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徳島旅13 ~「厄除けの寺」・薬王寺 その1~

徳島県美波町(みなみちょう)

徳島県の南東部、
海部郡(かいふぐん)に属する町で、
面積は140.74㎢
人口6,602人(令和2年度)。

平成18(2006)年、
旧日和佐町(ひわさちょう)と
由岐町(ゆきちょう)の合併によって
誕生した町で、

北は阿南市(あなんし)、那賀町(なかちょう)、
西は牟岐町(むぎちょう)、
海陽町(かいようちょう)に接し、
南東には雄大なる太平洋が展開。

この「世界最大の大洋」が織り成す
複雑にして風光明媚なの海岸地帯
その多くが室戸阿南海岸国定公園
に指定され、
魅力的な沿海風景を形成。

変化に富んだリアス式の海岸、
海水に含まれた栄養分が
多様な生き物を育み、

人々の暮らしを支える
豊かな海産物
この地にもたらす一方、

温暖な太平洋気候により
日本最多レベル降水量
(年間約3,000ミリ)が発生するという側面も。

(ついでに台風上陸数も、
徳島県は第10位!)
薬王寺 22
そんな美波町の一角をなす
日和佐地区(旧日和佐町)は、

北~西は海部山脈に、
東~南を太平洋に囲まれた
狭隘(きょうあい)な立地に、
市街地と漁港が発達。

その周辺では荒ぶる海千羽海崖
(せんばかいがい)や
えびす洞などの秀景を生む一方、

日本の渚百選」にも選ばれた
美しき浜辺、
大浜海岸を形成。

自然のままの景観を留めた浜辺は、
国内でも数少ないうみがめ
産卵・上陸地ともなっています。
薬王寺 23
また市街地西側の山上には、
「厄除けの寺」としても知られる
四国八十八箇所霊場
第23番札所
(ふだしょ)・
薬王寺(やくおうじ)が鎮座。

四国各地の゛弘法大師ゆかりの地″を辿る
お遍路の巡礼者を迎え入れる他、

例年正月には「厄除け」を願う
多数の参拝客によって賑わう
信仰の町としても
その名を知られた町。
日和佐 10
そんな「うみがめ信仰の町」に
降り立った私。


前回記事はコチラ
http://ac802tfk.com/blog-entry-499.html


まずは日和佐駅西側に広がる
「道の駅 日和佐」で荷物を預け
薬王寺 2
薬王寺へと繋がる桜町通りへ!

「参道」と「港への道」両面を備え、性
美波遺産と呼ばれる町家が並んだ
風情ある通りで、
食べ物屋さんを探索!
薬王寺 3
見つけた(というより狙っていた)のはコチラ、
阿波尾鶏中華そば藍庵(あいあん)

店名に徳島名産の「(あい)」を採り入れた
地域密着のお店で、

薬膳料理の「土地の気候風土に適し
育てられた食材は、最高の食養生」
という考えに則り、
地元食材を積極登用。

徳島県のブランド鶏・
阿波尾鶏(あわおどり)を軸に、
ナツメや高麗人参(こうらいにんじん)、
ショウガエキスなどの滋養に優れた食材
混ぜ合わせることで、

ご遍路などの「長旅を応援する」味を
志向している、とのこと。

そのこだわりとクオリティから
゛旅人たち″からの人気も高く、
お昼時には待ち客も発生中!

先に券売機で食券を購入し、
店頭の着席スペースにて、
しばし待機。
薬王寺 4
゛漁師町″と゛門前町″が
入り混じった、「桜町通り」。

その情景に溶け込む藍庵もまた、
戦前の昭和9(1934)年に建てられた、
美波遺産指定を受けた建築物。
薬王寺 5
30分ほど待ってから、
いざ入店!

田園風景(ついでに牟岐線の列車)を
眺めながら待つこと少々。
薬王寺 6
味玉中華そば(塩)
(一杯900円)が、到着!
(やや強気価格?)
薬王寺 7
丼を満たすのは、
看板通りにブランド鶏・
阿波尾鶏で出汁を採った
肉食系スープ。

一見すると「アッサリ系」にも思えますが、
見た目と違って脂分をたっぷり含んだ、
゛どっしり″とした味わい。

トッピングは海苔青ネギ
半熟煮玉子メンマ
ナルト(徳島県だから?)、
「阿波尾鶏」の肉2種と、
とっても具だくさん!(うれしい!)
薬王寺 8
藍庵の麺は「いのたに本店」でも
食らったような、
柔らかめのストレート細麺

味の系統こそ豚骨スープをベースとした
゛The・徳島ラーメン″とは異なるものの、
このあたりは共通性のようなものを
感じさせます。
(スープとも合う!)

多彩なトッピングの中でも
驚嘆させられたのは、
やはり阿波尾鶏

一つはあっさりと、
一つは焼き目が付くまでに
じっくり炙られたソレは、

噛めば噛むほど手間暇掛けて
育てられたであろう鶏の
旨味と肉汁が口いっぱいに広がり、
まさに天駆ける飛鳥の如し!
(ニワトリは飛ばないケド 笑)

特に時間と手間が掛けられたであろう
焦げ茶の肉は、
立ち昇る香りに至るまで、
絶品!
(これだけで食べた甲斐アル!)

