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山城と城下町を歩く5 ~名勝・頼久寺庭園!~

鉄道業界に吹き荒れる、
減便

コロナ禍突入以降、
激減した旅客需要に応じて減便・減車
措置を講じてきた鉄道各社は、

感染状況が(新種の株が流入して来たとは言え)
好転に向かっている今でも,
その対応を継続

結果都市部を中心に特定の列車に乗客が
集中し、「三密を避ける」という
大前提に逆行した
状態が多々発生してしまっています。
(それを推奨する行政にも
問題があるようにも思えますが)

もちろんダイヤ編成や車両の調達などは
一朝一夕で為し得るものではなく、
鉄道各社の思惑が大いに作用するのも
承知の上ではありますが、

このコロナ禍中での動きが
大衆の鉄道離れを加速させ、

いずれは都市部での他交通機関への
利用者の流出

地方路線廃止の潮流へと繋がりかねない
危険をはらんでいるようにも思えます。

とはいえ鉄道がこれまで社会の発展や
人流・物流に果たして来た役割は大きく、
それがこのまま衰退してしまうのは
一「鉄道ファン」としても誠に忍びない

ただ一個人が鉄路の維持に果たせる役割が
限られているのも事実であり、
行政の援助運営体系の見直しなど、
抜本的な対策が必要であるとも
感じるところ。

長く続く危機に晒されている今こそ、
「官」「民」の垣根を超えた
路線維持への取り組みが
求められているのではないでしょうか?


長々と喋ってしまいましたが、
本題へと入って参りましょう。

岡山県中西部、
「岡山三大河川」・高梁川(たかはしがわ)
流域に広がる街・
高梁市(たかはしし)を巡る、
日帰り旅。


前回記事はコチラ
http://ac802tfk.com/blog-entry-464.html


備中松山城 4-21
城下町の風情を残す武家屋敷地の跡・
「石火矢町通り」を抜け、
辿り着いたのは・・・
頼久寺 1
高梁市屈指の古刹・
頼久寺(らいきゅうじ)

臨済宗(りんざいしゅう)永源寺派(えいげんじは。
大本山は滋賀県東近江市の、永源寺)に
属する寺院で、
山号は天柱山(てんちゅうざん)。

その創建年代は不明であるものの、
室町時代初期、室町幕府初代将軍・
足利尊氏(あしかが たかうじ)の発案で
各国に置かれた寺院・
安国寺(あんこくじ)の一山として再興

永正年間(1504~1520年頃)に
備中松山城主となった
上野頼久(うえの よりひさ)の庇護によって
境内の整備が進められ、

頼久公の死後、「頼久寺(らいきゅうじ)」と
呼び名が改められました。
頼久寺 3
三村氏と宇喜多・毛利氏が激烈な戦いを
繰り広げた備中兵乱と、
それを経て進駐して来た毛利氏統治
時代を経て、

天下分け目の関ケ原の戦い後、
毛利氏を睨む要衝に位置する備中は
新たに誕生した徳川幕府の
直轄領に。

その統治を請け負う奉行として
入国して来たのが、
小堀正次(こぼり まさつぐ)と
政一(まさかず。「遠州」の別名で知られる)の父子。

当初は荒廃した備中松山城に代わって
ここ頼久寺に政務を執るための居館が置かれ、
併せて寺地の整備も進められ、
この時に「遠州」の作庭によって
庭園が整備されたと伝わります。

現在境内には「中興の祖」である
上野頼久公

備中兵乱」で非業の死を遂げた
備中松山城主・三村元親(みむら もとちか)公と
その子・勝法師丸
元親公の父・家親(いえちか)公の
建てられている他、

「遠州流」の庭園を始めとして
境内全体が国の名勝
指定されています。
頼久寺 4
それでは、境内へと踏み入って参りましょう!

精緻な彫刻が施された
山門を抜けると・・・
頼久寺 5
広々とした前庭へ!

心地よい晴天の下で並ぶのは、
寺院としての中核をなす本堂(右)と、
薬師如来を祀った薬師堂(左)

ともに名勝指定を受けています。
頼久寺 6
前庭周辺には、
バリエーション豊かな体勢を取る
仏さまたち。

なんだかユーモラスで、かわいらしい♪


ここからはお目当ての庭園へ!
まずはお坊さんたちの住まいである施設・
庫裏(くり)へと上がり、
受付と庭園に付いての簡単な説明を拝受。
頼久寺 7
そこから庫裏内を抜け、
廊下を渡ると
頼久寺 8

頼久寺 9
見えて来ました・・・
頼久寺 10
名勝頼久寺庭園!

江戸時代初期、慶長10(1605)年頃
作と伝わる庭園で、
明確な記録こそ残されてはいないものの、

父・正次とともに備中国奉行として赴任した
「大名茶人」、
小堀政一(こぼり まさかず)
による作庭と伝えられています。

庭は蓬莱式枯山水庭園
(ほうらいしきかれさんすいていえん)と呼ばれる
形式に則って築かれており、
近傍に聳える愛宕山(あたごやま。標高430m。
画面左上に見えている山)を借景
頼久寺 11
鶴に見立てた石組み・鶴島
頼久寺 12
亀の形の亀島
頼久寺 13
大海に見立てたサツキ大刈込(おおかりこみ)などで、
古代中国の蓬莱思想
(ほうらいしそう。あの「秦の始皇帝」も
ドハマりしていた)を表現しています。
頼久寺 14
見飽きることのない、庭園の眺め。

白砂で描かれた波紋が、見事!
(波の中心に置かれた石は、
伝説上の島・蓬莱山(ほうらいさん)を
表現したものでしょうか?)
頼久寺 15
「庭園」に目が奪われがちな
頼久寺ですが、見どころは他にも。
頼久寺 16
庭園に接した
開放的な造りの書院には
頼久寺 17
趣のある床の間
頼久寺 18
技巧が凝らされた欄間(らんま)
頼久寺 19
庭園そばには・・・
頼久寺 20
遊び心溢れる仕掛けが、いっぱい!
頼久寺 21
書院を挟んで反対側にある裏庭も、
目立たないながらも趣アリ。
頼久寺 22
書院の先には、
御本尊の聖観世音菩薩
(しょうかんぜおんぼさつ)を奉る本堂
頼久寺 23
御本尊を安置した厨子(ずし)に向けて、拝礼。

この地と、そして素敵な庭園
巡り会えたことに、感謝!


「高梁巡り」、あと一回!


参考:頼久寺 公式ホームページ


天柱山 頼久寺

〒716-0016
岡山県高梁市頼久寺町18

庭園拝観時間
9:00~17:00

定休日
年中無休

拝観料
大人 400円
中高生 200円
障がい者手帳をお持ちの方
150円(介助者1名は同額)
団体割引
30名以上1割引
70名以上2割引

お問い合わせ
TEL 0866-22-3516
mail tenchuzan@raikyuji.com

アクセス

岡山自動車道 賀陽IC・有漢ICから
それぞれ約20分

公共交通機関
JR備中高梁駅から 徒歩約15分
タクシーで約5分

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。