越前旅44 ~ゆったりのんびり、瀬戸内航路! その1~
- 2021/10/26
- 16:53

旅先である越前を離れて既に7時間。
福井県からJRの特急「しらさぎ」、
名古屋からは近鉄特急「ひのとり」を乗り継いで、
日本第二の都市・大阪まで
到達致しました!
最終目的地、九州は福岡県まで、
あと少し!
「ひのとり」で辿り着いた大阪難波から
大阪メトロ四つ橋線、
新交通システム・ニュートラムと乗り継いで、
大阪市南部、大阪湾に張り出す人工造成地帯上に築かれた
港湾施設・大阪南港(おおさかなんこう)へ!

臨港地区を高架上でぐるっと回る「新交通システム」・
ニュートラムに揺られ、降り立った
フェリーターミナル駅から
長大な歩道橋を通って約5分。
やって来ました、
大阪南港フェリーターミナル
大阪南港を拠点に西日本各地へ向かう
フェリー乗り場の一つで、
ここから九州・福岡県は新門司港(しんもじこう)へと向かう
シティライン 名門大洋フェリー、
四国は愛媛県・東予港(とうよこう)との間を
行き来する
オレンジフェリーの
2航路・3便が就航。
波穏やかな瀬戸内海をゆったり進む航路で、
快適に移動可能な船便が発着する、
海のターミナルとなっています。
そんなターミナルから今回乗船するのは、
福岡県北九州市・新門司港へと向かう
名門大洋フェリー
阪神地域と九州を結ぶ「フェリー界のドル箱路線」・
瀬戸内航路を運航する船会社の一つで、
大阪南港⇔新門司港の間に夕刻発と
夜発の1日2便を4隻体制にて運航。
近年では船舶の新造(更新)を
積極的に進めており、
客室設備の刷新と快適性の向上に
力を入れています。

窓口で予約時にあらかじめゲットしていた
「予約番号」を伝え、無事手続き終了。
ターミナル内の待合室でしばらく待機した後、
18時30分に乗船開始を告げる
アナウンスが流され、いよいよ乗船!
今回乗り込むのは、
フェリーきたきゅうしゅうⅡ
大阪南港を夜に発し、新門司港に翌朝入港する
第2便に充当される船で、
平成27(2015)年11月に就航。
スペックは
総トン数 約15,000t
全長 183m
全幅 27m
旅客定員713名にトラック146台、
乗用車105台を積載可能で、
2基のエンジンと3基(2基1組、1基1組)の発電機で
約1,9000kwの出力を発生。
最大25.6ノット(約47km/h)、
航海速力23.2ノット(約43km/h)の
航行能力を発揮する、
海のジャンボジェット

乗船して最初に目にするエントランスは
明るく、広々とした雰囲気。
乗船口スグのところに配置されたこの空間は
船内と船外を繋ぐ出入り口であるとともに、
公共利用できる憩いの場、
また船内各所へ移動する際の動線の中心
としても位置付けられており、
ここを中心として案内所や売店といった
船旅に欠かせない施設から、
レストラン、ゲームコーナーといった娯楽施設、
家族連れでも安心のキッズコーナーなどが
配置されています。

エントランスの一角に置かれた売店では、
船旅で持て余したひと時を埋める雑誌や
雑貨類、軽食やドリンク・アルコール類、
名門大洋フェリーオリジナルグッズや
関西・九州地方の土産物等を販売。
併設された案内所は
割り当てられた船室や船内各施設の案内、
落とし物への対応等を受け付けており、
初めて乗船する人でも安心の
体制が整えられています♪
(基本的に乗船時にはエントランスで待機していた
スタッフさんが率先して案内して下さるので、
キョロキョロしなくても大丈夫♪)

案内所から通路を挟んで向かいには、
小規模ながらゲームコーナーも
設けられています♪
(あまり使われているところを
見たことはありませんが 笑)

船内各所にはのんびりテレビを視聴できる
テレビラウンジや

流れる景色を眺めながらくつろげる
プロムナード

ソファが並ぶ展望ラウンジなどの
休憩スペースも充実しており、
航海中の散策や気分転換にピッタリ!

