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藩政期の名残を辿る

今、やりたいことをやる!
をモットーに、全力で人生を楽しむ、「西のノリ」です。
前回は会津の中心・鶴ヶ城を巡りましたが、その続きから。
城内でも数少ない現存建築物である茶室・麟閣(りんかく)と、
藩主の別邸として使われ美しい庭園が昔日を偲ばせる、
御薬園(おやくえん)を回ります。
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鶴ヶ城本丸の一角に静かに佇む、麟閣(りんかく)
廃城・解体の憂き目にあったこの城に於いて、かつての姿を留める
貴重な建築物。内部は庭園と千家の様式を伝える茶室となっています。
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ここを築いたのは、千少庵(せんの しょうあん)
天下一の茶人としてその名を馳せながら、太閤・豊臣秀吉の逆鱗に触れ、切腹を命じられた
千利休の子。
利休の死によって故人の残した茶道が絶えることを危惧した初代鶴ヶ城主・蒲生氏郷が、
謹慎という形で少庵を匿い、同じく利休の子を保護していた徳川家康と共に秀吉に
茶道の再興を願い出た事から、その恩に報いるためこの茶室と庭園を造った、と伝えられています。
門の上に掲げられた額は、千家の茶人の手による物。
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門を潜ると、庭園となっています。華美に走らず、茶道の本質を追求した利休の遺志を
汲むかのような、シンプルな造り。
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こちらが、茶室
庭園内の建物は、一度江戸期に改修されたそう。
戊辰戦争後は城下へと移築され、保護されていましたが、平成2(1990)年に
当時と同じ場所に再度移築・復元されました。
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内部も、無駄な装飾を省いた、シンプルな構成。
なおこの茶室、現在は専ら特別な催しの時のみ使われているそう。
残念ながら上がることは出来ません。
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麟閣を見た後は、お昼ご飯。
立ち寄った本丸茶屋は、
うどんやラーメン、郷土料理、一品物を扱うお店。
元気なおばあさんと人当たりの良いお母さんが切り盛りしています。
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頼んだのは、この旅2食目となるソースカツ丼
ホカホカ・サクサクなのは変わらないのですが、セットの一部であった「まるたか食堂」の
それとは違い、結構なボリューム。
これ一つでお腹いっぱい食べられます!
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レトロな外観に惹かれてふらりと入ったのは、シルクロード文明館
老舗菓子店・會津葵(あいづあおい)が運営する
美術館。
館内には、名前の通り西アジアやアフリカ等から集められた調度品が。
エキゾチックな品々が、来客を出迎えてくれます。
併設のカフェでは世界各地で採れたコーヒーや各種ドリンクと、
會津葵のお菓子を楽しめます。
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ペルー産のヨーロピアンコーヒーと一緒に注文したのは、
かすてあん 會津葵
會津葵の看板商品で、カステラ生地の中にこし餡を詰め込んだ一品。
カステラとまんじゅうを混ぜたような食感が魅力的。
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鶴ヶ城近辺から徒歩20分ほど。
やって来たのは閑静な住宅街の真ん中に凛と佇む御薬園(おやくえん)
保科・松平氏2代、保科正経(ほしな まさつね)によって
薬草園が設置されたのが始まり。
「御薬園」の名も、朝鮮人参等の薬草を栽培していたことに由来しています。
以後拡張や改修を経て、歴代藩主が身を休める別邸となりました。
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中へ足を踏み入れると、そこは別世界!
広い敷地内には、池や茶室、御殿が設けられ、それを取り囲むように豊かな水や
植物が溢れています。
一時訪れた晴れ間と傾いた陽の光が、見事な色彩を描き出しています。
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庭園入口の傍に建つ、御茶屋御殿
その名が示す通り、ここに藩主が滞在した折の御座所で、
大名屋敷としての体裁が整えられています。
戊辰戦争の際には新政府軍の療養所(いわゆる野戦病院)として使われたため、
皮肉にも破壊から免れる事となりました。
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紅葉を照らす夕日。
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順路に沿って歩いていると、計算された美しさを感じます。
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苔むした土を割って、敷石が延びていきます。
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池に囲まれた島に建っているのは、楽寿亭(らくじゅてい)
四方を見渡せる位置に設けられた茶室は、藩主や藩の重役たちが茶席、
あるいは納涼・密議の場として用いたそう。
藩政の隠れた舞台、と言ったところでしょうか。
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楽寿亭内部。
床の間に掛かる掛け軸には、5代藩主・松平容頌(かたのぶ)の命によって編纂された、
童子訓(藩校・日新館で藩士子弟の教育に
用いられた道徳書)の一節が書かれており、
身分のある者でもその教えが浸透・尊重されていたことが分かります。
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楽寿亭・御茶屋御殿・池・木立が一つの画に収まる構図。
この景観を生み出すため、作庭の折はさぞ頭を悩ませた事でしょう。
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そろそろ夕刻。指定したホテルのチェックイン時間も迫っているため、
駅前に戻りましょう。

鶴ヶ城・麟閣・御薬園と、藩政時代の名残を巡った一日。
街歩きとしては、上々の物だったと思えます。
次回は歴史と動乱が産んだ「陰」。
後世まで伝わる悲劇の舞台を訪ねます。
それでは!
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シャツを買いました


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プロフィール

詞-Nori-

Author:詞-Nori-
旅行系ブロガー。
趣味は旅行、町歩き、食べ歩き、
鉄道等々。

目下地元・福岡県に戻り、
次なる行動に向けて準備中。