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越前旅43 ~プレミアムトレイン・ひのとり(車窓編)~

ひのとり 2
既に取り掛かりから3ヶ月が経過しようとしている
「越前旅」も、ついに(ようやく?)
最終局面

「中京の都」・名古屋から
「西の都」・大阪まで、
「日本最大の私鉄」・近畿日本鉄道(近鉄)
威信を賭けて送り出した新型名阪特急

プレミアムトレイン」・ひのとりにて
移動して参ります!
(客室設備はコチラ)
ひのとり 2-1
15時ちょうど、私を乗せた「ひのとり65列車」は、
近鉄の「東のターミナル」・
近鉄名古屋駅5番ホームを発車!

名古屋市中心部の地下区間を進み、
車両基地が広がる
米野駅(こめのえき)付近から
地上へ出て参りました。

大阪側のターミナル・大阪難波駅まで
189.7km、
2時間5分鉄路のスタートです!

特急「ひのとり」の停車駅は、
・津
・鶴橋
・大阪上本町(うえほんまち)
・終点・大阪難波(なんば)

4駅のみ
(一部の列車は奈良県橿原市(かしはらし)の
大和八木駅にも停車する他、
多停車タイプの名阪乙(おつ)特急にも
「ひのとり」車両が充当される便があります)

特に津駅を出た「ひのとり」はその大部分が
大阪(鶴橋駅)までノンストップ
(1時間以上走りっぱなし!)となり、
その速達性を遺憾なく発揮してくれます!
(ただ飛ばし続けるかというとそうではなく
まるで列車の快適性を見せつけるかのように
適度に、余裕を感じさせる走りを見せてくれます♪)
ひのとり 2-3
福井県から乗車して来たしらさぎ号に続いて、
庄内川(しょうないがわ)を横断。

名古屋市外、そして三重県へ向かって、
疾走を続けます。
ひのとり 2-4
再びやって来ました、木曽三川(きそさんせん)!
(ブレ画像ですみま川(せん)!)

その一本目(しらさぎとは逆)となる、
木曽川を横断。
ここで列車は県境を越え、
お隣・三重県(桑名市)に足を踏み入れます。

山深い飛騨地方を源に濃尾平野を潤し、
伊勢湾へと注ぎ込む木曽三川

このあたりはその河口付近に当たり、
岐阜県内よりも広く、よりゆったりとした
流れとなっているようにも思えます。
ひのとり 2-5
続いて長良川(ながらがわ)
ひのとり 2-6
さらに揖斐川(いびがわ)も横断。

この向こう、少し下ったあたりで
隣り合う二川(揖斐川・長良川)は合流

揖斐川」にまとまって、
伊勢湾へと注ぎ込む河口へと向かいます。
ひのとり 2-7
近鉄線のお隣には、
JR東海・関西本線が並走。

JR近鉄は日本の「最高神」・
天照大神(アマテラスオオカミ)を奉る
伊勢神宮へのアクセス路線の地位を巡って、
長年しのぎを削って来た間柄。

名伊間ではJR東海快速「みえ」を、
近鉄は「しまかぜ」「伊勢志摩ライナー」等の
名伊特急をそれぞれ投入し、
お伊勢参りの乗客を奪い合う関係が
続いています。

ただ便数と快適性に於いて伊勢地方に
強固な地盤を持つ近鉄
圧倒的優位に立っており、
「伊勢(へ向かう鉄道)と言えば?」と言い得るほどの
認知度を獲得しているのが現状と言えるかと思います。
ひのとり 2-8
中京圏屈指の工業都市として発展して来た
歴史を持ち、
三重県北部(北勢(ほくせい)地域)の中核として
君臨する、四日市市(よっかいちし)

人口でも県庁所在地である津市をしのぎ
三重県最大の都市として栄える同市ですが、
大阪へと急ぐ「ひのとり」は
街のターミナルである
近鉄四日市駅もスルー
ひのとり 2-10
15時44分、近鉄名古屋駅を出てから44分。
最初の停車駅となる、津駅に到着。

ここで乗務員の交代が行われ、
大阪市内まで一気に駆け抜ける
ノンストップ走行が始まります!
ひのとり 2-9
津市街地を抜け、広々とした伊勢平野を力走!


