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徳島旅26 ~藍よしのがわトロッコ その1~

コロナ禍もあって、
地盤沈下が止まらない
鉄道業界

大都市圏でさえ減便の嵐
吹き荒れる中、
のどかな風景を走る地方路線
さらに厳しい環境に置かれ、

JR各社から路線の存廃問題
提起される等、
明日の行先も知れぬ状態が
続いているのが現状です。

(かつて「国策」として全国各地に敷設・
整備されて来た、鉄道路線。
現在では民営企業の管理下に
置かれているとはいえ、
欠かすことの出来ない
「インフラ」のハズですが・・・)


そんな地方路線を少しでも盛り上げようと、
各地で運行されているのが
観光列車
ゆふいんの
JR九州「ゆふいんの森」
(平成29(2017)年乗車)

速達で地点移動を可能とする
「移動手段」である、
鉄道車両

その強みである「速達性」を度外視した
ダイヤグラムで、
その時だけの「鉄旅時間」を過ごすことを
目的とした、列車たち。

画一的なデザイン、
共通のサービスの提供を目的とする
一般車両とは異なる
地域色あふれるデザイン、

沿線の観光案内やアテンダントによる
「おもてなし」、
地域の特産品が盛り込まれたグッズ販売等
その地域、列車ならでは
サービス、

ゆっくりと景色を楽しみ、
時には「徐行」まで行う
急がないダイヤ編成等、

せわしい日常を送る中では味わえない
オンリーワンなひととき
閉じ込められている、
そんな存在。
藍よしのがわトロッコ 26
今回からはそんな観光列車の一つ、
自然」に彩られた
徳島県を駆け抜ける
よしのがわトロッコの旅路を、
数回(3回予定)に渡って
たっぷりお届けいたします!

(楽し過ぎた!)


前回記事はコチラ
http://ac802tfk.com/blog-entry-512.html


5.8 Sunday


ついに迎えた、
旅最終日!
(やっとここまで来た・・・笑)
藍よしのがわトロッコ 1
徳島県最後の夜
四国最大の駅ビル(徳島駅クレメントプラザ)」
地下で
藍よしのがわトロッコ 2

藍よしのがわトロッコ 3

藍よしのがわトロッコ 4
たっぷり徳島グルメを味わい

(当初は記事を起こす予定でしたが、
酔っ払っていくつかの料理・お酒を
撮り忘れるという失態により、
ボツ。
「焼鳥酒蔵 よい鳥」の皆さま、
申し訳ございません。)
藍よしのがわトロッコ 5
最後の朝」に。

実に濃密な6日間。
こうして゛別れの朝″を迎えてしまうと、
とても・・・とても感傷的な気分
晒されてしまいます。
藍よしのがわトロッコ 6
朝ごはん代わりに徳島県名産・
すだちの風味がたっぷり詰まった
すだちゼリーを頂いて・・・
(おいしかった!)
藍よしのがわトロッコ 7
いざ、徳島駅へ!
藍よしのがわトロッコ 8
今回乗り込むのがコチラ、
よしのがわトロッコ

令和2(2020)年10月運行開始。

徳島市内で高徳線(こうとくせん)と分岐。
吉野川流域を走り抜け、
徳島県西部・三好市(みよしし)の
阿波池田駅(あわいけだえき)で
土讃線(どさんせん)と接続する鉄道路線、

徳島線を走破する観光列車で、
休日を中心に1日1往復を運転。

昼前に徳島駅から阿波池田駅へと向かう下り便を
「さとめぐみの風」
夕刻阿波池田駅から戻る便を
「かちどきの風」と称し、

異なる季節、時間帯、おもてなしの旅を
楽しむことが出来ます♪

コンセプトは徳島の文化や沿線の歴史、
地元の食
吉野川に吹き抜ける風とともに
体感いただくトロッコ列車



沿線から吹き込む(けっこう強烈 笑)や
空気を身体いっぱいに感じられる
開放的な造りの車両で、

走行する地域の文化や見どころを紹介する
沿線ガイド
地元の素材をたっぷり使った
お土産品・お菓子・飲み物などの
車内販売など、

乗って楽しい、
見て楽しい
工夫がたっぷり詰まった、
素敵な鉄旅へと参りましょう!
藍よしのがわトロッコ 9
10時頃、改札を潜って
早めにホームに出たところで、
よしのがわトロッコ」に使用される列車が
入線して来ました!
(向かいの3番ホームより撮影)

