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越前旅33 ~あわら湯めぐり その2~

既に一週間を超える「ロングトラベル」となりました、
「越前旅」。
その最後の滞在地となりました、
「関西の奥座敷」・芦原温泉(あわらおんせん)

温泉地ならではの風情と万人を癒す
「地の恵み」を楽しみながら、
福井県を代表する「湯治場」を、
のんびり歩いて参ります。
芦原温泉 2-1
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅近く、
あわら温泉湯のまち広場」にある
芦湯(あしゆ)で「足湯体験」を済ませた私。

温泉地に来たからには!と
「全身浴」できる場所を求め、移動開始!
芦原温泉 2-2
お目当ての場所へは、
こちらの芦の湯通りを経由。
芦原温泉 2-3
通りに面して黒板塀が巡らされ、
緑石(笏谷石・・・ではなさそう)が敷き詰められた通りは
芦原温泉街を代表する修景スポットだそうですが、

思いっ切り宿の従業員出入り口になっていたり、
車が並んでいたりと、
風情があるかと言われると・・・微妙な気もする(笑)

(行灯が灯されライトアップされるそうなので、
そうなれば雰囲気も変わるのでしょうが)
芦原温泉 2-4
「芦の湯通り」を抜けた先が、お目当ての
セントピアあわら

その名の通り温泉街のほぼ中央付近に構えられた
「温泉文化施設」で、
「天は円(まる)く、地は方形である」とする
古代中国の宇宙観・
天円地方(てんえんちほう)に基づいてデザインされた
二つの大浴場を目玉に、

「芦原芸妓(げいぎ)」の舞踊や各種イベントが催行される
イベントホール
写真・書道・絵画・盆栽など多様な芸術作品が
展示されているギャラリー
地元の特産品や土産物を販売する売店コーナー
福井の名物グルメが味わえる食事処など、

あわらの町に根付いた温泉文化を核として
多様な楽しみ方の出来る、
「誰でもウェルカム」な休憩施設となっています!
芦原温泉 2-5
入り口から中へ進むと、
開放的なエントランスホールが出現!

正面の階段を上がった先が
イベントホール・ギャラリー
その右手が大浴場への受付となります。
芦原温泉 2
階段の手前には、
絵とともに芦原温泉開湯の経緯を著した
芦原開湯の物語が。
芦原温泉 2-6
「芦原開湯」の反対側には温泉たまご
製造設備と飲泉場が設けられていますが、
コロナ対策のため利用停止中
芦原温泉 2-7
階段を上がった先に置かれた、売店スペース。

特産品や土産物類に混ざって、
昔懐かしい♪お菓子も並んでいます。
芦原温泉 2-8
それでは、お目当ての温泉に参りましょう!

先にも述べた通り「セントピアあわら」では
古代中国の宇宙観・「天円地方」に基づいた
空間づくりがなされた二つの浴場、
天の湯地の湯
設けられており、

それぞれのコンセプトに則り「天の湯」は
天に向かって開かれた開放的な空間
「地の湯」は温もりと抱擁感のある空間
としてデザインがなされています。

これらの浴場は一週間ごとの交代制
となっており、
私が訪問した6月第2週は
地の湯が男湯天の湯が女湯として
割り当てられていました。
(「天の湯」にも、入ってみたかった・・・!>-<)
芦原温泉 2-9
さすがに浴場内でカメラをぶっ放す📷訳には
行かなかったので、公式サイトより拝借。

私が浸かった地の湯は、
「地方」のコンセプトに従った、
四角形の空間づくりが特徴的。
浴槽まで四角に造られているあたり、
設計者と施行主のこだわりを感じる。

「地」・・・という響きから暗い空間
イメージしてしまいますが、
側面に開けられた窓からさんさんと光が降り注ぎ、
陽光に当たりながらの温泉浴
楽しめます♪
芦原温泉 2-10
浴槽は高温・低温、釜風呂(蒸し風呂)、
寝湯と多彩。

浸かってみた感じとしては「芦湯」で
体験したものに近い、
若干色が付き、わずかに臭気が感じられるもの。
泉質はやはり「芦湯」と同じ、
ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉
なっています。
芦原温泉 2-22
女湯となっていた天の湯は、こんな感じ。

「天円」の思想通り、
「円」を意識した造りとなっているのが分かります。

こちらは天窓を設けるなど「地の湯」以上に
開放的かつ明るい空間となっており、
上階という立地を生かした露天風呂
用意されているようです。
(「地の湯」には露天風呂はナシ
やっぱりこっちがよかった・・・!)

