徳島旅14 ~「厄除けの寺」・薬王寺 その2~
- 2022/06/21
- 19:08
本格的な梅雨空が来襲し、
連日どんより雲が垂れ込める、
今日この頃。
最近職場を近場に変えて
自転車通勤を始めた私も
朝から降り続く雨には勝てず、
本日は徒歩通勤
極限状態まで高まる湿気に、
梅雨明けが待ち遠しく感じてしまいます。
(明けたら明けたで、
激暑に参ってしまいそうですが 笑)
ゴールデンウィークの旅模様を
ゆるりと書き綴っております、
「徳島旅」編。
2つ前の記事から舞台は徳島県南東部、
美波町(みなみちょう)の港町・
日和佐(ひわさ)地区へ!
その第一歩と致しまして、
゛お遍路″でお馴染み、
四国八十八箇所霊場
第23番札所(ふだしょ)にも
挙げられている名刹、
「厄除けの寺」・
薬王寺(やくおうじ)の様子を
お届けしております!
前回記事はコチラ
http://ac802tfk.com/blog-entry-500.html

ご本尊・厄除薬師如来
(やくよけやくしにょらい)さまをお祀りする
本堂に参った、私。
仏前への「ごあいさつ」は
済ませましたが、
まだまた探索は続きます!

本堂に並ぶように建てられた
大師堂は、
ここ薬王寺の開基の主・
弘法大師空海
(こうぼうだいし くうかい)を
お祀りするお堂。
建物は文久3(1820)年の建立で、
天文19(1550!)年造立の
弘法大師坐像を中心に、
大師の教えを受け継ぎ
真言宗(しんごんしゅう)を発展させた
真言八祖(しんごんはっそ)像や、
゛仏法の守護者″たる四天王のうち二天、
持国天(じこくてん)、
毘沙門天(びしゃもんてん)像が
脇侍(きょうじ)として納められています。

「大師堂」前には、
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)、
聖観音(しょうかんのん)、
如意輪観音(にょいりんかんのん)、
十一面観音、
馬頭観音(バズばずかんのん)、
千手観音(せんじゅかんのん)の、
六観音がスタンバイ。

「大師堂」の前面に佇む
地蔵堂は、
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)をはじめ
聖観音(しょうかんのん)、
弥勒菩薩(みろくぼさつ)、
不動明王(ふどうみょうおう)各像を奉安。
小ぢんまりとしつつも、
趣ある佇まい。

再び本堂前を通り、
亡くなった方の位牌(いはい)を納めた
霊牌堂(れいはいどう)の前を
抜けて行くと・・・

薬王寺最後にして最大の難関、
厄坂(やくざか)へ!

この厄坂は男女還暦厄坂とも
呼ばれており、
その段数は女厄坂、男厄坂の
「ダブル厄坂」を上回る
61段
境内最高所へと至る石段で、
最後の「厄落とし」と参りましょう!
(小銭のご用意は
よろしいでしょうか?)

参拝客が「願い」を込めて置いたであろう、
1円玉を横目に上って行くと・・・

゛薬王寺のシンボル″・
瑜祇塔(ゆぎとう)の前へ!
「瑜祇塔」は昭和38(1963)年の
四国八十八箇所霊場開創1150年と、
翌年の高野山開山1150年を記念して
建立された仏塔で、
鉄筋コンクリート造、高さは29m。
「宝塔型」の特異な造りは
真言密教(しんごんみっきょう)の経典・
瑜祇経(ゆぎきょう)の教え、
すなわち「世の中の物みな二つの
相対したものから出来ているが、
これが一つとなることで
世界の平和や家庭の幸福が築かれる」、
という教理を形としたものとされています。

日和佐市街地西方の高台に位置し、
薬王寺の、
ひいては「日和佐のシンボル」的
立ち位置を獲得している、瑜祇塔。
外から眺めるだけでなく、
内部に立ち入ることも
可能となっています!(一部有料)

瑜祇塔1階部分は、
ご本尊・金色五智如来
(こんじきごちにょらい。撮影禁止)を納めた
円形の厨子(兼2階部分の基礎)を、
廻廊が取り巻く形となっています。
このうちの一角に
戒壇(かいだん)めぐり(有料)の出入り口が、
ご本尊の後背には2階への階段が
それぞれ設けられています。
そのご本尊の後ろ、
2階へと続くらせん状の階段を
上って行くと・・・


目の前に、日和佐の町一望の
絶景出現!

