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善通寺参り 1 ~「瀬戸内のエース」・特急しおかぜ!(車両編)~

新型コロナウイルス新種の変異株・
オミクロン株の流入以降、
感染再拡大の傾向に歯止めがかからない
我が国日本。

今月に入ってから特に爆発的増加傾向を示していた
沖縄・山口・広島の3県に
まん延防止等重点措置
適用された他、

東京・神奈川・埼玉・千葉の首都圏
加えて愛知・岐阜・三重の中京3県への
要請も決定、

さらに新潟・熊本・宮崎各県も
要請に向けた調整に入るなど、
情勢は悪化の一途を辿りつつあります。

中国・武漢で最初の感染者が発見されてから、
2年あまり

日本の、人類の世界的規模の疫病との戦いに、
終結の時は訪れるのでしょうか・・・



1.12 Wednesday
世間が三連休、および新成人たちを世に送り出す
゛門出の日″・
成人の日に沸いた直後の、
1月第3週。

職場が低空飛行を続ける中、
遅れてやって来ました
三連休!

急拡大を続ける変異株への不安
あったものの、
゛マイ三連休″中日となったこの日、
思い切っての遠出を決行!

その行き先として選んだのは・・・
善通寺
「居住地」・岡山県の゛お隣″、
香川県の西北に位置する街、
善通寺市!(ぜんつうじし)

周囲を琴平町・丸亀市・多度津(たどつ)町などに囲まれた
中讃(ちゅうさん)地域の主要都市で、
39.93㎢の範囲に31,000人ほどが居住。

後背に大麻山(おおさやま。616.3m)を
始めとした山並みを背負い、
讃岐平野に通じた沃野は、
瀬戸内地域らしく安定して温暖

また四国山地の険路を越えて
太平洋側の高知県とを結ぶ鉄路・
土讃線(どさんせん)や
徳島・香川・高知三県をぐるっと回る
四国横断自動車道も同市を経由する等、

中讃における交通の要所としての役割も
果たしています。

そんな善通寺市の目玉は何といっても、
仏教界三大レジェンド」の一角にして、
(人間離れした)伝説的な逸話を数多く持つ
偉大なる高僧・
弘法大師空海(こうぼうだいし くうかい)
誕生の地に建つ名刹、
善通寺!

今回からその善通寺への「お参り」をメインと致しまして、
四国へと渡る鉄路の模様や
「讃岐と言えば!」なあのグルメ

今なお我が国の国防を担う「防衛部隊」・
自衛隊の駐屯地が置かれている
「基地のある街」ならではな、
旧軍施設の遺構などを、

善通寺参り編と題しまして、
たっぷりご紹介いたします!


久しぶりの「越境」!
今回は゛行って・観て・帰る″、
日帰り旅となります。

その出発点は、1日7万人近く(コロナ禍前)が行き交う
瀬戸内屈指の交通の拠点・
岡山駅から!

瀬戸大橋を渡って本四連絡を担う鉄道路線・
瀬戸大橋線が乗り入れ、
四国への玄関口ともなっている
一大ターミナル駅から乗り込むのは・・・
特急しおかぜ 1
特急しおかぜ

山陽新幹線との接続駅である岡山駅から、
名湯・道後温泉を抱える愛媛県都・
松山市は松山駅へと向かう
特急列車で、

毎時1本間隔で下り(松山行き)15本、
上り(岡山行き)15本を毎日運行
(うち上り列車1本は
伊予西条(いよさいじょう)駅始発)

岡山駅では山陽新幹線在来線各線に、
松山駅では南予(なんよ)地方の
主要都市を結びながら
宇和島(うわじま)駅へと向かう、
特急宇和海(うわかい)に接続する他、

四国上陸後、多くの列車で
高松駅を始発とする特急いしづち
併結する運行形態が取られています。
特急しおかぜ 18
しおかぜ」号の最新鋭車両・8600系電車
編成の先頭に立っているのは高松駅へと向かう
「いしづち」号で、
この後方に岡山行きの「しおかぜ」号が
連結されています。


現在「しおかぜ」号では
平成5(1993)年の予讃線高松~伊予市間の
電化開業に合わせて投入された
振り子式電車・8000系と、

平成28(2016)年に「しおかぜ」全列車の
電車化を目的として製造された
8600系の、
2種類の車両を運行中。

予讃線に多数存在する急曲線をクリアするため、
8000系では制御付き振り子装置を、
8600系では空気ばね式車体傾斜装置
異なる車体傾斜方式
それぞれ採用していますが、

