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゛大正ロマン″・門司赤煉瓦プレイス! その2

「近代国家」としての歩みを始め、
国策としての学校教育が幕を開けて以来、
(国民性もあってか)平均的・画一的な
教育の施行
に基づく
社会の゛潤滑油″たるべき
人材の育成
に重きが置かれて来た、
我が国日本。

かつての近代化からの富国強兵の時代
そして戦災から立ち上がるエネルギーを必要とした
高度経済成長の時代、
国を、社会を前進させるための「公策」として
それは確かに(良し悪しはあれど)
機能していました。

しかしバブル崩壊以後
経済政策・経済活動が滞り、
高度な多様化情報化の時代を
迎えるに当たり、
それはもはや過去の産物へと
成り下がり、

国が、社会が「」を失うとともに
中身とエネルギーを持ち合わずに
形骸化の一途を
辿りつつあるように思えます。

近頃では教育の現場も゛人を育てる″ことを
放棄してしまったか、
常軌を逸した行動に走る
未成熟な大人も増加。

「平均的な教育」が育てるべき人材から
考える能力を奪った結果、
「狡猾な知恵者」たちが甘いリンゴを独占し、
奪われる者がただ奪われるだけの
誤った社会の醸成と、

最先端の分野・技術で他国に後れを取り
国全体での技術や゛創造力″の底上げが
なされていない
現状へと
繋がっているようにも思えます。

「教育の画一化」によって育てられた人材が
社会へ飛躍し、
国を押し上げていた時代は
もはや過去のもの

教育機関は(あるいは教育者は)その
原点へと今一度回帰し、
現状維持″ではない、゛″と゛未来″を担うべき
人材と社会の醸成と、
本来あるべき教育の模索へと
大きく舵を切るべきではないでしょうか?



・・・序文が長くなりました。
(このような思考へ至る衝撃的な出来事
あったもので)


門司赤レンガプレイス 1
前回記事より福岡県から岡山県へ移住する前の
立ち寄り観光″、
JR門司駅(もじえき)前に鎮座する
元ビール工場を再利用した施設・
門司赤煉瓦プレイス
ご紹介しております!


前回記事はコチラ
http://ac802tfk.com/blog-entry-447.html


門司赤煉瓦プレイス 11
一部店舗を除いて原則非公開となっている
醸造棟に代わって訪れるのは、
そのお隣に建つ門司麦酒煉瓦館
(もじビールれんがかん)

大正2(1913)年の帝国麦酒(ビール)創業時に
事務棟として建てられた建築物で、
建物全体に鉱滓煉瓦
(こうさいれんが。金属を製錬する際に
排出された゛滓(かす)″に、
生石灰 ・水を加えて成形されたレンガ)を使用。

左右対称、垂直方向の線が強調されたデザインは
ドイツゴシック様式と呼ばれるもので、
醸造棟の華やかな色合いとは対照的な
茶色がかった色合いが、
独特な雰囲気を醸し出しています。
門司赤煉瓦プレイス 2-3
建物を構成するレンガ壁は、
建築様式に則り
短辺のレンガのみで積み上げた、
ドイ積みと呼ばれる方式で
構築されています。

お隣、長辺と短辺のレンガを交互に積む
イギリス積みで構成された醸造棟とは、
この点でも明確な「差別化」が
図られているようです。
門司赤煉瓦プレイス 2-1
それでは、建物内へと入って参りましょう!
門司赤煉瓦プレイス 2-4
玄関を入った先は、
椅子とテーブルが並べられた
フリースペースのような空間。

外壁同様部屋を取り囲むように立ち上がる
鉱滓煉瓦の壁が、
なんとも言えないレトロな雰囲気
醸し出しています♪

この先、一階の大部分と二階全体を使った
展示スペースは、
受付を経由しての有料ゾーンとなります。
門司赤煉瓦プレイス 2-5
受付で「観覧料(大人100円)」を支払い、
展示スペースへ進入!
門司赤煉瓦プレイス 2-6
一階展示室の中央部分、
受付から進んだ正面に置かれているのは、
当初この工場で作られていた銘柄・
サクラビール
ショーウインドウを再現したもの。
門司赤煉瓦プレイス 2-7
大正2(1913)年にこの地で産声を上げた
サクラビールは、
モダンガール(モガ)を起用した
デザイン性の高いポスター

びんに施された優れたラベルデザインも相まって
国内外から人気を博し、
最盛期には国内3位、
約9%のシェア

獲得することに成功。

東京・銀座や大阪・道頓堀といった
目抜き通りにも看板が設置されるほどの
人気と知名度を得ていたようです。
門司赤煉瓦プレイス 2-8
当時のサクラビールを紹介した資料。

Aの写真は「帝国麦酒」を立ち上げた神戸の財閥・
鈴木商店の2代目社長・
鈴木よねさん。

Bは当時のサクラビールのラベル。

Cは明治45(1912)年の工場起工に際して
執り行われた、
地鎮祭(じちんさい)の様子。

Dは帝国麦酒の絵はがきと、工場内の様子。

Eはモダンガール(モガ)を起用した
サクラビールポスター
デザインは当時人気を博していた画家・
北野恒富(きたの つねとみ)画伯によるもの。
門司赤煉瓦プレイス 2-9
完成した製品を搬送するために使われた
木箱