「県南の心意気」が籠もった一杯、
とくと堪能いたしました!
薬王寺 9
それでは本日(5月5日)の本命、
薬王寺へと参りましょう!

「お遍路」でお馴染み、
四国八十八箇所霊場
第23番札所にも指定されており、
山号は医王山(いおうざん)

奈良時代の神亀3(726)年、
レジェンド」の一角、
行基(ぎょうき)菩薩が、
聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願の下
この地に一寺を建立。

時が下って平安時代・弘仁6(815)年、
平城天皇(へいぜいてんのう)の
勅命を受けた弘法大師空海
(こうぼうだいし くうかい。レジェンドその2!)が
ご本尊となる厄除薬師如来(やくよけやくしにょらい)を
納めたことで、開基へと至りました。

爾来高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)の
別格本山として
歴代天皇からの崇敬篤く、

「厄除けの寺」として
天地にその名を知られた、
南阿波を代表する名刹として
位置づけられています。

(レジェンド2人と関わりがあるのは、
スゴい!)
薬王寺 10
お寺の入口として聳える
仁王門(におうもん)は、
天保6(1835)年の再建。

ゆったり裾野を広げた
入母屋造り(いりもやづくり)の建物で、
三間(約5.45m)の幅の中に、
一箇所の出入り口と
8つの柱を備えています。
薬王寺 11
「仁王門」と来れば、
やっぱり居ます、
仁王像(金剛力士像)

に塗られ、
険しい表情を浮かべた
阿形(あぎょう)と
薬王寺 12
口を真一文字に結んだ、
吽形(うんぎょう)。

ともに寺院の出入り口を固め、
仏敵(仏の教えに害悪をなすもの)の
侵入を妨げる、
守護者の役割を果たしています。
薬王寺 13
「仁王門」を抜け、
真っ直ぐ参道を進んで行くと・・・
薬王寺 14
薬王寺「第一の関門」、
女厄坂(おんなやくざか)へ!
薬王寺 15
参道から前方に見えるお堂、
絵馬堂(えまどう)の下まで続く、
33段の石段。

これはちょうど女性の厄年
同じ数字となっており、
段数と同じ数の1円硬貨
置きながら上ることで、

厄除けの効能がある、
とされています。
薬王寺 16
階段脇を見てみると、
しっかり並ぶ1円玉。
(厄年の方以外にも、
効果アリ?)
薬王寺 17
「女」と来れば、今度は「男!」
薬王寺 18
本堂前へと至る男厄坂
(おとこやくざか)は、
男性の厄年と同じ
42段

「女厄坂」同様1円硬貨が並べられた
急階段を、
息を吐きつつ上ります。
(厄年分の1円硬貨?
用意し忘れました 笑)
薬王寺 20
「男厄坂」を上り切ったところで、
本堂に到~着!

(「ダブル厄坂」の苦しみも、
よりありがたみを感じるようにという、
お寺(もしくはレジェンド僧侶2人)からの
計らいでしょうか? 笑)
薬王寺 19
薬王寺の堂宇の中核をなす、
本堂。

弘法大師による開基ののち
幾度かの火災に見舞われており、
現在の本堂は明治41(1908)年に
再建されたもの。
(もっと古い建築物かと思ってた!)
薬王寺 21
お堂の前からお参りしてみると、
堂内内陣最奥から、
ご本尊の薬師如来像
(やくしにょらいぞう)がチラリ。

薬壺を携え、民衆の病を治癒してくれる、
ありがた~い仏さま。


実は薬王寺にはこの如来さまの他
後向(うしろむき)薬師と呼ばれる、
もう一体のご本尊が存在。

寺伝に曰く文治4(1188)年、
堂宇を焼いた火災の際に
弘法大師手彫りのご本尊は
自ら飛び去って
難を逃れ、

伽藍の再興ご本尊の新調が成ったのち、
これまた自ら飛び帰って
新仏と背中を合わせるように
鎮座なされたという。

この「後向薬師」は現在不出の
秘仏とされており、
これまた本堂と背中合わせに建てられた
裏堂と呼ばれるお堂に
納められているそう。

(「意志を持った仏像」とは、
なんとも摩訶不思議なお話)

そのため現在では「表のお薬師さま」が、
お寺の゛顔″としてのお役目を
勤めています。
薬王寺 23
「厄除けの寺」・薬王寺、
見どころはここから!



参考:美波町役場 公式ホームページ
    阿波尾鶏中華そば 藍庵
    薬王寺
    Wikipedia



阿波尾鶏中華そば 藍庵

〒779-2305
徳島県海部郡美波町奥河内寺前229−1

営業時間
平日 11:00~15:00
土日祝 11:00~16:00
※お盆・年末年始は除く
※夜間の営業はしばらくお休み
※スープがなくなり次第閉店

定休日
月曜日

お問い合わせ
0884‐70‐1590

アクセス
徳島市内(JR徳島駅前)から
国道55号線経由 約1時間20分

駐車場
収容台数4台

公共交通機関
JR日和佐駅(東口)から 徒歩約6分

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。