絶景ここに在り!
- 2017/08/14
- 22:03
皆さんは、日本三大車窓、という言葉を
ご存知でしょうか?
国鉄時代、とみに景色の良い場所が三つ選定され、
以来鉄道ファンの間で知られる名所となりました。
実はそのうちの一つが長野県内に在るのです!
私もお気に入りの場所なのですが、今回じっくりと周ることが出来ました!
その様子を、二回に分けてレポートします。

まずはお約束、松本駅からスタート。
乗り込むのは長野行き普通列車。
車両はE127系100番台
1998年、松本と糸魚川を結ぶ大糸線、その
JR東日本担当区間に於ける車両更新を目的として登場しました。
ベースとなったのは首都圏用通勤電車・209系ですが、
寒冷地向けの改良、ワンマン運転対応、一部がクロスシート(二人掛け)で
あるなど、運用線区に合わせた設計がなされています。
長野地区専用として大糸線・中央本線・篠ノ井線・信越本線で運用中。
ローカル線とはいえ都市間路線。
満員状態の列車に揺られること四十分ほど・・・
目指す姨捨駅に到着しました。

ご覧ください、この絶景!
これこそが日本三大車窓の一つ、姨捨の眺めです。
眼下には千曲市や長野市を中心とした、いわゆる善光寺平
遠くに目を向ければ戸隠連峰や飯森山、
奥には飯山市や斑尾高原までをも見通すことが出来ます。

ちなみに他の二カ所は九州は熊本県八代と鹿児島県隼人を結ぶ
肥薩線の矢岳(やたけ)越え、
北海道の根室本線旧線・狩勝峠(かりかちとうげ)です。
後者はもはや鉄道で訪れることは叶いませんが、
矢岳越えはいずれは目にしてみたい光景。


駅としては特異な設備、線路とは反対側を向いたベンチ。
訪れた人がこの景色を楽しめるように、との工夫。

これは豪華寝台列車・トランスイート四季島
の乗客専用ラウンジ。
ここ姨捨駅は一泊二日コースの停車駅に選ばれており、ここで
幸運なる時を過ごすことを許された乗客たちは、夜景を眺めながら
寛ぎの時間を送ります。

もう一つ、この駅では不思議な光景を目にすることが出来ます。
それは日本の鉄道草創期の技術では克服出来なかった標高や
急勾配を越えるために編み出された方式、スイッチバック!
前照灯を点けたまま後進した列車は松本方に少し進んでから折り返し・・・

駅の直下を篠ノ井方面へと抜けて行きます。
こうしてジグザグに方向転換することで、
通常の鉄道車両では登れない急勾配が発生することを
防いでいるのです。
車両や建設技術の進んだ今では減少してしまった設備。
希少です。

ちなみに特急しなのは姨捨駅を完全スルー
スイッチバック線には入らず、そのまま降って行きます。

JR仕様に交換された駅名標も、さり気なくスイッチバック線をアピール。
背景と合わせると、まるで空中に浮かんでいるかのよう。

景色を眺めながらのお昼ご飯!
松本駅で購入した駅弁・とりめし

メインは鶏出汁の効いたご飯。その上に松本名物・山賊焼き(鶏肉の揚げ物)、
錦糸卵、鶏そぼろが載せられています。
各種野菜にぶどうゼリーも付いて、彩豊か。

左手に善光寺平を望みつつ、松本方面へ向かう普通列車が
登って来ました。

姨捨駅舎
駅自体の開業は明治33(1900)年。
何と120年近くが経過しています。
7年前に駅舎はリニューアルされていますが、明治や大正を
思わせるレトロな風情が残ります。
さて、絶景駅の模様をお伝えし、今回のレポートはここまで。
次回は姨捨駅を飛び出し、周囲の名所を時間の許す限り
巡ります。
それでは!

晴天に 朝月浮かべし 上高地
ご存知でしょうか?
国鉄時代、とみに景色の良い場所が三つ選定され、
以来鉄道ファンの間で知られる名所となりました。
実はそのうちの一つが長野県内に在るのです!
私もお気に入りの場所なのですが、今回じっくりと周ることが出来ました!
その様子を、二回に分けてレポートします。

まずはお約束、松本駅からスタート。
乗り込むのは長野行き普通列車。
車両はE127系100番台
1998年、松本と糸魚川を結ぶ大糸線、その
JR東日本担当区間に於ける車両更新を目的として登場しました。
ベースとなったのは首都圏用通勤電車・209系ですが、
寒冷地向けの改良、ワンマン運転対応、一部がクロスシート(二人掛け)で
あるなど、運用線区に合わせた設計がなされています。
長野地区専用として大糸線・中央本線・篠ノ井線・信越本線で運用中。
ローカル線とはいえ都市間路線。
満員状態の列車に揺られること四十分ほど・・・
目指す姨捨駅に到着しました。

ご覧ください、この絶景!
これこそが日本三大車窓の一つ、姨捨の眺めです。
眼下には千曲市や長野市を中心とした、いわゆる善光寺平
遠くに目を向ければ戸隠連峰や飯森山、
奥には飯山市や斑尾高原までをも見通すことが出来ます。

ちなみに他の二カ所は九州は熊本県八代と鹿児島県隼人を結ぶ
肥薩線の矢岳(やたけ)越え、
北海道の根室本線旧線・狩勝峠(かりかちとうげ)です。
後者はもはや鉄道で訪れることは叶いませんが、
矢岳越えはいずれは目にしてみたい光景。


駅としては特異な設備、線路とは反対側を向いたベンチ。
訪れた人がこの景色を楽しめるように、との工夫。

これは豪華寝台列車・トランスイート四季島
の乗客専用ラウンジ。
ここ姨捨駅は一泊二日コースの停車駅に選ばれており、ここで
幸運なる時を過ごすことを許された乗客たちは、夜景を眺めながら
寛ぎの時間を送ります。

もう一つ、この駅では不思議な光景を目にすることが出来ます。
それは日本の鉄道草創期の技術では克服出来なかった標高や
急勾配を越えるために編み出された方式、スイッチバック!
前照灯を点けたまま後進した列車は松本方に少し進んでから折り返し・・・

駅の直下を篠ノ井方面へと抜けて行きます。
こうしてジグザグに方向転換することで、
通常の鉄道車両では登れない急勾配が発生することを
防いでいるのです。
車両や建設技術の進んだ今では減少してしまった設備。
希少です。

ちなみに特急しなのは姨捨駅を完全スルー
スイッチバック線には入らず、そのまま降って行きます。

JR仕様に交換された駅名標も、さり気なくスイッチバック線をアピール。
背景と合わせると、まるで空中に浮かんでいるかのよう。

景色を眺めながらのお昼ご飯!
松本駅で購入した駅弁・とりめし

メインは鶏出汁の効いたご飯。その上に松本名物・山賊焼き(鶏肉の揚げ物)、
錦糸卵、鶏そぼろが載せられています。
各種野菜にぶどうゼリーも付いて、彩豊か。

左手に善光寺平を望みつつ、松本方面へ向かう普通列車が
登って来ました。

姨捨駅舎
駅自体の開業は明治33(1900)年。
何と120年近くが経過しています。
7年前に駅舎はリニューアルされていますが、明治や大正を
思わせるレトロな風情が残ります。
さて、絶景駅の模様をお伝えし、今回のレポートはここまで。
次回は姨捨駅を飛び出し、周囲の名所を時間の許す限り
巡ります。
それでは!

晴天に 朝月浮かべし 上高地