形式の違いによる所要時間の差
特に存在しない模様。
(ただし充当列車は固定されているようです。
乗りたい時間帯にもよりますが、
選んで乗ることも可能!)
特急しおかぜ 2
7時15分頃、
私が乗車する「しおかぜ1号」に
充当される車両が、
四国方面から回送されて来ました!
特急しおかぜ 3
今回乗車するのは、
しおかぜ」号の゛先輩格″にして、
四国初特急型電車である、
8000系

1990年代初頭、
伸び行く高速道路網に対する対抗策として、
予讃線高松駅-伊予市駅間で進められていた
電化工事

四国初」となる電化区間に対応するための
車両として、
平成4(1992)年に(超ハイスペックの)
試作車が登場。

この試作車で得られた技術やデータを
フィードバックする形で、
電化開業に合わせた翌5(1993)年に
(おとなしめになった)
量産車が投入されました。
特急しおかぜ 4
車体は既に営業運転に就いていた
世界初の振り子式気動車」・
2000系をベースに、
ステンレス構体を採用。

コンピューター制御により曲線進入時に
車体を最大5度傾ける
制御付自然振り子装置
搭載していることや、

運用線区となる予讃線観音寺駅(かんおんじえき)以西に
小ぶりな車体でしか通過できない
狭小トンネル
存在していることから、

車体高を低く抑え、
なおかつ上下を大きく絞りこんだような
形状となっているのが特徴的。

「振り子式電車」では車体の傾斜により
パンタグラフ(集電装置)が架線(かせん)から離れるのを
防ぐため、
・振り子作動区間の架線を車体を傾けても
離線しにくい「特別仕様」にする
車両側で対応
の2パターンの対策が採られていますが、

8000系では車体の台車と
パンタグラフの台座をワイヤーで結ぶ
架線追従装置
(紫外線照射装置かせんついじゅうそうち)を
搭載することで、架線からの
離線を防ぐ措置が取られています。

(なお乗り入れ先となる宇野線
および瀬戸大橋線(本四備讃線)では、
線形が比較的良いため、
振り子装置を停止させて
運転されています)
特急しおかぜ 6
JR化初期に投入された特急車両らしく、
異なる゛顔″が用意されている8000系

「しおかぜ」号の松山方(グリーン車)と
「いしづち」号の高松方(普通車指定席)には、
スピード感あふれる
非貫通型先頭車
特急しおかぜ 5
「しおかぜ」号の岡山方と
「いしづち」号の松山方
(ともに普通車自由席)には、

二列車の併結を可能とするための
貫通型先頭車
それぞれ用意されています。
特急しおかぜ 19
予讃線エース」として
堂々登場した8000系

デビューから10年ほど過ぎた平成16(2004)年には
大掛かりなリニューアル工事が施行され、
客室に関しては
グリーン車、および普通車指定席
座席交換
・一部座席へのコンセント設置
その他客室内や共有スペースも
難燃木材を多用しての
イメージチェンジが実行された他、

外観に関してもそれまでのステンレス地
側面に水色(JR四国コーポレートカラー)、
前面にオレンジツートンの帯
巻いたものから、

扉付近を中心に
グリーン車(じゃないのか・・・)
・普通車指定席はオレンジ(みかん色?)
・普通車自由席は(瀬戸内海?)と、
クラスごとに色分けされたグラデーション塗色
採用されました。

(誤乗を防ぐための視覚的効果
狙ったものと思われます)

また頻繁に本州(岡山駅)へと乗り入れ、
JR四国の顔」と言える存在でもである同形式は
コラボレーション塗装の対象となることもあり、

平成29(2017)年にはJR四国
台湾鉄路管理局(台鉄)との
友好鉄道協定一周年を記念して、

S6編成(「いしづち」用付属車)が
台鉄の特急車両・EMU800型電車
イメージしたラッピング仕様
(現在は解除)、

平成28(2016)年にはL3(基本)・S3(付属)編成が
「しおかぜ」運用から撤退する2000系に代わり、
車体全身を「愛と正義が友達ヒーロー」とコラボした
特別仕様車・アンパンマン列車として、
特定の運用に充当されています。
特急しおかぜ 7
8000系の乗降扉は、
車体外板との差異を無くし、
外観と空力特性の向上に寄与する
プラグドア(大好き!)