薬王寺と向き合うように建つ
日和佐城模擬天守や

「道の駅日和佐」と日和佐駅

大浜海岸方面までの様子が、
手に取るように分かります!
(アメージング!)

景色を楽しんだ後は、
地階の戒壇めぐりにも
参りましょう!
(拝観料
大人 100円
小学生 50円
団体(30名以上)
大人 50円
小学生 30円)
「戒壇めぐり(怪談ではない)」とは、
一寸先も見えない闇の中を
手先が壁に触れる感覚を頼りに進み、
中途に掛けられた御錠前
(ごじょうまえ。仏さまの身代として掛けられた
錠前のこと)に触れることによって
仏さまとご縁によって結ばれるという、
精神修行の一種。
ここ薬王寺瑜祇塔の「戒壇めぐり」では
通路中間に御錠前ではなく、
薬師如来(やくしにょらい)と
゛脇侍″の日光菩薩(にっこうぼさつ)・
月光菩薩(がっこうぼさつ)像が鎮座。
ほのかな明かりに照らし出された
三仏を拝むことによって、
薬師如来との結縁が叶うのだそう。
(なお「三仏」および戒壇内は
撮影禁止)

「戒壇」を抜けた先は、
薬王寺ゆかりの品が紹介された、
展示スペース
迫力満点の地獄絵図や
緻密な描き込みが圧巻!の
曼荼羅(まんだら)図


書物や絵巻物などを鑑賞。
瑜祇塔を出た後は元来た道を戻り、
三つの「厄坂」を下ってお寺の外へ!

お宿に向かう前に、
お寺のそばで営業中の
薬王寺温泉
湯本 醫王の湯(いおうのゆ)で、
命のお洗濯♪

一風変わった「お寺直営」、
店頭でお大師さまが出迎えてくれる、
温泉施設。
その歴史は古く、
開湯は薬王寺の開基と同じ、
平安時代の弘仁6(815)年。
弘法大師が日和佐の山上に
薬王寺を開いた折、
山腹より薬効を持った霊水が湧出。
この゛霊水(温泉)″が病に効き目のあることを
見抜いた「お大師さま」は
人々に温浴や薬用を推奨し、
世人は大師の御威徳に感涙した、
という逸話が残されているのだそう。
(さすがに錫杖で地面をブチ抜く、
みたいなダイナミックなことは
しなかったようだ 笑)

「薬王寺温泉」の温泉成分は、
含硫黄-ナトリウム-
塩化物冷鉱泉
(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
適応性は神経痛、筋肉痛、関節痛、
五十肩、慢性消化器病、痔病、
冷え性などなど。
「冷鉱泉」の名の通り源泉温度は
17.8℃と低めであり、
営業するに当たって
加熱がされているようですが、
その効能は確か。
浸かると温泉ならではなぬめりや
微かな臭気が感じられ、
身体全体に温泉成分が染み渡るような、
とっても良い心地♪

風呂上りにパンチのある香りと刺激が
たまらない
すだちサイダーも頂き、
きれいサッパリ、リフレッシュ♪
旅路に温泉は、欠かせない!

