美味しいものを食べよう!
- 2017/08/05
- 23:27
最近松本ガイドの様相を呈しておりました当ブログですが、
今回は久々の遠出!
夏の食べ物を味わいに、諏訪地方は岡谷市へ
行って参りました。
その模様をお伝えいたします。

いつも通り、松本駅から出発。
乗り込むのは211系通勤型電車。
1986年、113系・115系の後継車両として登場。
以降首都圏を中心に広く活躍していましたが、
JR製車両の増加により花形たる首都圏の快速運用、
房総地区の運用から撤退。
かつてと同じく115系を置き換える形で信越地区や
高崎エリアに転属となりました。
この車両は2014年から配属された6両編成の
グループ。
高尾や立川までの長距離運用に考慮し、
対面式のクロスシート(二人掛け席)が
設置されています。
パープル+ライトグリーンの
いわゆる長野地区色への塗り替え、
寒冷地向けのスカート(排障器)取り付けも大きな変更点。

先頭車に席を取ります。
最新車両には無い対面式座席に、微かに国鉄の香りを
感じます。

座席の様子。
青系のモケットは、長野色を意識してのものでしょうか?

塩尻付近。
塩嶺(えんれい)トンネル(5,944m)を抜ければ、すぐに
岡谷駅(おかや)です。

JR岡谷駅
開業は明治38(1905)年と、長い歴史を誇ります。
現在の駅舎は二代目。昨年リニューアル工事を終えたばかり。
レンガ調のレトロな外観に生まれ変わりました。
駅としては諏訪地方の主要駅の一つとして、
普通列車はもちろん大部分の特急列車も停車。
伊那地方を経由して愛知県の豊橋へと至る、
飯田線の始発駅でもあります。

ホームにはレプリカの御柱(おんばしら)。
諏訪地方らしい展示物です。
諏訪湖を目指して歩いていると、前方から
巨大な建造物が!

諏訪湖と天竜川を隔てるこの建物は釜口水門
広大な流域面積と諏訪湖という水源を持つ天竜川は、古くから洪水を
起こす「暴れ川」として、周辺住民の悩みの種となっていました。
そこで1988年、それまでの水門に代わり、諏訪湖の水位、
並びに河川に放出する水量を調節する目的で
この水門が完成しました。
伊那地方から静岡県は遠州灘へと至る、天竜川の起点でもあります。

近くで見上げてみると、その大きさが分かります。

水を放出中。水質はあまり良くなさそう・・・

側面には魚の溯上(そじょう)を助ける魚道が設けられています。
地域にも自然にも配慮した造り。

水門横の橋の上からの眺め。
視界一杯に諏訪湖が広がります!
沿岸の街や山並みがどこまでも続くよう。

反対側は天竜川。
ここが大河の始まりだと思うと、感慨深いものが有ります。

釜口水門の近くで商いを営む
ウナギの館 天龍
岡谷では有名なお店の様で、地元の人から観光客まで
来客が続々。
夏休みとはいえ、平日にして時に待ち客が出るほどの盛況ぶりでした。

新仔ウナギ重
うな肝入りの吸い物と信州名物・野沢菜の漬物が付いて
3800円。
ちなみに新仔とは、池で養殖し、一年ほどで出荷基準に達した
ウナギの事。
漆塗りにかわいらしい鞠の描かれた、格調高い容れ物が素敵!

ご開帳~!
たっぷり盛られたご飯の上に、何とも贅沢な三枚載せ!
しっかり特製のタレが染み込んだうなぎの身は、
骨も噛み切れるほどに柔らか。
それでいて皮はパリパリ、中はしっとりとした
味わいに仕上がっています。
来て良かった!

諏訪湖の湖畔は公園になっています。
私もここで一休み。

満々と水を湛えた諏訪湖を眺めながら、湖水を揺らす風に吹かれる。
ああ、何と満たされた心地か。

公園内にひっそりと佇む女流歌人・与謝野晶子の歌碑。
「諏訪の湖(うみ) 天龍となる 釜口の 水しづかなり 絹のごとくに」とあります。

中央線を歩道橋で乗り越え、反対側へと向かいます。

岡谷駅前からイルフ童画館を結ぶ童画館通り商店街
石畳の歩道と車道、並木が洒落た雰囲気を醸し出しています。

通りの途中に建つ岡谷美術考古館
岡谷周辺の遺跡から発掘された土器や石器が展示されています。
諏訪地方は古代から人が定住していた土地ですが、
縄文~平安という幅広い出土品、その種類の多さ、
現代にも繋がる実用性、一万年も前の物とは思えない
芸術性の高さに驚き!
別の展示室では特別展として、写真家・滋澤雅人(しげさわ まさと)氏の
撮影した出土品達が、モノクロの世界に浮かび上がっておりました。

この立派な蔵は、銘酒・神渡(みわたり)を世に送り出す
(株)豊島屋の所有。
水に恵まれた諏訪地方は、酒造りも盛ん。
この蔵元も、周辺地域に散らばる内の一つ。
しかし、販売店は見つからず
落胆しつつも岡谷駅に戻ります。

夕方ラッシュを迎えた松本駅に帰着。
さて、上高地へ帰りましょう。
夏だ!うなぎだ!という訳で岡谷を目指した私ですが、
思いの他(失礼)見所の多い街にはびっくり!
もう一度、あるいは泊まり掛けで再訪したく
思います。
こうした発見こそ、街歩きの楽しみですね。
それでは!

