転台の移植による
単行(1両編成)化
えちぜん鉄道線の電圧(直流600Ⅴ)に合わせて
電動機をJR東日本から購入したもの
(みんな大好きMT54型!)に交換
・補助電源装置の換装
・冬季の冷え込みと降雪の厳しい地域での
運用となるため、
スノープロウ(雪かき)付きスカート(排障器)を装着

等々の改造が施行された後に
順次搬入が行われ、
試運転を経て新天地での運用を開始。
現在ではえちぜん鉄道線主力車両として、
無くてはならない存在となっています。
えちぜん鉄道 9
MC6101形車内。

白とグレーを使ったモノトーンの色調の中で、
コーポレートカラーである青色の座席が
目を引きます。

天井には扇風機が残されていたりと、
どこか昭和チックな装いも。
えちぜん鉄道 10
座席はクロスシート7:ロングシート3の
セミクロス配置。

主流となる対面式クロスシート
最近の通勤車両(どころか特急車両でも)で流行りの
「お固いシート」と異なり、
ほどよいクッション性を保持。

各席ごとに分けられたヘッドレスト
特徴的です。
えちぜん鉄道 11
枕部分には、
さり気なくえちぜん鉄道社章
入れられています。
えちぜん鉄道 12
10時9分、私を乗せたMC6103号車は、
ゆっくりと福井駅を出発!
あわら市に在るあわら湯のまち駅まで、
40分ほどの小トリップ。

カーブする線路の隣には、
北陸新幹線の高架が並走しています。
えちぜん鉄道 13
右手には、県都・福井市の町並み。
えちぜん鉄道 14
福井口駅を出たところで、
勝山方面へと向かう勝山永平寺線と分岐。

北を目指す三国芦原線は地上に降りながら
建設中の新幹線とクロスし、
一旦西へと針路を取ります。

左手にはえちぜん鉄道本社と、
車両の留置・検修を行う車両基地。
えちぜん鉄道 15
しばらく住宅地の間を進行。

田原町駅では市街地中心部を抜けて
鯖江市・越前市へと向かう、
福井鉄道(武線)と接続します。
えちぜん鉄道 16
市街地を抜け、福井平野を形成している
三大河川の一つ、
九頭竜川(くずりゅうがわ)を横断。

このあたりから車窓にはのどかな風景が
広がります。
えちぜん鉄道 17
水田地帯を進む。
えちぜん鉄道 18
市街地北端に在る鷲塚針原駅
(わしづかはりばらえき)は、
福井鉄道から乗り入れた車両の終着駅

向かい側の低床ホームには、
福井鉄道の所有する低床車・
F1000形(FUKURAM)が停車中。

この駅の駅舎は昭和3(1928)年の
路線開業当時から残存するもので、
国の登録有形文化財に指定されている、
貴重なものだそう。
(機会があれば、見てみたい!)

鷲塚針原駅を出た列車は、
まもなくお隣・坂井市へ入ります。
えちぜん鉄道 19
車窓右手に広がる山並み

あの向こうはもう、石川県
えちぜん鉄道 20
あわら市内を流れる竹田川を横断。
目的地は、もうすぐ!
えちぜん鉄道 21
遠くに温泉街の町並みが見えて来ました!
えちぜん鉄道 22
10時50分、あわら湯のまち駅に到着!

これから2日、芦原温泉に拠点を置いて
湯治と散策を楽しみます♪

参考:えちぜん鉄道 公式ホームページ
    福井県のローカルメディア 「
    Wikipedia

前回記事
第30回 ~福井night その2~

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。