15時50分頃、「松阪牛(まつさかうし)」で知られる、
三重県松阪市付近に到達。

このあたりは名古屋からやって来た
名古屋線
大阪から向かってくる大阪線
伊勢・志摩方面へ向かう山田線
3路線がかち合う交通の要所

その3路線の交点にはそれぞれの路線の
起点、および終点となる
伊勢中川駅が在り、
大阪線・名古屋線から山田線へ直通する列車や
伊勢中川駅を始発・終点とする列車は
そのまま入線して行くのですが、

名古屋⇔大阪を直通する名阪特急
伊勢中川駅を経由しない
運行形態が設定されています。
ではどのようにして名阪特急がこの要地を
抜けて行くかというと・・・
ひのとり 2-11
こんな感じ。

3路線が交わる伊勢中川駅
やや宇治山田(伊勢市)方に建設されており、
名古屋線から大阪線へ入るには
スイッチバックが必要となるため、
時間と手間が掛かってしまう。

そこで編み出されたのが、
中川短絡線(なかがわたんらくせん)
と呼ばれる、
伊勢中川駅手前をショートカットしながら
大阪線名古屋線を繋ぐ、連絡線

従来名阪特急は一旦伊勢中川駅に入線(停車)し、
スイッチバックして名古屋線大阪線
行き来する形が取られていましたが、
昭和36(1961)年に「短絡線」が完成したことで
両路線の直通が可能となり、
大幅な時間短縮を達成。

平成23(2012)年には付近を流れる中村川
河川改修と合わせた
短絡線の改良工事が完成。

これにより短絡線内でのスピードアップが果たされ、
名阪甲特急(当時はアーバンライナー)の
津駅停車が実現することとなりました。
(それ以前は短絡線を走行中、
日本唯一となる走行中の運転士交代
行われていました)


そんな経緯もあって、
デルタ線状に配線が施された形となっている、
伊勢中川駅周辺。
ひのとり 2-12
短絡線へ進入した「ひのとり」は、
伊勢中川駅へと向かう名古屋線と分かれ・・・
ひのとり 2-13
下り線を横断する形で大阪線へと合流。

ここから目指す大阪市内までは、
一本道を進みます!

ちなみにこの「中川短絡線」ですが、
現状名阪特急以外の用途に使われていないため、
特急専用の線路となっています。
(スゴイ響きだ・・・!)
ひのとり 2-14
大阪線と合流した「ひのとり」は、
伊勢平野を離れて
山間の地・伊賀地方へ!

車窓には次第に丘陵が増え、
進むにつれて緑の割合が増して行きます。
ひのとり 2-15
16時頃、伊勢地方と伊賀地方を隔てる長大トンネル・
新青山トンネル(5,652m)に突入。

昭和47(1972)年着工、堂50(1975)年に開通した
複線のトンネルで、
長さ5,652mは開通当時私鉄最長を誇り、
他の鉄道事業者によって次々と
記録が更新された今でも、
大手私鉄最長となっています。

元々この付近には単線の青山トンネル(全長3,432m)が
通されていましたが、
大阪線が順次複線化されて行く中
急峻な山岳地帯が障害となり、
複線化・高速化を図る上でのボトルネック
化してしまっていました。

そんな矢先、近傍の総谷(そうだに)トンネル
(356m)内で特急列車同士が
正面衝突するという大事故が発生。
(この事故により、廃線となったトンネル付近では
今も犠牲者たちの魂がさまよっている・・・
なんて話も)

25名が亡くなったこの事故を契機に
近鉄予定を前倒ししての
複線化へと踏み切り、

伊賀上津駅(いがこうづえき)
榊原温泉口(さかきばらおんせんぐち)駅間を
完全新線とした複線化工事が
速やかに行われました。

その新線上に位置する新青山トンネル内は
完全なる直線区間として設計されており、
東(名古屋)側から西(大阪)側に掛けて
22‰(1000m進むごとに22m上る)の
上り勾配が存在。

この上り(大阪難波)方へ向かう特急列車の一部では
最高130km/h運転も行われ、
長~い暗闇勾配の中を
一気に駆け抜けて行きます。
(逆に下り列車は制動(ブレーキ)距離の関係から、
速度制限が存在しています)
ひのとり 2-16
トンネルを抜けたところで、
先頭車デッキにのみ設けられた
カフェスポットへ!

かつての活況と栄光も過ぎたる話となり、
車内販売はおろか自動販売機すら
特急列車から消え去る
時代。

そんな時の流れにあって、
無人とはいえ近鉄名阪特急の車内に
販売スペースを堂々復活
させました!