゛船旅″の楽しみの一つ、展望風呂!
男女一箇所ずつ設けられた入浴設備は、
ライバル・阪九フェリーのような
露天風呂こそ無いものの・・・

(公式サイトより拝借)
広々とした浴槽からは、
窓越しに流れゆく瀬戸内海や周防灘(すおうなだ)の
海景色が楽しめます♪
(朝方ゆ楽でたっぷり温泉に
浸かってきたため、今回はパス)

そんな船旅の楽しみの一つは、
船上でいただく食事!
名門大洋フェリーではバイキング形式の
展望レストランが用意され、
夜は19:00~21:30まで、
朝は6:40~入港20分前まで、
(一部の座席で)景色を眺めながらの食事が
楽しめます♪
(詳細なご紹介は、次回記事にて)

レストランで食事にありつけなくても、
大丈夫!
エントランス横、ゲームコーナーの隣では、
食料品も販売されている
自販機コーナーが用意され、
ドリンクやアルコール類、
焼きそばや焼きおにぎり等の軽食、
カップ麺などが購入可能となっています♪
(私はだいたい朝食をここで買っています)

今回の船旅でチョイスした船室は、
2等洋室・ツーリスト
修学旅行のような「ザコ寝」スタイルの船室、
「2等・エコノミー」の上に位置するクラスで、
定員10~30名ほどの相部屋ながら、
゛占有スペース″となる2,000㎜×800㎜のベッドと
スリッパ、コンセントが用意され、
一人旅からグループまで対応した
リーズナブルで使い勝手のよい
設備となっています。

こちらが私の「寝床」となるベッド。
寝具が用意された「マイスペース」には
コンセントとベッドライト、ハンガー、
ドリンクホルダーが設置され、
一夜を過ごすには必要な装備が
ひと通り揃えられています。
「おサイフが気になる・・・」という方は、
船内に貴重品ロッカーも
備えられているので、ご安心を。

7F(エントランスの一コ上)後部からは、
屋外に開けた展望デッキへ!

後方へ開けた視界からは、
大阪湾や瀬戸内海、周防灘で展開される
海景色、沿海地域の町並みや山並みを、
海風に当たりながら眺めることが出来ます♪
(ただし夏季を除いて
終始寒風に晒される場所であり、
気候・天候に関わらず上着は必須。
また天候や海の状態によっては潮をかぶる
場合もあり、
航行中は足下への注意も欠かせません)

頭上には、名門大洋フェリーの社章が描かれた
巨大な煙突。

19時50分頃、
船員の手で船を岸壁に繋ぎとめていた
錨(いかり)が上げられ・・・

フェリーきたきゅうしゅうⅡは
ゆっくりと動き始めました!
北九州市・新門司港まで458km、
12時間40分の船旅のスタートです!
参考:名門大洋フェリー 公式ホームページ
Wikipedia
前回記事
越前旅43 ~プレミアムトレイン・ひのとり(車窓編)~
大阪南港フェリーターミナル
(シティライン 名門大洋フェリー乗り場)
お問い合わせ
06‐(6613)‐1402
アクセス
車
JR大阪駅から 約25分
阪神高速4号湾岸線南港中出口から 約2分
JR天王寺駅から 約30分
近鉄大阪難波駅から 約20分
駐車場アリ
収容台数:50台
入庫より120分 200円、以降 60分ごと100円加算
当日内1日最大 500円、2日目から500円加算
※車で乗船の場合、ターミナル横に
乗船待ち駐車場アリ
(オレンジフェリーの乗船待ち駐車場と
お間違えの無いよう、ご注意ください)
公共交通機関
大阪メトロニュートラム
フェリーターミナル駅から 徒歩約4分
南海バス運行のシャトルバスあり
南海堺東(さかいひがし)~駅前~堺駅前
~南港フェリーターミナル間にて
1日2便、船の発着時刻に応じて運行。
料金大人510円、小人260円(片道)
お問い合わせ
南海バス株式会社 堺営業所
TEL
072-223-8877