よしのがわトロッコ」が発着するのは、
1番線ホーム。

徳島線の列車が主に発着しており、
改札を出て左手
高松方面に向かって切り欠かれた
状態で設置されています。

徳島線牟岐線の列車が行き交う
2~4番線(改札前と、
階段上がって向かい側の島式ホーム)には
入線しませんので、ご注意を!
藍よしのがわトロッコ 10
列車はトロッコ車両・キクハ32形と、
控車兼動力担当・キハ185系
2両編成。

定員56名、
全席指定となっています。

外装には徳島の名産品・阿波藍(あわあい)」
吉野川中~上流域清き流れ

徳島県民の゛元気の源″・
「阿波踊り」をイメージした
変化に富んだカラーリングを、
全面ラッピングにて表現。

無垢なる「白」から豊かな阿波の風土と文化に触れ、
かちいろ」と呼ばれる深い藍色へと
染まり行く様をグラデーションで表現した、
素敵なデザインに仕上がっています♪
藍よしのがわトロッコ 11
車体各部には、
染物の技法である「絞り染め」をイメージした
水玉模様や・・・
藍よしのがわトロッコ 12
「徳島の魂」・阿波踊りを表現した
ロゴマークがあしらわれた、
元気の出る装飾が施されています♪
藍よしのがわトロッコ 13
行先表示器にも、
「阿波踊り」♪
藍よしのがわトロッコ 14
車両前面に掲げられた「藍」の字踊る
ヘッドマークは、

阿南市在住の書家・
天羽汕景(あもう さんけい)氏が
藍染めの墨を用いて
製作されたもの。

「旅のうれしさ、列車の楽しさ」を
表したような、軽やかな一字♪
藍よしのがわトロッコ 15
編成の徳島方に連結される
キハ185系気動車は
分割民営化を控えた国鉄末期、

脆弱な運営基盤となることが予想された
四国会社(JR四国)の負担を
軽減するべく設計・製造された、
特急型気動車

(「藍よしのがわトロッコ」に連結される
キハ185-20自体は民営化の翌年、
昭和63(1988)年の製造)

「藍よしのがわトロッコ」では
控車(ひかえしゃ)と呼ばれ、
゛相方″のトロッコ車両・キクハ32形
2両編成を形成。

トロッコ乗車区間
(石井駅阿波池田駅間)以外では
乗客たちはこの車両に乗車・乗降
(トロッコ乗車区間での利用も可)する他、

動力を持たないキクハ32形に代わって
編成全体を動かす動力車
役割も兼務しています。

(運行上では実はコチラの方が
重要度は上だったりする)
藍よしのがわトロッコ 16
「控車(キハ185-20)」乗降デッキ。

外観こそ観光列車化に合わせて
全面ラッピングが施された
華美な見た目となっていますが、
内装・サービス面は
製造当時のまま

乗降扉はJRの特急型車両としては間違いなく
絶滅危惧種と言える、
バスのように内側へと開く
折り戸

(ステップがあるため、
乗降の際は足下にご注意を!)

客室への出入り口も
特急運用当時のままに、
JR四国のコーポレートカラーである
水色があしらわれています。
藍よしのがわトロッコ 17
阿波池田方デッキには、
トイレ・洗面台も完備。

洗面台は国鉄時代の趣を色濃く残す
デザイン・レイアウトで、
蛇口は手動

撤去された手洗い洗剤の代わりに、
据え置きの洗剤や「コロナ対策」
アルコールが、
(やたらたくさん)設置されています。
藍よしのがわトロッコ 18
客室部分も、製造当時のまま。

スタンダードな横4列、
2+2のレイアウトで60席
並びます。
(「全席指定」なのに枕カバーにはご丁寧に
「指定席」の文字が)