ひのとり」ではプレミアム車両のデッキに
淹れたてのコーヒーが味わえる
コーヒーサーバー(有料)と
お菓子・「ひのとりグッズ」が購入可能な
自動販売機が据え付けられ、
プレミアムな列車旅に新たな彩りを添えています♪
(自販機で「ひのとりグッズ」をgetしたかったのですが・・・
買い忘れた 笑)
ひのとり 2-17
そんな訳で、コーヒーサーバー
出来立てのコーヒーを購入!

車窓を眺めながらの一息・・・至福!
ひのとり 2-18
緑豊かな伊賀地方を疾走。
ひのとり 2-19
伊賀地方を抜けた列車は、
「まほろばの国」・奈良県へ。

大和朝倉駅桜井駅付近では、
車窓右手に「神の住まう」、
大神神社(おおみわじんじゃ)の御神体として
崇められる、三輪山(みわやま)の姿。
ひのとり 2-20
一部の「ひのとり(名阪甲特急)」が停車する
大和八木(やまとやぎ)駅
一部の特急列車が停車する大和高田駅
通過した「ひのとり」は、一気に大阪府へ。

八尾市(やおし)内、高安(たかやす)駅付近には、
大阪地区の近鉄の運行拠点となっている
高安検車区が存在。

高安駅を挟む形で広がる
約7万3千㎡の敷地には、
特急型から一般車団体専用車両まで
200両近い車両が在籍し、
近鉄屈指の規模を誇る車両基地となっています。

ズラッと居並ぶ車両の中には、団体専用車両・
新あおぞらⅡこと15200系の姿も。
ひのとり 2-21
次第に日が傾く中、大阪市街に突入!

プレミアムな鉄路の終わりも、もうすぐ!(泣)


16時59分、実に74分ぶりの停車駅となる
鶴橋駅に到着した「ひのとり」は、
市街地直下に掘られた地下区間へと潜行。

2分ほどで大阪上本町(うえほんまち)駅
着いた後は、
わずか2kmの「ショート路線」・難波線(なんばせん)へ。

終着駅が迫りつつあることを知らせる
「アニーローリー」が車内に流れる中、
ふと天井を見上げてみると・・・
ひのとり 2-22
周囲と合わせた色合いだった天井が、
真っ青に!

実はコレ、前回記事でも触れていた、
「忘れ物防止策」の一環。

普段は室内色に合わせて淡く調光された
LEDの照明を青く発光させることで、
乗客の目を自然に天井(&荷棚)に向けさせよう
とする狙いがあるそうな。

しらさぎ号」で荷物を置き去りにしかけた
私には、非常に助かる仕掛け。
(・・・なのですが、この演出にイチャモンを付ける
血気盛んな乗客も、居るとか居ないとか)


17時5分、近鉄名古屋駅を出てから2時間と5分。
予定通り、「ひのとり65列車」は
終点・大阪難波駅に到着!
(到着後の姿、取り損ねてしまいました💦)
ひのとり 13
名阪間のライバル・新幹線では味わえない
穏やかな車窓風景と、
比べ物にならないほどの「超・快適空間」・・・

「もっと乗っていたい」
「もう一度乗りたい」
そう思えるような、百点満点の列車旅でした!

さて、皆さま終始気になさっていたであろう「お値段」ですが、
大阪難波~名古屋を乗り通した場合ですと、
乗車券 2,410円
特急料金 1,930円

これに「ひのとり特別車両料金と致しまして、
プレミアム車両 900円
レギュラー車両 200円
を加算。

つまり最低4,540円から、
プレミアムシートを利用した場合でも
5,240円から
この贅沢な車内設備に身を委ねながら
名阪間の移動が可能となっているのです!
(新幹線の場合、自由席利用でも
新大阪~名古屋間では5,940円)

「時間に余裕がある!」という方、
「少しでも快適に移動したい!」という方は、
乗らない手はありませんよ~♪
(近鉄の回し者かって?正直に言いましょう!
近鉄特急大好きです!)
名門大洋フェリー 
いよいよ旅の総仕上げ!
大阪から九州までは、
ゆっくりのんびり、気ままに船旅♪

参考:近畿日本鉄道(近鉄) 公式ホームページ
    YAHOO!JAPAN 路線情報
    ニコニコ大百科
    Wikipedia

前回記事
越前旅42 ~プレミアムトレイン・ひのとり(車両編)~

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。