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飛騨の里山、心の景色

さて、じっくりと書き綴って来た高山紀行も、
これが最終回。
飛騨の山村を再現した野外博物館の様子を
レポートします。
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ホテルACTYの朝ごはん。
飛騨地方の郷土料理、朴の木の上に味噌と食材を載せて
焼き上げる朴葉味噌(ほおばみそ)定食
この味噌に食材を絡めることで、味噌の味と木の葉の香りが
移り、さらなる風味を引き立てる。
朝からこのような料理に在りつけたことに、感謝!
朴葉と共に焼くのは飛騨牛や海産物などお店によって様々ですが、
今回は厚切りの麩が乗っておりました。
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高山市周遊バス・さるぼぼルートで約10分。
やって参りましたるは、飛騨地方ならではの民家や生活に用いる道具、
受け継がれてきた文化を伝えることを目的とする野外博物館、
飛騨民俗村 飛騨の里
敷地内には飛騨地方の各地から移築された民家や施設等が
30近く保存・公開され、訪れる人に農村の風景を知らせています。
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入場口から中へ入ると、早速の絶景!
正面に広がる貯水池・五阿弥池に山の・色付き始めた紅葉の
・藁葺屋根の
浮かび上がり、複雑な色彩を成しています。
山里の、いや、日本の原風景に触れているよう。
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「古い町並み」のような街も良いですが、このような景色も、乙なもの。
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県指定重要文化財・新井家住宅
元は池本村(今は合併により高山市域)という土地に在ったものを
ここへ移築。
人が登るのに適した緩い勾配と中央部が反った「むくり破風」と呼ばれる構造が
特徴的な屋根は、山間部ならでは、雪対策の一環です。
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内部では、絹織物に関連した展示が行われています。
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囲炉裏は昔の姿を保っています。
奥には織物産業の主役・機織り機も置かれています。
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こちらは旧若山家
白川郷下滝集落に在った合掌造りの家屋で、
御母衣(みぼろ)ダムの建設により水没の危機に晒されていた当家屋を、
ここへ移築しました。
江戸時代、宝暦元(1751)年の建築で、切妻合掌造りという様式で建てられています。
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内部は広く、余裕のある造り。
牛馬を養う厩(うまや)も併設し、農村の広い立地と
畜産・農耕を兼ねた暮らしを思わせます。
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屋根裏部屋のような2階は、納戸と住人の寝床を兼ねていました。
丈夫な屋根に護られ、ちょっとした隠れ家気分。
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五阿弥池の正面に佇む、旧西岡家
江戸時代後期の建築で、移築前は白川村・加須良(かずら)集落に在りました。
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室内の一角では、職人によるわら細工の実演が行われていました。
無論出来立ての品を買うことも出来、屋外に販売スペースも
設けられています。
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これは養蚕の道具の一つ、養蚕台
この台の上で蛾が糸を紡ぎ、絹糸の原料となる繭を作り出しています。
日本の製糸業が西洋技術の流入で近代化される以前、
連綿と受け継がれてきた家業の一端です。
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一心に繭を作り続ける蛾。
ガンバレ!
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2階には農家の物置が再現されており、養蚕に用いた道具が
展示されています。
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外へ出て振り返ってみると、窓辺に吊るされた干し柿を発見!
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水辺に建てられた小屋の横で、水車が水音を奏で、軋みを上げる。
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優れた大工技術を持ち、人々から崇敬の念を集める飛騨の匠を祀るべく、飛騨の里開設に伴って設けられた、
匠神社
本殿、拝殿はそれぞれ高山市のお隣・飛騨市の集落から移築されました。
旧西岡家の近くから、90段の石段を昇った先に在ります。
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この社の見所は、拝殿の天井一杯に描かれた天井画。
多様な植物・樹木を題材に、高山市内在住の40名以上の方々の手で
作製された絵が、社殿の天頂を飾ります。
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旧八月一日(ほづみ)家住宅
江戸時代末期の建築。変わった家名の由来は、
旧暦の8月1日(現在の9月10日頃)に実った稗(ひえ)・粟(あわ)などの
雑穀の穂を摘んで収穫したことから。
茅葺屋根の妻側に採光・換気を目的とした鼻小屋という窓を設け、
縁側を広く取った荘川造りという形態。
隣に鐘が在るのは、元々寺院の建物であったため。
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屋内、並びに縁側には、飛騨の冬に欠かせないそりが
展示されていました。
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旧八月一日家より旧西岡家方向を望む。
手前の木陰には、水音を立てることで猪などの害獣を遠ざけるししおどし、
右手にはそれらの獣が敷地内に入れないように、土手が設けられています。
自然と隣り合わせの農村らしい設備。
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そろそろ昼時。
高山バスセンター行きのさるぼぼルートに乗り込み、
高山市街へ戻りましょう。
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高山帰着!
この後上三之町で昼ご飯と街歩きを楽しみ、15時台のバスで
上高地へと帰りました。
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夕暮れ時の穂高連峰。

さて、濃密にして大満足の高山小旅行。
十二分に飛騨の良さを堪能した感の有る今回の旅ですが、
観たいところはまだあります!
いずれはそういった所も時間と労力を掛けて回り、
より深く、より楽しく飛騨という土地を知っていきたいと思う
所存であります。
次は11月中旬、いよいよ山での生活から解放され、
私「西のノリ」、福島県は会津地方へと旅立ちます。
その模様は地元・福岡県に帰着してからお伝えすることと
なるかと存じますが、皆さんお楽しみに!
それでは!
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酒造3軒目は、「山車」の銘を戴く原田酒造店
裏手で製造も行う酒蔵でもあります。
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お猪口一つ、200円で、こちらの棚に並ぶ主力商品が飲み放題!
それぞれの酒が持つ味を楽しみつつ、国籍や老若男女問わず笑いあえる、素敵な
試み。


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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。