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祭りばやしと秋の空

私「西のノリ」、一昨日・昨日と二日に渡り、
同僚と共に岐阜県飛騨地方の中心・高山市へと
行って参りました。
そこで体験した文化・食事・お酒・・・
幸運にも恵まれた旅の様子をお伝えします。
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旅の始まりは上高地から。
出来得るならば風光明媚な高山本線を利用したいところですが、
ここからだと遠回りになってしまうため、今回は
バス移動。
長野と岐阜の県境を越え、乗り継ぎ先の平湯温泉へと向かいます。
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平湯温泉街の玄関口に建つ公共温泉施設、
アルプス街道平湯
天然温泉の大浴場はもちろん、レストランや土産物店、
バスターミナルを併設する複合施設。
ここから高山駅前まではバスで一時間ほど。
実はここ、既に高山市域に当たります。
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平湯温泉からひと眠りするうちに、バスセンターに
到着です。
ちなみにこの建物は高山駅舎
かつては狭く小さな駅舎で、これまた狭いホームのために特急列車到着前には
乗車待ちの行列でごった返していましたが、
昨年10月にリニューアルオープン。
東西連絡通路を備え、改札を2階に移設した上で
待合室を備える等、近代的な駅舎に生まれ変わりました。
駅前広場は現在整備中。これが完成すれば、
こちらも拡大・新築中の観光案内所と合わせ、
より高山観光が便利になることでしょう。
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高山市内を代表する景観の一つ・中橋
コンクリート製の橋台の上に朱色の欄干が載る様から、
赤い橋と呼ばれます。
周囲の風景の中に浮き上がるような色調が、印象的。
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宮川の清流や柳やの並木、レトロな街並みとも
見事な調和を見せます。

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中橋の向こう、古い町並みの残る
一角へと足を踏み入れます。
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到着記念のお団子!
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市街地中心部を二分する国分寺通りを越えると、
通りには提灯に傘の飾り付け。道沿いに出店が並び、
人の量も増えてきました。
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実はこの日は、高山市を彩る八幡神社の例大祭
(通称・秋の高山祭)の真っ最中。
折しも市街地北部の氏神さま・櫻山八幡宮へと続く参道では
国の重要有形民俗文化財にも指定されている
屋台11台が一堂に会する、屋台曳き揃えが行われています。
普段は町内各所で大切に保管されている祭り屋台を目にできる貴重な機会とあって、
町の内外、国の区別を問わず、多くの見物客で溢れかえっています。
町人たちの財力と威信を賭けて製作・保存されてきた豪奢にして壮麗な
祭り屋台がずらりと並ぶ様は、まさに壮観。
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平時は直接目にすることの出来ない屋台が、目の前に!
1年に一度の、大変貴重な光景(仙人台)
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台車から屋上に至るまで、細部に渡り装飾が施され、
絵画や人形が一層の華を添えています。(鳩峯車)
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高い芸術性と職人の技巧が窺える彫刻。
躍動感に満ち溢れています(行神台)
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屋台上部に据え付けられた飾り人形。
並んで飾られているのは、古代の偉人・神功皇后(じんぐうこうごう)と、
皇后に仕えた武人・武内宿禰(たけのうちのすくね)
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秋晴れの下、屋根上に載せられた飾りが煌めきます(いずれも金鳳台)
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屋台の前では、祭囃子の生演奏も行われていました(鳳凰台)
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他の台と比べて小ぶりかつシンプルながらも、
大太鼓が独特の存在感を放つ神楽台
この太鼓は飛騨地方が徳川幕府直轄領となる前、金森氏時代に寄進された物だそうで、
遠くまで響く太鼓は他の組からの妬みを受け、台が切り付けられたという
逸話もあるそう。
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年に一度のイベントに巡り合えたことに感謝!
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こちらが祭りのメイン会場、櫻山神社
創建は377年、飛騨の国にて猛威を振るっていた
賊徒を討伐する命を受けた難波根子武振熊命(なにわのねこたけふるくまのみこと)が
この地にて応神天皇を祀り、戦勝祈願したのが始まりとされています。
その後、八幡信仰の高まりから八幡社に改められたものの、
戦乱により荒廃。
元和9(1623)年、高山領主・金森重勝(神楽台の大太鼓を寄進した人物)に
より再建されました。
明治時代には高山を襲った大火により社殿のほとんどを焼失しましたが、
15年の歳月を懸け、復興。今に至ります。
町の反対側に鎮まる日枝神社と共に、高山を守る氏神として
人々の信仰を集めます。
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折しも境内では、八幡祭の目玉の一つ、からくり奉納が行われていました。
2体の唐子(人形)がアヤという細い棒を伝って布袋(ほてい)像に飛び移り、
布袋が軍配を一振りするという巧妙なもの。
選び抜かれた操り師たちによる超絶技巧が見物。
演技の舞台となるのは、屋台の一つ・布袋台
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こちらがからくり奉納に用いられる唐子。
滅多に見られない行事。じっくり目に焼き付けたいところでは
ありましたが、演技を眺められる場所には、大勢の見物客。
ちらりと動いているところは見えたのですが、
壁のように押し寄せた人により、ご覧の視界。
早々に退却しました。
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神社の近くを流れる江名子川の畔まで戻って来ました。
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川沿いで、またイベントに遭遇。
これは八幡社からの御分霊を神輿に移し、
市中を練り歩くという御神幸の一環。
参道に並べられた屋台の代理となる神輿が、
御霊の到着を待っています。
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こちらが一時的に御分霊をお移しする、お旅所
小さいながらもしっかりと社としての形態が整えられています。
中では町の人や神職の方が待機中。
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いよいよお旅所の前に、神輿を中央に頂いた行列が
やって来ました。
その数数百人。朝8時30分に櫻山八幡宮を出発し、およそ5時間(!)かけての
到着です。
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沿道の家々の前では獅子舞が奉納され、その家に
降りかかる厄を祓います。
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御神幸の行列がお旅所に納まり、社殿では神事が始まります。
平成の世には似合わぬ、古風、かつ典雅な光景。
まるで平安の王朝時代にでも迷い込んだかのよう。

実は高山行きを決めた時には、祭りの日程は知りませんでした
この大イベントに行き会ったのは、全くの偶然。
そのことに気が付いたのは、出発前日のことでした。
とはいえ、伝統と歴史に彩られた祭礼をわずかでも
目に出来たのは、この上ない僥倖でした。
次の機会があれば、2日間じっくりと見てみたいものです。
次回は高山観光の代名詞、「古い町並み」を歩きます。
それでは!
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普段は屋台を収め、固く閉ざされた蔵も、ご覧の通り。
これも年に一度しか見られないシチュエーション。


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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。