見た目と動作が非常にイカす機構ながら、
コストが高く、メンテナンス性でも
一般的な「引き戸」に劣るため、
゛見た目重視″な90年代が過ぎると、
採用例は減少(涙)

同時代の車両が老朽化のため
置き換えられつつある今では、
レアな存在と言えるかも知れません。

その独特な構造のため
開閉時には扉が外側へと開き
一度動き出すと停止できないことから、
駅や車内ではその旨を伝える
案内放送がなされてます。

(乗車時は余裕を持って!
駆け込み乗車はやめましょう!)
特急しおかぜ 8
今回は「S-seat」の呼称で
自由席との差別化が図られている、
普通車指定席に乗車!

車内の゛第一印象″を決定付ける
乗降デッキは、
難燃木材を多用し、
暖色系の照明が降り注ぐ、
温かみのある空間。
特急しおかぜ 9
デッキ部分でも目を引く乗降扉の裏側には、
アクセントとなる青色をベースに
植物や月、ウサギ、水流
(何気にJR四国の頭文字・
「S」を思わせるデザイン!)が配され、

優雅な雰囲気と、
JR四国オリジナリティをアピール!
(デザインと客室設備の共通化・簡略化を進める
お向かいの鉄道会社にも、
見習ってほしい!)
特急しおかぜ 10
両側にサニタリースペース(トイレ・洗面所)が並ぶ
通路部分も、
落ち着いた雰囲気が漂います♪

(改装が限定的な自由席車は、
内装もデビュー時そのまま
どこか「昭和の残り香」のようなものを
感じました 笑)
特急しおかぜ 11
木製の壁面を
間接照明が優しく照らす
洗面台では・・・
特急しおかぜ 12
陶器の洗面鉢が、スタンバイ♪

(松山市のお隣・伊予郡砥部町(とべちょう)で
産出される焼き物、砥部焼(とべやき)の
品でしょうか?)
特急しおかぜ 20
予讃線用特急車両シンボルマークが描かれた
客室扉を抜け・・・
特急しおかぜ 13
普通車指定席室内へ!

8000系普通車は、
特急車両としては一般的な横4列、
2+2列
の座席配置。

青系の座席カラーは自由席車と同一ながら、
指定席車専用、植物の柄があしらわれたモケットや、
座席背面や荷物棚下部に配された
木材のおかげか、
デッキ同様温かみのある雰囲気。
特急しおかぜ 14
シートピッチ(前後間隔)980mmで配列された、
普通車座席。

基本的な仕様はリニューアル前と
大差は無い
ようですが、
張り替えられたモケット、
座席を包み込むように配された
難燃性木材のパネルが、

自由席車とは全く異なる印象を与えます。
特急しおかぜ 15
特急車両としては「前世代」に当たる8000系ですが、
゛90年代製″らしく座り心地は上々♪

ご覧の通り両側に張り出したヘッドレスト部分も、
程よいホールド性と安心感を
与えてくれます♪
特急しおかぜ 16
木製パネルが視界いっぱいに広がる、
座席背面部分。

大型の収納式テーブルとコート掛け、
足下には普通車ながら
簡易的なフットレストが用意され、
ちょっとした「おトク感」が味わえます♪
特急しおかぜ 17
7時22分、
ようやく私が座席に腰を落ち着けたところで、
゛本州→愛媛間のトップバッター″・
しおかぜ1号」は岡山駅6番乗り場を発車!

「乗換駅」となる多度津(たどつ)駅まで、
4駅・44分プチ鉄旅の始まりです!


参考:山と渓谷社 旅と鉄道増刊号
特急大全集2020
    Wikipedia


特急しおかぜ

運行開始
昭和47(1972)年3月15日

運転区間
岡山~松山間(214.4km)

運転本数
上り(岡山行き)15本
(うち1本は伊予西条駅始発)
下り(松山行き)15本

所要時間
約2時間40分(列車により異なる)

停車駅
児島(こじま)
宇多津(うたづ)
丸亀
多度津(たどつ)
(詫間 たくま)
(高瀬)
観音寺(かんおんじ)
川之江
伊予三島(いよみしま)
新居浜(にいはま)
伊予西条
壬生川(にゅうがわ)
今治
(伊予北条)
松山(終点)
※()表記の駅は一部の列車のみ停車。

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。