肩にのしかかった旅の疲れを
落としたところで、
この日のお宿へ向かいましょう♪
参考:薬王寺 公式ホームページ
四国第23番霊場 薬王寺
〒779-2305
徳島県海部郡美波町奥河内寺前285−1
お問い合わせ
TEL 0884-77-0023
FAX 0884-77-1486
アクセス
車
徳島市内(JR徳島駅前)から
国道55号線経由 約1時間15分
駐車場
収容台数 500台
駐車料金無料
公共交通機関
JR日和佐駅から 徒歩約10分
薬王寺温泉 湯本醫王の湯
〒779-2305
徳島県海部郡美波町奥河内寺前248
営業時間
13:00~21:00
定休日
火曜日
お食事処営業時間
8:00~21:00(定休火曜日)
料金
大人 600円
子供 300円
お問い合わせ
0884-77-1126
薬王寺そばにて営業中
連日どんより雲が垂れ込める、
今日この頃。
最近職場を近場に変えて
自転車通勤を始めた私も
朝から降り続く雨には勝てず、
本日は徒歩通勤
極限状態まで高まる湿気に、
梅雨明けが待ち遠しく感じてしまいます。
(明けたら明けたで、
激暑に参ってしまいそうですが 笑)
ゴールデンウィークの旅模様を
ゆるりと書き綴っております、
「徳島旅」編。
2つ前の記事から舞台は徳島県南東部、
美波町(みなみちょう)の港町・
日和佐(ひわさ)地区へ!
その第一歩と致しまして、
゛お遍路″でお馴染み、
四国八十八箇所霊場
第23番札所(ふだしょ)にも
挙げられている名刹、
「厄除けの寺」・
薬王寺(やくおうじ)の様子を
お届けしております!
前回記事はコチラ
http://ac802tfk.com/blog-entry-500.html

ご本尊・厄除薬師如来
(やくよけやくしにょらい)さまをお祀りする
本堂に参った、私。
仏前への「ごあいさつ」は
済ませましたが、
まだまた探索は続きます!

本堂に並ぶように建てられた
大師堂は、
ここ薬王寺の開基の主・
弘法大師空海
(こうぼうだいし くうかい)を
お祀りするお堂。
建物は文久3(1820)年の建立で、
天文19(1550!)年造立の
弘法大師坐像を中心に、
大師の教えを受け継ぎ
真言宗(しんごんしゅう)を発展させた
真言八祖(しんごんはっそ)像や、
゛仏法の守護者″たる四天王のうち二天、
持国天(じこくてん)、
毘沙門天(びしゃもんてん)像が
脇侍(きょうじ)として納められています。

「大師堂」前には、
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)、
聖観音(しょうかんのん)、
如意輪観音(にょいりんかんのん)、
十一面観音、
馬頭観音(
千手観音(せんじゅかんのん)の、
六観音がスタンバイ。

「大師堂」の前面に佇む
地蔵堂は、
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)をはじめ
聖観音(しょうかんのん)、
弥勒菩薩(みろくぼさつ)、
不動明王(ふどうみょうおう)各像を奉安。
小ぢんまりとしつつも、
趣ある佇まい。

再び本堂前を通り、
亡くなった方の位牌(いはい)を納めた
霊牌堂(れいはいどう)の前を
抜けて行くと・・・

薬王寺最後にして最大の難関、
厄坂(やくざか)へ!

この厄坂は男女還暦厄坂とも
呼ばれており、
その段数は女厄坂、男厄坂の
「ダブル厄坂」を上回る
61段
境内最高所へと至る石段で、
最後の「厄落とし」と参りましょう!
(小銭のご用意は
よろしいでしょうか?)

参拝客が「願い」を込めて置いたであろう、
1円玉を横目に上って行くと・・・

゛薬王寺のシンボル″・
瑜祇塔(ゆぎとう)の前へ!
「瑜祇塔」は昭和38(1963)年の
四国八十八箇所霊場開創1150年と、
翌年の高野山開山1150年を記念して
建立された仏塔で、
鉄筋コンクリート造、高さは29m。
「宝塔型」の特異な造りは
真言密教(しんごんみっきょう)の経典・
瑜祇経(ゆぎきょう)の教え、
すなわち「世の中の物みな二つの
相対したものから出来ているが、
これが一つとなることで
世界の平和や家庭の幸福が築かれる」、
という教理を形としたものとされています。

日和佐市街地西方の高台に位置し、
薬王寺の、
ひいては「日和佐のシンボル」的
立ち位置を獲得している、瑜祇塔。
外から眺めるだけでなく、
内部に立ち入ることも
可能となっています!(一部有料)

瑜祇塔1階部分は、
ご本尊・金色五智如来
(こんじきごちにょらい。撮影禁止)を納めた
円形の厨子(兼2階部分の基礎)を、
廻廊が取り巻く形となっています。
このうちの一角に
戒壇(かいだん)めぐり(有料)の出入り口が、
ご本尊の後背には2階への階段が
それぞれ設けられています。
そのご本尊の後ろ、
2階へと続くらせん状の階段を
上って行くと・・・


目の前に、日和佐の町一望の
絶景出現!

