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美観地区巡り7 ~「美観地区」・撮り歩き!~

美観地区撮り歩き 1
改めましてやって来ました、
今は「我が町」となっております、
岡山県倉敷市が誇る「町並み保存地区」・
倉敷美観地区!

温暖な気候高梁川(たかはしがわ)がもたらす恵みにより、
古来より豊かな風土が形成されて来た、
倉敷地域。

中でも海辺に面した倉敷川
(周辺地域が干拓される以前は、
海と繋がる入り江であった)は
中世以降物資の集積地として注目され、

豊臣と徳川、決着の戦いとなった
大坂の陣」の頃に備中総代官を務めていた
゛大名茶人″・小堀遠州(こぼり えんしゅう)
によって兵糧の積み出し拠点としての
陣屋が置かれ、

寛永19(1642)年には幕府から
「代官」が派遣される形で、
倉敷代官所が発足。

これによって倉敷の地は江戸幕府の直轄地・
天領(てんりょう)となり、
倉敷川の水運と商人たちの集住による
商業の発達
沿海地域の大規模な新田開発によって、
大いに発達して行くこととなりました。

明治以降水運の衰退によって
倉敷地域は一時停滞期を迎えたものの、

町の再興と近代工業の導入に燃える地元有志や、
彼らの熱意を受けた名士・
大原家(大原孝四郎)の尽力によって
倉敷紡績所(現倉敷アイビースクエア)が誕生。

この「近代化」の象徴となる
生産拠点の登場によって、
斜陽に差し掛かっていた町は回復と
さらなる発展へと向かいました。

そんな江戸~明治の発展と隆盛の歴史を
今に伝える町並みは、
倉敷川沿いや「本町地区」・「東山地区」を中心とした
21haの範囲が倉敷市の定める
美観地区景観条例によって保護され、

特に倉敷川沿いを中心に定められた
15haの区域は、
「倉敷川畔(はん)伝統的建造物群保存地区」として、
国の重要伝統的建造物群保存地区
(重伝建)に指定されています。


今回はそんな「美観地区」を、
倉敷川に沿って撮り歩き!

伝統的な造りの白壁土蔵や町家、
明治以降に建てられた洋風建築が入り混じる、
風雅な町の景色を収めて参ります!


前回記事はコチラ


美観地区撮り歩き 2
まず「美観地区」と聞くと、
この景観を思い浮かべることも多いことでしょう!

「美観地区」を流れる倉敷川
そのほぼ中央付近に架かる石造橋・
中橋と、

大正時代に建てられた洋風建築・
倉敷館(観光案内所)の、
ツーショット!

手前に架かる中橋は、
前回の「川舟流し」でも触れた通り、
明治10(1877)年に
それまでの木造橋に代わって架橋。

シンプルな単径間桁橋
(たんけいかんけたばし)という
構造で造られた橋は、
中央に向かって湾曲した形となっています。

これは「水運の町」として栄えてきた
倉敷ならではの工夫で、
ここを潜る舟の通行を容易とする
ためのものだそう。

この二つの建造物は「美観地区」の象徴であるとともに
同地区を代表する映えスポット
ともなっており、
日中はここで記念撮影をする観光客
初々しい笑顔を浮かべる新婚さんなどの姿が
絶えることはありません♪
川舟めぐり 6
そんな「中橋」を渡った先に在る
倉敷館は、
大正6(1917)年に倉敷町役場として
建てられた洋風建築。

「大正ロマン」を感じさせる
白亜の建物は、
国の登録有形文化財にも
指定されています!
美観地区撮り歩き 4
内部は1階部分が観光案内や
観光スポットおよび宿泊施設の紹介、
「川舟流し」の乗船券販売を行う
観光案内所

エレベーターで上がった2階部分
自動販売機やコインロッカー、
トイレが備えられた無料休憩所
なっています。
美観地区撮り歩き 5
「無料休憩所」となっている1階部分は、
開放的な造り。

1階と比べてみると、下が当時の「町民」への
対応に使われた窓口
こちらは職員が事務作業に当たる
オフィスといったところでしょうか。

シャレた意匠の天井からは・・・
美観地区撮り歩き 6
洋風の照明器具がぶらさがっています。
美観地区撮り歩き 7
「桟」が目立つ古風な造りの窓からは・・・
美観地区撮り歩き 8
明るい陽光に照らされた、「美観地区」の町並み。
美観地区撮り歩き 9
「倉敷館」南側(倉敷川下流方向)の町並み。

手前には土蔵造りの倉敷民藝館(みんげいかん)。
美観地区撮り歩き 10
「中橋」を渡り、反対側へ。
美観地区撮り歩き 11
この並びに建っている
料理旅館 鶴形(つるがた)は、
前回記事でも触れた通り、
倉敷市でも最古級の建築物!