神渡(みわたり)本醸造酒
結局駅の売店で買いました。
一晩で飲み干し、翌朝ふらふらで仕事場へ
向かいました、とさ。
今回は久々の遠出!
夏の食べ物を味わいに、諏訪地方は岡谷市へ
行って参りました。
その模様をお伝えいたします。

いつも通り、松本駅から出発。
乗り込むのは211系通勤型電車。
1986年、113系・115系の後継車両として登場。
以降首都圏を中心に広く活躍していましたが、
JR製車両の増加により花形たる首都圏の快速運用、
房総地区の運用から撤退。
かつてと同じく115系を置き換える形で信越地区や
高崎エリアに転属となりました。
この車両は2014年から配属された6両編成の
グループ。
高尾や立川までの長距離運用に考慮し、
対面式のクロスシート(二人掛け席)が
設置されています。
パープル+ライトグリーンの
いわゆる長野地区色への塗り替え、
寒冷地向けのスカート(排障器)取り付けも大きな変更点。

先頭車に席を取ります。
最新車両には無い対面式座席に、微かに国鉄の香りを
感じます。

座席の様子。
青系のモケットは、長野色を意識してのものでしょうか?

塩尻付近。
塩嶺(えんれい)トンネル(5,944m)を抜ければ、すぐに
岡谷駅(おかや)です。

JR岡谷駅
開業は明治38(1905)年と、長い歴史を誇ります。
現在の駅舎は二代目。昨年リニューアル工事を終えたばかり。
レンガ調のレトロな外観に生まれ変わりました。
駅としては諏訪地方の主要駅の一つとして、
普通列車はもちろん大部分の特急列車も停車。
伊那地方を経由して愛知県の豊橋へと至る、
飯田線の始発駅でもあります。

ホームにはレプリカの御柱(おんばしら)。
諏訪地方らしい展示物です。
諏訪湖を目指して歩いていると、前方から
巨大な建造物が!

諏訪湖と天竜川を隔てるこの建物は釜口水門
広大な流域面積と諏訪湖という水源を持つ天竜川は、古くから洪水を
起こす「暴れ川」として、周辺住民の悩みの種となっていました。
そこで1988年、それまでの水門に代わり、諏訪湖の水位、
並びに河川に放出する水量を調節する目的で
この水門が完成しました。
伊那地方から静岡県は遠州灘へと至る、天竜川の起点でもあります。

近くで見上げてみると、その大きさが分かります。

水を放出中。水質はあまり良くなさそう・・・

側面には魚の溯上(そじょう)を助ける魚道が設けられています。
地域にも自然にも配慮した造り。

水門横の橋の上からの眺め。
視界一杯に諏訪湖が広がります!
沿岸の街や山並みがどこまでも続くよう。

反対側は天竜川。
ここが大河の始まりだと思うと、感慨深いものが有ります。

釜口水門の近くで商いを営む
ウナギの館 天龍
岡谷では有名なお店の様で、地元の人から観光客まで
来客が続々。
夏休みとはいえ、平日にして時に待ち客が出るほどの盛況ぶりでした。

新仔ウナギ重
うな肝入りの吸い物と信州名物・野沢菜の漬物が付いて
3800円。
ちなみに新仔とは、池で養殖し、一年ほどで出荷基準に達した
ウナギの事。
漆塗りにかわいらしい鞠の描かれた、格調高い容れ物が素敵!

ご開帳~!
たっぷり盛られたご飯の上に、何とも贅沢な三枚載せ!
しっかり特製のタレが染み込んだうなぎの身は、
骨も噛み切れるほどに柔らか。
それでいて皮はパリパリ、中はしっとりとした
味わいに仕上がっています。
来て良かった!

諏訪湖の湖畔は公園になっています。
私もここで一休み。

満々と水を湛えた諏訪湖を眺めながら、湖水を揺らす風に吹かれる。
ああ、何と満たされた心地か。

公園内にひっそりと佇む女流歌人・与謝野晶子の歌碑。
「諏訪の湖(うみ) 天龍となる 釜口の 水しづかなり 絹のごとくに」とあります。

中央線を歩道橋で乗り越え、反対側へと向かいます。

岡谷駅前からイルフ童画館を結ぶ童画館通り商店街
石畳の歩道と車道、並木が洒落た雰囲気を醸し出しています。

通りの途中に建つ岡谷美術考古館
岡谷周辺の遺跡から発掘された土器や石器が展示されています。
諏訪地方は古代から人が定住していた土地ですが、
縄文~平安という幅広い出土品、その種類の多さ、
現代にも繋がる実用性、一万年も前の物とは思えない
芸術性の高さに驚き!
別の展示室では特別展として、写真家・滋澤雅人(しげさわ まさと)氏の
撮影した出土品達が、モノクロの世界に浮かび上がっておりました。

この立派な蔵は、銘酒・神渡(みわたり)を世に送り出す
(株)豊島屋の所有。
水に恵まれた諏訪地方は、酒造りも盛ん。
この蔵元も、周辺地域に散らばる内の一つ。
しかし、販売店は見つからず
落胆しつつも岡谷駅に戻ります。

夕方ラッシュを迎えた松本駅に帰着。
さて、上高地へ帰りましょう。
夏だ!うなぎだ!という訳で岡谷を目指した私ですが、
思いの他(失礼)見所の多い街にはびっくり!
もう一度、あるいは泊まり掛けで再訪したく
思います。
こうした発見こそ、街歩きの楽しみですね。
それでは!

神渡(みわたり)本醸造酒
結局駅の売店で買いました。
一晩で飲み干し、翌朝ふらふらで仕事場へ
向かいました、とさ。