薬王寺と向き合うように建つ
日和佐城模擬天守や

「道の駅日和佐」と日和佐駅

大浜海岸方面までの様子が、
手に取るように分かります!
(アメージング!)

景色を楽しんだ後は、
地階の戒壇めぐりにも
参りましょう!
(拝観料
大人 100円
小学生 50円
団体(30名以上)
大人 50円
小学生 30円)
「戒壇めぐり(怪談ではない)」とは、
一寸先も見えない闇の中を
手先が壁に触れる感覚を頼りに進み、
中途に掛けられた御錠前
(ごじょうまえ。仏さまの身代として掛けられた
錠前のこと)に触れることによって
仏さまとご縁によって結ばれるという、
精神修行の一種。
ここ薬王寺瑜祇塔の「戒壇めぐり」では
通路中間に御錠前ではなく、
薬師如来(やくしにょらい)と
゛脇侍″の日光菩薩(にっこうぼさつ)・
月光菩薩(がっこうぼさつ)像が鎮座。
ほのかな明かりに照らし出された
三仏を拝むことによって、
薬師如来との結縁が叶うのだそう。
(なお「三仏」および戒壇内は
撮影禁止)

「戒壇」を抜けた先は、
薬王寺ゆかりの品が紹介された、
展示スペース
迫力満点の地獄絵図や
緻密な描き込みが圧巻!の
曼荼羅(まんだら)図


書物や絵巻物などを鑑賞。
瑜祇塔を出た後は元来た道を戻り、
三つの「厄坂」を下ってお寺の外へ!

お宿に向かう前に、
お寺のそばで営業中の
薬王寺温泉
湯本 醫王の湯(いおうのゆ)で、
命のお洗濯♪

一風変わった「お寺直営」、
店頭でお大師さまが出迎えてくれる、
温泉施設。
その歴史は古く、
開湯は薬王寺の開基と同じ、
平安時代の弘仁6(815)年。
弘法大師が日和佐の山上に
薬王寺を開いた折、
山腹より薬効を持った霊水が湧出。
この゛霊水(温泉)″が病に効き目のあることを
見抜いた「お大師さま」は
人々に温浴や薬用を推奨し、
世人は大師の御威徳に感涙した、
という逸話が残されているのだそう。
(さすがに錫杖で地面をブチ抜く、
みたいなダイナミックなことは
しなかったようだ 笑)

「薬王寺温泉」の温泉成分は、
含硫黄-ナトリウム-
塩化物冷鉱泉
(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
適応性は神経痛、筋肉痛、関節痛、
五十肩、慢性消化器病、痔病、
冷え性などなど。
「冷鉱泉」の名の通り源泉温度は
17.8℃と低めであり、
営業するに当たって
加熱がされているようですが、
その効能は確か。
浸かると温泉ならではなぬめりや
微かな臭気が感じられ、
身体全体に温泉成分が染み渡るような、
とっても良い心地♪

風呂上りにパンチのある香りと刺激が
たまらない
すだちサイダーも頂き、
きれいサッパリ、リフレッシュ♪
旅路に温泉は、欠かせない!

肩にのしかかった旅の疲れを
落としたところで、
この日のお宿へ向かいましょう♪
参考:薬王寺 公式ホームページ
四国第23番霊場 薬王寺
〒779-2305
徳島県海部郡美波町奥河内寺前285−1
お問い合わせ
TEL 0884-77-0023
FAX 0884-77-1486
アクセス
車
徳島市内(JR徳島駅前)から
国道55号線経由 約1時間15分
駐車場
収容台数 500台
駐車料金無料
公共交通機関
JR日和佐駅から 徒歩約10分
薬王寺温泉 湯本醫王の湯
〒779-2305
徳島県海部郡美波町奥河内寺前248
営業時間
13:00~21:00
定休日
火曜日
お食事処営業時間
8:00~21:00(定休火曜日)
料金
大人 600円
子供 300円
お問い合わせ
0884-77-1126
薬王寺そばにて営業中