江戸時代中期、8代将軍徳川吉宗(とくがわ よしむね)の
治世下、1744(寛保4/延享元)年に
建てられました。

「最古級」だけあってその造りは
「倉敷町家」の代表格とも
言い得るものであり
美観地区撮り歩き 12
2階部分に設けられた、
角柄窓※(つのがらまど)に竪子(たてご)※を
入れているのが特徴の窓・
倉敷窓や・・・

※角柄窓(つのがらまど)
窓枠の水平枠が垂直枠より前に突き出している窓

※竪子(たてご)
窓の格子(こうし)、または障子の組子(くみこ)。
倉敷の町家ではこれを3本、
もしくは5本通している。
美観地区撮り歩き 13
1階部分に取り付けられた格子窓・
倉敷格子(くらしきごうし)等、

その特徴がフルに現れた形と
なっています。

(「倉敷格子」は上下に通された
太い格子・親竪子(おやたてご)の間に、
細く、短く切り詰められた竪子が
並べられているのが特徴です)
美観地区撮り歩き 14
「旅館 鶴形」、その隣の日本料理店・
「カモ井」を抜けた先には、
大原家の別邸・有隣荘(ゆうりんそう)

倉敷を拠点に勢威を揮った大店・
「大原家」の財力を誇示するかのような
ベンガラ(鬱金(うこん)色の壁と、
別名・緑御殿の由来となった、
釉薬(ゆうやく)でコーティングされた屋根瓦が
目を引きます。
美観地区撮り歩き 15
大正末年、大原家の援助で架設された
今橋と、
「美観地区」のシンボル的建造物の一つ・
大原美術館

この二つを始めとして、
町の方々に「大原家」ゆかりの
建物や構造物が残っているあたり、
この地における大原家の影響力
大きさが窺えます。

欄干に大書された「今橋」の字は、
橋の架け替えを資金的に援助した
当時の大原家当主・
大原孫三郎氏による もの。
美観地区撮り歩き 16
実は純然たる「石橋」ではなく、
鉄筋コンクリート花崗岩(かこうがん)で
覆った形
となっている、今橋。

そのあちこちには・・・
美観地区撮り歩き 17
精巧に造られた、
20体にも及ぶの彫り込み。

内側は「線彫り」、外側は立体的な「浮き彫り」と、
見せ方にも工夫が凝らされています。
美観地区撮り歩き 25
龍は吉祥の象徴であるとともに、
大原孫三郎氏の干支(えと)でも
あるそうな。

ここにもさりげなく、出資者の主張
(もしくはデザイン担当・
児島虎次郎(こじま とらじろう)画伯の気づかい?)
美観地区撮り歩き 18
「今橋」を鑑賞していると、
倉敷川の向こうから
美観地区撮り歩き 19
先ほど乗船していた「川舟」がやって来て・・・
美観地区撮り歩き 20
華麗にターンを決めました♪
美観地区撮り歩き 23
「旧大原家住宅」と「有隣荘」の間から、
「大原美術館」を覗く。
美観地区撮り歩き 21
趣ある路地を覗けば・・・
美観地区撮り歩き 22
そこかしこに「なまこ壁」。
美観地区撮り歩き 24
反対側も、イイ感じ♪
(左側、工事中の「旧中国銀行倉敷本町出張所」の
区画を区切る赤いコーン
目立ってしまっているのが、
ちょっと残念💦)


当初予定では「大原美術館」へ
向かうつもりだったのですが、
新型コロナウイルスの影響で
開館時間が午前中いっぱいまでとなっていたり、
゛カメラマン″さんに捕まってしまったり
(撮って頂いたのはありがたいのですが、
個人的には人を写す(自分自身も)
趣味はないもので・・・)して、

この日は行けず

翌日向かいの「旧大原家住宅」と合わせて
再アタックを試みることになりました。
阿智神社 1
てな訳でチョット予定を変えまして、
町並みを見下ろす高台に鎮座する
「倉敷鎮守の社」・
阿智神社(あちじんじゃ)へ向かいます!


参考:倉敷観光WEB
岡山観光WEB
   井上家住宅
  美観地区をお散歩
   くらしき地域資源ミュージアム
    Wikipedia


倉敷館(観光案内所)

開館時間
9:00~18:00

利用料金
無料!

定休日
年中無休!

お問い合わせ
倉敷館(観光案内所)
TEL (086)422-0542
倉敷市観光課
TEL (086)426-3411

アクセス

山陽自動車道 倉敷I.Cより 約13分
瀬戸中央自動車道 早島I.Cより 約11分

公共交通機関
JR倉敷駅から 徒歩約12分
タクシーで約5分

下電バス62系統 天城線(所要約10分)
倉敷芸文館東バス停下車 徒歩約3分
同51系統 塩生線(所要約1分)
大原美術館前バス停下車 徒歩約4分

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。