箱のフタは中央に大きくサクラのマークが描かれ、
ブランドイメージをアピール。

その周りには現在と逆の「右書き」で、
「登録商標」、「サクラビール」、
「帝国麦酒株式会社醸造」と記されています。
門司赤煉瓦プレイス 2-11
サクラビールの酒瓶とグラス。

シンプルながらも華やかなイラストと、
字体にまでこだわった表記が
とってもオシャレ♪
(人気銘柄となったのも、頷ける!)
門司赤煉瓦プレイス 2-10
当時使われていた看板やトレー。

左側のトレーは表面にサクラビールのラベル
ペイントされ、
外周に細やかな装飾が施されるなど、
特段のこだわりが感じられます♪
門司赤煉瓦プレイス 2-12
サクラビール関連の展示に混ざって置かれた、
エビスビールの酒瓶。

その片方は・・・
門司赤煉瓦プレイス 2-13
遭遇率数百分の一!

恵比寿さまの背後のカゴにも
縁起物のタイが入れられた、
ラッキーヱビス!
(初めて実物を見た!)


展示室内に置かれたモニターでは・・・
門司赤煉瓦プレイス 2-14

門司赤煉瓦プレイス 2-15

門司赤煉瓦プレイス 2-16

門司赤煉瓦プレイス 2-17

ビールの製造から出荷までのプロセスを紹介!
門司赤煉瓦プレイス 2-18
当時の製造工場(赤煉瓦プレイス)
海岸線(現在の国道199号線)に面して
建てられており、
その立地を生かして双方での
素早い出荷が可能となっていました。

(これもサクラビールが比較的短期間で
広く流通した一因と言えるでしょう。
土地選び、大事!)
門司赤煉瓦プレイス 2-19
「帝国麦酒本社工場」操業当時の様子を
再現した、復元模型。

大正2(1913)年の操業開始以降、
サクラビール人気需要の拡大に伴い
順次増築・拡張された工場敷地は、

大正9(1920)年頃には敷地面積
1万5,000坪
建物は8,900坪
北九州地域一工業地帯として発展を続ける
大里(だいり)地区でも最大級の工場
挙げられるまでに成長を果たしました。

その工場敷地には現存する建築物の他、
ビールの素となる麦芽(ばくが)を造るための
製麦場(せいばくじょう)、

出来上がったビールの瓶詰めや
箱詰めが行われた(多分)
製品場などの施設が
確認できます。
門司赤煉瓦プレイス 2-24
大理石タイル金属で構築された
格調高い暖炉のそばには・・・
門司赤煉瓦プレイス 2-25
サッポロビール九州工場時代に
実際に使われていた、
麦汁(ばくじゅう)ろ過機
(粉砕した麦芽を「もろみ」を造って糖化させ、
さらに゛こし″て麦汁にするための機械)の
カラン(注出口)

年季の入った造りと錆び具合からすると、
工場創業当時から使われていたものでしょうか?
門司赤煉瓦プレイス 2-20
ガラスケース内にズラリと並べられた、
サクラビール海外向け製品のラベル。
門司赤煉瓦プレイス 2-21
大正3(1914)年に「人類史上初の世界大戦」・
第一次世界大戦が勃発すると、
ヨーロッパからアジア地域への
ビールの販路途絶

そのためサクラビールも国内外での需要が急増し、
近隣諸国のみでなく
アフリカにまで販路を拡大

大正5(1916)年にはパナで開催された
「平和国際博覧会」で金賞を受賞するなど、
国際的にも高い評価を獲得して行きました。
門司赤煉瓦プレイス 2-22
こちらはボルネオ島
(インドネシアマレーシアブル領)
向けに製造された、
ボルネオビールのラベル。

ブランド名に合わせて、トレードマークの「サクラ」も
「象と牛」に変更されています。

こういった国・地域に合わせた
ブランド展開もまた、
サクラブランド」が人気を博した
要因と言えるでしょうね。
門司赤煉瓦プレイス 2-23
シャレた造りの天井を見上げ、
趣ある木製の階段を上がって
2階へと向かいます!


参考:門司赤煉瓦プレイス 公式ホームページ
    INTERIOR BOOK
    Wikipedia
    コトバンク


門司麦酒煉瓦館

北九州市門司区大里本町3-6-1

営業時間
9:00~17:00

休業日
12月29日~翌1月3日まで

観覧料
個人
大人 100円 中学生以下 50円
団体(30名以上)
大人 80円 中学生以下 40円
※その他各種減免措置アリ。
詳しくは公式ホームページを
ご参照のこと。

お問い合わせ
TEL 093-382-1717

アクセス

北九州高速道路・大里(だいり)ICより 約5分
門司港レトロより 約3分
JR小倉駅(北口)より
国道199号線経由で約13分

駐車場
普通車 148台 大型車 10台
一日の利用料 500円
観光バス 1,000円

公共交通機関
JR門司駅(北口)より 徒歩約3分

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。