とまれゆっくり「地の湯」での温泉浴を楽しみ、
お風呂上りは休憩スペースでアイスをほおばりながら、
まったり。
ああ・・・至福の時間・・・
芦原温泉 2-11
「セントピアあわら」を後にして向かったのは、
「あわら三湯」の一つ、舟津(ふなつ)地区に在る
舟津温泉公園

「すべて回るとご利益がある」とされる
「芦原温泉三薬師」の一つ、
舟津温泉薬師堂(ふなつおんせんやくしどう)を祀り、
その周囲に広場や遊具が配された
公園施設となっています。
芦原温泉 2-12
この公園の入口付近に銅像として
立っている人物は・・・
芦原温泉 2-13
福井が近代日本の政界に送り出した
偉大なる政治家、
杉田鶉山(すぎた じゅんざん)先生。

幕末の嘉永4(1851)年、
「越前一の豪農」と称された大庄屋の家に生まれた
定一(ていいち。鶉山先生の本名)氏は
明治23(1890)年の第一回衆議院議員選挙にて
初当選を果たし、
以後第四回を除いて第十回選挙まで連続当選

さらに北海道庁長官
衆議院副議長・議長といった要職を務める傍ら、
板垣退助(いたがき たいすけ)、後藤象二郎(ごとう しょうじろう)、
河野広中(こうの ひろなか)、片岡健吉(かたおか けんきち)ら
そうそうたる顔ぶれとともに自由民権運動
活動家としても、精力的に働きます。

そんな中鶉山先生の故郷・福井県の
芦原・三国両町では、町の発展のために
鉄道の建設が必要不可欠であるとして、
たびたび鉄道の敷設(ふせつ)を求める
陳情(ちんじょう)を重ねていました。

これを受けた鶉山先生も故国での官営による
鉄道敷設に尽力し、
これが実る形で明治44(1911)年、
金津(現 芦原温泉駅)駅~三国港(みくにみなと)駅間で
国鉄三国線が開通。
(昭和47(1972)年に廃止)

地域と町の発展に大きな役割を果たした鶉山先生は
土地の人々の恩人として顕彰されることとなり、
昭和9(1934)年に銅像が建立されました。

その後初代の銅像は戦時中の
金属供出によって
失われてしまったものの、
終戦後の昭和25(1950)年に改めて
石像が建立されて、
個人の威徳を今に伝えています。
芦原温泉 2-23
舟津温泉公園」の最奥、
木立の間から見え隠れしているお堂は、
舟津温泉薬師堂
(ふなつおんせんやくしどう)

お堂が建っている舟津地区には
古くから薬師如来を祀ったお堂
(王子(おおこんどう)と呼ばれていた)が在ったそうですが、
明治17(1887)年に今の舟津温泉公園の場所から
温泉が湧出して町造りが進むと、

温泉の守護を願う王子堂参詣
盛んに行われるようになります。

そうした中でお堂も変遷を重ね、
明治39(1909)年の神社合祀令によって
舟津元村の春日神社の境内社となり、
さらに現在地にその春日神社の「お薬師さま」を
崇めるための遥拝所(ようはいしょ)が
建てられたのち、

大正11(1922)年には三国町・瀧谷寺(たきだんじ)より
ご本尊である薬師如来(白山開山の祖・
泰澄大師(たいちょうたいし)作と伝わる)の
ご分霊を勧請する形で正式に
薬師堂が誕生しました。
(このあたりの経緯はなかなかややこしいものがあり、
まとめるのが大変でした・・・💦)
芦原温泉 2-14
現在のお堂は福井地震での損傷後、
昭和31(1951)年に発生した芦原大火
焼失したのを、
同39(1959)年に再建したもの。

再建に際して焼失前と同じ
瀧谷寺のご本尊のご分霊に加えて、
聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)、
不動明王(ふどうみょうおう)も一緒に勧請。

さらに滋賀県長浜市沖に浮かぶ「神の島」・
竹生島にも御座した
賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)まで
奉斎しているそうで、
「仏様とご利益のデパート状態」となっています(笑)

本来の(・・・ハズ 笑)ご本尊である
薬師如来(やくしにょらい)は、
医薬を司り、病気平癒と延命の他にも
精神的な苦痛も取り除き、悟り(さとり)へ導く
仏さまでもあるそうで、

万病を癒し、心身両面から人々への効能を大とする
温泉にはピッタリ
お守りの仏さまとなっています。

地の恵みへの感謝と心身への効能を願って、
懇ろにお参り。
芦原温泉 2-15
お堂の前に広がる、花咲くにも癒される♪
芦原温泉 2-17
このあたりで「温泉街散策」を切り上げ、
舟津地区内に在る温泉宿・
ゆ楽にチェックイン!

ここで長期の旅の疲れを癒しながら、
近隣散策に励むと致しましょう♪
(「ゆ楽」の様子については、
後日改めてご紹介させていただきます♪)

参考:セントピアあわら 公式ホームページ
    北陸あわら あわら市公式観光協会公式サイト
    ふくいの温泉ブログ

前回記事
越前旅32 ~あわら湯めぐり その1~


セントピアあわら

営業時間
10:00~22:00

定休日
毎週火曜日

入浴料金
大人 500円(高校生以上)
中人 300円(小・中学生)
小人 200円(3歳以上)

レストラン・喫茶営業時間
10:00~20:00(19:30L.O)

お問い合わせ
〒910-4104 
福井県あわら市温泉4丁目305
TEL 0776 (78) 4126
FAX 0776 (78) 4036

アクセス

北陸自動車道金津ICより 約13分

公共交通機関
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅から 徒歩約3分
JR芦原温泉駅から
京福バス84系統 東尋坊線にて
あわら湯のまち駅バス停
下車 徒歩約1分


舟津温泉薬師堂

アクセス

北陸自動車道金津ICより 約13分

公共交通機関
えちぜん鉄道あわら湯のまち駅から 徒歩約7分
JR芦原温泉駅から
京福バス85系統 東尋坊線にて
温泉街入口バス停
下車 徒歩約4分

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。