「藍よしのがわトロッコ」では
トロッコ車両・控車ともに同じ番号
割り振られており、

トロッコ乗車区間までは
トロッコ車両と同じ番号の席
着席することとなります。
(好き勝手に座らないように!)
藍よしのがわトロッコ 19
キハ185系座席。

座席は登場当時のまま、
シートピッチ940mmで
フリーストップ式(角度調節自由)の
リクライニングシートが並びます。

最新型車両のようなコンセント・枕等の
設備は用意されていないものの、
座り心地は上々♪

トロッコ車両に移動するまでの時間を、
快適に過ごすことが出来ます♪
藍よしのがわトロッコ 20
座席背面には、
大型テーブルを設置。

基本的なレイアウトは
その後登場する2000系気動車
8000系電車(非更新車両)にも
継承されており、

国鉄の「遺産」たるこの形式が、
その後のJR四国の車内サービスを形作る
「基礎」となったであろうことが
窺えます。
藍よしのがわトロッコ 21
そして!
阿波池田方に連結された
トロッコ車両、
キクハ32形

キハ185系同様
四国向けに国鉄末期に製造された
一般形気動車・キハ32形をベースに、
平成9(1997)年に新造された
観光用車両

一般形気動車ベースではあるものの、
外観や窓を持たない車体構造等、
まったくの別物と言い得る仕様。
(そのため「500番台」に
分類されています)

また床下に動力装置となるエンジンを持たず
運転台のみを装備した珍しい
付随車(制御車)となっているのも
大きな特徴。
(そのため動力面は、「相方」・キハ185系
全面的に依存しています)

キクハ32形
瀬戸大橋アンパンマントロッコ
(岡山~高松・琴平間)に
使用される号車
この501号車の2両が存在。

501号車は元々
土讃線(どさんせん)
阿波池田~大歩危(おおぼけ)間の
「おおぼけトロッコ」号などで
深緑の塗色をまとって活躍していましたが、

同線に「四国まんなか千年ものがたり」が
導入されることに伴い、
転職

平成29(2017)年から高知~窪川(くぼかわ)間の
「志国土佐(しこくとさ) 幕末維新号」として
゛第2の人生″を送っていたものの、
こちらも「志国土佐 時代(とき)の夜明けの
ものがたり
」号の登場により、
これまた撤退

そこで再度の゛お色直し″を経て、
令和2(2020)年より
それまで観光列車の設定がなかった
徳島線で、
「藍よしのがわトロッコ」として運用されています。

(「ものがたり」シリーズに翻弄された、
数奇な運命・・・)
藍よしのがわトロッコ 22
トロッコ車両はご覧のように窓を持たない、
超絶開放的な造り!

思う存分「阿波の風」を感じられる車内には、
温かみのある木製座席・テーブル
レイアウトされています。

徳島発の「さとめぐみの風」コース(下り便)では
トロッコ車両への徳島駅からの乗車は不可
なっており、
移動は最初の停車駅・
石井駅に着いてから。

(反対の下り便・「かちどきの風」では
始発の阿波池田駅から乗車可能で、
石井駅からは「控車」への移乗)
藍よしのがわトロッコ 23
ひと通りの「ゲスト(乗客)」が
揃ったところで
藍よしのがわトロッコ 24
スタンプカードを兼ねた
記念乗車証
藍よしのがわトロッコ 25
沿線の見どころ・観光情報が網羅された
パンフレットが配布され、
発車準備は完了!
藍よしのがわトロッコ 2-2
10時32分、
駅員さんや沿線の人々に見送られながら、
「藍よしのがわトロッコ」
徳島駅1番線ホームから出発!

阿波池田駅まで74km、
2時間27分の「鉄旅」の始まりです!


参考:JR四国公式ホームページ
    「藍よしのがわトロッコ」特設サイト
    トレインジャーニー トレたび
    SHIKOKU's World 非公式JR四国ファンサイト



藍よしのがわトロッコ
運行区間
徳島線徳島~阿波池田間

運行日
土休日・長期連休期間
(1日1往復)

所要時間
下り(さとめぐみの風) 2時間27分
上り(かちどきの風) 2時間24分

運賃
徳島~穴吹(あなぶき)
おとな 1,400円
こども 690円
徳島~貞光(さだみつ)
おとな 1,640円
こども 810円
徳島~阿波加茂(あわかも)
おとな 1,830円
こども 910円
徳島~阿波池田
おとな 2,190円
こども 1,090円
(特急列車(「剣山」)よりもおトク!)

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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。